No.486571

超次元ゲイムネプテューヌ 魔法を司るもの

ユキさん

ラステイションへ大陸移動した一行は鍵の欠片の情報をもらいに協会へ訪れることにした。

2012-09-20 21:31:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:705   閲覧ユーザー数:693

第5話 協会の異変

 

大陸移動を果たした俺たちは黒の大地ことラステイションに来ていた。

周りは工場だらけで正直言わせてもらうと空気はかなり悪い。

だがしかし!俺はこう言った場所が大好きなのだ!!

何か工場の溢れる街ってよくわかんないけど惹かれるんだよ。

まあ、俺のテンションも相も変わらず、隣のねぷのテンションも相変わらずだった。

 

「うわぁ!何か鋼鉄島ーって感じ!?あいちゃんあいちゃんっ!ここはなんて大陸?」

 

「ラステイション。守護女神(ハード)ブラックハート様が治める大陸よ。

 重工業が盛んで、工場なんかが多いの」

 

「こういうさ....デティールっていうの?

 大陸ごとに建物が違ったり雰囲気が違うのってさやっぱり女神様のシュミ?」

 

「それだったらここの女神様は俺と話が合いそうだなぁ~」

 

一人「うんうん」と頷いていると、三名から鋭いほどの視線を感じた。

その為「は、はは!じょ、冗談だってば!俺みたいな庶民的なやつが

女神様と話が会うわけ無いよな~!(笑)」って感じで笑い飛ばしてみた。

 

「....違うと思うわ。確かに守護するのは女神様だけど。文明を築くのは、あくまでも人だから」

 

アイエフが妥当な意見を言うとねぷは何故かそれに不満に頬を膨らませる。

 

「むー......あいちゃんは夢がないね。こんぱはどう思う?この大陸!」

 

急に話題を振られたこんぱは慌てもせず、

可愛らしく首をかしげ「そうですねぇ」と少しだけ考え込み

 

「工場とか煙突とかが目立ってて

.....産業革命って感じがするです。.....ちょっとマニアックかもですぅ」

 

「まー女の子が食いつきそうな感じではないかもね。わたしは割と好きだけど....

「お!それならアイエフは俺と気が会うんじゃないか!?」....ばか」

 

何故か小声で怒られてしまった。そして、またもやアイエフを抜いた二人の鋭い視線。

 

「...そ、それより!どんな大陸でも、と、とにかく一度協会に行こうぜ!」

 

と、みんなを促し無理やり協会へと足を歩めたのであった。

協会の場所もわからず、俺のせいで迷子になったのは言うまでもない。

 

 

辿り着くまでに「その道間違ってるわよ」とアイエフに数え切れないほど指摘されつつ、

ようやく協会につくことが出来た。

俺以外のみんなの足取りは完全に重いものとなっており「体力ないなぁ~」とか言ったら

「アンタ(そうじ・そうじさん)のせい!」と見事にユニゾンした声で怒られてしまった。

協会前にいた険しい顔つきをした人にねぷが当然の如く話しかける。

 

「すいませんーっ!ちょっとモンスターのコトが知りたいんですけど中に入ってもいいですか!!」

 

「モンスターの情報?そんなもの、知ってどうするんだ」

 

不機嫌そうな声音をあげる、協会の方。

 

「わたし達、鍵の欠片って言うアイテムを探してるんです。

 そのために強いモンスターさんを探してやっつけないといけないですぅ」

 

こんぱのその答えが気に障ったのか協会の方の表情が一向に険しくなる。

 

「モンスターを.....やっつける!??

 バカを言うな!ラステイションの軍隊でさえモンスターには苦戦してるんだ!」

 

「それにお前たちは、どうみても子供だろう!モンスター退治など百年早い、帰れ帰れっ!!」

 

その言葉にイラっと来た俺は一歩大きく前に出てこう告げた。

 

「俺は16だ!それにちまたじゃ、こう呼ばれてるんだ!

 えっと....スカーレット....レオだっけ?...と、とにかく!俺達は子供じゃない!!」

 

そう俺が言うと、協会の方が「スカーレット・レオだと...」と、何故か青ざめた顔で俺を見た。

後ろにいたアイエフさんも「嘘でしょ?」って感じな顔をしている。

....俺何かおかしなこと言ったっけ?

 

「そうじさんの言うとおりですぅ!

