No.479713

IS 世界を守る者 EP44 予・言・後・編

ギアルさん

今回は回想シーンとかあるので少し読みつらいと思います。

それではゆっくりしていってね!

2012-09-04 15:35:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2478   閲覧ユーザー数:2318

列車倉庫で幸田が過去を語り始めた。

 

「4年前…俺達は委員会の部隊との模擬戦が有ってな、俺や隊長、SACや他の小隊、まだSACに入っていないラウが出動したんだ。俺達は公民館に篭城して委員会の部隊が突入して制圧されないように戦った…」

 

幸田の脳裏に4年前の出来事が浮かび上がった。

 

正面の入り口には幸田やラウを含む十数人が警戒していて、屋上からは刈矢や数人が狙撃銃を構えていた。

 

「激しい戦いが続き、そして…夜が明けた」

 

夜が明け、当時隊長だった木之が隊員達に言った。

 

『左右に弾幕を張れ!後、1時間立てば24時間が立つ!イコール俺達の勝ちだ!誰1人も侵入させるな!!』

 

『『『了解!』』』

 

そして時間が経ち、ラウは腕時計を確認した。

 

『今は9時50分か…あと10分だな』

 

すると、門の方から声が聞こえてきた。

 

『今日は公民館は休みよ!』

 

『それでも、今日は飼育係だから…』

 

見ると、委員会の部隊の1人が子供と何やら言い争っていた。

 

『何しているんだ?』

 

『敗北間近で気が立っているんだ』

 

そして、その子供は穴が空いているフェンスから中に入った。

 

『あ、待て!貴様!!』

 

すると、ISを展開していた部隊の1人が銃を子供に向けて…

 

『バカな!』

 

バァン!

 

一発の銃声と共に子供が倒れた。

 

目を見開くラウ。

 

「まさか、撃ったんですか?!」

 

怒りを露わにしてそう言うジンヤに幸田が言った。

 

「…威嚇射撃だったけどね。銃弾は子供から10メートル離れた地面に着弾していた」

 

「それでも!」

 

「ああ、一夏。君の言う通りにISで子供を撃つなんて充分非常識だ。俺も頭にきたが隣から本当に何かがキレる音がして、気がついたらラウが飛び出したんだ」

 

『てめぇ!!』

 

ラウは物陰から飛び出ると委員会の部隊に向かって叫んだ。

 

『今、撃ったのは誰だ?!ぶっ飛ばしてやるから、前に出やがれ!!』

 

そこまで言うと、幸田が笑いながら言った。

 

「本当にそっくりだよ。兄弟だからなせる技なのか無意識で出したのか…」

 

すると、外を見るとライトが見えた。

 

「どうやら、バレたようですわ…」

 

「まあ、ここが列車倉庫だからしな…とびきりに良い策を思いついた」

 

幸田がそう言うと、ある事を実行した。

 

そして、数分後…

 

ジンヤ達は手を上げながら投降した。

 

そして指揮を取っていた部隊の副隊長の所へ連れて行かれた。

 

幸田がその副隊長を見ると皮肉そうな笑みを浮かべて言った。

 

「これはこれはラウにボコボコにされた坂田さんじゃないですか」

 

坂田は幸田を睨むと、部隊の1人が報告した。

 

「確認しまたが全員、預言書を持っていません!」

 

「…隠したのね」

 

すると、ジンヤは強気に言った。

 

「なんだよ、爪に竹串でも刺すのか?!」

 

「嫁よ、幾らなんでもそれをやらないと思うが…」

 

ラウラは呆れながらそう言うと、幸田が言った。

 

「俺はともかく、彼女達やうちの隊員に手を出してみろ。後悔する上に国際問題になるぞ」

 

「こいつ等を連れて行きなさい!見つけ出して悔しがらせてやる!!」

 

そしてとある場所に連行された。

 

そこには不動や三島も居た。

 

「怪我は?」

 

「アタイ達はかすり傷ですよ。向こうは肋骨の2、3本を折ってやりましたよ!」

 

「…お前はやり過ぎだ」

 

「アンタなんか首締めジュードーで失神させたじゃない!」

 

どうやら、2人は只では捕まらなかったらしい。

 

すると、鈴が幸田に聞いた。

 

「所でラウさんはあの後どうなったんですか?」

 

「ああ、ラウ兄が委員会の部隊にキレて殴りかかったんですか?」

 

「ああ、それはね…」

 

そして、幸田が喋り始めた。

 

『今、撃ったのは誰だ?!ぶっ飛ばしてやるから、前に出やがれ!!』

 

『ひぃ…』

 

撃った張本人は隠れようとするがラウは見逃さなかった。

 

『この、バカ野郎!!』

 

