No.476840

語られし者たちとIS 世界樹大戦 第9話 特訓の成果と第二の幼馴染との再会

鈴が再登場です。彼女も原作より強くなっています

2012-08-28 23:55:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1551   閲覧ユーザー数:1423

 

書かせていただきます

視点はなしで

 

 

 

 

 

四月下旬

 

しばらく楯無の特訓とジュディスとの修行で一夏もそれなりになんとかなっていた

 

その結果が、すぐに授業で出た

 

「これよりISの基本的な飛行操縦をしてもらう。織斑、オルコット。試しに飛んでみろ」

 

千冬に言われ二人はすぐにISを展開した。セシリアにも負けずとも劣らない早さだったので一部の人を除きみんな少し驚いていた

 

「ほう、それなり速いではないか。飛んでみろ」

 

そのまま一夏とセシリアは空を飛び始めた

 

一夏はセシリアよりもほんのちょっと遅れるぐらいの速度で急上昇した

 

彼曰く教科書に載っていたやり方よりもジュディスに教えてもらった飛ぶイメージの方が楽にできたらしい

 

一夏の成長速度には千冬もセシリアも驚いていた。いくら何でも早すぎると

 

しかしその成長速度の秘密を知っている二人は笑顔だった

 

真耶と本音だ

 

(織斑君、すごいですね。あれだけの操縦はいくら時間があっても簡単にはできないものです)

 

(えへへ、さすがかいちょ~だね。おりむ~とかんちゃんをうまく鍛えているんだよね~)

 

(……本音、お前ももう少し頑張れ、虚に怒られたくなかったらな)

 

そんな本音にリオンが突っ込む

 

(ええ! リオ君、何とかして~)

 

(断る! 第一お前にしっかりしてもらわないと勝てないんだ! あいつらみたいに専用機がないからこそしっかり鍛えてもらわないと困る)

 

(え~大変なのは……)

 

(……虚に伝えておく)

 

そんなリオンに慌てて謝る本音を友達は不思議そうに見ていた。事情の知っている真耶は軽く注意をしていた

 

授業は続く。千冬の指示が飛ぶ

 

「そのまま急降下をして完全停止をしろ。目標は地表十センチだ」

 

先にセシリアが実行して見せた。さすがは代表候補生、すんなりとこなした

 

一夏もそれに続こうとする。楯無と簪の指導もあり、大きな失敗はなかった

 

ただ、地表から約十五センチの所だった

 

「……練習をしておけ、織斑」

 

(あら? 褒めてもいいのに)

 

千冬の指導にジュディスは軽口をたたく

 

次に武器の展開をすることになったが、これも特訓のおかげでだいぶ速く出せた

 

「目標は0.5秒だ。このまま訓練を忘れるな」

 

結局千冬はこの授業中、二人を褒めることはなかった

 

しかし真耶とアンジュは一夏のことを十分に評価していた

 

「織斑君、自信を持っていいと思いますよ。これからも頑張ってください」

 

(ええ、安心しなさい。どういうわけかあなたのお姉さんは褒めていなかったけど、私たちはすごいと思うわ)

 

そのことにお礼を言う一夏

 

「でも……あの世界での戦いではまだまだですからね」

 

(あら? それこそ特訓あるのみよ。それにまだまだ覚えてもらうことはあるのだから)

 

そんな二人の関係にアンジュと真耶は微笑ましく見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜、ある少女がIS学園のゲートに立っていた

 

「ここか……けどさ、受付ってどこよ!? こういう時には案内する人がいるもんじゃないの?」

 

(鈴、あんまり理不尽なことを言うのはやめたら? それに探すだけなんだから簡単でしょ? 小さい子のお使いじゃないんだから)

 

「まあ、そうだけどさ……」

 

鈴と呼ばれた少女が男の子に注意されていた

 

結局地道に探すことにした。適当に歩いていると目の前に人影があった

 

その人に話しかけようとした時

 

「全く、一夏の奴は一体何なんだ? 昼休みに一緒に食事をしようとしたら他の女子と行ってしまうし、放課後も放課後で用事があるとか言ってどこかに言ってしまうし……」

 

そんな風にぶつくさと文句を言う女子を見つけた。しかし気になることを言っていた

 

「一夏? あいつ……一体何を……」

 

(確か鈴の幼馴染だっけ? それにしてもあのお姉さん、何だか不機嫌だネ……って鈴?)

