旅館大宴会場。一夏はそこで他の生徒達と食事を取っていた。隣にはシャルロットとセシリアがいた。
「お!これ本わさか。」
「本わさ?学園の食堂についているのと違うの?」
「ああ。学園のは練りわさと言っていろんな食材を合わせて作ってんだ。」
「へ~。」
そう言ってシャロットはわさびを一盛り丸々口に運ぶ。
「あ!おい!」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!」
「だ、大丈夫か?」
「ふ、ふうみがあっておいしいね。」
「言葉が平仮名になってんぞ。見栄を張らんでいいから、ほい。」
「あ、ありがとう。」
シャルロットは一夏から手渡された茶を飲む。一夏はセシリアのほうに向く。
「あれ、セシリア食べないのか?」
「い、いえ。あ・・・足が・・・」
「ああ、そうか。テーブルの方に行かないのか?」
「ご、ご心配なく。それにここを手に入れるのに苦労を・・・」
「?」
「一夏、女の子にはいろいろあるんだよ。」
「?まあわからんがちょっと足見せてみろ。」
「え、ええ!?」
「簡単な処置をするだけだから大丈夫だよ。」
「は、はい。」
セシリアは一夏に足を伸ばす。その時セシリアは足にジンジンを感じる。
「く・・・・あっ!」
「普段から正座に慣れてないだろ。」
「は、はい。」
「まったく。無理すんな・・よ!」
トトトトトンッ
「!」
「どうしたのセシリア?」
「足の・・・・・・痺れが・・・・・・」
「痺れが?」
「取れましたの。」
「「「「ええええええええ!!!!!!!!!」」」」
「うお!」
「織斑君、今の何したの!」「てか今の音なに!」「てかどうやってしびれ取ったの!」
女子たちが一夏回りに戯れる。と、そこへ。
「騒がしいぞ、お前達!」
「「「「お、織斑先生!!!」」」」
「おとなしく食事しろ。」
「「「「は、はい。」」」」
女子一同席に戻る。
「オルコット、いつまで足を伸ばしているつもりだ。」
「!す、すみません!」
セシリアはすぐさま正座に戻す。
「はぁ~、織斑、あまり騒ぎを起こすな。」
「すみません。」
千冬はその場を去っていた。
「・・・・・・・・・」
「セシリア、大丈夫か?」
「・・・・ええ・・・なんとか。」
「う~ん。あ!そうだ。後で部屋に来てくれないか?」
「い、一夏さんの部屋に!」
「ああ。」
「は、はい。行きますわ。」
食事が終わって数十分の時間が過ぎ、セシリアは一夏と千冬の部屋に向かっていた。セシリアは鼻歌を歌っていた。だが・・・
「あら?皆さんなにしてますの?」
「しっ。」
そこには箒、鈴、シャルロット、ラウラがいた。そこから声がもれて聞こえる。
「だいぶやってないから溜まってるだろ。」
「そんなことは、あ、そこは・・」
「すぐ良くなるって。」
「だが、あ、お、おう。」
「こりゃ酷いな。」
「な、ななななな、なんなんですの、これは!」
セシリアも襖に耳を傾ける。
「ふう、そろそろ頼む。」
「そのまえに。」
「「「「「?」」」」」
シュッ、ガラッ
「「「「「!!!」」」」」
突如襖が開いたことに驚く五人。
スコーン×5
「「「「「クハー!!!!」」」」」
割り箸が五人の額に命中する。
「なにしてんだ、お前ら。」
「一夏さんこそなにを!」
「なにって、マッサージ。」
「「「「「マッサージ・・・」」」」」
「おう。」
五人は思わず復唱する。五人は正座させられた。
「全くお前達は。なにをするかと思えば、下らん。」
「ははは。」
「何だマッサージだったのか。」
「しかしよかった。」
「何だと思ったんだ?」
「それは男女の・・・モガッ。」
「べ、別になんでもないぞ。」
「ほ、ほほほほほ。」
「?」
「まあいい。こう見えてこいつはマッサージが上手い。順番にお前達も見てもらえ。」
「「「「「は、はい。」」」」」
で、最初はセシリア。
「よ、よろしくお願いします。」
