「ん……ぅ……」
「起きたか?」
「此処は……」
「お目覚めの様だな」
「誰~?」
「我か? 我はマジェコンヌ!」
「マジェコンヌさん?」
「うむ、それでだな……お前は記憶を失ってるそうじゃないか」
「う~ん、確かに記憶がないね……」
「其処でだ!私の子にならないか?」
「こんな謎だらけの僕で良いの……?」
「あぁ!お前じゃなきゃ駄目なのだ」
「……」
「どうした?」
「ううん、嬉しいの(ニコッ)!」
「そ、そうか……///(何だこの破壊力は!?)」
「ママ、顔赤いよ?」
「今、何と言った?」
「顔赤いよって言ったけど……」
「違う、その前だ!」
「ママ?」
「くっ……(ボタボタ)」
僕が首を傾げてママって言ったら
何故かママが鼻血を出しました……
どうして?
「だ、大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない!」
「そう? 良かった~♪」
「それで、お前の名前は何という?」
「覚えてないんだけど……何故かは知らないけど
命《みこと》の様な気がするんだよね……」
「そうか……では、命に決まりだな!」
「うん!」
「それから、お前に紹介したい者が居る」
「紹介したい人? 誰?」
「取り敢えずは見てからの、お楽しみだ……入って来て良いぞ!」
其処に現れたのは3人の男女でした
あれ? あの赤い髪の人何処かで見た様な……
「ねぇねぇ、お姉さんは何処かで会わなかった?」
「な、何の事だ……?」
「(じー……)」
「……(汗)」
「あー……薄暗い所で僕を殺そうとした人!
もしかして僕を殺すの……(泣)?」
「こ、殺さない、殺さないから泣かないでくれ!」
「本当?」
「あ、あぁ……///」
「良かった~(ニコッ)」
「「「「くっ……(可愛い過ぎる)!」」」」
う? 全員が鼻血を出しました……
本当に大丈夫かな?
「本当に大丈夫?」
「「「「大丈夫だ、問題ない!」」」」
「そっか~……所でママ? この人達は誰なの?」
「うむ、この者達はだな……命!お前の姉と兄だ!」
「え? つまりはママの子供なの?」
「いや、そうでわない……命が寂しくない様に姉と兄になってもらうのだ!」
「……」
「ど、どうした?」
僕の頬に一筋の涙が流れた
何故なら僕は感動したから……
僕の為にと言ってくれたママ
こんな知らない僕を弟と言ってくれる人達
僕は本当に幸せ者だね……
「な、何故泣く?」
「嬉しいからだよ? こんな何処の誰とも分からない
僕に優しくしてくれる人が居る……
本当に感謝してます……(ニコッ)」
「「「「(神々しい……)」」」」
「どうしたの?」
「いや、何でもない……
さて……命よ!」
「何~?」
「後ろの者達はこれから家族だ……
ちゃんとした呼び名で呼んでやらんとな(チラッ)?」
「「「(マジェコンヌ様ー!)」」」
「お、お兄ちゃん……お姉ちゃん……?」
「「「(グハッ!)」」」
「(凄い破壊力だ……)」
「だ、大丈夫?」
「「「大丈夫だ、問題ない!」」」
「そ、そう?」
「さて……命よ!何がしたい?」
「此処って何処なの?」
「うむ、此処はな……」
~男の娘授業中~
僕がママに教えてもらって30分で
この世界の事が分かりました!
「その守護女神に会ってみたいな!」
「会えるぞ?」
「本当に!?」
「あぁ、このギョウカイ墓場に捕らえているからな」
「う~……」
「ど、どうした?」
「何でそんな事するの!今すぐ自由にしてあげて!」
僕は涙目で言います……
何でそんな事するの、ママ……
「そうしたいのは山々なんだが……」
「何……?」
「今更どういう顔をして行けば良いのか分からぬのだ……」
「それなら僕が行く!」
「あ、待て!行ってしまった……」
「どうします? マジェコンヌ様」
「命に全てを任せるしかないか……」
「そうですか……」
命は走って守護女神が居る場所へと行った
息切れしようとも転ぼうとも走る事を止めなかった
何故なら……母の間違った行いを自分自身の手で直したかったから
大好きな母の為に自らが動こうと体力の限界を超えても走らせてくれた
「ハァ……ハァ……此処だね……」
「貴方は……」
「どうして子供が此処に居るの!?」
「危険だから早く、お逃げなさい!」
「此処は子供の来る所じゃない!」
守護女神さん達は変な弦で絡まれて動けなくなっていました
僕が最初に取った行動は……
「ごめんなさい!」
謝る事でした……
僕は頭を深々と下げて謝ります
母が間違った方向に行けば家族である僕が正す事です!
