ある日の朝。
軍議の終わりごろ。
桂花「華琳様、今日の軍議は以上です。」
華琳「そう。なら終わりにしましょう。・・」
穂琳「さぁ、みんな今日も頑張っていきましょう♪」
いつものように、締まりのない挨拶で穂琳が会議を終わらせた。
華琳「はぁ・・。もう、注意するの疲れたわ。解散。あと、春蘭、秋蘭、一刀、今日街の視察に行くわよ。着いてきなさい。拒否権もないし、他の者の反対もみとめないわよ。」
桂花「華琳様!!一刀を連れてくなら、女装させてください!!」
一刀「桂花!!!?」
華琳「桂花・・・。わかったわ。女装させましょう」
一刀「お姉ちゃん!?何言ってるの?」
桂花「ありがとうございます!!久しぶりに見れます!!」
穂琳「そうね・・。ごぶさたよね」
季衣「兄ちゃん、また女の人になるの?楽しみ!!」
流琉「えへへへ。兄様楽しみです♪」
凪「隊長が、また、お、お、お姉さまに・・・。ごくっ」
沙和「はい!沙和が、服選ぶの~~」
真桜「新しい髪飾りできたで、つけてな♪隊長♪」
稟「一刀様が、華琳様に責められて・・・・。ぶぅ~~~~」
風「あらあら。大変ですね、稟ちゃん」
宝譿「嬢ちゃんになるのか、楽しみだぜ」
結衣「一刀様!!久しぶりの女装姿堪能させてもらいます!!」
零「一刀様、私も楽しみです」
一刀「あれ?誰も反対しない!?敵だらけ!?お、お姉ちゃん?嘘だよね?」
華琳「本当よ。それに・・・私、飢えてるんだから。うふふ。うふふふふ」
一刀「姉貴、何か言って!?」
春蘭「一刀。寝台の上に服を用意してあるからな」
一刀「最後の希望の姉さん!?」
秋蘭「あきらめろ。姉者と一緒に選んだのだぞ。それに、私も華琳様と同じでな。ふふふ」
周りは、敵だらけになっていた。でも、一刀は逃げれなかった。何故なら・・。
一刀「風、どいて!!!」
風「ぐぅ・・・」
一刀「寝るな!!」
風「おっと。あまりの座り心地に眠気が・・・。ぐぅ・・・」
一刀「寝るな!!風、降りてくれ~~~!!」
そう。風は、会議が始まってからずっと一刀の膝の上に座っていた。そして、可笑しいことに誰も、その事を注意しなかった。華琳でさえ。
最初からこうなることを仕組まれていたかのように・・。
一刀「(風なら持って動けるな。なら、このまま抱えて逃げる!!)」
風をお姫さま抱っこして逃げようとした時
華琳「一刀。風を抱えて逃げようとか思わないでね?」
すぐにばれた。
春蘭「そうだぞ。一刀」
ガシッ
秋蘭「逃がさん。一刀」
ガシッ
一刀「え?え?いつの間に!?」
一刀が風に気をとられてる隙に、春蘭と秋蘭は背後に回り込んみ、ガシッと肩を掴んでいた。
華琳「風、そろそろ降りていいわよ?」
一刀「(風が降りたら確実に連れてかれる)風、座ってていいよ。うん。降りなくていい」
風「お兄さんがこう言ってるので、風はもう少しこのままでいいのですよ~~」
華琳「それじゃ、着替えさせられないでしょ?」
風「うむむ。悩みどころですね~~。仕方ありません。また、あとで膝貸してくださいね。お兄さん」
一刀「風もお前もか!?」
風「そうなのですよ~。頑張ってください」
風は、一刀の膝の上から降りてくてくと、いつもの席に座った。
秋蘭「さて、行くぞ一刀。あ、そうだ。今日は、前に話していた。新しく出来た甘味屋が女性限定で、時間制限甘味食べ放題だそうだ」
春蘭「華琳様も好きな店だから、行くそうだぞ」
その瞬間、一刀は目を輝かせ走り出した。
一刀「本当に!!!?なんで、言わないの!!早く着替えなきゃ、姉貴、姉さん早く!!」
華琳「相変わらずね。本当に、甘いものに目がないんだから。結衣、零、沙和手伝いに行ってきて」
結衣「一刀様今行きます♪」
零「はい」
沙和「はぁ~~いなの」
しばらくして、一刀の準備が整い視察に出発した。
一刀は街に入るまで考えていた。自分の服の事について。着替える時は、甘味の事ばかり考えて、服の事に気が回らなかった。
改めて自分の格好を見た。着ていたのは・・・白い白衣、緋袴。そして、草履。そう、一刀自身、誰かに着せる為に精魂込めて密かに作り上げていた巫女服だった。ついでに、言えばポニーテールだ!!
