No.479978

リリカルなのは ~勇気の魔導師と電子の獣~

白の牙さん

第11話

2012-09-05 02:31:35 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:5476   閲覧ユーザー数:5227

 

 

 

 

 「なのは!今だよ!!」

 

 結界の張られた森でユーノがジュエルシードの力で巨大化した鳥をバインドで捉えていた

 

 「うん!」

 

 なのははRHを鳥に向け、バインドを発動した

 

 「そう・・・バインドを使えば相手の動きを封じられるし、大型魔法も当てやすくなる」

 

 「うん!」

 

 

 

 「2人とも中々優秀ね。・・・・それにしても」

 

 アースラでその光景を見ていたリンディはなのはとユーノの実力に関心すると、隣の映像を見た。そこには

 

 

 『『おぉおおおおっ!!』』

 

 ジュエルシードの発動によって開かれたデジタルゲートから出現したデジモンと対峙している太一とメタルグレイモンXの姿があった

 

 「(デジモン。その実力はクラスによって全然違わ。現にクロノは太一君の言葉を聞かずデジモンと交戦し大けがを負ってしまったわ)」

 

 リンディは自分の息子がデジモンにより重症を負った日のことを思い出していた

 

 「(あの時、太一君が助けてくれなかったらクロノは・・・死んでしまっていた)」

 

 リンディはその時のことを思い出し身震いしてしまった

 

 

 

 

 

 「おりゃぁああっ!!」

 

 太一はアストレアを振り上げ、メタルティラノモンを弾き飛ばした

 

 「かってぇ~~。腕が痺れる」

 

 太一はアストレアを地面に突き刺し、痺れた腕をほぐし始めた

 

 「ゲンナイさんから教えてもらったあの機能でも使うか」

 

 太一は鍔にある竜の紋章をスライドするようになぞると

 

 『dragon charge』

 

 刀身が輝いた(宇宙刑事ギャバンのレーザーブレイドの魔法版だと思ってください)

 

 「はぁっ!」

 

 太一はメタルティラノモンに接近しアストレアを振り下ろした。すると、腕のコードが何本か切断された

 

 「こいつはすごいな。何となくOOOダイナミック!って言いたい気分だ!」

 

 太一はアストレアを見て興奮していたが

 

 「まぁ、悪ふざけはここまでにして・・・終わらせるか」

 

 太一はアストレアを両手で構えると

 

 「竜王X斬り!!」

 

 アストレアをXを書くように振り上げ、竜を模した斬撃を2発放ちメタルティラノモンを倒した

 

 「爆沈・・完了!な~んてな」

 

 

 

 

 「ん?どうやら太一のほうが僕より早く終わったみたいだね」

 

 メタルグレイモンXはもう一体のメタルティラノモンと取っ組み合っている状態で太一の戦闘が終わったことに気付いた

 

 「なら、僕もそろそろ終わらせるかな!」

 

 メタルグレイモンは腕に力を込め、メタルティラノモンを持ち上げると

 

 「おりゃぁあああああ!!」

 

 おもいっきり地面に叩き落とした(ナルトに出てくる雷影のライガーボムみたいな感じです)

 

 メタルティラノモンは目をくらくらと回していた

 

 「ごめんね。トライデントアームver.9.9!!」

 

 メタルグレイモンXは一言謝った後、左腕でメタルティラノモンを切り裂いた

 

 「あ~~~、お腹すいたな」

 

 メタルグレイモンXはアグモンXに戻り、腹をならしながら太一のところに戻った

 

 

 

 「エイミィ、彼女の探査はどうなってるんだ?」

 

 アースラの一室で作業をしていたエイミィのもとに腕を包帯で包んだクロノが声をかけた

 

 「順調・・・じゃないね。こっちが見つけたジュエルシードを三つも持って行かれちゃったし」

 

 エイミィは椅子に背もたれため息を吐いた

 

 「それよりクロノ君。腕大丈夫?」

 

 「こっちも大丈夫ではないな。あの時は本当に死ぬかもしれないと思ったよ」

 

 「太一君の話だとあれより上の存在がいるみたいだけど。・・・もし、それが出てきたら私たち勝てるかな?」

 

 「・・・無理だろうな。どんなアルカンシェルを使ったとしても倒せないかもしれない」

 

 「・・珍しいね、クロノ君が弱音を吐くなんて」

 

 エイミィは物珍しそうな顔で言った

 

 「実際のデジモンと戦ってみての経験だ。まぁ、そのデジモンと対等に戦える太一は異常なのかもしれないが」

 

 「あ~~太一君ね。魔力はなのはちゃんより少し上、二つの変換資質、更にレアスキル持ち。なんて言ったけ?」

 

 「確か『超高速移動』だったな。あの速さは誰も捉えることは出来ないだろう。僕も捉えられる自信がない」

 

 「・・・・規格外過ぎだよね」

 

 「その点には同意するよ」

 

 

 

 

 その頃フェイトは

 

 「それにしても、此処もはずれだね」

 

 フェイトとアルフは湖近くの木の上にいた

 

 「うん。でも、ちゃんと集まってるから」

 

