No.475934

真・残念†無双  第9話

システマさん

どもです。
白蓮たん酔ってへべれけになった状態可愛すぎる。
ぜひ一緒に飲みたいです。
女の子がべろんべろんに酔ってデレてくるのが最強だと思います。
酔いデレ・・?なんて言うんだろう?

2012-08-26 23:35:55 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:2224   閲覧ユーザー数:1918

公孫讃の治める街へとついたのは既に日が暮れかけている時だった。

 

この時代街灯といいたものが存在するはずもなく辺りは日の光だけで支えられている。夕日が照らす茜色の街並みがどこか寂しく感じた。

 

この世界に降り立ってから既に幾つもの夜を過ごしたが今日はそんな夕日のせいかなぜか急に切なくなってきた。

 

テコテコと歩く田豫に続き、しっかりとした足取りで趙雲が続く。元直はその後ろに続きあれこれと興味深そうに見ていた。

 

俺は次の一歩を踏み出せなかった。これから先公孫讃に仕える覚悟が俺にはあるのだろうか。

 

趙雲のような高い志を持ってない俺はただ状況に流されてここに来ただけだ。この時代にとって未来からきた俺の知識は貴重だろう。

 

だが安易にそれを使って未来が変わったら、もし未来に戻れたとしても俺の知る現代とは違うのではないか?

 

それより以前に歴史の修正力みたいなのが働き俺の存在が消えるのでは?と俺の思考は嫌な方へ流れ出した。

 

 

「一刀さんどうかしたですか?」

 

 

田豫ちゃんの心配そうな顔で癒された。惚れた。抱きしめたい。やばいなこの破壊力。俺は少しだけ元気を取り戻したが

 

 

「悪い、ちょっと今日はその辺の宿に泊まるわ」

 

「ん?私の客人なのだから城へ招待するぞ?伯珪殿に紹介したいしな」

 

「あぁ、それはありがたいがちょっと今日は1人で考えたいことがあってね

 

 元直は子龍殿に連れてってもらいなよ」

 

「私は元よりそのつもりだが一刀は本当にいいのか?」

 

「まぁまだ路銀もあるしね。気にしないで。明日になったらまた会いに行くよ」

 

「ふむ、北郷殿がそこまでおっしゃるなら仕方ない。行くか国譲殿、元直殿」

 

「あぁ、悪いな。じゃあまた明日」

 

 

俺は3人を送り出しまずは腹ごしらえと酒場に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は街の酒場で酒を飲んでいた

 

 

「にゃははー、にゃからね俺はにゃやんでるんすよ、わかってくれましゅ?」

 

 

俺は持っていた杯から酒を飲み、いつの間にか一緒にいた女性に話しかける。

 

 

「あぁー、しょだなー。私もなー普通とか地味とかいわれてなー、もちっと目立ちたいとなー、思ってるんだよー。

 

 桃香もいっちまうしなー。しかもろくしぇんも兵なー、つれってってしまうんだぞ!!!ろくしぇんだぞ!!」

 

「わかります、わかりましゅ。俺もねこの世界に来てどしよかなーって思ってますもん。

 

 なんか連れは仕官とかしちゃうし、俺はこのままでいいのかなーって思うんですよ!!?」

 

「でなー、私は頑張ってるんだぞ、仕事もちゃんとしてるしー、からうまからの侵略もまもてるしなー、

 

 商人を利用いたりなー、政治も勉強したりなー

 

 馬だて乗るとめちゃくちゃ強いんっだぞ!めちゃくちゃだぞ!!めちゃだぞ!!!」

 

 

女性が興奮して杯を一気に飲み干すと店員が挙動不審な表情でこちらを見つめる。

 

 

「にゃにしてんだ!!こちらの美人しゃんのお酒が空だぞ!!追加だ、ちゅいか!」

 

「わ、わたしが美人!?嘘をつくな!うしょを!!?」

 

「嘘にゃんかつきませんよ、だてあなたは美人しゃんじゃないですかー

 

 そもそも美人さんがなんでー俺と酒のんでんですかー?」

 

「いやなー、私もちょい悪とかにあこがれてなー、仕事さぼってお酒にょんでたらもっと人気でるかにゃーって」

 

「にゃははははは、お酒ばっかにょんでる人は人気でますねー。

 

 でてすね、俺はこのしゃきどーしたらいんすかねー?」

 