一刀「(何故、俺が着る羽目になってるんだぁ!?)お姉ちゃん達、なんでこの服なの?」
華琳「私たちに内緒で作るからよ。それにね」
華・春・秋「「「面白いからよ(だ)」」」
3人揃って声をあげるのだった。
一刀「ですよね~~・・・。はぁ~~~・・・」
華琳「落ち込まない。早く視察終わらせて、甘味屋に行きたいのでしょ?」
一刀「うん。」
華琳「なら、さっさとはじめるわよ。」
春蘭・秋蘭「「御意」」
華琳・一刀。春蘭。秋蘭。に別れて視察を始め。8刻後には、無事に視察を終え一刀達は正門にて合流した。
華琳「帰ったら、報告書をまとめて、提出することいいわね。」
一刀「わかった。それより、早く甘味屋に行こうよ♪お姉ちゃん」
華琳「はいはい。春蘭、秋蘭行くわよ。一刀は走らない」
4人は、そろって甘味屋に向かうのだった。
一方、甘味屋の中では。
??「おいしぃ~~~。これもおいしいよ。ちいちゃん、れんほちゃん」
??「天和姉さんずるい!!ちいにも、一口ちょうだ~~い」
??「ちいねえさん。もう一個注文すればいいでしょ。でも、よかったんですか?店の前で歌わせてもらっただけじゃなく。甘味までいただいて」
店主「いいのよ。それに、あんたたちのおかげで客もかなり入ったしね」
天和「おかみさん。なんか、昨日より人が多い気がするんだけど気のせい?」
店主「あはは。気のせいじゃないよ。今日は、曹夏様が男の娘曹夏ちゃんとして街に来る日だからね♪」
地和「男の娘??」
人和「曹夏ちゃん??」
店主「ああ。この街の名物みたいなものさ。近隣の村から老若男女とわず、見に来てるからね♪あくまでも、秘密裏にだけどね」
人和「その、曹夏ちゃんって陳留の刺史の曹操様と関係があるんですか?」
店主「ん?そうね。陳留の刺史曹操様の弟だよ。今日は、曹操様と曹夏様、夏候惇様、夏侯淵様が、視察という名目できてるわよ。あと、曹夏様大の甘党だからここにくるわよ」
天・地・人「「「ええ?」」」
店の奥から店主を呼ぶ声がかかった。
店員「おかみさん!!厨房戻ってください!!そろそろ来るって連絡来ました!!」
店主「ほんとかい!!じゃ、またあとで」
天和「いっちゃった・・。」
地和「来るっていってたわね」
人和「ええ。」
華琳「失礼するわ」
丁度その時、入り口から声がしたので、目を向けると。4人の女の人が入ってきた。
天和「うわぁ。4人とも綺麗な人達だね。」
地和「私の方がかわいいわよ。でも、あの黒髪の人変わった格好してるわね」
店主「あの人達が、曹操様達だよ。」
人和「おかみさん!?厨房にいったんじゃ?」
ついさっき、厨房に入って行った。店主がいつの間にか、人和の隣にもどって来ていた。
店主「来るころかと、思ってね。説明に来たんだよ。金髪の人が、曹操様。青い髪の人が、夏侯淵様。黒い髪を真っ直ぐおろしているのが、夏候惇様。そして、黒髪を結って、変わったか格好の人が曹夏様だよ」
地和「うそ!?どこからみても、年下の女の子よ!?」
店主「あはは。確かにね。あれでも、男だよ。まぁ、もとが女の子ぽい体つきや顔してるから。仕方ないんだけどね。おっと、隣の席にくるみたいだね。私は戻るよ」
店主は、厨房へと戻って行った。
天和「え?私たちのとなりだよね?」
地和「そ、そうね」
人和「姉さん達、行儀よくしてください」
天和たちの隣の席に、華琳達がきて、華琳の横に一刀。春蘭の横に秋蘭と机を挟み座った。そして、仲良く採譜を広げた。
華琳「私は、これにするわ。」
春蘭「では、私も同じやつを」
秋蘭「私も。一刀は・・・聞くまでもないな」
一刀「うん♪」
春蘭「店員!!」