 フェイトが手を開くとこの数日で手に入れたジュエルシードが有った

 

 「まぁ、あの時以上のデジモンが出てきてないことが幸いだね」

 

 「俺がさらに進化できればもう少しフェイトの負担を減らすことが出来るのに」

 

 ブイモンがそう言うと

 

 「そんなことないよブイモン。ブイモンがいてくれて助かってるから」

 

 フェイトがブイモンにそう言い

 

 「(太一は今頃何してるのかな?)」

 

 フェイトは月を見ながらそう思った

 

 

 

 一方噂されていた太一は

 

 「「ZZZZZZZ」」

 

 アグモンと一緒に気持ちよく寝ていた

 

 「むにゃむにゃ・・太一それ僕の饅頭だよ・・・・」

 

 それから数日が経ち、太一達が回収したジュエルシードは4つ、フェイトが手に入れたジュエルシードは推定3つ

 

 「残りの6つはどこにあるんだろうな」

 

 アースラの食堂で食事をしていた太一はふとそう言った

 

 「エイミィさんが今探してくれてるってクロノ君が言ってました」

 

 「今は待つしかないですね」

 

 「はぁ~・・・・何かを待つってのはしょうに合わないんだがな~」

 

 「同感だね」

 

 太一の隣で食べていたアグモンが頷いた

 

 「ところで何でアグモン君はガブモン君見たいに幼年期まで戻らないんですか?」

 

 なのはが太一に聞いてきた。現在なのはの膝には幼年期まで退化したツノモンが乗っかっている

 

 「くぐってきた場数が違うからじゃないか?」

 

 「太一、それ理由になってないと思うよ」

 

 

 「「はははは」」

 

 太一とアグモンの言葉になのはとユーノは苦笑いした。その時

 

 『総員第一警戒態勢、海上にて目標物と人物を確認、至急持ち場につけ。繰り返す・・・・』

 

 アラームが鳴り響いた

 

 「なのは、太一さんブリッジに行こう。詳しいことが解るかもしれない」

 

 「ああ」

 

 「うん」

 

 太一、なのは、ユーノ、アグモンはブリッジに向かった

 

 

 ブリッジではリンディ、クロノが険しい顔でモニターを見ていた

 

 「まったく、無茶をする子ね」

 

 「海流に魔力流をながしてジュエルシードを強制発動させるなんて、無茶としか言いようがない」

 

 「フェイトちゃん!」

 

 ブリッジのドアが開き、なのは達が入ってきた

 

 「あの、私も急いで現場に・・・」

 

 「その必要はない」

 

 なのはが現場に行かせてくれと言おうとしたとき、クロノがその必要はないと言った

 

 「あの子は時期に自滅する。もし自滅しなくてもそこを叩けばいい」

 

 「非常だと思うけど、私達は常に最善の策を取らないといけないの」

 

 「そ、そんな」

 

 クロノとリンディの話を聞いてなのはは俯いてしまった

 

 「・・・・行くぞ、アグモン」

 

 「うん」

 

 

 

 太一の言葉にアグモンは頷いた

 

 「君は今の話を聞いていなかったのか?僕たちは・・・」

 

 「それはアンタらの考えだろう?俺には関係ない」

 

 「君はこの命令が聞けないのか!!」

 

 「命令も何も、俺達はジュエルシードを集める為にあんた達と協力しているだけだ、部下になった覚えは無いぜ・・・・・命令を聞く気はないって俺は話し合いのとき言ったはずだぜ?」

 

 「だが」

 

 「じゃあ聞くけど。もし、フェイトがジュエルシードの封印に失敗して、あんたらはそれを止めることが出来るのか?もし、失敗して地球が亡くなったとして責任とれるのか?」

 

 「・・・・・」

 

 太一の言葉にクロノは言葉を返すことが出来なかった

 

 「ユーノ、転移を頼む」

 

 「はい」

 

 「ユーノ君私にもお願い」

 

 なのはもユーノに頼んだ

 

 「あの子の結界の中へ、転送」

 

 ユーノが転移魔法を発動し、太一となのははアースラから転移した

 

 

 

 「行くぜ、アストレア」

 

 『はい』

 

 「レイジングハート!」

 

 「「セットアップ」」

 

 「アグモン!進化だ!!」

 

 BJを纏った後、太一はアークを取り出し、アグモンを出すと

 

 「アグモンX進化・・・・・メタルグレイモンX!!」

 

 一気に完全体まで進化させ

 

 「飛ばしてくれ、メタルグレイモン」

 

 「解った」

 

 メタルグレイモンXの肩に乗り、戦闘地点に向かった

 

 

 

 

  「はぁ、はぁ・・・」

 

 フェイトは息を切らしていた。理由は残りのジュエルシードを見つける為に魔力をかなり使い、尚且つそのまま封印しようとしているからである

 

 「(このままじゃ、封印するより先に魔力切れになっちゃう)」

 

 疲れていたのかフェイトは背後から近づいていた竜巻(水)に気づけないでいた

 

 「フェイト、後!!」

 

