No.489729

IS ~デジモンテイマーたちの新たな伝説~

竜羽さん

三話 代表決定戦開催決定

2012-09-29 02:16:52 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3353   閲覧ユーザー数:3232

Side一夏

休み時間、俺は鈴の居る二組か簪のいる四組に行こうとしたのだが

 

「ちょっとよろしくて?」

 

金髪の女子に話しかけられていた。

 

「なに?」

 

と答えると

 

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしにはなしかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるn「ないな」なんですって!」

 

聞いているのもいやだったので遮った。

 

「たかだか代表候補生に話しかけられた程度のどこが光栄だ。そういうのはせめて代表になってからにしろ」

 

俺の言葉に金髪は顔を真っ赤にする。

 

「代表候補生といえども、ここにいる以上一生徒だ。ならばそれに相応しい態度で接する。それが俺の考えだ。」

 

「いってくれますわね。男のくせに!」

 

「はあ?何言ってんだお前?どこに女が男より偉いなんて法律がある?馬鹿なのか?」

 

「もうゆr<キーンコーンカーンコーン>」

 

「ほらもう授業だ。さっさと席に戻れ」

 

「また来ますわ。にげないことね」

 

「安心しろ。お前程度逃げる価値もない」

 

「な!なんですってぇ!」

 

「さっさと行け。邪魔だぞ。代表候補生(笑)」

 

「なっあn「バシン!」~~~~!!?!」

 

「さっさと席につけ。授業のチャイムもわからんのか」

 

 

織斑先生の一にらみで金髪、イギリス代表候補生セシリア・オルコットは自分の席に戻っていった。

ISが発表されて十年たつが、女性にしか使えない、最強の兵器、この二点から各国は女性を優遇する制度を取り始めた。結果さっきの様な女性=偉いという頭の痛い勘違いをする女がふえてしまったわけだ。

(なんとかならんかね~)

現在授業中だが

(簡単だな。基礎の基礎じゃん。)

そう簡単すぎるのだ。まあ、俺は簪や義姉さんたちの手伝いをすることもあったからな

 

「織斑君。何かわからないところはありますか?」

 

「いえ、大丈夫です。」

 

「そうですか。更識君は大丈夫ですか?」

 

「はい大丈夫です」

授業後、今度こそ4組に行こうとすると

・・・ピンポンパンポーン、生徒の呼び出しをしまーす。一年一組更識 一夏君、一年二組凰鈴音さん、一年四組更識 簪さん。生徒会室に来てください。愛しのお姉さんが待ってまーす♪・・・

という放送が流れ、みんなの視線が俺に集まった。

っていうかなんてこと言うんだよあのシスコン!!いろいろ勘違いされるような言い方しやがって!

俺は周囲の視線に耐えられず、すぐに教室を飛び出し、二組で鈴、四組で簪を視線地獄から救い出し生徒会室に急いだ。

 

in生徒会室

「「「失礼します」」」

 

鈴、簪と声をそろえて生徒会室に入ると

 

「か~~ん~~ちゃ~~ん!!」

 

義姉さんが飛んできた

 

「愛する妹に、Let’s ダイブ!!」

 

「とう!」

 

「ぶっ!?!??」

 

状況を説明しよう。

義姉さんが飛び込む。

鈴が置いてあったハリセンを振りかぶる。

顔面HIT!

というわけである。なぜハリセンがあったのかは気にしたら負けである。

 

「いたいわよ、鈴ちゃん!というかなんでハリセンがあるの!?」

 

「気にしたら負けだよ。お姉ちゃん。」

 

そう気にしたら負け。重要なことだ。

 

「というか、いきなり飛び込んでくるなよ。」

 

「1秒でもはやくかんちゃんに会いたかったの♪」

 

「朝会ったし、いっしょに登校したわよね!?」

 

「それでも会いたいのよ、鈴ちゃん!もういっそのこと四組にずっといたいくらいに」

 

「やめろ!先生にとてつもない迷惑がかかる!」

 

「そんなこと・・どうでもいいのよ一夏!」

 

「よくねえよ!」

 

「ふたりとも、はやく話をすすめよ」

 

俺と鈴と義姉さんの言い合いは簪の仲裁で終わった。

 

「そうね、冗談はここまで。」

 

本当に冗談だったのだろうか?

この人ならやりかねない。シスコンだし。

 

「ほんとに冗談なの?」

 

義姉さんは生徒会の席に座って、俺達も椅子を出して座った。

 

「三人を呼んだ理由はいくつかあるわ。

まず1つ目、二人には生徒会に入ってほしいの。役職は一夏とかんちゃんは副会長、鈴ちゃんは会計ね。」

 

「まあそれぐらいならいいぜ。な、簪、鈴」

 

「うん、それに虚さんが生徒会の仕事についていろいろ愚痴っていたし。少しでも楽をさせてあげなくちゃ」

 

「私も会計ならうちの店でもやっていたし」

 

鈴は中華料理屋の娘だからな。今は休業しているけど。

 

「ああそうだな」

 

「うっ」

 

そう言って義姉さんをジト目でみる俺と簪。口を押さえながら笑う鈴。胸を抑える義姉さん。という光景がそこにはあった。

 