 

店員が新しい酒を持ってきており俺はそれを赤毛の美人さんに注ぐ

 

 

「っととと、ありがと。わたしもなーしぇいみたな感じになれば人気でるのかなー」

 

「この時代でずっと生きてくのかなー、って思う訳ですよ!?わかります?」

 

「わかるわかる、やっぱり語尾ににゃんとかつけたらいいのかにゃん?」

 

「でもここの人達も好きだしなーって訳ですよ!!」

 

「にゃにを言ってるんだ!しょんな好きだなんて突然!?」

 

 

 

 

「あのー、お客様もうちょっとお静かに・・・・・」

 

 

 

 

「うるさいにゃ、今大事な話をしてるんだな!!黙っとけ!」

 

「まぁまぁ、落ち着いて静かににょぬんでゆるして下さい。

 

 でですねー、俺はロリコンでもあるんですよー」

 

 

女性が俺の杯が空になったのを見て注いでくれる

 

 

「まぁ飲め、で、ろりおん・・・?初めて聞いたがなんだそれは?からうまの新兵器か?」

 

「っとととと、どもです、ロリコンとはー、この世でっ最も強く、気高き、尊い男なんですよ!!」

 

「な、なに!?そんなにすごいヤツだったのか!!しょれなら是非わが部下に欲しい!!

 

 ・・・・けど、おーせお前もとーかとか本初のトコにいくんっだろ?そんなろいおんみたいな男ほっとくはずがない!!」

 

「にゃにいってるんでしゅか?卵焼きには醤油ってきまってるでしょ!?」

 

「しょっか、そうだよなー、私地味だもんなー、普通だもんなー」

 

「いやいあ、普通さんは地味じゃないですよ!!美人だし、かわいいし、おっぱい揉みたい」

 

「だなー、私はなー、普通だよなー、地味だよなー、人気ないしなー」

 

「だったら俺が美人さんの部下になりましゅよ!!ろいおんを部下にしたらもう天下無敵でしゅよ!!」

 

「なに!?本当か?それで私はもっと目立てるか?本初に勝てうか?」

 

「よゆーですよ。よゆー。もう最強ですよ!」

 

「しょか、やったな。いいやつだなお前」

 

「でしょー、だから今日はカンパイですよ、カンパイ!!」

 

 

俺は・・・、杯を掲げて女性の杯と合わせる・・・・、合わせるよ、合わせる・・・あれ?

 

 

「かんぱーい!よしにょぬぞー」

 

「かんぱーい!どんどん飲むしょー」

 

 

 

「すいません。お客さま、もう閉店なんですが・・・?」

 

 

 

 

 

「にゃにー?まだここからだぞ!たいしゅめーれーだぞ!たいしゅめーれ!」

 

「しょだそだ!ちゃーしゅめーんだ!」

 

「ちゃーしゅーめんだ!!!」

 

 

「いや、しかし・・・・」

 

 

店員がチラッと入口の方を見るがさっと視線を戻す

 

 

「むむ、まぁ民の意見を聞くのもちゃーしゅーめんの仕事、ここはひくぞ、ろいおん!」

 

「ははっ、わがあるじゅ、いきましょうぞ!!!」

 

「よしゅ、まずはのみなおしだ!わたしの城にいくぞ!」

 

「美人さん、城持ってるんでうか!!?まるで太守みたい!?」

 

「ほめるなほめるな、よし、いくぞ」

 

「じゃあ親父よ!良い酒であったじょ!釣りはいらぬとっとけ」

 

 

「こ、こんなに?いいんですか?」

 

 

「よいよい我があるじゅに恥は書かされぬ」

 

「ふむ、よい心がけだな、ろいおんよ!ではいくぞ」

 

「ははっ、ありがたきお言葉!」

 

「では・・・えっと・・、多分あっちだ!」

 

 

 

 

時間は遅く、ここは城の入口。2人の門番が城の門を固く閉ざす。

 

 

「これは・・・伯珪様おかえりなさいませ!」

 

「んむ、楽にしていいぞ!こっちは新しい部下のろいおんだ、じゃあ警備よろいくにゃ」

 

「よろいくにゃ!!」

 

 

 

「・・・・

 

 ・・・・っは、かしこまりました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・ぇっと、先輩、今のって?」

 

若者の兵士が熟練の兵士に問いかける

 

