No.485176

IS 最強の異端の力

この世界にただ一人、真の最強の名を欲しいままにする力を持った男がいた。 が、彼の持つ力はほかの人間にはない、異端の力。その力を彼はどのように使うのか?

2012-09-17 14:57:04 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2877   閲覧ユーザー数:2725

絶対零度の氷結、地獄の燃え盛る業火、死神の歌声の烈風、天に轟く雷撃

それを統括する演算能力。それらは他の人間では、持ち得ない能力だ。俺のみが持っている力

この力のせいで、俺は・・・

 

「く、来るなぁぁぁぁああ!!化け物ぉぉおおお!!!」

 

一人ぼっちになる事になった・・・俺が相対している人間の数は42。

だが、その内の半数以上は全身が凍りつき、全身が切り裂かれ、焼け爛れている者、全身が焦げ付いている者

そして、残りの人間も俺の能力に恐怖を抱いて完全に戦意を失っている。

 

「さあ、恐怖に慄き、俺に勝負を挑んた自分を怨んで地獄に堕ちるが良い」

 

俺は全身から電撃を放出し掌に収束させて、一気に開放し残りの人間に攻撃した。

 

「「「「「ぎゃあぁぁぁああああああ!!!!」」」」」

 

俺の電撃を受けた愚か者共は凄まじい電撃で脳、心臓などの内蔵に深刻なダメージを与えて

こいつらは死亡した。ふぅ・・・俺を殺すなんて誰にも出来ないんだよ。

 

すると、地面から巨大な人参が地面から飛び出してきた。そこからウサ耳を着けたピンク色の髪をした女が出てきた、不思議の国のアリスと言われても恐らく違和感は無いだろうな

 

「本当にいつ見ても、すっごいね~!」

 

その人は篠ノ之 束さんは、俺が一人ぼっちになってから俺に優しさを寄せてくれた

最初は興味本位で、俺を拾ってくれたのだが、だんだん俺の事を家族として受け入れてくれた。

俺は本当に嬉しかった。別に興味本位のままでも良かった。ただ、俺を家族として思ってくれるのが

本当に嬉しかったのだ。だから俺は、束さんについていった。束さんの役に立ちたかった。

俺は束さんと行動を共にし、家事や研究の手伝いをしている。

 

「ねぇねぇ、束さんお腹すいちゃったから。ご飯作ってくれない?」

 

束さんは俺に抱きつきながら、何か作ってくれっとねだって来た。俺は何時もの事なので

束さんを降ろしながら口を開いた

 

「ええ、だったら作りますから、少しは片付けの手伝いしてください」

「え~・・・もう、解ったよ~とっくん」

 

束さんは俺のことを、とっくんと言う。俺の名は束さんが付けてくれた名前を名乗っている

俺の今の名は、天空 統夜。この世界で唯一、異端の力を持つ男

 

俺と束さんは移動式ラボに戻り、以前の場所から移動させてから俺は、食事の準備をしている。

束さんは家事が全く出来ないと言う訳ではない、寧ろ家事をやらせたら超一流だが

家事をする時間があるのならば研究に注ぐ人だ。俺の他にももう二人このラボには住居者がいる。

一人は、くーちゃんと束さんに呼ばれている少女だ。俺の事を兄と慕ってくる。もう一人は

束さんの捕縛を目的とやってきた亡国機業のマドカという少女。俺が束さんの他に、家族と認識する

唯一の人間だ。

 

マドカについては、俺も最初はすぐに見捨てる積もりだった。が、そんなマドカに興味を示したのは束さんだった。束さんの親友と聞いている『織斑 千冬』に容姿が似ているから興味抱いたのか

真意はその時は謎だったが、束さんはマドカをラボに入れた。そして俺は彼女の見張りを頼まれた。

束さんの頼みを断る理由が無かった為に引き受けたが、その時、何故マドカを受け入れたのか聞いた

 

『束さん、貴方に文句を言う気はない。があいつを受け入れるんだ?束さんを狙ってきた奴を』

『う~ん、なんとなくかな♪』

 

そう言われては、これ以上言っても無駄だと理解出来た。俺はしょうがないのでマドカの監視の任を

受け入れた。だが、俺は束さんを狙ってきた奴受け入れる事など到底出来なかった。俺にとって

束さんは、最も大切な人であり俺が尊敬し、恩人であるからだ。

 

俺は能力を使用しながら、マドカを監視し続けた。監視している時に気づいた。マドカは織斑 千冬のクローンであると気づいた。俺も本人と会った事はないが、織斑 千冬の顔など簡単に手に入った。

それにしても、マドカもここに来た時はその程、大きくはなく小さい部類だったが

戦闘センスは本物であった。流石にブリュンヒルデのクローンであるだけはある。

だが荒削りの部分もあり、俺に能力を使わせる実力もなく俺は体術だけで。叩きのめした。

 

それから、暫くしてから何があったかは覚えていないが、俺はマドカを家族として認識した。

本当にその時の事は、あまり覚えていない。何故覚えていないのかは謎だが、もう気にしていない。

今ではマドカが家族である事に変わりはない、それだけだ

 

俺はキッチンに立ちながら、包丁を握って野菜を細かく切り刻んでいく。その作業の傍らでは

大きな鍋を火にかけて、じっくりと煮込んでいる。束さん達曰く、俺の料理という物は5ツ星では

足らないほどらしいが、俺はそうは思わない。毎日毎日料理をして、たまに新しい技術や料理に挑戦しているだけなのだから。継続は力なりっと良く言ったものだ、あの言葉は本当のようだ。

 

俺は野菜を刻み終わると、それを鍋に投入しおたまを持って、鍋に突っ込んでかき混ぜる。

そして、俺の料理にはルールが存在する。例え野菜クズであろうが魚の内蔵であろうが骨だろうが

美味しく調理して無駄にしない事だ。

鍋には、肉の脂をじっくり煮込んだ物と貝殻でとった濃厚な出汁と絡めたものだ。これだけでも

十分に美味い。がこのままスープで食のもいいが、先程作ったミートボールにソースとして絡める

 

「さて、もう数品作るか」

 

俺は腕をまくって、新たな料理を作る事にした。束さんへの感謝を込めて・・・

 

「とっくん~ちょっと来て~」

 

いきなり束さんが俺を呼んだ。もうすぐ食事の用意が出来るのに何故俺を呼ぶんだ?

俺はキッチンで調理中だった料理を、直ぐに調理再開出来る状態にして束さんの元へ向かった。

 

「とっくん!いきなり呼びつけてごめんね~」

 

束さんの元に行くと、いつもどおりの明るい声で俺に話しかけてきた

 

「いいえ、それでなんで俺を呼んだんです?」

「とっくん、IS学園に行ってくれない?」

「は?」


 
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