そのあとは昼過ぎまでみんなで遊びたおした。
最初は乗り気ではなかった竜児も
最後の方には全力でバレーボールを追っかける熱血少年になっていた。
「ふう、つい熱くなってしまったぜ。これからが本番だってのに」
「えー、私疲れたー、掃除なんてあんた一人でやりなさいよ」
「これこれ大河よ、みなで協力してやる掃除もなかなか乙なものじゃよ」
「みのりんがそういうならまあやるけどさぁ」
こうして大掃除が始まった。
竜児はさすがといった感じで謎の高須棒なるものを片手にてきぱきと掃除をこなしていく。
みんなも文句を言いながらも掃除をこなしていった。
そして3時間ほど経ち日も落ちてきたころやっと掃除が終わり
夕飯の支度をする係になったのは竜児と奈々子だった。
「香椎はそっちのなべに大河用の甘いカレー作っといてくれるか?
おれはこっちにみんなのリクエスト通り特別からいの作るから」
「わかったわ。任せといて」
なんだかんだ言って奈々子は全くあきらめ切れていなかった。
こうして竜児と台所に立つだけでにやけないようにするのに手いっぱいなほどだ。
なんか新婚夫婦のようだなと奈々子の顔には抑えきれない笑みが浮かぶ。
ほどなくして夕飯が出来上がりみんなでいただきますをした。
その夜海岸では別荘から謎の絶叫が聞こえたそうである。
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18です。
毎度の事ながら前書きはいいわけ枠ということで……
まずは、なぜ麻耶を出さないのか。
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