「あぁ、我らが主、公孫伯珪様だな」

 

「いや、先輩それよりも・・・・」

 

「なに、主が男を連れ込んだのだ・・・、失礼ながら娘みたいに思っていた伯珪様がだ・・・、

 

 今までそのようなことは一切なかったのにな、感動で胸がいっぱいだよ」

 

「まぁそれでいんならいんですが・・・」

 

 

 

 

 

 

 

「よし、飲み直すぞー!」

 

 

「おー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

 

 

 

ん?なぜ私は床で寝てる?いやいや、落ち着け、

 

・・・えっと昨日は・・・、ちょっと地味な自分に落ち込んで普段なら絶対しないが仕事サボッて飲みに行ったな・・・、

 

で街の酒場で飲んでて・・・、ちょうど隣の席の男が1人で飲んでたんで酒で気が大きくなった私は話しかけて・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

 

 

 

うあああああ、何やってんだ昨日の私!!?酔って色々喋って、そしてその男を・・・・

 

 

 

 

 

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 

 

 

ッタッタッタ、足音が聞こえる

 

「白蓮殿!!?いかがされたか!!?」

 

私の叫び声を聞きつけたのか星が扉を勢いよく開ける。その顔は真面目な表情をしていたが私の無事を見て安心したのかいつもの不敵な表情に戻る。

 

「せ、星!!?いや、その、別になんでもないぞ」

 

なんとか取り繕うとするが星の視線は私の方を向いてはいない。その視線は私の閨にむいており、そこには・・・、

 

「ははぁ、これは失礼しました。私ともあろうものが主の情事を邪魔するとは、それにしても北郷殿は手が早い。

 

 いやいや、これは余計でしたな。では失礼しました。ごゆっくり」

 

北郷殿・・・?知らぬ名を言うと、星はニヤリと笑い立ち去って行った。

 

星の視線が向いていた所を見ると、なぜか私の閨で寝ている下着しかつけていない昨日の男の姿があった。

 

 

・・・はぁ、どうしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「申し訳ございませんでした!!!!」

 

俺は渾身の力を込めてジャンピングローリング土下座をする。

 

 

説明しよう!ジャンピングローリング土下座とはジャンプしてローリングしてから行う土下座の事であり、

 

これを行うと自分の謝罪の気持ちが相手に約87%伝わるのだ!!!

 

 

「さすがは北郷殿だな!1人で考えたいことがあると我々と別行動をとったかと思えば、

 

 まさか伯珪殿を手駒にするとは、この趙子龍感服いたしましたぞ!」

 

趙雲が明らかにからかっている様子で、しかしそうとは聞こえないような口調で告げる。

 

「え、えっとさすが変態さんなのです」

 

国譲ちゃんが顔を真っ赤にして言う。っく可愛い。

 

 

 

 

 

 

 

ここは玉座の間。目が覚めた俺はまたもやナイトメアモード状況だった。またかよ。おかしいだろ。

 

なんでこうすぐにスーパーハードモードになるの?

 

何やら偉そうな人の部屋のベットでパンツ一丁で寝ていた・・・。しかも昨日まで持っていた路銀も全てない。服はその辺に投げてあった。記憶は・・・・

 

お、おちけつ、冷静になれ、大丈夫俺はできる子だ。妹に

 

「お兄ちゃんはできる子なんだから頑張って!」

 

と言われた時は涙が出た。というか今唐突に封印されし妹の記憶を思い出したな。

 

またもや死亡フラグか・・・と思い昨日の事を思い出そうとする。

 

前回と違い何とか昨日の記憶と今の状況がつながる。よし、セーフだ。助かった。昨日は1人で考えたいことがあるといい、3人と別れた。

 

まず腹ごしらえをするため酒場へ向かい、飯を食い、酒を飲み、酔ったのか少し1人で落ち込んでいた。

 

とそこに1人の女性が話しかけてきて・・・・よし、アウトだ。死んだ。

 

 

 

うわぁ、なにやってんだろ俺・・・。

 

 

どうやら俺は酔い潰れても記憶が消えない性質のようだ。部下になるとか言っちゃってるよ。

 

昨日の人が一般人だったらどうするよ、と思ったが城とか、太守とか言ってたし、まさか・・・・、

 

いやいやありえないだろう・・・・・、いやいや。

 

とそこに1人の女性が入ってくる。

 

