No.488105

ソードアート・オンライン デュアルユニークスキル 第八話 妖精の少女

やぎすけさん

2人目のオリキャラ登場

2012-09-24 20:43:40 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:3022   閲覧ユーザー数:2903

翌日デュオとシリカは四十層のフィールドに来ていた。

2人の目的はシリカのレベル上げと、アイテム収集である。

 

デュオ「大丈夫だと思うけど、危なくなったらすぐにクリスタルで回復すること。」

 

シリカ「はい。」

 

デュオはそう言いながら、シリカに回復結晶を渡す。

 

デュオ「よし。じゃあ行くか?」

 

シリカ「はい!」

 

2人はフィールドでモンスターを狩り始めた。

しばらく戦闘を続けた後、シリカのレベルが50に到達したので

街に戻ることにした。

街に着いた後、2人がレストランで昼食をとっていると、

デュオにメッセージが届いた。

 

デュオ「誰だ?人が食事してる最中に。」

 

デュオはウインドウを呼び出して、メッセージを確認する。

 

[今から会える?会えるんだったら四十五層のウォーディアに来て。待ってるから。]

 

メッセージにはそう書かれていた。

 

デュオ「あいつ、今度は何の用だ・・・?」

 

デュオがウインドウを消しながら呟くと、テーブルの向かい側で

モグモグと口を動かして食事をしていたシリカが不思議そうな顔をしてきた。

 

デュオ「シリカ。食べ終わったら、ちょっと付き合ってもらえるか?」

 

シリカ「どこに行くんですか?」

 

デュオ「ちょっと四十五層に来いって言われたから。」

 

シリカ「いいですよ。」

 

シリカはそう言って頷いた。

 

四十五層ウォーディア

四十五層はフロア全体が荒野になっている。

整備されたかのように何も無い平らな荒野は、

誰にも見られずにデュエルを行うには最適な場所のため、

通称ハイドデュエルフィールドとも呼ばれている。

 

デュオ視点

 

俺とシリカは昼食を食べ終えると、転移門から四十五層へ転移し、

指定された場所へ向かう。

だが、その場所に着いてもそこには誰もいなかった。

 

デュオ「待ってるって言ってたのに・・・」

 

その時、索敵スキルに1人のプレイヤーの反応を捕らえた。

かなりのスピードでこちらに向かってきている。

 

デュオ〈こいつだな・・・〉

 

そう思った俺は

 

デュオ「シリカ、しばらく動くなよ。」

 

そう言って、シリカから2m程距離を置く。

 

デュオ〈・・・3,2,1・・・〉

 

次の瞬間、俺は全速力でその場から離れる。

 

?「はああああ・・・!!」

 

ガキーン!!

 

澄んだ金属音とともに今まで俺がいた場所には少女が突き立てた刀が突き刺さっていた。

俺は剣を振るってきたそいつの後ろに回りこんで、その首筋にストレージから呼び出した

片手剣を付きつけてから言った。

 

デュオ「ずいぶんと荒っぽい挨拶だな“エルフィー”。」

 

エルフィー「相変わらず軽いな~“デュオ君”は。」

 

そう言ってエルフィーは降参のポーズをしたので

俺は剣を引いて、ストレージに戻す。

 

エルフィー「背中の剣は使わないの?」

 

デュオ「これは本気でやる時しか使わないんだよ。」

 

エルフィー「ふ~ん、そうなんだ。」

 

エルフィーも自分の刀を鞘に収める。

すると、半ば放心状態だったシリカが我に返って訊いてきた。

 

シリカ「あの、デュオさん・・・この人は・・・」

 

デュオ「こいつはエルフィー。【妖精】の異名を持つ攻略組だ。」

 

エルフィー「ちなみにデュオ君の彼女だよ。」

 

エルフィーの一言を聞いたシリカがショックを受けたような顔をする。

俺はすばやく片手剣を呼び出しそれをエルフィーの首に突きつける

 

デュオ「適当なことを言うな・・・」

 

エルフィー「あはははは・・・冗談だよ・・・」

 

エルフィーはごめんごめんと言ってシリカに謝ると

シリカはホッとした表情をした。

それを確認した俺は次にエルフィーにシリカを紹介する。

 

デュオ「こいつはシリカ。俺とパーティーを組んでる。」

 

シリカ「シリカです。よろしくお願いします。エルフィーさん。」

 

デュオ「ちなみに俺の彼女だ。」

 

シリカ&エルフィー『えっ・・・!?』

 

俺の一言にシリカとエルフィーは声をそろえて驚く。

シリカはさっきとは逆に真っ赤になり、エルフィーは信じられないものを見るような目をしている。

 

デュオ「冗談だ。」

 

俺がそう言うと、エルフィーは安心したような顔をし、

シリカは少し残念そうな顔をしていた。

 

エルフィー「びっくりさせないでよ・・・」

 

デュオ「お前が先にやってきたことだろ。」

 

エルフィー「それはそうだけど・・・ていうか、シリカちゃんが固まってるよ。」

 

エルフィーに言われて見てみると、シリカは耳まで真っ赤にしながら俯いてしまっていた。

 

デュオ「あ、ごめんシリカ。」

 

シリカ「い、いえ・・・大丈夫・・・です・・・」

 

俺が素直に謝るとシリカは俯いたままそう答えた。

このままだと気まずい沈黙が訪れてしまいそうなので

その前に俺はエルフィーに用件を訊くことにした。

とは言っても大体の予想はついていた。

 

デュオ「ところで、今日は何の用だ?」

 

エルフィー「あ、そうそう。デュオ君、私とデュエルして。」

 

デュオ「まあそう言うことだろうと思ったよ。いいぜ。相手になってやる。」

 

エルフィー「今日こそは負けないよ。」

 

デュオ「今度も負けないぜ。」

 

こうして俺は、エルフィーとデュエルすることになった。

 

後書き

エルフィー「やっと登場~!」

 

作者「悪いけど、今日はもうさよならだ。」

 

エルフィー「え、ちょっと・・・」

 

作者「次回【発動 ユニークスキル スタイルチェンジ】。」

 

エルフィー「私の話は~・・・!」


 
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