No.479584

及川✝無双 四幕 「火薬?化け物?焔耶かわえええええ!!」

karasuma326さん

及川の活躍するssを見たことが無かったので
なんとなく書いてみました。

2012-09-04 01:56:54 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1460   閲覧ユーザー数:1370

 

~前回のあらすじ~

 

旅芸者の追っかけをしていた及川。←(バーローの人)

気がつけばその追っかけは暴徒の集団に。

 

人を殺める辛さに押しつぶされそうになるも、

勇気を奮い助けた少女の名は魏延。

二人の旅は謎だらけ?

 

たった一つの真実見抜く!見た目は子供、頭脳は大人!

 

その名も名探偵「及川や~~~!!」・・・

 

バーロー、そこは俺の台詞だっつうの。

 

「ええやんか一回ぐらい。ほな、本編始まるで~」

 

 

及川✝無双 四幕 「火薬?化け物?焔耶かわえええええ!!」

 

焔耶と出会ってから一週間、二人は北に向かっていた。

 

今、二人は何をしているのかというと。

 

「死ねやっ!」

 

「効かんっ!」

 

「ちょ、焔耶助けてっ!」

 

賊に襲われていた。

 

「自分の身ぐらい自分で守れっ!」

 

焔耶は丸太を削って作った棍棒で、賊の剣を受け流しそのまま賊をぶっ飛ばす。

及川は、槍を持ちながら逃げている。

 

「ワイはっ、戦闘員じゃっ、ないねん!」

 

賊の男が斬りかかってくるのを、躱しながら文句を言う。

 

「これで仕舞いじゃっ!」

 

及川の後ろに居たもう一人の男が斬りかかってくる。

 

「っ!佑!」

 

「このタイミングを待ってたんやっ!」

 

及川は、自分の目の前に居る男と、後ろから斬って来るのに合せ、横に思いっきり飛ぶ

そして二人は当たる筈だった及川が居なくなり、互いに斬り合って倒れた。

 

「こ、こいつ等強ぇ・・・逃げろぉぉ!!」

 

「ひいぃぃぃぃ!!」

 

三分の二程倒すと、残った賊は蜘蛛の子を散らす様に逃げていった。

 

「ふぅ。佑の戦い方は何度見てもハラハラするな。強いのか弱いのかも分かんないぞ。」

 

「ワイはそもそも焔耶みたく武人とかそういう人間じゃあらへんから。

 ワイの強さは、不意打ちと騙し討ちにあるんや。」

 

「卑怯だな。」

 

「生きることに貪欲と言ってくれや。さて、こんな所に居ても胸糞悪いだけや。

 さっさと目的の街に行こや。」

 

そう言って歩き出す及川。

その後を直ぐに追い、隣を歩く焔耶。

 

「そういえば、なんでその街に用があるんだ?」

 

「ああ、なんでもその街には特殊な服屋があるらしいんや。」

 

「特殊な服屋?」

 

意味が分からないっと首を傾げる焔耶。

 

「なんでもその服屋には何でも売っているそうなんや。宝石や呪符。

 はたまた爆発する粉も売ってるらしくてな。」

 

「呪符に爆発する粉か~それで、佑は何が欲しいんだ?」

 

「ワイはその爆発する粉を見てみたくてな。それがあるかないかで戦う時に色々変わってくるんや。」

 

ふ~ん、と興味無さそうに相槌を打つ焔耶。

そうして街に向かって歩いて行くと、日が傾いてきた。

 

「あかんわ、もう日が沈む。ここいらで今日は野宿やな。」

 

「そうだな。私は木の枝を探してくる。準備は頼むぞ。」

 

「任しとき。」

 

そう言って、焔耶は森の中に消えていった。

そして、数分後。

 

「これで十分だろう。」

 

「ほんなら後は、ライターで火ぃ点けて。」

 

ボォッ!

