無秩序が蔓延る
そんな世界に僕は鉄味の雨を降らす
紅の剣が歌う鎮魂歌
太陰に魅せられた僕を
誰も止められない
糸がほどけていく音
僕は光射さない場所で聴いている
踏みつぶされる花の声
身体の拘束具はよりきつく
僕はどんどん堕ちていく
汚物にまみれた
そんな世界に僕は黒色の槍を降らす
銀色の剣が歌う賛美歌
白夜の日に舞い降りた僕は
黒い翼の天使
ガラスが壊れていく音
僕は孤独の空の中で聴いている
汚染された海の声
身体の癒えない傷はより深く
僕はどんどん消えていく…
夢から覚めてもまた夢の中
いっそ夢なら夢であってほしい
僕の手に触れたさみしい温度が
僕を夢へと誘う
夢から覚めてもまだ夢の中
いっそ夢なら夢であってほしい
僕の鼻に触れるかなしい匂いが
僕を夢へと誘う
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僕が壊れていく音がする