僕、
「やぁ、ギン。おはよう」
僕の家の前に立っていた僕の彼女、
肩まで流れるように伸びる黒髪、透き通るような白い肌、吸い込まれそうな青い瞳。
女神が光臨したかのようなスタイル抜群の身体つきに、その身体に合わせて作られたかのような白の制服。
そんな彼女は、ニコリとこちらに満面の笑みを浮かべていた。
僕と同じ高校2年生で、成績は学年一位を常にキープしており、運動も人並み以上に出き、全ての男性女性の羨望を集めるほどの美貌の持ち主。
それが竜王院雪姫。頭脳明晰、運動神経抜群、眉目秀麗と三拍子揃った完璧な人である。
「今日も一緒に行こうか?」
「あっ、うん。そうですね……」
と言って、僕が頷くと彼女はわずかに微笑んで、自身の腕を僕の腕と絡ませた。
すると必然的に彼女の豊満な胸(Fカップだとこの前、自己申告してくれた。聞いていないのに律儀な事である)が僕の腕に当たる。
どうやらわざと当てて来ているので、あえて指摘する気にもならないのだけど、相変わらずの迫力である。
そしてそのまま、とことこと彼女と学園へと歩いて行く。
公立すばる高校。それが僕の通う学校の名前である。
100年以上続く伝統校で、運動部が強い事で有名な進学校。100年も続いている事でかなりの老朽化が進んでいたんだが、あまりの老朽化のために3年前にリフォームしたのでかなり内装や外装は新しい物である。
それが僕と雪姫が通う公立すばる高校である。
2人でとぼとぼと歩いて行くと、同じような服を着た沢山の男子と女子が校門前に居た。
そしてこちらを見ると、黄色い悲鳴を上げていた。
その視線の先には僕では無く、隣で歩く雪姫に注がれていた。
「きゃあ―! 雪姫様ー!」←女子A
「今日も素敵ー!」←女子B
「今日も綺麗だなー、我らが雪姫様は!」←男子A
「本当に素敵だ! 今日も彼女の姿が見えて良かった!」←女子C
「て言うか、横の男子、正直釣り合ってなくね?」←男子B
「そうだな、その通りだ」←男子C
「雪姫様、はぁはぁはぁ……」←男子D
「雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様雪姫様」←女子D
愛も変わらず、雪姫の人気は絶好調のようだ。
と言うか最後の2人、やばくね?
「ねぇ、ギン。ちょっと良いかしら?」
と、横に居た雪姫が声をかけて来る。僕は彼女を見る。
「どうしたんだ?」
と僕は彼女に聞く。
「
ニコリと笑いながら、ナイフをこちらに見つめて来る彼女に「やめれ」と声をかけた。
あぁ、1つ言い忘れていた事がある。
彼女、竜王院雪姫は実は暗殺者である。
これが僕の彼女、竜王院雪姫である。
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僕、銀林僕には彼女が居る。
彼女の名前は竜王院雪姫。頭脳明晰、運動神経抜群、眉目秀麗と三拍子揃った完璧な彼女である。
ただし、彼女には秘密がある。
そう、彼女は暗殺者だったのです。