No.478609

超次元ゲイムネプテューヌXworld 【黒い三連閃?】

さん

空はあいかわらずハチャメチャ
紅夜は普通にお話しするだけとても短い文章……すいません

2012-09-01 22:41:34 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:1004   閲覧ユーザー数:924

目の前には絶望が合った。

周囲のものは人が蟻を潰す様に全て圧砕され、全ては滅茶苦茶になっている。

目の前には幼き少女がいた。

それは七歳から九歳くらいの色素の抜けた髪が特徴的な儚いという言葉がよく似合い少女だったはずだった。

目の前には混沌が合った。

幾つもの深淵を思わせる爪痕、悲鳴を上げながら恐怖から逃げるかのように異形の怪物たちが少女に背を向けて生にしがみ付くように走っていく。

「ねぇ、レイス」

「あぁ、なんだ?」

そんな環境で僕は、隣でヤバイなと言いながら悠々と口に酒を流している親友へ目を向ける。隣では空になれば、清い姿勢で酒を注ぐティシフォネ。

「どうしてこうなった」

「アザトースがくうちゃんに酒を飲ませたからだろ」

『イヤー、まさかこうなるなんてね。テヘッ☆』

僕の隣で可愛らしく神々の魔王は自分の頭を叩く。………不快な気分にしかならない。

「あははは………」

壊れた人形のようにフラフラとその場をふらつく神殺しの頂点こと空亡ちゃん、その貌は茹蛸のように真っ赤で目は渦巻いている。

その手には指の間に器用に挟まれた神殺しの刀『布都御霊剣(フツミタマノツルギ)』を六本構えている、どこぞの独眼竜のような状態だ。

「あはははははははははははははははははっははははっはははは?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」

完全なキャラ崩壊を起こしている空亡ちゃん(彼女の名誉の為に言っておくけど、とても物静かで優しい子)。

その周辺にアザトースから面白半分で沈黙化を命令された彼の従属が清々しい(泣きながら)ほどまで微塵切りにされた亡骸が転がっている。

「どうする?」

「俺は無理だ。くうちゃんの能力で今は無限さえも超越するほどの力を持っている。俺には止めれない」

因みにこの宴はレイスの盟友であるクゥトルフの神格たちが集まっている。

それはつまりこの場にいるアザトースからその配下であるニャルラトホテプやヨグ=ソトース等の力を倍した力をくうちゃんは保有することができ、更にそれを集合させべき乗することで、もう手の施しが効かないほどになっている。今のくうちゃんなら未来も過去もまとめて破壊できるだろうな。

つまり僕の本業である破壊と言う点でも今のくうちゃんには敵わないという訳で……

「ティシフォネと融合すれば?」

「お前は俺に死ねと?」

だよねーー。と返しながらその場から跳躍する。

刹那、僕は強風に吹かれた髪の様に吹き飛ぶ、体制を整えるて目を開くと大地には巨大な獣のような爪痕が深淵となって残っている。

無造作に振っただけで、これって空亡ちゃんマジチート。

そう思ったときに僕の隣に遅れてレイス達が着地した。

『ボクでもあれを倒すことは不可能だね』

「今のくうちゃんを止めることができるのはアルゼント様だけだろうな。空、呼べるか?」

「アホ、こんなバカげたことにお父様を呼んでみろ………げ、げんこつだよ」

銀河すら拳一つで粉砕する父様の本気の拳骨、フルに破壊の力を見に纏ってないと僕の存在が破砕されるよ。

「そうか、なら仕方ないよな。ティシフォネ頼む」

「了解しました。我が恋しき愛しきご主人様」

酒の器をティシフォネに渡して、レイスは拳を造りそれを手で隠して下げる。

『ふふふっ♪それか~~』

「文句なしの一回勝負だ。いいな?」

「OK。全く問題ないね」

僕とアザトースもレイスと同じように構える。

これはどこの世界にも似たようなものが必ず存在して尚且つ、勝負ことにおいては最もシンプルな戦い。

『「「最初はーーー!!!、グーーーーー!!!!!」」』

闇を総べる天上の皇、レイス。

破壊と創造を無造作に繰り返す原初の混沌、アザトース。

森羅万象を破壊する破壊神、僕こと夜天 空。

この三組は己の魔力を全開に放出した影響で、圧潰感に空間は歪み、世界は重力の概念を忘却し全ては宙に浮かび始め、僕たちを周囲の大地は一瞬で砕け散り、周囲は正に混沌と化していた。

『「「----っ!!」」』

皆さんも分かっていると思うけどこれはジャンケンだよ。

正し、とても集中力がいるけど。

普通のジャンケンは出したグーかチョキかパーで終わるでしょ?僕たちは人間をはるかに超えた存在だから僕たちのジャンケンは勝敗はズバリ、手が伸びきる前にいかに早く相手の出す手に勝つ物に変え続ける(・・・・・)ことが重要なんだ!!