「じ、じゃあ三人ともOKってことで会員登録しておくわ。

2つ目に、三人の専用機についてなんだけど、桜花義姉さんから1週間以内に調整を終わらせて学園に届けるって連絡がきたわ」

 

「1週間。じゃあクラス代表戦には間に合うかな?」

 

「ええ大丈夫よ。なに簪ちゃん。クラス代表になったの?」

 

「うん。4組の代表候補生って私だけだから」

 

「そう!なら当日は一番いい席とらなくちゃ♪」

 

「あ・・はは」

 

義姉さんの様子に簪も苦笑いだ。

 

「鈴は?」

 

「私もクラス代表よ。一応企業のテスターっていうことになっているから」

 

「一夏は?」

 

「さあ?まだ決めていない。多分今頃決めているんじゃないか?」

 

そう。もう休み時間は何気に終わっているのだ。まあ、生徒会長に呼び出されているんだし大丈夫だろう。

 

「そう、織斑君とは、どう?」

 

「問題なし。まだ話していないけど俺はもう割り切っているからな。ふつうにクラスメートとしてなら付き合えると思う。」

 

「そう」

 

「よかった」

 

「あんまり無理すんじゃないわよ」

 

俺の言葉と目を見て、大丈夫だと確信したのだろう。

俺はもう、昔のことは大丈夫だ。あの二人については恨みなどないのだから。

 

「じゃあ最後に、これが一番重要なんだけどね。

桜花義姉さんのISが1機、奪われたっていうのは伝えたわね」

 

「ああ」

 

銀姉さんのその言葉に、俺うなずいた。

桜花義姉さんとは、楯無義姉さんの婚約者、高月 悠輝さんの姉でIS開発者篠ノ之 束に匹敵する天才だ。もっとも本人は研究成果を発表したりしてないのと、いまはこの世界にいないので世間に知られていないが。

 

「くわしいことはまだ悠輝が調べてくれているけど、犯人はわかっているわ。」

 

「もしかして・・」

 

「そう、『亡国機業(ファントム・タスク)』の仕業で間違いないわ」

 

「でもどうやってあそこに侵入したんだ?ゲートはみんなが見張っているのに。」

 

「そこまでは、わからないわ。ただこの一件で作業が少し遅れたらしくてね。わたしのISを後回しにしたらしいわ。」

 

「え!それじゃあ、お姉ちゃんが」

 

「あはは。大丈夫よ。代表戦ぐらい訓練機で十分よ♪だからあなたたちは思いっきり戦いなさい。」

 

「わかった。そうするよ。」

 

「一夏!?」

 

「思いっきり戦うわ!」

 

「鈴!」

 

「大丈夫だよ、簪。だって姉さんがただの生徒や候補生に負けるわけないだろ。最近人間やめてきたんだsげぼら!」

 

「だれが人間やめたって?い・ち・か?」

 

「いや普通の人間は、いきなり前に現れて一瞬でアイアンクローを男を持ち上げらr「メキメキ」ぎゃあああ!!」

 

「ふん!」

 

俺はそのまま放り投げられ壁にぶつかった。

 

「一夏。あんたたまに馬鹿よね?」

 

鈴の言葉を最後に、それから次の授業まで俺の記憶はなかった。

 

In教室

「更識、1週間後お前と織斑とオルコットでクラス代表決定戦をやることになった。」

 

授業が始まるや否や織斑先生にそんなことを言われた。

 

「先生どういうことですか?」

 

「さっきの授業の時にクラス代表を決めていたのだが、織斑とお前が推薦され、オルコットが立候補したのだ。それで1週間後の月曜日に決定戦をすることにしたのだ。」

 

「そうですか。ちなみに俺を推薦したのはだれですか?」

 

「ほ~~い。わたしだよ~。いっちー~」

 

そう言って手を挙げたのは、のほほ~んとした雰囲気の少女布仏 本音。更識家の従者の家のものであり、簪の専属メイドだった。

 

がしっ

ぎりぎりっ

――にゃああああぁぁぁぁー!!?!――

 

とりあえずアイアンクローをかました。

「先生授業をおねがいします。」

 

「あ、ああ。わかった。」

 

こうしてIS学園1日目の授業は過ぎて行った。まあ推薦された以上やってみるか。織斑の実力もわかるし。

 

―???-

「ふんふんふーん。ここをこうしてそこをそうして~!」

 

――♪~(無印にOP)――

 

「おや?この着信は!とう」

 

「やっほう!さっきぶりだね。はねちゃん♪」

 

『その名前で呼ばないで下さいよ、桜花義姉さん。わたしは、今は楯無ですよ』

 

「でもでも私にとっては、あなたはかわいい妹の初音ちゃんだよ♪だからはねちゃん!」

 

『あはは。そう言ってもらえるのはうれしいですけどね』

 

「それでどうしたの?」

 

『実は一夏が1週間後にクラス代表の座をかけて戦うことになりまして』

 

「え、そうなの!?」

 

『それで間にあいますか?』

 

「大丈夫大丈夫☆絶対間に合わせるから♪

この子達を必ず間に合わせるね!」

 

そういった女性、桜花の目の先には

 

オレンジと蒼と赤のISとそれらに寄り添うようにたたずむ半透明の少女たちの姿があった。

 


 
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