千冬姉がドイツへ飛び立って数日たった夜のこと、一夏は自分を救ってくれた銀色の巨人のことを考えていた。
あの巨人・・・俺を化け物から助けてくれた。俺も・・・・あの巨人のように・・・・力がほしい。皆を守る力が欲しい。
一夏はそう思いながら寝床に着いた。
夢の中、どこかわからない森の中、一夏はそこに立っていた。見渡すとそこにはなぞの遺跡があった。
「(ここは・・・・いったい・・・)」
そのときキーンと頭の中に音が響く。
「俺を・・・呼んでるのか。」
一夏は洞窟の中へと入っていく。そして遺跡の中枢にたどり着き、石のストーンフリューゲルに手を添える。その途端石のストーンフリューゲルから光が発せられる。一夏はその光に包まれる。
一夏は目を開けるとそこには通常では考えられない光景があった。そこは謎の空間。足場はなく、自分が浮いている空間。そこへ銀色の巨人、ウルトラマンネクサスが姿を現す。
「お前が俺を呼んだのか。どうしてだ。」
ネクサスは一夏に指を指す。一夏の頭に衝撃が走る。
「っ、これは・・・・・・」
一夏の頭にはあるビジョンが浮かんだ。それは大型ビーストとと戦っているネクサスの姿であった。ネクサスは赤と青に色を変え、戦い、ビーストを倒した。そして2人の人間、デュナミスト、姫矢准と千樹憐の姿があった。
「そうか・・・そういうことか。」
「俺にも・・・あの人達のように戦えるか!俺は千冬姉を、関わる皆を守りたい。俺に・・力をくれ!」
一夏は光に包まれる。
朝、一夏は目が覚める。
「あれは・・・・・夢だったのか?」
一夏が立ち上がろうとした瞬間、手に感覚を感じ取った。
「!これは・・・・」
手に持っていたのはデュナミストの証、白い短剣―エボルトラスターであった。
「夢じゃなかったんだな。」
一夏はデュナミストとして、ビースト達から皆を守ることを誓った。
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千冬がドイツに飛んで数日の夜。一夏は銀色の巨人のことを考え就寝するが・・・