そして、手が伸びきった互いの手は

僕=パー、

レイス=パー、

アザトース=グー

という訳で、この過酷なジャンケンの勝者と敗者は……

『……なん、だと……』

「「ヤッホーー!!!!」」

僕とレイスは仲良くハイタッチ、アザトースはSAN値が減った表情で震えている。

勝利ほど美味なものはないね!!元は言え肉の塊のような奴は所詮、その程度なんだよ!。

「「さぁ、逝って来い!!」」

『くっ、………逝ってきますよ。このバカ!』

そしてレイスと僕は二人一緒に酒を飲みながら、アザトースが情けなく何度も星になる姿を見て共に相酌をしながら楽しんだ。

 

 

 

「………なぁ、さっき星が光らなかったか?」

『はぁ?』

モンスターの喉元に紅曜日を突き刺してところで、何気なく空を見上げたら晴天に妙な光が見えた。

テラにクァム、新しくパーティ入りしたキラを連れてクエストをしている時だ。

俺でも昼間の時間帯にこういうことを言うのは、おかしいと思うが確かに刹那の星光を見た気がする。

「あの、紅夜さん。今は青空ですよ……?」

「…………うん、確かにそうだな。忘れてくれ」

背中に針を刺されるような視線を感じる。

キラにも俺の左腕と左目のことを見せて話しているが、どうもあれだ。

俺は痛い人種に見られているような気がする。

「紅夜って頼りがいがあるけど、実はイストワールの様に少し抜けているな!」

「俺は、そう思ったことが無いが……」

イストワールというキーワードにここで彼女の暴言を大きな声で吐けば、空を呼べるかもしれないと一瞬、思いつくが直ぐに切り捨てる。

自分の娘をバカにされてた場合、静かにキレる空の顔を想像しただけで身震いがする。

あの時ほど、冷や汗を掻いたことは無い。

結論から言うに、俺は間違いなく十分の九割は殺される。

「紅夜?なんか顔が青いぞ?」

「……大丈夫だ。問題ない」

モンスターの体液を掃って紅曜日を担ぐ。

「ところでテラ、討伐を依頼されていたモンスターはこれで全部か?」

「あぁ、これで全部だ」

テラは手に持っていた依頼書に掛かれた絵と先ほど駆逐したモンスターを見比べ頷く。

今日の俺達はクエストをしているその理由とすれば他国に移動するためだ。

この世界がゲイムギョウ界であることは決定できたが、俺達はプラネテューヌ以外の国がどんなことになっているのか、分からない。

新聞なので調べるよりも現地で調べた方が信頼性が高い出来ればあと三国のゲイムキャラにも会いたい。

まぁ、そういうことで今は旅費を稼ぐためクエストをしているのだ。

この中でお金を所持していたのはクァムとテラだけでこれからのことを考えると、四人メンバーではキツイ、なので今はこうやってこの世はお金で回っているからな。うん

「それにしてもキラの剣術も中々だな」

型を見ればどことなくネプテューヌを思わせる。

そこらのモンスター狩りをしている奴らのこと考えると上位に入るぐらいじゃないに強いと思う。

「あははは、ありがとうございます。でも俺なんてまだまだですよ」

「謙虚だな~。キラは」

口に手を当て嘆息を付くクァム。

俺からすればお前はもう少し落ち着きを持て、と言うべきかとにかく自由にし過ぎだと俺は思う。

「紅夜、それがクァムの良いところであり悪いところだ」

「だとすれば、俺達は剛毅な姿勢が良いところであり悪いところでもあるのか?」

「……さぁな、少なくても。自分を信じて自分を表に出せる奴は精神も肉体も強いということだろう」

「なるほどね……」

テラを見ていると何故か他人事に思えない所がある。

自分だけ傷つけばいい。

自分だけ苦しめばいい。

自分だけ闇に生きればいい。

そんなことを何故か、思い出してしまう。

何故だろう?テラから薄らと感じる女神と似ているような力はテラにとってどんな存在なんだろう?。

「……気にしてもしかたないか」

あまり人のプライベートに突っ込むのは邪道だしな。

そんなことを思っているとクァムは手をポンッと叩いた。

「ヤバイ、なんで今まで気づかなかったんだ……?」

そう呟くとクァムは俺達を見る。

「なぁ!キラ、テラ、紅夜!!。お前たちだからこそ出来るコンビネーション技があるぜ!」

クァムの興奮した声に俺達は顔を合わせる。

一体、こいつはなにを閃いたんだ?。

「その名も『ジェットストリームアタック』!!俺の住んでいたゲイムギョウ界で流行ったアニメで黒い三連閃が編み出したフォーメーションなんだ!!」

『はぁ………』

目が燃えているクァムに俺達は思えず唖然とする。

「これはだな……縦一列に重なって並び、真正面からみると一人のみが攻撃対象に向かっているように見せかける。そしてそのまま攻撃対象に向かって接近し、一人が対象に一撃目を加えてすぐさま列から離れ移動、直後に二人目が同様の箇所に攻撃を加える。これを三人目まで実行し、攻撃対象に深手を負わせるというものなんだ!!」

……とても長い説明をありがとう。

そしてウィキ先生もありがとう。

「……聞いたところかなり攻撃的で効果的な戦術だと思うが……なぜおれたちが?」

「よくぞ聞いてくれた。それは……お前たちが黒いからだ!!」

自信満々のドヤッ顔をするクァム。

確かに、俺とテラそれにキラは互いに似た色で似たようなコートだけど……

「それだけなのか?」

「そうだ!」

………俺達は意気投合したように視線を合わせて頷きクァムに背を向けて歩き出した。

「何故だが、死亡フラグが見えるから却下だ」

「頼む!生で『俺を踏み台にした!?』とか聞きたいんだ!」

そんな騒がしい雑談をしながら、俺達は次のダンジョンに向けて歩みだした。

 

 


 
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