海上

真耶の連絡を受けマドカのウイングが合流、一夏と共に福音に攻撃を仕掛けている。

 

「・・アリス!あのISが後ろから来る!セシリアはアリスのフォロー、更織さんは鈴の援護、鈴はビームキャノンで牽制、近づいて攻撃!」

「「「「了解!」」」」

 

シャルはゼロシステムを使いこなし、指示を飛ばす。

サンドロックは機動力と指揮系統を強化した。

しかしバックパックの取り外しができなくなりクロスクラッシャーが使用できない。

かわりにヒートショーテルが強化、低下した攻撃力を補うためにビームサブマシンガンを装備。

 

「生まれ変わった俺の相棒・・デスサイズヘルの力を見せてやるぜ!覚悟しな!」

 

アリスはメリクリウスを参考にした新装備のアクティブクロークを使い、ビルゴのビームキャノンを防御しながら手に持ったツインビームサイスでビルゴを切り裂く。

 

「おっしゃ!次だ!」

 

アリスはハイパージャマーを展開して景色と一体化して離脱。

 

「ラ・・♪」

「・・やらせない!」

 

簪はマイクロミサイルの飽和攻撃で福音の弾幕を打ち消す。

ヘビーアームズはビームガトリングが二連装になり、機動力を高めマルチロックシステムが強化。

 

「生まれ変わったシェンロン・・アルトロンの力を見せてあげる!」

 

アルトロンはドラゴンハングが両腕に装備され、ヴァイエイトのビームキャノンを参考にしたテールビームキャノンを新たに装備したことで弱点だった遠距離にも対応。

ビームグレイブもメリクリウスのクラッシュシールドを参考にした両矛のツインビームトライデントに強化され、距離のある格闘が強化された。

 

「さあ、お膳立ては整えたわよ!一夏!マドカ!」

 

ビームキャノンで牽制したところで鈴は離脱。

ガンダム持ちの活躍を見てまだ正確な思考を取り戻していない箒は思った。

 

(なぜだ・・この赤椿はガンダムに匹敵する最新鋭のISのはず・・。なのにまた置いていかれた・・。)

 

箒は鈴の弱点の遠距離武装が無いことにつけこむ隙があると思っていた。

だがアルトロンにパワーアップしたことでその弱点が解消、攻撃力がアップ。

他のガンダム持ちもパワーアップを果たしていた。

 

(鳳もビームキャノンが実装されている・・。それにデュノアもあのシステムを使いこなしている・・?この赤椿はガンダムに遠く及ばないのか・・?)

 

自分はガンダムに匹敵する最新鋭のISを手に入れ、福音を倒し華々しくデビュー戦を飾るつもりだった。

しかし蓋を開けてみるとガンダムはパワーアップを果たし、あのバリアを展開するISを次々落としていく。

 

(・・憎い、ガンダムが憎い・・!私のデビューの邪魔をした報い・・!ガンダム持ちは一夏を除いて全員切り殺してやる・・!)

 

ガンダムにデビュー戦を邪魔されたと思い込んでいる箒。

ガンダムへの憎しみが箒の憎悪を増幅していく・・。

福音の上で一夏がツインバスターライフルを、福音の正面ではマドカが束が改良したバスターライフルを構える。

 

「ターゲットロックオン・・!」

「攻撃開始・・!」

 

上からツインバスターライフル、正面からバスターライフルを放ち、福音は海へ堕ちる。

 

「任務・・。」

「完了・・。」

 

二人はライフルを下ろし、全員が一息つく。

そこでシャルが言った。

 

「あれ?確かファイルスさんがいなかったっけ?」

「「「・・・。」」」

 

一同は歓喜の雰囲気から一転、静けさが辺りを支配する。

 

「・・あー!しまった!忘れてた!」

「と、とにかく救助しなければ・・!」

 

マドカが動き出すと海から福音が現れた。

だがその姿は一部異なっていた。

 

「・・二次移行か!」

「しまった!あいつ・・!」

 

ラウラが叫んだ方を見ると半壊したビルゴがビームキャノンを構えていた。

 

「・・させない!」

 

ビルゴが真っ二つになり爆発。

煙が晴れるとそこにいた人物に箒が動揺する。

 

「あ、天海・・なぜだ・・?胸を貫いたのになぜ生きている・・!?」

「・・篠ノ乃さん、さっきので僕は二回目の死を向かえたよ。・・そして君は一夏とそのISに相応しくない。・・そこに突っ立っていると邪魔だから下がってくれる?」

 

芽衣の言葉にシャルと一夏、鈴が少し悲しげな顔をするがすぐに気を引き締める。

芽衣は箒に冷たい言葉を投げ掛け横を通り抜ける。

 

(二回目の死?何を言っている?いや、それよりも・・!)