「いやいや、一刀よ。今日会いに来るとは言っていたが、まさかこのような形で会いに来るとはさすが変態だな」

 

「違うから!!何もしてないから!!」

 

「そのような格好でそんな場所から言われても説得力がまったくないがな」

 

「・・・っぐ」

 

「まぁ一刀がヘタレなのは既に承知の上だ。だから信じておくよ」

 

「その信じ方は少し納得がいかないが信じてくれてアリガトウゴザイマス」

 

「っくく、まぁ伯珪殿が私達を呼んでおられる、玉座の間に行くぞ」

 

 

・・・あぁ俺死刑かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻って玉座の間

 

「まぁ変態のことは置いておいて・・・、

 

 お初にお目にかかります、公孫伯珪様。私の名は除庶、字は元直と申します。

 

 水鏡私塾において治世の術、軍術の理を学んでおりました。今回は趙子龍殿の計らいにより謁見を認めていただきありがとうございます。

 

 つきましてはわが智をこの幽州を治める手助けにしてもらえればと思い謁見を申し出た身であります」

 

「水鏡私塾にて優秀な成績を修めた者が私に仕えてくれるのはありがたいが、その理由を聞いてもいいか?」

 

「っは、それは太平の世を築き、私自身の目的を叶える為であります。今大陸では黄布党と噂される賊共が暴れております。

 

 まずはその者達を討伐することが太平の世を築く一歩になるかと、そしてそれを為せるのが公孫伯珪様だと思ったからです」

 

「それはありがたいが・・・、私の他にもいっぱいいるだろ、本初とか元徳とか・・・・」

 

「・・・・正直私と一刀であまり遠くに旅するのは危険ですし、近場だったからとか言えない」ボソッ

 

「何か言ったか?・・・まぁわが軍は人材不足だ。元直お前の働きに期待している」

 

「っは、この私の智、この身全てを伯珪様に預けることを誓います」

 

 

 

 

元直、よかったね仕官できて、元直自身の目的が気になったけど秘密主義だし聞いても仕方ないからやめとこう

 

ところで俺は?斬首になるかどうかドキドキしてるよ、もちろん悪い意味で。いっそ早く楽にしてほしい。

 

 

 

「北郷殿よ、そう焦るな、何も死ぬわけではあるまい」

 

「いやいや、子龍殿!死ぬ可能性あるから!俺太守様に狼藉働いてしまいましたよ!」

 

「あー、北郷とかいったか?」

 

「は、はい、北郷一刀と申します。この件の罰は受けますが、さすがに死罪は勘弁して頂けるとありがたいんですが・・・」

 

「死罪なんかにするかっ!今回の事は私にも責任があるからな、不問とするよ、気にしないでくれ」

 

 

な、なんて優しい人だ。女神かこの人?女神様一生ついていきます。

 

 

「おや、ところで既に北郷殿は伯珪殿の部下になったのでは?」

 

「は?どういうことだ?」

 

趙雲がにやにやしながら言う。あれは楽しくて仕方ないという顔だ

 

「いや、昨日伯珪殿に言っていたではありませんか自分を部下にしてくれたら伯珪殿は天下無敵だと。

 

 それに伯珪殿は快く了承していたではありませんか」

 

「な、なぜ子龍殿がそれを知っているので?」

 

「ふむ、さすがに太守様1人で街をうろつくのは危ないのでな忠誠心で陰ながら護衛をしていた次第だ」

 

「星、お前は・・・・」

 

「あいや、伯珪様、部下として当然のことをしたまで。褒美は結構ですぞ。

 

 ですがどうしてもというなら極上の酒と極上のメンマがあればそれで十分です」

 

「誰が褒美なんかやるかっ!!なんで途中で止めてくれなかったんだよ!!」

 

「それは後でからかったらおもしろそうだなと思ったからではなく、あくまで部下の身でありますから

 

 主の私情を邪魔したくなかったという思いであります」

 

 

「今完璧に本音言ってたからな」

 

「で、北郷殿はどうするので?」

 

 

俺は伯珪殿と趙雲のやり取りの間ずっと考えていた。そして決めた。

 

 

「伯珪殿さえよろしければ、この北郷一刀この身を持ってしてあなた様が天下無敵になる手伝いをさせていただきます」

 

 

 

 

俺の選択が大陸を揺るがすことになる・・・・のか?


 
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