No.482529

単一の幸福を求めて…第1話

虎知刃さん

真・恋姫無双の二次創作です。

執筆経験無いのでおかしなところがあるかもしれません。

暫くオリキャララッシュが続きますが原作キャラも出します。

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2012-09-11 01:59:55 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1643   閲覧ユーザー数:1530

第1話 全ての始まり

 

 

 

「芙幼(フヨウ)が殺された?」

 

 

 ここは豫州にある小さな邑。

 

 

 その邑の子供達が集まって話をしている。

 

「ぐすっ…そうなの…隣りの邑に偉そうな大人達が来てて…」

 

 

「花蘭(ファラン)がその大人達に邪魔だって殴られたんだ!」

 

 

「そしたら芙幼がその大人達に石を投げたの…」

 

 

「そしたら…そしたらね…」

 

 

 えぐっ…ぐすっ…と一番小さな女の子、花蘭が最後に言い澱んでいると青年が言う。

 

 

「もういいよ…わかったから…」

 

 

 といって花蘭を優しく抱きしめて良し良しと背中を撫でてあげる。

 

 

 青年に向かって話をしている子供達は先日、隣りの邑に商いに行った大人達の子供で一緒に隣り村に付いて行き今日帰ってきた所であった。

 

 

「…それで、そいつはまだ村にいるんだな?」

 

 

 花蘭を慰めながら青年は周りにいた子供達に問い掛ける。

 

 

 周りにいた子供達は黙ってうなずいた。

 

 

「………わかった」

 

 

 青年は最後に花蘭の頭を優しく撫でると二本の刀を持って歩き出した。

 

 

「ちょっと!?」

 

 

 青年の隣りで話を聞いていた少女が青年を呼び止める。

 

 

「…なんだ?」

 

 

「何処に行くのよ…」

 

「決まってるだろう……芙幼の敵討ちだ!!」

 

 

 言った瞬間、青年から凄まじい殺気が漏れた。

 

 

 周りにいた子供達は驚き少し震えていた。

 

 少女も内心では驚いていたが青年に叫ぶ。

 

「無理よ!相手は大人でしかも護衛が何人もいるのよ!」

 

 

 しかし青年はそんなの関係ないとばかりに前を向き。

 

 

「俺を誰だと思ってるんだ?徐元直だぜ?俺にはこの刀がある、それに俺は村で一番強いんだ大人にだって負けないさ」

 

 

 青年の名は徐庶字は元直。

 

 

 事実、青年は撃剣という剣術の使い手だった。

 

 

 才能に恵まれ若いながらも大人を相手にしても負けたことは一度もなかった。

 

 

 少女は必死で止めようとしたが青年は聞く耳を持たなかった

 

 

「じゃあな柚(ユウ)、行って来る」

 

 

「…………徐庶」

 

 

 柚と呼ばれた少女、石韜は徐庶を見送る事しか出来なかった。

 

 

 

 その日の深夜、徐庶は隣り邑の大きな屋敷の前に来ていた。

 

 

「そこの小僧!なんの用だ!」

 

 

 屋敷の警備をしていた兵士が徐庶に向かって叫ぶ。

 

 

「今この屋敷に漢の役人が来てるだろ?そいつに会いに来たんだ」

 

「馬鹿か貴様は?漢のお役人様が貴様のような者に会われるはずがないだろう」

 

 

 兵士は徐庶の事を馬鹿にしたような態度でそう言った。

 

 

「そりゃそうだよな…俺だってすんなり会えるとは思って無いさ…」

 

 

 そう言って徐庶は背中に担いだ二本の刀を抜き放つ。

 

「会えないんなら……こっちから会いに行くだけだ!」

 

 

 そして徐庶は屋敷に切り込んで行った。

 

 

 

屋敷内 寝室

 

 

ドタ!ドタ!ドタ!ドタ!