春蘭は、手をあげると大声で店員を呼び寄せ。華琳、春蘭、秋蘭の順で注文していく。そして、一刀の番が来た。
一刀「えっと、まずこの採譜に書いてあるもの全部ください」
天和・地和・人和「「「全部!?」」」
華琳「ふふふ」
春蘭「ははは」
秋蘭「くくく」
一刀「うぅ・・」
突然、となりから笑い声が起きた。
天和「え?」
華琳「ごめんなさい。全部!?って声に出てたものだから」
人和「す、すいません」
華琳「いいのよ。気にしなくても」
秋蘭「えっと・・」
天和「あ、私は長女で張角っていいます。で、」
地和「次女の張宝です。」
人和「三女の張梁といいます」
華琳「はじめまして。私は、曹操よ。で、隣に居るのが弟の曹夏」
一刀「(ええええ!?この人達があの!?)こ、こんにちは」
一刀は、名前を聞いてかなりびっくりしていた。
一刀「(どっからみても。黄巾の乱を起こすような人達には見えない・・。どっからみても、可愛い旅芸人って感じだし・・・。ん~~~そなえは、しといた方がいいかな?)」
一刀は、注意しないと。と思い、じっ~~と3人の顔を見ていた。ただ、となりで一刀の考えている事もしらずに。やきもちを焼いている隣に座る華琳に気が付かずに・・。
春蘭「夏候惇だ!!で、妹の夏侯淵だ」
秋蘭「よろしく。それで、張角たちは初めてこの街に?」
人和「はい。最近こちらが街道が整備されて、治安が良くなったと聞いたので」
秋蘭「そうか。なら、始めてなら驚くのも無理ないな。ふふふ」
春蘭「一刀は、まだまだ食べるぞ」
華琳「甘味に関してはね。男に見えないでしょ?」
天和「はい!全く!!」
一刀「はぁ~~~~~・・。なんでぇ?」
地和「なんでって。どこからみても、声も女の子ぽいし。体の線も女性だし。顔つきも。それに、その恰好が」
春蘭「似合いすぎか?」
人和「正直言うと。言われても、男だとは・・。」
それから、一刀の事などいろんな話で盛り上がった。
ちなみ、甘味を食べた量は。華琳、秋蘭は三皿ずつ。春蘭は十皿。そして、一刀は採譜を二回りしたあと。気に入った物を10皿たべて、計40皿を食べたところで時間となった。
華琳「驚いたでしょ?この子の食べる量に速さ。」
天和「は、はい。びっくりです・・。体系も変わってないし・。いいなぁ~~~」
一刀「はは・・・」
華琳「私たちは、もう帰るわね」
人和「お話出来て楽しかったです。曹操様」
華琳「ふふふ。私もよ」
春蘭「楽しかったぞ。張宝」
秋蘭「私もだ」
地和「ちいも楽しかったわよ。夏候惇様、夏侯淵様」
天和「楽しかったよ~~♪一刀~~♪また、お話しよ~~ね」
一刀「俺も、楽しかったよ。天和さん」
話が盛り上がり、机をくっつけ席を入れ替え話していた。7人は、それぞれ仲良くなっていた。
ただ、一部の2人は仲良くなりすぎて真名を交換していたりする。
そして、華琳。春蘭。秋蘭は、あいさつをすませると店から出て行った。
一刀「あ、天和さん。これからは、いろんな事に注意してくださいね。いつのまにか、どんでもないことの中心に居る事になるかもしれませんよ。それでは、また」
天和「一刀?どいうとこと?」
一刀「とりあえず。注意してくださいね。もし、助けが居るならお姉ちゃんを頼ってください」
一刀も、店を出て行った。
地和「最後のなんだったのかしら・・。まぁ、いいわ」
天和「気になるけど。いっかぁ♪私達も、宿に戻ろう」
人和「そうね。おかみさんお礼言ってから戻りましょう」
3人は、一刀の注意も気にすることなく。宿にもどっていた。自分たちが、漢全体を震撼させるともしらずに・・。
一刀は、店を出るとすぐ。結衣を呼ぶと、隣に町人が一人現れた。
一刀「結衣」
結衣「はい。いつでも、一刀様のおそばに。忍び寄る結衣です」