『え?』
「ママが此処に貴女達を捕らえて……
本当にごめんなさい!」
『ママ!?』
「はい、ママはマジェコンヌと言います……」
『嘘ぉ~!?』
「本当です、つい先程に記憶の無い僕を子供としてくれました……
ですので!母の間違った行動を僕が直しに来ました!
許してもらえる訳がありません……
それでも、母には何もしないで下さい!
僕ならどうなっても良いので母だけはどうか……」
僕は泣きながら言い続けました
「何て良い子なの……」
「家の子にしたいですわ!」
「マジェコンヌが羨ましいわね……」
「許してやるしかないか……」
「今、変な弦を切りますね!」
あれ……どうやって切れば良いのかな?
う~ん……剣とかあったら良いんだけど……
ドスッ!
う? 音が鳴った方を見ると剣が刺さってました!
誰か分かりませんが有り難うございます!
「行きますよー!」
『変な所切らないでね?』
「は~い!」
『(素直で可愛い……欲しい!)』
「う~ん……此処だぁ~!」
僕はピンと来た所を切ります!
キィィィィン!
何故か空中が切れてます……
この剣怖い!?
でも、これで変な弦は全部切れたようです
「ふー……ようやく解放されたわね」
「そうね……」
「酷い肩凝りがありますわね……」
「あの体勢も楽じゃないな……」
「あ、あの!本当にごめんなさい……」
「先程自分はどうなっても良いと言ったわよね……?」
「ネプテューヌ?」
「まさか……」
「おい、止めろよ?」
「はい、どんな罰でも裁きでも受けます」
「良い度胸ね……」
パープルハートさんだと思う人が剣を持って僕に歩いてきました
僕は此処で死ぬと思うけどママが助かるなら、この命上げても良いかな……
覚悟を決めたので眼を瞑ります
「ハァ!」
「「「ネプテューヌ!」」」
「……」
ザシュ!
痛みが無い……?
眼を開けたらネプテューヌさんが違う場所に振り下ろしてました
「どうして?」
「そうやって……自分だけが犠牲になる考えは良くないわよ?
今度からは直しなさい!」
「っ!? はい(ニコッ♪)」
「「「「っ!?」」」」
守護女神さん達は顔が赤いけど……どうしたのかな?
お姉ちゃん達も顔赤くなるけど何で?
「え、えっと……お咎めは無し?」
「そうね……私達と一緒に来てメイド服で
ご奉仕でもしてもらおうかしら?」
「「「(ベール、ナイス!)」」」
「メイド服……///」
「まさか、自分の言った言葉を撤回しないですわよね?」
「え、えっと……せめて執事服じゃ駄目ですか?」
「それは男性が着る服ですわよ?」
「僕、男の子だから……」
「「「「え?」」」」
あ、石になった……
どうして?
「貴方……本当に男の子なの?」
「そうですよ?」
「ちょっと宜しくて?」
「う? 良いですよ?」
グリーンハートさんらしき人が僕の胸をペタペタと触ってきました
くすぐったいです……///
「う~ん……まだ子供ですから胸が無いのは分かりますけど
どう見ても女の子ですわよね……」
「そうよね……」
「でも、どうやって男の子だって調べるんだ?」
「そうね……」
「あ、名前聞いてませんでしたね」
「僕ですか~? 命って言います、宜しくお願いします!」
「私はネプテューヌよ、パープルハートをしているわ」
「私はノワール、ブラックハートよ!」
「私はブラン、ホワイトハートだ!」
「私はベールと言います、グリーンハートですわ」
「ご丁寧にどうもです!」
「それでわ、命ちゃん? 失礼しますわ」
「う?」
「えい(キュッ)!」
「ひゃっ!?」
「あ、付いてますわね」
「「「……///」」」
「な、何しゅるの……///!?」
「「「「(噛んでる姿も可愛い!)」」」」
「え~っと……ママに他の所に行くって言って来て良い?」
「「「「(どうする?)」」」」
「どうしたの?」
「「「「何でもないよ!」」」」
「?」
守護女神さん達は背を向けて話し始めました
何を話してるのかな?
「えっと、命? マジェコンヌは優しいの?」
「ママ? 優しいよ!」
「そう、それなら言って来ても良いわよ!」
「本当!? 行って来ま~す!」
僕は急いでママの所へと戻りました
最初は駄目って言ったけど
涙目でお願いしたらOKを貰えました!
有り難う、ママ!
所で……何処に行くのかな?
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どうも~神夜晶です!
今回は命ちゃんがマジェコンヌ達と対面します
守護女神とも対面します!
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