「そんなに緊張しなくてもいいって。」
一夏は手のひらでセシリアの腰を押す。
「はあ~、気持ちいいですわ~。」
「セシリアってなんか楽器弾いてるのか?」
「どうしてそれを~。」
「いや、ISのときに普段腰が変に前のめりだからバイオリンでも弾いてるんじゃないかと思って。」
「すごいね・・・一夏。」
「アンタ何者よ。」
「で、どうなんだ。セシリア。」
「はい~、そうです~。」
「そろそろ落ちそうね。」
ガシッ
「「「「!」」」」
「!?!?!?!?!?!?」
い、一夏さん。いくらマッサージでもいきなりそこは・・・
「おー、マセガキめ。歳不相応の下着だな。その上黒か!」
「せ、先生。離してください。」
「やれやれ。教師の前で淫行を期待するなよ。十五歳。」
「い、インコ・・・・」
セシリアは顔が赤くなった。その間に一夏はに背中をマッサージしていた。
しばらくして全員のマッサージを終えた一夏は風呂に向かった。その間に千冬は五人にある質問をした。
「ところでお前達、ひとつ聞こう。あいつのどこが好きなんだ?」
「わ、私は最初一夏の腕が落ちてないか心配で・・・・・」
「あたしは腐れ縁なだけで・・・」
「わ、わたしはクラス代表としてしっかりしてほしくて・・・」
「そうか。ならそれをあいつに言っておこう。」
「「「言わなくていいです!」」」
「ふっ、まあ心配するな。あいつはお前たちが知ってのとおりしっかりしている。実績からもな。」
「「「うっ。」」」
「で、お前達はどうなんだ?」
「僕は優しいところです。」
「あいつは誰にでも優しいぞ。」
「うう・・・・」
「お前は?」
「強いところです。」
「確かにな。あいつは言うまでもなく強い。事実お前達全員アイツに負けているしな。」
「「「「「うっ!」」」」」
「だが・・・逆に気になる。あいつは中学は剣道はおろか武術や格闘は全く習ってない。それなのにあの強さ、一体どこで習ったというのだ。」
「確かにそうですよね。」
「それに一夏さんのIS。」
「ウルトラマンとなんか似てるし。」
「技もだよね。」
「本来白式は雪片一本だけのはずです。速度の特化の『零落白夜』だけが売りの機体のはずですが・・・」
「そうだ。だがアイツのISはウルトラマンと全く同じ特徴と技がある。こればかりは私でもわからん。次にウルトラマンについてどう思う、お前達。」
「ウルトラマンについてですか?」
「強くて・・・」
「自らを犠牲にしつつも・・・」
「人を守る巨人。」
「だが・・・・兵器ではない。」
「そうだな。ウルトラマンはあの虫のようなビーストと最初に戦った時に血を噴出した。いわばウルトラマンは生物だ。」
「でも・・・・」
「どうした、デュノア。」
「どうしてそこまで戦うんだろう。一夏は『ウルトラマンにしかわからない』って言ってたけど・・・」
「確かにな。」
「そこまでしてどうして戦うんでしょう。」
「というか・・・・」
「なに、鈴?」
「ウルトラマンがニュースで出たときにインタビューに答えた全員が昔見たことあるって言ってたのよ。」
「そうだな。凰の言うとおり私も昔見たことがある。しかしどこで見たかは覚えてない。」
「「「「「・・・・・・・・・」」」」」
「まあ、話はそれたがあいつの話に戻るぞ。あいつは家事も出来て、料理もなかなか、マッサージも上手い。どうだ、欲しいか?」
「「「「「くれるんですか!!!」」」」」
「やるか馬鹿者。」
「「「「「え~~~。」」」」」
ちなみに一夏がセシリアの足になにをしたかというと足つぼを指で高速で突いたのだ。が、素人がそれをやったらすぐさま眠ってしまった。そのいい例として箒、鈴、シャルロットが眠ってしまった。一夏が運ぶ羽目になった。
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旅館で食事をしている一夏達。セシリアが脚の痺れを感じておりそれに一夏は・・・