 

 

「う~む…何ごとじゃ~」

 

 

 屋敷で眠っていた肥太った役人が慌ただしい物音で目を覚ます。

 

 すると勢いよく扉が開き警備の兵士が入ってくる。

 

 

「大変です!賊が侵入しました!」

 

 

「何じゃと!?」

 

 

 

屋敷 中庭

 

 

ザシュ!

 

 

「ぎゃあぁぁぁぁ…」

 

「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

 

 徐庶は苦戦していた。

 

 

 兵士の一人一人は苦戦するような相手ではなかった、だが如何せん敵の数が多すぎた。

 徐庶は体の所々に傷を負いそれでも刀を振い続けていた。

 

 

「はぁぁぁああ!!」

 

 

ザシュ!ザシュ!

 

 

徐庶が刀を振ると二つの気で出来た斬撃が敵の兵士に向かって飛んだ。

 

 

ザシュ!ザシュ!ブシャアアァァ!!

 

「「ぎゃあぁぁぁぁ!!」」

 

 

二人の兵士が断末魔をあげながら倒れる

 

 

 徐庶の周りには既に30人の兵士が転がっている。

 

 

 だがそれでも、敵の勢いは激しい。

 

 

ドッ!!

 

「ぐぅ!?」

 

 

 兵士の放った矢が徐庶の左肩に刺さる

 

 

「いってぇ…やりやがったな!」

 

 

シュ! ザシュ!

 

 

「ぎゃあぁぁぁ!!」

 

 矢が刺さった方と逆の刀を降り遠くにいた弓兵を気の斬撃で切り伏せる。

 

 

「ハァ…ハァ…クソッ!」

 

 徐庶は後悔をしていた。

 

 

『敵の数が違いすぎた!幾ら自分の腕がたった所で数の差はそれだけではどうしようもなかった!勝とうとするならばもっと事前に準備をし敵を調べなければならなかったんだ!』

 

 

徐庶は心の中でそう思いながらも目前の敵兵士と戦っていた。

 

 

ドッ!ドッ!!

 

 

「がっ!ぐぅ…!?」 今度は右の太股と背中に矢が刺さった。

 

 

 徐庶はその場で膝をつきとうとう動けなくなってしまった。

 

 

 その隙に兵士が殺到し徐庶を縛り上げた

 

 

「くそっ!止めろ!離せ!」

 

 

 

屋敷内 大広間

 

 

「ほおぅ…小僧、貴様が賊か?」

 

 

「………」

 

 

「返事をせんか!無礼者!」

 

 

「がっ!?」

 

 

 徐庶が横にいた兵士に鞘に入ったままの剣で殴られる。

 

 

「よいよい、小僧…名は何と言う?」

 

 

「………」

 

 

「貴様っ!!」

 

 

「よいよい、お主が喋りたくないのなら邑の者に聞くとしよう」

 

 

 そう言うと役人は笑った。

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

一話終わった~

 

はい!主人公は徐庶さんです!

 

オリキャラ紹介

 

徐庶 元直 真名:白斗(ハクト)

 

銀髪で後ろ髪は腰上ぐらいまで伸びており首の当たりで髪を纏めていている。少しぼさぼさヘアー

 

首には深緑色の長い布(ストールのようなもの)を巻いている。

 

 

義挟心に厚く、母親思いな青年。

 

戦闘では主に撃剣という剣術を使い、気で刀を強化したり、刀に気を乗せて敵に向かって斬撃として放つこともできる。

 

武器は刀(周泰のに似た物)で二本を両手に一本ずつ持ち二刀流で戦う。

 

 

才能はあるが戦闘経験が少ない為、強さは楽進や魏延に少し劣るレベル。

 

 

隠れた趣味としてお菓子作りがあるが、腕前はかなりのもの。

 

 

 

徐庶の設定はこんな感じです!

 

しかしまだ学問を学ぶ前なので話が進むとまた変わってくると思います。

 

 

駄文ではありましたが読んでいただけて嬉しいです!ではまた次回!

 

 

※執筆ミスがありましたので修正しました。


 
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