 

日が落ちて暗くなっていた辺りが、火の光で明るくなる。

 

「・・・いつ見てもそれは凄いな。」

 

「せやろ。ワイの七つ道具の一つや。」

 

そうして、二人はそこらで取った蛇や木の実を火で焼いて夕飯を済ませた。

 

「なぁ佑?」

 

「ん?どうした焔耶?」

 

一枚しか無い毛布を焔耶渡しながら返事をする。

 

「佑は、どこかに仕官したり、兵を挙げようとは思わないのか?」

 

「・・・・・・せやな。ワイも、今のこの国は見るに耐えないぐらい腐っとるのぐらい分かっとる。

 けどな、ワイにはそんな力が無いんや。半端に奴に仕えても、この後来る乱世を生きられんやろ。

 だから、ワイはもう少し考えたいんや。それに、ワイにはとっておきの切り札があるさかい。

 心配すんなや。ワイもこのままのうのうと暮らそうなんて思ってへんから。」

 

「そうか・・・もしもお前が軍を持ったら、私がお前を守ってやるからな//」

 

そう言って笑い掛ける焔耶。

 

「ほんならワイは焔耶の寝てる間背中を守る為に添い寝をっ!」

 

「だからいらんっ!」

 

ドゴッ

 

この一週間で恒例となった就寝前のやり取りをし。

 

「それじゃあな。おやすみ佑。」

 

「うん。おやすみ焔耶。」

 

毛布にくるまりながら寝る焔耶と、顔に赤い後を残しながら木に寄りかかって寝る及川だった。

 

~次の日~

 

 

太陽が登りきる前に、目的の街に着いた。

 

「んじゃ、取り敢えず後は自由行動で。夕暮れ前に宿に戻ってくるって事で。」

 

「分かった。」

 

そして、焔耶と別れ例の服屋に向かった。

 

街はそこそこに活気があり、道行く人に店の事を聞くだけで

皆親切に教えてくれた。

 

そうして、目的の店の前に着いたのだが・・・

 

「『漢女の店 美羽恥婦琉』おとめのみせ びうちふる~?おもっクソ当て字やんけ。」

 

何故かそこで英語だとは思わない及川は、地獄のもn・・・店の戸を開ける。

そこには・・・一度見たら嫌でも忘れることができなさそうな筋肉達磨がいた。

「ばっ化け物~~~!!!」

 

「だぁれが身の毛もよだつ化け物の筋肉達磨ですってぇ!!!」

 

「うわああああああっ!そこまでは言っとらん。つかなんやねん自分っ!」

 

「私は花も恥じらう漢女。そしてこの店の店主の貂蝉よ。よろしくねぃ。」

 

体をもじもじさせながら、及川に向かってウインクをするが、

それは、パチッ☆ではなく、ゴチッ★といった感じだった。

 

「貂蝉やて・・・まさかあんなに美人やと思うとったのに・・・神様あんまりやorz」

 

貂蝉と言うと、国を傾かせるほど美しいと言われていたが、目の前の貂蝉は

ある意味国が傾きそうである。

 

「それで、貴方は服屋の貂蝉じゃなくて万事屋の貂蝉に用があるんでしょ?」

 

「っ!なんで分かったんや。」

 

「それはそうでしょう。貴方お洒落に気を遣う感じじゃなさそうだし。

 この辺じゃ見かけない顔ですもん。それに、こんな可愛い子がいたら私~うっふん♪」

 

・・・私~の先は聞かない事にしよう。

 

「そんなら話は早いで。『爆発する粉』あるんか?」

 

先程までと違って真剣な表情に変わる及川。

 

「うっふん♪やっぱりいい男ね。どこかご主人様に似てるわ。」

 

「ん?ご主人様?」

 

「なんでもないわ、こっちの話よ。貴方の言う通りあるわよ。けどあれは一歩間違えれば

 とんでもない事になるわよ。」

 

「それでもや。ワイは弱いからな。小細工不意打ち上等や。 

 卑怯やなんや言われてもええ。ワイは、ワイと焔耶守れるぐらいの力は持っていたいんや。」

 

「・・・いいわ。売って あ げ る ♪

 あんまり多いと危ないから粉はひと袋だけ。後は固めて入れ物に入れてあげる。

 種類によって効果は違うから気を付けて。さぁ説明するから着いて来て。」

 

そう言って店の奥に行く貂蝉を追いかけ、及川も奥に入っていった。

 

 

~一刻後~

 

 

「ありがとな貂蝉。ホンマに助かったわ。」

 

「いいのよ。いい男の頼みだもの、断る理由がないわ。」

 

暫くして、二人は店の奥から出てきた。

及川の手には、皮で出来た中くらいの鞄が握られていた。

 

「もしも火薬が尽きたらまた来て頂戴。何時でも待ってるわん。」

 

「ああ。・・・ちょっと服見てってもええか?」

 

「もちろんよ。」

 

そうして、及川は一着の服を購入し店を出た。

 

「及川ちゃん。貴方はこの外史に選ばれた。ご主人様じゃ無く貴方が。この外史は貴方次第。

 貴方が思うままに生きなさい。直接手助けは出来ないけど、私は何時でもここで待ってるから・・・」

 