一刀「はいはい。それより、月陰の何人かをあの3姉妹に着けてくれ。」
結衣「あの、3人にですか?ただの、旅芸人なんじゃ?」
一刀「ん?保険だよ。何かなった時の為にね。もし、動きがあったら人数増やして。増やすのは、結衣と零に判断まかすよ。ついで、何か組だしらたら中に何人かひそませて」
結衣「はぁ・・。了解です。では」
そして、結衣は姿をけす。一刀は華琳達のところに向かって歩き出した。
華琳達と合流した一刀は正門に向かって歩き出した。そして、やきもちを焼いていた華琳に話しかけられた。
華琳「ふふふ。いつまにか、張角と真名を交換する中になっていたとわね」
一刀「いや、そ、それは」
華琳「帰ったら。すぐ、私の閨に来なさい。おしおきよ」
一刀「え?なんで??それに、報告書の提出は?」
華琳「そうね。一刀だけは、3日後でいいわ。うふふ。一刀楽しみね(真桜に作らせたあれを、使う時が来たかしら。私を、こんな気持ちにさせた罰よ!!)」
華琳がよからぬ事を考えた時、一刀に今まで経験したことない寒気が襲った。
一刀「(な、何!?今の寒気は!)わ、わかった」
4人は、正門を通り外に出ようとした時、呼び止められた。
??「そこのお主たち待たれよ」
振り返るとそこには、羽織を深くまでかぶった一人の女性が机を挟み椅子に座っていたのだった。。
華琳「なにかしら?」
一刀「あっ!?き」
??「わぁぁぁぁぁ」
一刀「もがもがもが」
その女性は、一刀を掴み、口を押えて慌てて門から少し奥まったところに連れて行った。
一刀「にゃ、にゃに?許(きょ)さん」
一刀に許さんと呼ばれる人こそ、許子将その人だった。そして、一刀がおじいちゃんたちと暮らしていた時に、一刀の武の稽古に付き合っていた人でもある。
許劭「わぁぁぁ!し~~~ですよ。一(かず)くん。あと、小声で話す事いいわね」
一刀「何で?」
許劭「いろいろあるの。それより、曹操さんと一緒に居たのね」
一刀「ふ~ん。いいけど。うん。家族なってくれたんだ。それに、新しい名前、曹夏。って名前もくれたんだ」
許劭「そうなの?よかったわね。一くん」
許子将は、一刀の頭を優しく撫でるのだった。
一刀「ありがとう。」
許劭は、一刀のつま先から頭先までじっくりと見つめた。
許劭「それにしても、女装して巫女服とはマニアックね。いいわよ」
一刀「じろじろ見ないで」
許劭「ぶぅぅ~~~~。いいわ。もう、写真撮ったから。」
一刀「消してくださいね?それより、なんで居るのですか?」
許劭「最後の別れを言いに来たのよ。」
一刀「最後?もう、会えないの?」
許劭「そうなの。貂蝉から説明があると思うけどね」
一刀「そっか・・。元気でがんばってください。許さん」
許劭「ありがとう。一くんも元気でね」
2人で最後の別れに浸っていると。
何がなんだか、わからず待ちぼうけ喰らっていた華琳達が声をかけてきた。
華琳「(なんかいい雰囲気よね・・)コホン。悪いんだけど、何かしら?」
許劭「あ、ごめんなさい。・・コホン。」
華琳「で、何かしら?」
許劭「あなたは、この先の乱世で花開き。治世の能臣、ただし、一歩間違えればあなたは乱世の奸雄となるであろう」
秋蘭「貴様!!」
華琳「ふはははは。面白い。」
秋蘭「か、華琳様?」
華琳「乱世の奸雄おおいに結構よ。もとからその覚悟があるわ。秋蘭、この人にお金を」
秋蘭「何故ですか!?」
華琳「一刀、お金を払って」
一刀「わ、わかった。はい。」
一刀は、お金を払い。先に行こうとした時。許劭が一刀を指さし呼び止めた。
許劭「お主」
一刀「俺?」
許劭「うむ。お主は、今宵、満月が真上に差し掛かる頃選択を迫られる。もし、選択を誤れば・・・・。これは、別でが大局に逆らえば身の破滅覚えておいてください。」