 こう見えてもわたし達は、今までも何度もモンスターさんをやっつけてきてるですぅ!」

 

「ねぷねぷだって変身したらうんと強く、カッコよくなれるです!

 そうです!変身して見せつけてやるですぅ!」

 

「変身?何をいっとるんだお前は。ごっこ遊びがしたいなら、よそでやれ。仕事の邪魔だ!」

 

その対応にアイエフが腕を組み協会の方を半眼で睨みつけ

 

「.....協会ってずいぶん不親切なのね。

 女神様に仕えるアナタ達がそんなんじゃブラックハート様も大したコトないんじゃない?」

 

「なんとでも言え!我々国政院は、女神にへつらう教院とは違う!

 女神がどう思われようと、痛くもかゆくもないわ」

 

自分の大陸の女神様を悪く言うなんて...変な協会だな。

 

「お前たちの方こそあんまり聞きわけがないと痛い目をみるぞ!?」

 

「分かんないよ?強さは見た目じゃなくてステータスだもん!

 わたし達のほうが強いに決まってるよ!!」

 

はて、俺はステータスを引き出しても一般人に勝てるのか?と一瞬そんな考えがよぎる。

.....モンスターと戦えるんだから、さすがに一般人には勝てるよな~

 

 

「一般人相手にステータスを引き合いにださないの!

 変な張り合いしてないで一度戻りましょう。これ以上ここで時間を費やしても無駄そうよ...」

 

というアイエフさんの渇により、

俺とねぷは渋々と「納得いかなーい」と言いながらも協会を後にするのであった。

 

 

 

 

 

 

街中で今後の方針について決めるべく、俺達は道の端に寄ってプチ・会議を開いていた。

俺は疲れきったみんなの為に

そこらへんの自動販売機で適当にジュースを買い、腰を落としているみんなに手渡す。

 

「これからどうするです?

 モンスターさんのことを聞くどころか協会の中にも、入れてもらえなかったですぅ...」

 

「何もあんな言い方しなくていいのに!!

 やっぱ大陸が違えば協会も違うのかな。....せちがらい世の中になったね」

 

そんなことを言いながら渡した缶ジュースをねぷが勢いよく振りまくる。

俺はそんなねぷの横に腰を落とす。

 

「ソレにしたってちょっと違いすぎよ。

 女神様のコト、呼び捨てにしてたのよ!?教院とは違うとか女神様なんてどうでもいいとか!」

 

アイエフが今までために溜めてきた怒りを爆発させ、文句を言う。

ねぷは相変わらず片手でジュースを振ったまま思案顔ですこしうなりこう告げた。

 

「むー.....分からないコトは街の人に聞いてみようっ!!」

 

「ねぷねぷの言うとおりです。地道だけど、ラステイションに来たばっかりです。

 知らないことが、たぶん多すぎるですね....」

 

「まだまだ序盤です。

 これしきのことでへコんだり、変に先走りすぎないでのんびりまったりいくですぅ!」

 

こんぱの言葉に一同が衝撃を受ける!

こんぱ以外の俺を含める三人で「こいつこんなキャラだったっけ?」とアイコンタクトを交わすが、みながみな首を横に振る。

「わかんない」ってことなんだろう。

 

「あ!そうだ、そうじからもらったジュースのーもう!」

 

「ねぷ、すと「ねぷぅぅぅぅぅ!!??」...言わんこっちゃない」

 

ねぷに渡したのは炭酸飲料。

バカみたいに振りすぎていたので、開けたら当然こうなる。

炭酸飲料を被った隣のねぷは何故か俺の目には妙にいやらしく見えた。

服がジュースによって張り付いているために身体の輪郭がくっきりとね....

俺は数秒ほど「これは目の保養」と自分に言い聞かせ堪能していたが、

ねぷが俺の視線に気付いて自分の身体を抱き頬を赤くし始めたので慌てて視線を逸らす。

だが、とき既に遅し。

いつの間にやらアイエフとこんぱが左右それぞれに俺の腕を押さえつけていた。

動けない俺に対し、ねぷさんは照れまくった果てにどこからともなく木刀を取り出し

 

「そうじの、ばかぁぁぁぁぁぁ!!」

 

ばちこーーーーん!!

 

「ぬぁ!!....こっくり」

 

フルパワーな一撃を脳天にくらい、数秒ともせず俺の意識はブラックアウトするのだった。

 


 
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