そう叫ぶと、ラウは撃った張本人を殴った。

 

「更にラウが殴ろうとすると、委員会の部隊に止められ逆に殴られ始めたが…」

 

『あの命知らずの無鉄砲野郎だけに良いカッコさせるんじゃねえ!』

 

「更に隊長がそう言っちゃって…全員、突撃かまして何が何やら…」

 

銃撃戦から肉弾戦になった。

 

最初はISを所持する委員会の部隊が有利かと思われたが…

 

『テキサス・コンドルキック!!』

 

『ハリケーン・ミキサー!!』

 

ラウと木之は何所かで見た事あるような必殺技を披露していた。

 

挙句の果てには…

 

『『クロス・ボンバー!!』』

 

『がふぅ…』

 

『イチバーン!』

 

ラウは右手人差し指を高々と挙げて叫んで、木之と共にマスク狩りをする完璧超人並に暴れまくった。

 

「ラウはその後、始末書を書かれたんだけど、隊長はラウをSACに入隊させる事を決めたんだ」

 

「え、何故ですの?」

 

「隊長曰く、ラウみたいな無鉄砲は役職つけて責任とらせないと何をしでかすかわからないって…」

 

すると、始発が発車した。

 

「始発か…もう、そんな時間…」

 

そこで気付いた坂田は部隊に叫んだ。

 

「あの列車を止めろ!預言書はあの列車の中に隠しているんだ!!」

 

しかし、隊員達は反論した。

 

「ですが、ここの捜索をする代わりに運行に支障が出ないようにするって…」

 

「もういい!どきなさい!私が撃つ!!」

 

坂田がISを展開して銃を撃とうとするが部隊の隊長に止められた。

 

「坂田、もういい」

 

「なんでですか!まだ間に合います!」

 

「市街地発砲での件で住民からクレームが来た。この作戦は中止だ」

 

「中止ですって…」

 

すると、ジンヤ達に銃を構えた。

 

「貴様等だな!貴様等が報告したんだな!!」

 

逆ギレして引き金を引こうとすると…

 

ダダダダダッ!!

 

「ぎゃぁぁぁぁっ!!」

 

坂田は銃撃を受けた。

 

まだ発車していない列車の上にはNEVERのスナイパー、芦原賢がマシンガンを構えて立っていた。

 

「オラァァァァ!!」

 

「ハッ!!」

 

「ごわぁぁぁぁ!?」

 

更にNEVER一のパワーファイター、堂本剛三とNEVERのスピーダー、羽原レイカが坂田にロッドの一撃と蹴り技をくらわした。

 

「私は女には厳しいの♪」

 

目の前に現れたのはNEVERの副官、泉京水。

 

鞭を坂田の首に巻きつけた。

 

「ぶっ飛び~」

 

「ぼあぁ!?」

 

そのまま、京水は坂田を壁にぶつけさせた。

 

「どうだ、地獄は楽しいか?」

 

最後に現れたのはNEVER隊長の大道克己。

 

右手に持ったナイフを回していた。

 

「ふざけるな!男風情がぁぁぁぁぁぁ!!」

 

坂田はブレードを展開して克己に切り掛かった。

 

しかし、克己は坂田の懐に入り、ナイフで切り裂いた。

 

そして、克己は逆サムズアップをして言った。

 

「さあ、地獄を楽しみな!」

 

その言葉の終わりと共に坂田のISが解除された。

 

「ば、バカな…世界最強の兵器が男如きに……」

 

「皆、無事か!?」

 

そこにラウがBSAAの部隊と共に駆け付けた。

 

「まあな…ラウ、遅いぞ」

 

「悪い、今度は早く来るからな…」

 

すると、ラウは坂田を見つけると坂田に向かって歩き始めた。

 

「ひぃ!来るな!あの時の怨み?!今回の事でも怨んでいるの!?」

 

(まさか、4年前と同じ事をするの?!)

 

ラウは坂田の胸倉を掴んで言った。

 

「今回の件についてしっかり抗議させてもらうからな!」

 

そう言うと、坂田の胸倉を離した。

 

そして、ジンヤ達と共にガンビットの方に向かった。

 

「兄さん、本当に成長したね…」

 

「また、殴るかと思ったな…」

 

「まあ、克己達がやってなきゃオレがトドメまできっちりしていたな…」

 

「ラウ兄、物騒だよ…」

 

一夏達をガンビットに乗せると、ラウは他の隊員に極東支部まで連れて行くように頼んだ。

 

「預言書の回収はオレがやるから、お前達はゆっくり休めよ」

 

そう言うと、ラウは別のガンビットに乗り、預言書の回収に向かった。

 

ジンヤ達の長いミッションが終わった…

 

 


 
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