一刀「大局に逆らえば身の破滅・・。」
許劭は、次に華琳に指を指した。
許劭「それと、お主。今宵、満月が真上に差し掛かる頃に仲間を庭に集めなさい」
一刀達は、お互いの顔を見たあと華琳は問いかけようとした時。
華琳「どういうこ・・・と」
既に机ごと許劭は跡形もなく消えていた。
一刀「相変わらずだったな。それより、どういうことだろ?」
春蘭「華琳様に逆らえば、終わりって事だろう」
一刀「お姉ちゃん達に逆らう気なんかないよ。好きなんだから」
一刀は、後ろを歩いていた。3人に振り向きざまに笑顔で・・この攻撃に勝てるはずもなく。
華琳「そ、そうね///」
春蘭「あ、当たり前だ。馬鹿者///」
秋蘭「ふふふ。そうだな///」
3人は顔を真っ赤にしながら一刀みられないように先にたって帰っていくのだったの。そして、一刀は?
一刀「ん?なんで赤いの?」
と考えながら、後を追って帰るのだった。
その日の夜、月が真上に差し掛かる頃。中庭に将達が集まっていた。
華琳「本当に何かあるのかしら?」
一刀「わ、わかりません」
穂琳「一刀くんにも、わかんないのね。まぁ、とりあえずお酒を飲みましょう♪ひっく。う~~」
華琳「お母様!?飲み過ぎです!!」
穂琳「いいじゃないの♪もう、ケチなんだから。ゴクゴクゴク。」
華琳「誰がケチですか!?」
穂琳「あら~~怒っちゃった。一刀くん助けて~~~」
一刀「え?」
華琳「あら?一刀お母様の味方するの?まだ、おしおきが足りないのかしら?」
一刀「味方なんて・・///。そ、それにこれ以上されたら・・///」
一刀は、内また気味で少し腰を曲げながら、両手で、お尻をかくし真っ赤になっていた。
秋蘭「(どことなく、いつもより女性ぽいとおもったら。やられたのか)」
春蘭「(うむむ。見たかった)」
桂花「(ずるい!!あいつばっかりおしおきされて!!・・・一緒にされてもいいかも・・。)」
風「ぐぅ~~(お兄さん、ほられたのですね)」
稟「(そ、想像していたことが現実に・・・あ、あんなことやこんなことを・・)ぶぅぅぅぅ~~~」
真桜「(ほんまに、隊長に初めに使こうたんやな・・///あの、双頭・・///)」
凪「ぅ~~~////」
沙和「(隊長が真桜ちゃんが、作ったやつでやらたみたいたなの~~~♪凪ちゃんは想像して赤くなってるの~~♪ずるいの~~沙和もしたいの~~)」
季衣「ねぇ、流琉。なんで、兄ちゃんお尻隠してるの?」
流琉「え!?し、しらないわよ///」
季衣「流琉も、知らないのかぁ~~」
結衣「(ごくっ・・。次は私の番です!!)」
零「(やられたのですね・・。ズルイズルイズルイ!!)」
穂琳「大変ね。一刀くん」
一刀「な、何がごさいますか?」
穂琳「いいのよ。しらなくても♪今度私もまぜてね♪♪」
一刀「ななな///」
一刀が、あたふたとしている丁度その時、どこからともなく不気味な声が聞こえ。
??・??「「ふんぬぬぬぬぬぬぬぬ」」
次の瞬間、ズガーーンと大きな音共に土煙がまった。
「「「「キャーーーーー」」」」
春蘭「な、何が起こったんだ!!」
秋蘭「華琳様無事ですか!?」
華琳「コホッ、コホッ。ぶ、無事よ。一体何が起こったと言うの?」
一刀「多分・・来たのかな。来て欲しくない人達が・・。お姉ちゃん達、目の毒だから目を瞑った方がいいよ。」
そして、土煙が収まっていく。そして、姿を現したのは筋肉隆々の化け物2人だった。
華琳「な・・・・。きゃーーーー」
桂花「ぎゃーーーーー」
華琳と桂花は、叫び声をあげながら気絶した。
春蘭「か、華琳様!!化け物めよくも!!」
