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魔法少女リリカルと恋姫な物語 ~少年の数奇な運命~ 第38話 援軍に次ぐ援軍

レアさん

はい~こんばんは!ちょっと恋姫のタグについてご指摘があったんですが、今の所恋姫にまったく触れていないので一次的に消しておく事にしました。他のタグについてはこの作品全体のものとして捉えておいてください><では本編どうぞ~。・・・いやしかし、小説ってやっぱ難しいですねw

2012-08-25 00:54:51 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1601   閲覧ユーザー数:1491

「フェイト・・ちゃん?」

「うん・・。久しぶり、なのは」

 

 状況が状況だからだろうか、フェイトちゃんと会えたのに何も言葉が出てこない。

 

「ちっ・・・仲間か」

「仲間じゃない、友達だ・・・!」

「どっちでも同じ事だよ。あたしの敵であることにはかわりねぇ・・・」

 

 赤い服の子がこちらにデバイスを向ける。うぅ・・・まださっきのダメージが残ってて、体が思うように動かない。

 

(まともに動けなくても、フェイトちゃんのサポートくらいは・・・!)

 

 そう思っていると、後ろから声をかけられた。

 

「お待たせ、なのは」

「ふぇ?」

 

 振り返るとそこにはユーノ君がいた。そして周りを見渡したら、アルフさんやクロノ君もいた。

 

「みんな・・・どうして・・・」

「本当ならこんな形ではなく、もっと別の形で再会したかったんだけど・・・」

「こっちに着いて早々こんなことが起こってるとあっちゃあ、黙ってるわけにはいかないだろう?」

「僕は本来、フェイトとアルフの保護観察的な形で同行していたんだが、こちらに着いたときに一つの魔力反応が消えるのと、二つの魔力反応がぶつかり合うのをエイミィが観測してな。前者の方は柳さんが通信をくれて問題ないと言っていたから、後者の魔力がぶつかり合ってる方へ来たというわけさ。もちろん執務官としてね」

 

 そうだったんだ・・・。クロノ君が説明してくれたおかげで、みんながここにいる理由がよく分かった。けど、どうして地球に来たかは分からないから後で聞くことにするの。

 

「・・・もういいいか?一応待っててやったんだが・・・」

「気遣いは感謝する。でも、だからと言って友達を傷つけたことは許せない・・・!」

「別に許してもらうつもりはねぇよ。こっちだって事情があんだ。ま、それを話すつもりはねえけどな」

「なら、あなたを捕まえた後にでもゆっくり聞きます!」

「はっ!やれるもんならやってみろ!」

「言われなくても・・!」

 

 そう言うとフェイトちゃんはバルディッシュを体の真横に構えてに向かっていった。あの子はそれに対処するように、デバイスを上段に構えた。

 

「はああぁぁっ!」

「でりゃあぁっ!」

 

 フェイトちゃんが突っ込んでくるタイミングを見計らって、あの子は自分のデバイスを振り下ろした。しかし、そこにフェイトちゃんの姿はなかった。

 

「なっ?!」

(もらった・・!)

 

 フェイトちゃんはあの子のデバイスが当たる直前、ソニックムーブを使ってあの子の後ろに回りこんでいた。あの子もすぐフェイトちゃんの位置に気づいたみたいだけど、ときすでに遅し。あれでは間に合いそうにもないの・・!

 

「はあぁぁっ!」

「ちぃっ・・!」

 

 

 

「させると思うか?」

 

 

 

 と、突然聞こえた声と共に現れたピンク色の髪の女性がフェイトちゃんに向かって剣を振り下ろしていた。

 

「なっ・・・?!くぅっ!?」

 

 フェイトちゃんもギリギリで気づいて、何とかバルディッシュで受け止めることが出来たみたい。その後すぐにフェイトちゃんはその女性から離れ、距離をとった。確実に捕らえたと思ったフェイトちゃんの一撃は、その女性の横槍で止められてしまい、逆に向こうの攻撃を受け止める形となったの。突然現れたあの女性はあの子の仲間なのかな?

 

「危なかったな、私が助けに入るのがもう少し遅れてたらやられていたかもな」

「うるせぇ!これから逆転する所だったんだよ!」

「ふっ、そうか・・・。それから、落し物だ。次は油断するなよ?」

「分かってる・・ありがとな」

「気にするな」

 

 あれはさっき私が傷つけて落としちゃった帽子・・・。やっぱり大切な物だったんだ。

 

「他にも仲間がいたんですね」

「それはお互い様だろう?違う点といえば、私は初めからこの結界内にいたということだ」

「なるほど・・・。聞きたいことは・・・やはり答えてはくれないんですよね・・・」

「当然だ。ヴィータ、お前はあちらを狙え。私はこちらの少女をやる」

「・・・わかった。その方が相性的にもよさそうだな」

 

 あの赤い服の子、ヴィータちゃんって言う名前なんだ。女性はフェイトちゃんのほうへ向かっていき、ヴィータちゃんはこっちへ向かってきた。・・・ってそんな事考えてる場合じゃないの!こっちに向かってきてる・・・!

 

「うぅっ・・・!」

「駄目だよなのは!」

「でも・・あの子が来てるから、私がやらないと・・!」

「なのははゆっくりしてな。あたしがやる」

「アルフさん・・・」

 

 そういうとアルフさんは屋上の地面を蹴って、ヴィータちゃんに向かっていった。なんだかみんなが助けに来てくれてから、私はずっとここに座ってる・・・。なんだか嬉しい反面、ちょっとだけつらいの。

 

「はあぁぁぁっ!」

「おっと!・・・ちっ、使い魔か。ご主人思いなこった!」

「さすがに、自分の主が2対1の状況で戦ってるのを見てるだけっていうのは性に合わなくてね!」

「?・・・あぁ、あっちの金髪がお前の主か」

 

 こちらに向かってきていたヴィータちゃんは、足止めするため?に放ったアルフさんの蹴りを軽々と避けた。でもこれでフェイトちゃんもあの女性と1対1の状況になることが出来た。これでだいぶ楽になると思うの・・・。

 

side out


 
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