 

そう呟いて、貂蝉は店の中に戻って行った。

 

そして、夕暮れどきになるまで街をぶらぶらしながら時間を潰した及川は、

日が暮れると宿に戻った。

 

「焔耶~入るで~?」

 

「佑か?いいぞ。」

 

戸に手をかけ中に入る及川。

 

「今日はどうだった?」

 

「そうだっ!私の得物を貰ったんだっ!これだっ!」

 

と、嬉しそうに焔耶が見せてきたのは大きな金棒だった。

柄の部分は細いが先端に行くに連れ太くなっていき、見た感じは鬼の金棒のまさにそれだった。

 

「・・・えっとどうしたん、それ?」

 

「ああ、今日何かいい武器はないか鍛冶屋を廻っていたんだが、とある鍛冶屋でこれを見つけてな。

 主人に聞いたら作ったわいいが持てる奴が居なくて困っていたそうでな。だから、もし私が持てたら譲ってくれと言ってな。」

 

「それで、持てたと。」

 

及川がそう言いうと、どうだと言わんばかりに持ち上げ、軽く振り回す。

見た感じだけでも何百キロはありそうな金棒を軽々と使う焔耶見て。

 

(ああ、そういや焔耶って魏延やったんやな・・・)

 

と思う及川であった。

 

「こいつの名前は鈍砕骨と言うらしい。これからよろしく頼むぞ。」

 

そう言って、鈍砕骨を置く焔耶。

 

「それで、お前の方はどうだったんだ?」

 

「ああ、目的のもんは手に入れられたで。今日までのワイと違って滅茶強くなったから安心せい。

 それでな、焔耶。ワイから焔耶に贈り物があるんや。」

 

「私にか?」

 

「ああ。」

 

そう言って及川が取り出したのは、黒のゴスロリ服だった。

 

「こここ、こんな可愛いの、わ、私に似合う訳無いだろう!!///」

 

「いや、それはないで。ワイの見立ては完璧や。絶対に似合うって。

 焔耶、正直に答えるんや。この服・・・どう思う?」

 

及川がそう言うと、焔耶は顔を赤くしながら。

 

「すごく、可愛い。」

 

「着てみたい?」

 

「けど、私には似合わ「着てみたい?」・・・着てみたい・・・//」

 

「よっしゃなら着てみよ。大丈夫や。焔耶は元々可愛いからこの服着たらもっと可愛くなれるって。」

 

「・・・本当だな?」

 

「本当やって。」

 

「分かった、着てみる。ちょっと出てろ。」

 

そう言われた及川は上機嫌で部屋を出た。

 

 

~数分後~

 

「・・・いいぞ。」

 

「どれどれ・・・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・なにか言えよ。恥ずかしいだろう。」

 

及川は部屋に入ってくるなり固まった。

 

黒を基準に、胸元が少しだけ開いておりその間から

焔耶の大きな胸が見え隠れし、全体に付いたフリルがより一層可愛さを増長させていた。

 

「か・・・」

 

「か?」

 

「焔耶かわえええええ!!」

 

及川は勢いよく焔耶に抱きついた。

 

「こらっ!抱きつくな!//」

 

「もう焔耶可愛過ぎや~もうお持ち帰りしたいわ~」

 

焔耶に頬ずりする及川。段々と焔耶の顔が赤くなっていき、そして終いには。

 

「いい加減に・・・しろーーー!!!」

 

及川の首元に強烈な肘打ちが入った。

 

「コハッ!!」

 

焔耶の一撃により、及川は気絶してしまった。

 

「全く。調子に乗って//」

 

そう呟きながら着替え始める焔耶。

そして、着替え終わった後。

 

「・・・聞こえてないと思うが・・その・・・ありがとな。

 服、嬉しかったぞ///おやすみっ!//」

 

そうして、焔耶は及川をそのまま床に放って置き、眠りに着いた。

 

 

 

次の日の朝は、何度も何度も及川がその服を着てくれと頭を下げ続けたらしい。

 

 

あとがき

 

こんばんはkarasuma326です。

 

今回は、及川強化、並びに焔耶拠点みたいな感じです。

 

焔耶にあげたゴスロリは、原作のあれです。

 

次回から及川君と焔耶は戦乱の世に身を投じていきます。

 

 

 

では、次回の及川君の奔走っぷりもお楽しみに

 

ではまた~

 

 
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