 アルフに言われ、後を振り向くと竜巻がかなり近くにあった。フェイトは避けようとしたが、水が両足に纏いつき動けないでいた

 

 「フェイト、フェイトー!!」

 

 アルフはフェイトを助けに行こうとしたが、水に阻まれてしまった

 

 「・・・・・ごめんなさい」

 

 フェイトがそう呟いたとき、上空から桜色の閃光が放たれ竜巻を吹き飛ばした

 

 そして、上空から太一、なのはメタルグレイモンXがゆっくりと降りてきた

 

 「フェイトちゃん!!」

 

 「ったく、無茶しやがって」

 

 なのはは真剣な、太一は呆れた表情でフェイトに近づいた

 

 「フェイトの邪魔はさせないよ」

 

 アルフが太一を殴ろうとしたとき、海が光りだした

 

 「な、なんだい!?今の光!?」

 

 「ゲートが開いたか。今回は何が出てくるのやら」

 

 太一がのんきにそういうと、海から全身が鎧で覆われたデジモンが現れた

 

 「おいおい、よりによってギガシードラモンだと!?」

 

 太一は冷や汗を流した

 

 「太一さん、どうかしたんですか?」

 

 太一が冷や汗を流しているのを見てなのはが尋ねた

 

 「奴はギガシードラモン。クラスは究極体だ。デジモンの最終進化形態だ」

 

 すると、ギガシードラモンが雄たけびを上げた。その雄たけびで竜巻は吹き飛び、ジュエルシードが姿を現した

 

 「そ、そんなただの叫びで竜巻を吹きとばした」

 

 ユーノはそれを見て驚愕した。それと同時に恐怖を感じた。なのは、フェイト、アルフもそうだ

 

 「二人はジュエルシードを封印してここから離れろ」

 

 太一はなのはとフェイトにそう告げた

 

 「た、太一はどうするの」

 

 フェイトが聞くと

 

 「奴と戦う。戦えるのは俺たちだけだからな」

 

 太一はメタルグレイモンXの肩から降りる、魔法で足場を作った。すると、メタルグレイモンXがアグモンXまで退化し、太一の作った足場に乗った

 

 「行くぜ、アグモン」

 

 「うん」

 

 

 ―ULTIMATE EVOLUTION-

 

 アークから眩い光が発せられた

 

 「アグモンX進化・・・・」

 

 データが分解され、グレイモン、メタルグレイモンへと変わり、最後に人型の竜人が姿を現した。両腕に鈎爪を装備し、背中にはスラスター、胸部、肩、両足に鎧を纏った姿。これこそがアグモンXの最終進化形態

 

 「ウォーグレイモンX!!」

 

 

 「さてと」

 

 アークをしまい、太一はアストレアを構えた

 

 「太一、無茶はしないでね。後ではやてに怒られるの僕なんだから」

 

 「善処する」

 

 そして、二人は同時にギガシードラモンに向かっていった

 

 

 

 「おらぁあああ」

 

 太一はギガシードラモンに接近してアストレアを振るうが、海に潜られ避けられてしまった

 

 「どこに行きやがった?」

 

 太一があたりを見回してると、後ろからギガシードラモンが現れ

 

 口部からエネルギー魚雷『ギガシーデストロイヤー』を放った

 

 「っく、ハイパーアクセル!!」

 

 太一はレアスキルを発動し、その攻撃をかわした。その隙を狙ってウォーグレイモンXがギガシードラモンに近づき

 

 「ドラモンキラー!!」

 

 腕に装備している鈎爪で攻撃した。それを受け、ギガシードラモンは少し怯み

 

 「蒼牙刃!!」

 

 すかさずそこに太一が追撃を浴びせた

 

 「やっぱり強いな。俺たちの攻撃を受けてまだぴんぴんしてるぜ」

 

 「まぁ、究極体だしそう簡単には倒れないでしょ」

 

 二人はいまだぴんぴんしているギガシードラモンを見て言った

 

 「これ以上長引かせるわけにはいかないな」

 

 「僕は問題ないけど?」

 

 「アホ!俺の体力がもたねぇよ!!」

 

 まだ戦えるといったウォーグレイモンXに太一が怒鳴った

 

 「俺じゃあとどめを刺すことは出来ない。奴を海から出すから後は頼んだぜ」

 

 「解った」

 

 ウォーグレイモンXの返事を聞いた後、太一は2回手を竜の紋章にスライドさせた

 

 『w dragon charge』

 

 「せいやぁああああ!!」

 

 太一は海に向かってアストレアを振り下ろすと、斬撃が放たれ、海が割れた

 

 「今だ!!」

 

 ヴォーグレイモンXはスラスターを全開にし、ギガシードラモンに突っ込むと

 

 「ガイアフォースZERO!!」

 

 圧縮したエネルギーをゼロ距離でギガシードラモンに直撃させた

 

 「お疲れさん、さてなのはちゃん達のところに行くか」

 

 戻ってきたウォーグレイモンXにそう言い、太一はなのは達のところに戻った。その途中極大の紫色の雷が見え、急いで落ちた場所に向かうと、何が起きたのかわからないでいたなのはがいた

 


 
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