No.483955

妹が俺離れしてくれない―キン、パツ子さんとの遭遇―

なし水さん

珍しく妹が出ない回。
やったね良ちゃん!これでSAN値が保てるよ!

2012-09-14 22:54:33 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2108   閲覧ユーザー数:1942

「ストラーイク!」

 

野球。

投げたボールをバットと呼ばれる棒で打つ競技である。

 

放課後、友達に「公園で野球しようぜ」と誘われたので行くことにした。

因みに、鬱陶しい愚妹のなのはは塾である。ネ兄!

 

「ストラーイク!ツー!」

 

2ストライクノーボールとかヤバすぎだろ。

ボールが飛んでくる。

 

「ふんっ!」

 

カァン!

 

そんな音と共にボールが飛んでいく。

 

「そこの金髪の子、あぶなーい!」

 

あっ。

 

 

「本当にすいませんでした」

 

「・・・」

 

何とか反応をください。

 

「キン・パツ子ちゃんの手当もしたし、俺が家まで送るから先帰っててくれ」

 

「それだったら俺たちも・・・」

 

「時間も時間だし、赤の他人の家に大勢で乗り込むのは流石にまずいだろ。常識的に考えて・・・」

 

しかも、今帰るとなのはが「塾の宿題教えてー!」とか言ってきてうるさいしな。

 

「そうだよな・・・。

じゃ、悪いけど俺たち先帰るわ」

 

「じゃーなー」

 

「おう」

 

周りにいたメンツも解散していく。

 

「さて、親の人が心配するかもしれないしそろそろ帰りましょう。

家まで送っていきますよ」

 

「え、でも・・・」

 

「親の方にも謝罪とかしとかないといけないんで・・・怪我させた側としてはそれが礼儀なんです」

 

「そ、そうなの?」

 

「そうなんです」

 

「でも時間が・・・」

 

「今帰ったら妹に宿題教えなきゃいけないんで」

 

俺が教えると集中しないんだもん。そりゃ教える気もなくなるって。

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
4
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択