貂蝉「誰が、世界を滅ぼす化け物ですって!!」
卑弥呼「誰が、見ただけで死んでしまう化け物だと!!」
風「おぉ~~~。誰も、そこまで言ってないのですよ~~~。ねぇ、稟ちゃん?」
稟「・・・・」
風「おっと、すっかり鼻血を止めるの忘れてたのですよ。でも、よかったのかもしれないですね」
季衣「すごいね!!化け物だよ!!流琉」
流琉「わぁあ!!季衣、言っちゃダメ失礼だよ。いかにも見た目が化け物だからって、あれでも人間なんだから」
真桜「何気に酷い事言ってるで自分」
一刀「はぁ~~~。あの2人が現れただけで、こういう騒ぎになるんだよねぇ・・。」
穂琳「あの、2人と知り合いなの?一刀くん」
一刀「まぁ、認めたくないけど知り合いです」
穂琳「そっかぁ~~~。さて、騒ぎしずめますか。」
穂琳は、そういうと大きく息を吸い込み、大声を上げた。
穂琳「静かにしなさい!!!!」
一刀「お母さん、すごい・・・」
そして、先ほどの騒ぎが嘘の様に静かになり、気絶していた人たちも起き上がった。
穂琳「さて、静かになったし。あなた達は何者?」
卑弥呼「おぉ、失礼した。儂は卑弥呼というものだ。こっちは」
貂蝉「しがない踊り子の貂蝉よ」
穂琳「私は、曹嵩 巨高よ。2人は何し来たのかしら?」
卑弥呼「うむ。ご主人に用があってきた」
貂蝉は辺りをキョロキョロと見回した。
貂蝉「ご主人様~~~」
一刀「貂蝉、御主人様と呼ぶのを辞めろって言ったよな?」
華琳「一刀、あの2人のご主人なの?」
一刀「ち、違う。絶対に違うから」
華琳「そうよね。でも、知り合いなんでしょ?」
一刀「おじいちゃんの家に遊びに来てた人で、おじいちゃん達の友達。で、貂蝉。許さんに聞いたけど、話があるんじゃないの?」
貂蝉「もう、せっかちねぇ。せっかく会えたっていうのに。」
一刀「はいはい。で、何?」
卑弥呼「ご主人に選んでもらうために来た。死ぬまで、この世界で暮らすか。それとも、元の世界に帰るか。どちらを選ぶ」
華琳「なっ!?」
―華琳 side 始―
突然、卑弥呼と言う人が言いだした言葉に、思わず反応していた。
こういう日が、来るんじゃないかと思っていたし、覚悟していたはずなのに・・。一刀が帰る事を、怖がっている自分が居る。不安、寂しさが駆け巡り。
お願い・・。帰るなんて言わないで・・。
一刀は、それを感じ取ったのか。華琳の頭に手を乗せて撫でるのだった。
華琳「え?一刀?」
一刀「決まってるじゃん。俺は、ここで生きる。家族も居るし、大切な人がいる。だから、元の世界には帰らない」
華琳「いいの?元の世界に帰らなくも?」
一刀「うん。曹の名を貰った時から決めてたことだから。それに、大好きな人達残してなんて帰れないよ」
嬉しい。
一刀の言葉で、不安とか寂しさが一瞬で吹き飛んだ。
同時に、一刀の前では私は覇王でなく女の子になってしまう・・。昔なら、嫌だと思ったのかな・・。でも、今はそれをうれしいと感じている自分がいる。
これから、死ぬまでよろしくね。一刀♪
―華琳 side終―
貂蝉「よかったわ♪その結論に、なってくれて♪うっふ~ん」
秋蘭「貂蝉といったか。一刀がもし、帰る事を選んでいたらどうしていたのだ?」
貂蝉「それは・・・。もし、帰る事を選んだら御主人様は、あとかたもなく消えるだけだったわ」
春蘭「ど、どいうことだ!?元の世界に帰るではないのか!?」
貂蝉「覚えていない?今日会った、許の言葉?」
華琳「大局に逆らえば身の破滅。だったかしら?」
卑弥呼「無理なのだ。ご主人は、大局。つまり、歴史を変えてしまったじゃから」
稟「大局っなんですか!?歴史を変えたとは、どういうことですか!?それに、なぜ消えるのですか」