 

「みんな、よく持ちこたえてくれたね!」

「相棒!」

「芽衣!待っていたよ!」

 

箒を除く専用機持ちが歓喜の声を上げる。

 

「みんな!システムは切るね!」

「指揮に自信を持ったか。」

「了解!」

 

シャルは指揮に自信を持った。

なのでゼロシステムをオフにする。

それを見て箒は信じられない顔をする。

 

(何だと!?わざわざ切るとはどういうことだ!?)

 

箒はゼロシステムの有利な所しか見ていない。

使い続ける事で自身などがどうなるかをわかっていない。

そこへ音声だけの通信が入り、内容を聞いて箒は歪んだ笑みを浮かべる。

 

「最大驚異IS多数。」

 

福音は全方位に弾幕を張る。

 

「ムダだ!」

「はっは!弾幕は濃いが威力はねぇな!」

 

それを避けたりシールドで受け止めたりしながら福音に接近。

 

「うおりゃー!」

「はあぁ!」

 

アリスと芽衣の斬撃が福音にヒット。

 

「・・弾幕なら負けない!」

 

さらに簪のフルオープンアタックが炸裂。

それらを受け福音は機能停止、操者のナターシャ・ファイルスが落下するが一夏は素早くネオバードに変形して回り込み、ナターシャを受け止める。

 

「今度こそ任務完了だな。」

「・・死ね!天海!」

 

箒が新武装で芽衣を撃つ。

「・・・!(ドクン)」

 

しかし芽衣はそれをわかっていた。

シールドで受け止める。

 

(何?今の・・。ゼロシステムを使っていないのに篠ノ乃さんが僕を攻撃するのが見えた・・。)

 

芽衣はエピオンのゼロシステムを起動していないのに箒が攻撃・・それも死角からの攻撃を避けた事に困惑。

 

「箒!あんたまた・・!」

「やはりあなたは専用機に相応しくない。」

 

シャルと鈴の間を高速で何かが通り抜け、バレルロールしながら箒にビームを放つ。

 

「ぐあぁ!な、何だ!?」

 

それが箒にヒット、箒の背後に回り込んで変形を解除、それはライフルを箒の頭に突きつける。

 

「ガンダム・・!」

「おっと、今のは威嚇です。次変なマネをすれば一瞬でこの世とお別れになります。」

 

箒は武装を展開しようとするがガンダムの操者の威圧に体を震わせる。

一夏たちは見たこともないガンダムに驚く。

 

「新しいガンダム・・?」

「お前、誰だ?」

「あ、申し遅れました。僕は篠ノ乃博士が新たに作ったシステムを搭載したガンダムAGE2操者のシャリーニ・リリティアと言います。シャナと呼んでください。」

 

女子はシャリーニと名乗り、手に持ったハイパードッズライフルを箒に突きつけたまま自己紹介を行う。

 

「姉さんが新たに作ったガンダムだと!?なぜお前がガンダムを持っている!?」

「力に溺れ、仲間を傷付け、殺人を躊躇なく行うあなたに教える必要はありません。」

 

シャナは箒に手刀を当てて気絶させ、一夏に渡す。

 

「新たなるシステムと言っていたな。どんな物だ?」

「えっと、システムに経験を積ませてそこから新たなる武装などを開発するものですが今はまだ試作中です。」

「まるでISコアだね。」

 

AGEシステムはISコアと酷似していた。

だが武装開発、フレーム開発を行うには高コストとレアメタルが必要となり量産の目処は立っていない。

 

「AGE2ということはAGE1は誰が?」

「はい、AGE1は博士がお持ちになってます。ただシステムは僕のAGE2に移植しましたけど。」

 

何とAGE1は束が自衛のために所持しているとのこと。

開発できたウェアはパワー溢れる格闘が可能になるタイタスと忍者のような高機動戦闘を可能にするスパローだ。

AGE2も多包囲戦を得意とするダブルバレットを開発。

今回は束の連絡を受け、ノーマルでやって来たようだ。

 

「では僕はこの辺で。皆さんに会えて嬉しかったです。」

「ああ、頑張れよ。」

「はい、では。」

 

シャナは高速巡航形態のストライダーに変形してその場をさる。

福音とビルゴを全て撃破、さらにガンダムAGE2との出会いを果たして任務完了。

一同は旅館へと戻る。

芽衣は一度死に何かに目覚めました。

 

AGEの登場。

 

今はAGE2ダブルバレットまで開発出来てます。

 

箒に通信を入れたのは・・。

 

感想待ってます!

 


 
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