~第11話 †旅行記5 曹操編†~
曹操(そうそう)達の所でお世話になってから数日
曹操達は、俺に真名を預けようとしたが
俺はそれを断った
曹操の中では俺は仲間になる事を決定事項なんだろう
欲しい物は必ず手に入れると言ってたしな
それはまぁいいんだが
俺自身に未だに真名ってもんがないからなー・・・
そういう理由で断るというか預かるのを保留にさせてもらった
その時の夏候惇(かこうとん)と夏候淵(かこうえん)の
連携攻撃は死ぬかと思ったけど
そんなことがあったわけだが
それ以上に今困った事になってる・・・
「えーっと、曹操殿?」
「なにかしら白」
何故か曹操が椅子に座ってる俺の上に乗って
鼻歌でも歌いだしかけないほど上機嫌で
俺に背を預けて足をバタバタさせている
え?なにこれ?これが曹操の罠か?
可愛いにもほどがある
「一体ドウイウコトデスカ??」
「あら?何か問題でもあるのかしら?」
「問題はない・・・よな?」
「なら、いいじゃないの
私はねとても嬉しいのよ」
「俺が何か曹操殿が喜ぶ事でもしたか?」
「そうね・・・おじい様と父様以外で初めてかしら
こんなにも素晴らしい男に出会ったと感じるのは」
「ふーん・・・俺は姓も字もないただの旅人だぜ?」
「そんな人が文字の読み書きもできる、兵法も知ってる
さらに私の大事な春蘭(しゅんらん)と秋蘭(しゅうらん)よりも優れてる
そんな貴方との出会いは嬉しいに決まってるじゃないの」
「曹操殿にそこまで言ってもらえると流石に照れてしまうな」
「これで私のモノになるって言ってもらえれば完璧なのだけれど?」
「ははは、曹操殿は贅沢だねぇ」
そういって頭をポンポンと軽く叩いてやる(何か恒例化してる気がするが)
すると曹操は「もう・・・ばか・・・」と頭で俺の胸に軽く頭突きしてくる
しょうがないので髪を梳いてやるように撫でてあげてると寝息が聞こえてきた
毎日遅くまで勉強やってるからな・・・
まぁ後数年経てばもうちょい大きくなるだろうが
こんな小さな少女の肩に君主の孤独と言う大きな荷物が乗るんだろうな
今だけはゆっくりとさせてやるか
そう思いまだ頭を撫でていると
「華琳(かりん)様はどこですかー?
む・・・白ではないか華琳様は・・・」
「惇殿か・・・曹操殿は眠っておられるから静かにな」
「そ、そうか・・・いつも勉強しているからな華琳様は」
「惇殿、淵殿は・・・」
「白殿、私はここだ」
ってうぉ!?いつの間に後ろに・・・
「まぁよいではないか」
思考まで読まれてる・・・!?
「ま、まぁこのまま俺が寝室まで連れていってもいいけど
流石にそれはマズイだろうし惇殿に淵殿後は任せた」
そういって曹操を一旦お姫様抱っこして二人へと渡す
「うむ、まかせておけ!」
「任されよう」
慎重にそして愛おしく運ぶ二人を姿が見えなくまで見送った
それからというもの、曹操は暇を見つけては俺の所にきては
民の気持ちについてだの、兵法についてだのという話を名目に
よく膝に乗ったりしては昼寝するようになった
おかしいな・・・夏候惇や夏候淵との鍛錬がメインなのにな
これで給金は入るし、問題ないからいいやと思う事にしよう
ちなみに鍛錬については
夏候惇との鍛錬はひたすらに実戦と後は殺気や覇気に対する耐性をつけることにした
残念?な事に直感で戦うタイプのようなので
身体に刻み込むというか染みこませる様にした
俺は槍・弓・青龍刀・太刀・斧・戟・爪などで戦い
色んな武器相手の対応を身体に覚えこませた
この手のタイプなら後は直感でどうとでもその場でいけるはず
殺気や覇気に対する耐性も実戦中で常に夏候惇に浴びせ続けた
最初は萎縮していたが少しずつなれていった
これで多少自分より強い相手でもいつも通りの力を出して生き延びれるはずだ
俺の記憶にある歴史じゃ夏候惇より強い武将って・・・呂布しか思いつかないが
夏候淵との鍛錬の方はというと
弓の腕の向上とこちらも殺気や覇気に対する耐性だ
弓の腕については元々技量が高い
それならばどんな状態からでも撃てるように教え込んだ
後は接近を許した場合の体捌きなども教えた
もちろん教えてる最中にずっと殺気を当て続けたので
最初の方は冷や汗を書いて指が震えて的を外したりしてたもんだが
慣れてしまうと表情すら変えずに淡々と的に当てていた
こんな感じで1ヶ月が過ぎたわけなんだが
人に教えるという事は自分にも刺激にもなるし
後の英雄と呼ばれる人物との鍛錬はそれだけで俺に新しいものを教えてくれるな
短い間だが、とても濃厚な日々になったと思う
さて・・・路銀も溜まったし一気に洛陽にいくか
「私、洛陽に用事があるのだけれど護衛をしないかしら?
もちろんその分の給金は払うわよ?」
もうちょっとだけ一緒にいる期間が増えるようだ
~あとがきっぽいもの~
中身をながーく書いてると色々と粗が目立つようで
かといってボリュームが薄すぎるのも問題・・・
非常に困ったもんですorz
華琳さんについては、どSモードの華琳さんも嫌いではないですが
魏ルートの淋しがり屋の女の子状態が非常に惹かれたので
そっちの面を出してしまいました・・・
キャラが崩れてしまったかなと反省はしますが後悔はしてませんっ
そんなキャラ崩壊の駄文ですがこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m
†追記†
いい加減、真名をつける話を書きたいなぁと思いつつも
真名自体決まってないから書けないじゃん!という状態
アルヤさんから提供の九十九(つくも)という名前で書いても大丈夫でしょうか?
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気がつけばもう二桁更新・・・
いつも駄文を見てくださる読者様
駄文でも飽きずに応援してくださる方々
いつもありがとうございますm(_ _)m
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