卑弥呼「そうじゃの。まず、この世界の事を話さねばな。」
風「この世界ですかぁ?」
貂蝉「この世界。つまり外史は、正史を基盤に創られた世界なの。あ、正史っていうのは、御主人様が生まれた世界。まぁ、御主人様は育ちが違うのだけどね。それは、あとあとね」
卑弥呼「この世界は、正史に生きている人の思いが集まり作られた。曹操殿、一刀から聞いていないか?話を」
華琳「聞いたことあるわ。ねぇ、春蘭、秋蘭、お母様」
春蘭「確か、私たちが全員男という話か?」
秋蘭「あ、姉者?」
一刀「姉貴が、覚えていた・・。」
華琳「し、失礼よ。春蘭に対して」
春蘭がまさか、覚えているなんて!!という衝撃が4人を襲った。
一刀と秋蘭は、驚愕を隠せず。な、なんだって!?という、体勢で固まっていた。そして、華琳は必至に隠そうとしているが、完全には隠しきれない。
穂琳「あなた達、酷いわよ。偉いわね♪春蘭」
卑弥呼「そういう事じゃ。本来、ここに居る者たちは正史では男じゃが、正史の人達が密かに思っていた。女の子でもいいのではと。その願いが集まりできたのがこの世界。そして、大局というのは、正史の歴史ね」
零「少しは、わかりましたが。一刀様が何故消えなければならないのですが!?」
貂蝉「初めに言ったわよね。正史を基盤にして創られたって。つまり、性別は変えても歴史の流れは変わらないわ。歴史を変えることは大罪よ。でも、御主人様は変えたわ。2回」
穂琳「何を変えたの?」
卑弥呼「ひとつ。曹嵩さん、あなたは本来、陶謙によって殺されたことになっていた。」
穂琳「私が?」
貂蝉「そうよ。大局ではね。でも、陶謙はあなた達によって殺されたわ。そして、2つ目、孫堅さんがご主人様の助言で生きている事」
穂琳「助言?まさか!!帰り際に行っていた事が関係あるのね!?一刀くん」
一刀「うん・・。うる覚えだったけど、孫堅さんが劉表を討伐しに行くとき、罠で死ぬんだ。それを、防ぎたかった」
穂琳「なんで?」
一刀「会って話して、死んでほしくないと思ったから・・」
穂琳「(違うわね・・。ほら、目を逸らしてる・・。私が、悲しむのが嫌だったからね・・・。本当に、優しすぎなんだから)ありがとう。一(かず)くん」
穂琳はそっと、抱きしめ優しく頭を撫でるのだった。
貂蝉「これで、わかったかしら?」
華琳「ええ。そして、一刀は何回でも歴史に逆らう事も。それに・・結局助からない事も」
穂琳「え?どういこと?助かるんじゃ」
風「簡単な事ですよ~~。さっきの、残るか残らないかの選択と、大局の話は別なのですよ~~~。最初の選択で、消えるのは。これは、推測ですが。お兄さんが、特別という事に関係してるのですよ~~~。次の大局は、この世界に居る限りお兄さんは大局逆らいつづけて、こちらも消えてしまうのですよ~~~。違いますか~~?」
貂蝉「さすが、軍師ちゃんね」
春蘭「どういう事だ!!!」
風から説明を受けた、みんなは矛盾に気が付いき。絶望から怒りに変わった。ただ、一人だけ落ち着いてた。それは・・、渦中の一刀だった。
一刀「で?お前たちが、話す為にここまで来ないでしょ?わざわざ結界まで張ってさ」
貂蝉「氣を封じたり、力とか半減させたのに。気づくのね♪さすがだわ」
華琳「一刀?どういうこと?」
一刀「だって、この2人は外史を管理するところの、副所長の2人だし。嬉しそうな顔してるし」
卑弥呼「さすがよの。儂たちの事よくわかっとる。儂たちは、この外史を正史から完全に切り離し、独立した存在とする為に来た。そうすれば、大局の影響はなくなり消える事はなくなる」
稟「そんな事できるのですか?」
貂蝉「ええ。できるわよ。その為に来たのよ。まぁ、私達もこの世界で暮らすのだけどね♪こらからは、一緒よ♪御主人様♪」