 

鈴の近くにいた男の子は何か嫌な予感がしていた。それからすぐに目的地を見つけ、手続きを済ませていた

 

「はい、これで大丈夫ですよ。鳳さんは二組ですね」

 

「ありがとうございます。ところで噂の織斑一夏って何組ですか?」

 

「一組よ。そうそう、彼ってばクラスの代表になったんですって」

 

「……二組の代表の子の名前って教えてもらえます? 私変わってもらえるようにお願いしたいので」

 

(な~んか大変なことになってきたんですけど)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、食堂で一夏のクラス代表の就任パーティーが始まっていた

 

一夏は正直あまり参加に乗り気でなかったが、少々強引に連れてこられた

 

ちなみに一緒にいる箒は不機嫌だ

 

新聞部からインタビューを受けたり、クラスの皆で写真を撮ったりと楽しく過ごした

 

部屋への帰り道、箒は不機嫌そうに一夏に話す

 

「随分とちやほやされていたな。さぞ楽しかっただろうな」

 

「あのな……まあ、クラスメイトと楽しんでいたからな。悪いもんじゃなかったよ。ただ取材はもう勘弁してほしいけどな」

 

部屋に着くなり、一夏はシャワー室で寝間着に着替える。出てきた時にはまだ着替えていない箒を見て疑問に思っていた

 

(まあ、女の子にはいろいろあるのよ。それよりドアの方を向いていなさい)

 

先ほどのパーティーにいなかったジュディスのアドバイス通り、ドアの方を向いた

 

何か気配がしたということで、外に出ていたらしい。本音の近くにリオンがいなかったのもそれが理由なのだと一夏は思っていた

 

着替え終わったのか箒は一夏に合図を送った

 

見てみると、いつもと少し服装が違うことに気が付いた

 

そのことを指摘すると箒は満足そうにしていた

 

放課後にあった楯無の訓練でかなり疲れていたからか、一夏はそのまま眠ってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日の朝、ある噂が流れていた

 

「ねえ、織斑君。隣のクラスの転校生の噂聞いた? 何でも中国の代表候補生らしいよ」

 

「この時期に? 珍しいこともあるんだな」

 

どうやらクラス中でその話が持ちっきりなっている

 

一夏は中国と聞いて昔の友達を思い出していた。しかしそんな一夏にセシリアと箒は機嫌を悪くしていた

 

「全く、他のクラスの女子を気にする暇があったらクラス対抗戦について考えておけ!」

 

「そうですわ! 一夏さんには訓練をしてもらわないといけませんのよ。もちろん、この私、セシリア・オルコットが努めますわ。専用機を持っているのはクラスに私と一夏さんだけなのですから」

 

だけ という部分をものすごく強調しているセシリアに箒はむっとしていた

 

その後もクラスの女子から期待されていた。何せ勝てば半年間、学食のデザートのフリーパスが手に入るのだから

 

「大丈夫だよ。専用機持ちのクラス代表って一組と四組だけ……」

 

「残念だけどその情報は古いよ」

 

教室のドアの所から声が聞こえた。皆が振り向いてみるとそこには一人の女の子がいた

 

「悪いけど二組のクラス代表も専用機持ちだから覚悟しなさい」

 

そこには一夏の昔の友、鈴がいた

 

「鳳鈴音よ。覚えておきなさい」

 

「鈴か……久しぶりだ……!!」

 

「ああ、一夏、本当……!!」

 

お互いに体のある部分を見て驚いた。一夏の右肩と鈴の左手の手のひらにある果実の模様を……

 

何かを感じたのか鈴は自分のパートナーを見せた。一夏も同じようにした

 

一夏の後ろにはジュディスが、鈴の後ろにはマオがいた

 

(……鈴のパートナーか……何だろう。ただの子供のように見えない)

 

(何、一夏のパートナーの人!? めちゃくちゃ美人だしスタイルがいい)

 

「鈴、昼休みにでも話そうか」

 

「奇遇ね、私もそう思っていた所よ。じゃあ一夏、後でね」

 

そのまま鈴は立ち去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スキット

 

 

 

友達と戦うということ

 

 

 

休み時間、一夏はジュディスと話していた

 

「それにしてもあの子、確か私を呼び出した時には世界樹大戦に参加していなかったのにね」

 

「ええ、不思議なこともあるんですね」

 

「……戦えるの?」

 

「……大丈夫ですよ。あいつとは友達だったのでわかることがあるんです」

 

「それは?」

 

「こういうことで手を抜いたら本気で怒るってことです。それに俺だって勝ちたいですから」

 

「そう、安心したわ。なら本当に一生懸命やりなさい」

 

 

 

 

 

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