天罰
私は天寿を全うし天国にいる。横には2人の女性。
前には天使がいて私たちについて来るように命令した。
生前は望んだ事ではないにしても善良ならざる人生を歩んだ私だ。
何らかの罰が下されるのだろう。
天使について行くと一つの部屋に通された。
部屋の中にはなんと一匹のゴブリンがいる。
人間と敵対する亜人だが、小柄でオークほど強力でなく、農夫でも棍棒の一つあれば倒せる。
ただ容貌は醜悪で清潔とは程遠い。
すると天使が一人の女性に向かって声高に告げる。
「お前は生前の罪の罰として、ゴブリンと100年間この部屋で過ごすのだ!」
あまりの事にショックを受ける女性。
私だってそんな罰は御免だ。もう一人の女性も慄いている。
しかし天使はそんな私たちに構う事無く次の部屋に進む。
そこにいたのは沼スライム。悪臭が鼻をつく。
不定形でヘドロが動き回るような汚らわしい生物だ。
そして天使がもう一人の女性に先ほどと同じく声高に告げる。
「お前は生前の罪の罰として、沼スライムと200年間この部屋で過ごすのだ!」
それを聞いてショックで崩れ落ちる女性。
そして最後の私を連れて天使は次の部屋に入る。
私はどのような罰を受けるのかと恐々としていると
部屋の中にいたのは小柄な黒髪でのっぺりした顔の冴えない男だった。
サイトをだらしなくすればこんな感じになるだろうか?
ただこれまでの部屋で見てきた者達に比べるとあまりに無害に見える。
なぜこの男とこの部屋で過ごすことが私の罰になるのだろう?
天使は声高に罰を告げ始めた。
「お前は生前の罪の罰として、アンリエッタと300年間この部屋で過ごすのだ!」
私にではなく男に向かって……。
リッシュモン「私は常にトリスティン王国の事を考えています」ブブー
ワルド 「私は常にトリスティン王国の事を考えています」ブブー
アンリエッタ「私は常に考えています」ブブー
罪状
才人 「アンリエッタは考え無しのバカ女だ!」
アニエス「貴様ただでは済まんぞ!こいつを捕まえろ!」
才人 「畜生俺がなにをしたってんだ!?」
アニエス「国家機密漏洩罪だ」
新聞の解説
マザリーニ枢機卿養鶏場を視察。(挿絵左・鶏、右・枢機卿)
逮捕の理由
アニエス「なあ副長。お前は女王陛下の事をどう思う?」
ミシェル「まあ、思うところは隊長と同じですね」
アニエス「そうか。悪いがミシェル、お前を逮捕する」
一安心
カフェの店主が夜中に戸をたたく音に外に出てみると黒ローブ纏った死神が立っていた。
「さあ、来るんだ」死神は陰々滅々とした声で店主に告げる。
「なんだ、アンタか。最近儲けてるから、徴税吏のチュレンヌに目を付けられたかと思ったぜ。驚かせないでくれ」
カフェの店主は安堵の溜息をついた。
聖地
ヴィットーリオが世話をしている孤児たちに説き聞かせていた。
「異教徒は強大で聖地は遥か遠けれど、我々は聖地を奪還しなくてはならないのです」
「それならまず二つの月のどちらかに遠征して訓練すればいいと思います」
「なぜ、そう思うのかね?」
「月は聖地と違って目に見えるところにあって、異教徒もいません」
Tweet |
|
|
0
|
0
|
追加するフォルダを選択
アネクドートに興味を持っていた頃に改変したものです。
元ネタに興味のある方はジョークサイトで探してみてください。