一刀「キモいからいらない。」
貂蝉「もういけずね♪」
卑弥呼「貂蝉よ。もう、時間がないぞ」
空を見ると、真上から少しずつずれだしていた。
貂蝉は、ピンクのビキニに手を入れて、赤い薬の入った小瓶を取り出した
貂蝉「そうね。ご主人様。とりあえずこの薬飲んでね。その薬は、この外史にご主人様の存在を定着させるための薬よ。飲まなければきえるは。(嘘だけど。ごめんなさい)」
一刀「わ、わかった・・。」
一刀は、汚物をさわるように、小瓶を受け取り。薬を飲み込んだ。
そう。赤い薬は、外史管理局がすべての外史の知を、集結し、大金をはたいて作った。一刀(性別:男)専用を、(性別:男の娘/女の子の1/2にする)性別転換させるための薬である。
卑弥呼「飲んだな。では、今すぐ。全員、自分の寝台に入れ。でないと、この世界の住人だろうと消えるぞ」
華琳「全員、言う通りにしなさい」
春蘭たち「「「「「御意」」」」」
そして全員が、自分の寝台に入ったことを、氣で感知した。貂蝉と卑弥呼は、外史管理局に合図を出した。
所変わって、外史管理局指令室。
南華「うむ。卑弥呼立ちから、合図があったか!?」
局員「まだ。・・・いえ、来ました!!」
南華「来たか!!では、始めるぞ!!銅鏡作動!!」
局員「作動しました!!」
局員「作動域限界に達しました!!」
南華「では、外史分離!!」
局員達「「「「「了解!!」」」」」
すると、銅鏡から発せられた光は、一刀の居る外史に跳んできいき外史に直撃した。
局員「管理モニターから、消えました!!そして、新たに作った覗き見モニターに現れました!!成功です!!完全に独立しました!!」
南華「よし!!ごくろう!!」
南華「元気でな、貂蝉、卑弥呼。ふぉふぉふぉ。私も見て、楽しむか」
場所を戻して、完全に独立した世界。
一刀は、いつもの朝を迎えていた。そして、いつものように、朝日で目を覚ました。
一刀「ん~~~~。朝ぁ?ねみゅい」
ぼ~~としながら、寝台から降りて、鏡台の前に行き、座り鏡を見た。
一刀「あれぇ??昨日ウィッグ外してなかったけ・・・?」
ウィッグをしまう為に。専用のウィッグ入れを引き出しから出して覗くと中には・・。
一刀「入ってる~~。・・・・え?」
髪に手を伸ばして、引っ張ると。
一刀「いたたたたたた。え?一晩で伸びた?」
さっきので、目が覚めた一刀は、鏡に映る自分の姿をみて固まった。
そこには、男ならあるはずもない胸の膨らみが・・・。
一刀「え?え!??」
一刀は、服のすそから手を入れて、徐に自分の胸をもんでみた。
一刀「・・んっ。・・あっ。あっ///」
一刀「か、感覚が。ある///本物だぁ・・。まさか・・・ねぇ?」
ドキドキしながら、ズボンをおろして、股間をみると・・・。
一刀「だ、大事なものがな、ない!!」
そして、次は徐に股間を手で触れた。
一刀「ん。ん~~あっ。んっ。あっ。きもちいぃ。」
一刀「って。だめだめ!なにしてるの・・。ん?声が、完全に女の子の声になってるし。しかも、よく見ると。服が少し大きくなってる!!って、縮んだ!?」
一刀は、何で!何で!と考え始め。行きついた。2人の人物に。
一刀「貂蝉ーーー!!!卑弥呼ォォォーーーーー!!!」
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かなり、遅くなりました。
待っててくれた人。お待たせしたました。
新魏・恋姫†無双の続きです。
文が長くなってしまいました。
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