~第12話 †旅行記6† ~
俺は今曹操の護衛をしながら洛陽へと向かっている
大規模な商団に紛れてなのではっきりいって楽だ
俺の他にも夏候惇や夏候淵の二人も護衛だしな
この商団自体も護衛を雇ってるしな
その中でも俺は一人の女性に視線をやる
艶やかな白銀のロングヘアーをポニーテールにし
腰に幅が広い青龍刀を帯刀し
上は赤のTシャツっぽいものに
その上から黒の皮ジャケットを羽織り(シャツとジャケット丈はオヘソ見える短さ)
ジャケットの背中側に白字で「陥」の字が書いてあり
下は黒と赤のチェック柄のスカートにニーハイソックスという格好
モデルのような長身に出る所はキチンと出てる
澄んだ水色のような瞳だが、表情は全くの無表情
ただ纏うオーラはまさに武人のそれである
名前は「高順(こうじゅん)」と名乗っていた
三国志でも知る人ぞ知る「陥陣営(かんじんえい)」様だ
そんな彼女が今回護衛しているようだ
機会があれば話してみたいし戦ってみたいなー・・・
そんな視線を高順にしていると
足に痛みが走る
何故痛みが走るかというと
俺は白炎(びゃくえん)に乗ってるんだが
俺の前にはそこにいるのは当然とばかりに曹操が乗っているからだ
そして、俺が興味を持ったのが気に食わないから足をつねっている
別に俺は曹操のものになったわけでもないんだがな・・・
「そんなにあの護衛してる人に興味があるのかしら?」
「武人としての血かな、強そうだからね」
本当は今後の為に仲良くしたいなんて言ったら
後が怖いからごまかしておこう
「へぇ・・・確かに強そうな気を持ってるみたいだけども」
「曹操殿の思ってる通りだと思うよ、惇殿や淵殿にはほど遠い」
武人としては一流止まりだろうが兵を動かす用兵術なら超一流だろう
実際見てないがあの陥陣営の異名通りならそうに違いないはずだ
「まっ美人って言うのが本・・・」
「何か言ったかしら?」
覇気を全開にしながらの笑顔で鎌・絶(ぜつ)を俺の首に添える曹操
相変わらず綺麗な笑顔でこの覇気はゾクゾクするわ・・・
「ナンニモゴザイマセン」
「そう?ならいいわ・・・
それにしてもこの子、白炎って言ったかしら」
「こいつがどうかした?」
鬣(たてがみ)を撫でてやるとヒヒーンと喜んでくれる可愛い奴である
「この鬣をヒモでくくってあげてる所とかとても可愛いと思うし
大きくて威厳があるのにとても綺麗なんだけれど
あ、貴方と同じでとても暖かいわ」
ちょっと顔が赤くなってるし最後の方はよく聞き取れなかったが
白炎を褒めてもらえてるようでとても嬉しい
白炎もそれが分かってるのか曹操が撫でても俺の時と同じ様にヒヒーンと返事している
「そうか、曹操殿ありがとな」
そういって頭をポンポンと軽く叩いてやると
「私のモノになるんだから当然よ」と俺に身体を預けながらブツブツと文句を言っている
「ぐぬぬ・・・いつも白ばかり華琳(かりん)様を独り占めしてずるいぞ!」
「そういうな姉者・・・姉者もしてもらうと分かるぞ?」
「なっ・・・!秋蘭(しゅうらん)まで?!」
「ふふふ・・・華琳様の寵愛とは違った心地よさは癖になる」
「しゅ・・・しゅ~ら~ん・・・」
「涙目の姉者も可愛いなぁ~・・・」
といった感じに
夏候姉妹が俺の両側からやいのやいの言われるのにも慣れてきた
まぁ文句を言ってるのはいつも夏候惇ばかりだが
ちなみに夏候淵は曹操や夏候惇が居ない時にたまに曹操と同じ事をしている
最初は好奇心だったみたいだが、今ではこっそりきて「これは癖になるな」とかいって堪能していく
クーデレっていうのもいいよね
そんなことを思いながら、平和な旅路で何よりだと笑みがこぼれる
そんな空気をいつも吹き飛ばす、粗暴で野蛮な連中はよくいるもんだ
「賊がでたぞおおおおおおおおおおおお」
やれやれ・・・お仕事の時間のようだ・・・
あとがきっぽいもの
個人的に好きな人物その2登場 「高順」 です!
「陥陣営」って異名が厨二病をくすぐるといいますかなんといいますか
非常にカッコいい!と思ってます
この高順のモデルは勿論居ますが、それは秘密ということで・・・
ボリュームが薄い気がするのは気のせいだと思いつつ
華琳ってこんなキャラだったっけ・・・という崩壊があるのは
気のせいじゃないですよね・・・
そんな感じの駄文ですが、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
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この作品はオリ主メインの外史です
他にもチート・ご都合主義などの成分も混じっています
苦手な方はご遠慮下さい
大丈夫な方は駄文にお付き合い下さいm(_ _)m
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