―次の日
「今日はこのクラスに転校生がきます」
朝のHR、担任の一言でクラスがざわつく。
「え?マジ?女の子がいいな~」
そんな春田の一言に男子がわっと盛り上がる。
「はい、静かにー。それじゃあ川島さんはいってきて」
「えーと、川島亜美です。これからよろしくお願いします」
「ねえ、奈々子。あの子雑誌に出てなかった?ほらあのモデルの」
そう言われると確かにそうだ。やはりモデルというだけあってものすごく可愛い。
「え~、もうばれちゃった?隠そうかなと思ってたのに亜美ちゃん困っちゃーう」
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「香椎さんだっけ?ちょっといいかな?」
おずおずといった感じでいきなり亜美が話しかけてくるもんだから奈々子は驚く。
「ええ、なにかな亜美ちゃん。私のことは奈々子でいいわよ」
「じゃあ奈々子って呼ばせてもらうね。
突然なんだけど奈々子この間車にひかれかけなかった?」
「えっ?」
今度こそ奈々子は本気で驚いた。
あの場には竜児と奈々子しかいなかったから亜美が知っているはずはないのだ。
「確かに事故っぽいことにはなったけど・・・・・・どうしてしってるの?」
「ほんっとうにごめんね。実はあれうちのママの車だったの。
あれが転校先のクラスメートだ、なんていうから私もすごい驚いちゃって」
「そんな偶然ってあるんだ。私のほうは問題ないからそんなに謝らなくても大丈夫よ」
「本当にごめんなさい」
実際のところ大怪我にもならず、竜児と帰れるハプニング付だっただめ
本当に気にはしていなかったのだが
亜美が必死に謝るものだから困惑してしまう。
「もうっ、そんなに謝らなくてもいいってば。あっ、じゃあそうね。ひとつだけお詫びしてもらおうかしら」
「うっ、私に出来ることならかまわないけど・・・・・・」
少しうろたえ顔をあげた亜美に、奈々子は子供のような笑顔で一言こういった。
「じゃあ、私と友達になりましょっ。亜美ちゃん」
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12です。
よくよく考えると奈々子の片親設定をどこで知ったのかまったく記憶にないんですよね。
気がついたら、奈々子の家庭は片親 っていうイメージで書いてしまっていて。
とりあえずよろしくお願いします。