No.489423 IS.B 馬神 弾という名の操縦者 2nd break 第一章 黒煌編 ~ep.5 作戦と仲間〜霊狭山さん 2012-09-28 06:59:15 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1087 閲覧ユーザー数:1071 |
勝斗が展開しているISは碧色の騎士…
〔騎士の覇王 ソーディアス・アーサー〕と〔雷狼竜 ジンオウガ〕の融合…
名は…〔雷光騎士〕
勝斗は腰に掛けてある剣を取り出し、その剣にジンオウガの雷光を纏わせた。
「そこまで、行きたいなら…俺を倒してからにしろ…」
勝斗の声は怒りで震えていた。
無論、勝斗は今まで、〔作戦〕に従って目的を遂行して来た。
何があっても、〔作戦は作戦〕、それを破る者がいたら、負けの道を歩むと考えて来たのだ。
自身が完全で有り続けるから、仲間の事が見えなくなっていた。
「くっ、行くぞ!!」
「うんっ!!」
しかし、弾を想うラウラとシャルロットは、作戦に構わず、仲間の事を考えて戦った。
「天神 勝斗!!! 貴様に証明してやるっ!!!」
「仲間の力の強さをね!!!」
「なら、堕とすまで!!」
一方、アルバトリオンの島に向かっているまゐ達は、勝斗と戦っているラウラとシャルロットの事を心配する。
「ねぇ、やっぱり…二人だけだと…」
「勝斗さんが負ける姿は見たことが無いですわ…」
「行った方がいいね」
三人は進む方向を変え、シャルロットとラウラの方へ向かう。
「はぁっ!!!」
「!」
ラウラは勝斗にAICを仕掛け、
その後、シャルロットが形態技である〔戦力ダウン〕を仕掛けようとする。
しかし、
「「?!」」
突然、勝斗の周りに大量の碧色の蛍が現れた。
シャルロットは形態技をやめ、ラウラはそのままAICで勝斗の動き封じる。
「良いのか、俺のそばにいて」
「!?」
ラウラは勝斗の言葉の意味が分からなかった。
シャルロットが辺りを見回すと、碧色の蛍が勝斗のISにゆっくり集まっている様子を捉えた。
「っ!!! ラウラ!! 勝斗から離れて!!」
「っ!!!」
シャルロットは危険を感じ、ラウラに呼び掛けるが…
…時は既に遅かった。
「超帯電状態、発動!!!」
「ぐあっ!!!」
全ての碧色の蛍が集まり轟音が響き、雷光が勝斗の周りを纏う。
雷光を浴びてしまったラウラは、 動きもせず、浜へ落ちた。
「次はお前だ…」
「!!!」
勝斗の目は恐ろしく、シャルロットは凍り付く。
勝斗は剣に更に雷光を纏わせ、構える。
「平伏すがいい…」
その言葉の後、雷光を纏った剣をシャルロットに振り下ろす。
恐ろしさのあまり、シャルロットは動きもせず、言葉も悲鳴も発せなかった。
ズバッ!!!
剣撃を受けたシャルロットは、涙と共に浜へ落ちていった。
弾side
『弾、起きて下さい』
「!!」
アマツマガツチに起こされて、辺りを見回すと、真っ白い空間に立っていた。
そうだ、俺は…アルバトリオンに敗れて…そのせいで箒も…
『自分を責めないで下さい。まだ活路は有ります』
「えっ」
『そろそろ使って良い時ですね…。私の切り札…』
気になる…
アマツマガツチの切り札…
『但し、切り札を使えば、甚大な荒天になり兼ねません』
そんなリスクが…
でも…
「そのリスクはお前の能力で有効利用して見せるのみ。悪くないだろう、アマツマガツチ…」
『決心が強いですね』
アマツマガツチの言葉を最後に、辺りは旅館の部屋に戻った。
「行こう、皆」
『待て、弾』
「え…」
行こうとした俺をライジング・アポロが止める。
『ライジング・アポロの言う通りだ。行かない方が良い。今、勝斗に力で止められる』
「何?!」
どういう事だ…
ミラバルカンの言った事が一瞬、理解しなかった。
『勝斗は何らかの理由で、アルバトリオンを倒そうしたまゐ達を堕としている』
「勝斗が?!」
そんな…
何故、勝斗が…
『今のお前なら、勝斗と互角に戦えるかもしれない』
「ライジング・アポロ…」
『俺達と心が一つでいるから、お前は強くなれたんだ』
「ミラバルカン…」
『さあ、私の新たな力で…』
「アマツマガツチ……、行こう、勝斗を超えて、アルバトリオンを倒すぞ」
俺達は決心して、部屋を出る。
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