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ストライクウィッチーズ 『空を翔る少女と天空を統べる双竜』 第二話

『空の魔女と空の双竜』

2012-08-10 01:34:16 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:2022   閲覧ユーザー数:1987

 

オルガ「さぁて、前回までのストライクウィッチーズ『空を翔る少女と天空を統べる双竜』は!」

 

カズマ「俺、カズマ・S・ウェンライトと相方のオルガ・ヴァイスレッドは補給任務中に正体不明の重力場に吸い込まれ、100年以上も昔の異世界へとやってきてしまった」

 

オルガ「そこで露出kyゲフンゲフン。ウィッチと呼ばれる嬢ちゃん達と遭遇」

 

カズマ「俺達は彼女達に連れられ、その拠点である基地へとやってきたところだ」

 

オルガ「ところでよ相棒」

 

カズマ「ん? どうした」

 

オルガ「作者の文才が皆無なせいで色々と不十分な説明が多い気がするんだが」

 

カズマ「仕方ないさ。何せ第壱話の製作中に俺の名前をガチで忘れたあげく、後半の名前が『カズヤ』になってるほどに作者の頭は脆弱なんだ」

 

オルガ「うへ‥‥‥んじゃ気を取り直して最初の質問。『俺達を追っかけてきた四名のウィッチは?』だ」

 

カズマ「ふむ。まずは本編で唯一名乗ったミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐。んで、世界大戦に付いてツッコンできた眼帯少女が原作の『坂本 美緒』少佐。で、オルガの姿を見て『でか』と言った金髪ショートは原作の『エーリカ・ハルトマン』中尉だな」

 

オルガ「ほうほう。で、最後の一人は?」

 

カズマ「ああ。アホ作者のせいで一切模写がなかった四人目は『ゲルトルート・バルクホルン』大尉だ」

 

オルガ「まぁ、想像付く人は分かってたかもしれんが一応説明っと。で、次に『俺達が居た世界について』だな」

 

カズマ「これは本編で明かされる予定だから簡単に説明すると、現代の科学が進歩しあらゆるテクノロジーで半ばSFと化した世界だ。第三次世界大戦もオリジナル設定だ」

 

オルガ「かなりカオス世界だよな」

 

カズマ「俺達はそこから来たんだがな」

 

オルガ「ちなみに設定上、カズマの年齢は23、俺が28だから2090年代生まれになるな」

 

カズマ「俺達の詳細は次にする予定だ」

 

オルガ「んじゃ最後に『タグについて』だ」

 

カズマ「まず『ブラスレイター』のタグは俺達が搭乗する巨大戦闘機はこの作品が元ネタだからだ」

 

オルガ「俺の機体がブラスレイター後半で出てくるICBMことディスターブド・ミラージュで相棒のがスケール・ライダーが元だな」

 

カズマ「一部オリジナル設定や武装があるからまんまというわけじゃない。あと俺達のパイロットスーツもこの作品が元だ」

 

オルガ「え~と、最終話にて『アマンダ・ウェルナー』が着用してた戦闘服を男物にした感じらしい‥‥‥適当だな」

 

カズマ「『絆やXAT』の文字が無い代わりに俺達『ストライク・ワイバーンズ』のシンボルが背中にプリントされてる。エースコンバットは俺とオルガのコンビ元ネタだな。ところどころで名台詞がでてくるかもな」

 

オルガ「カモーーーーーーーーーン!! うし。雑談はここまでにして、そろそろ本編に移そうぜ」

 

カズマ「そうだな、あまり長ったらしいと苦情が繰るかも知れんしな。‥‥‥来るかも謎だが」

 

オルガ「つーわけで、毎回あらすじとちょっとした雑談をゲストと共に一ページ目に記入していくかもしれんから、めんどくさかったら飛ばしてくれい」

 

カズマ「そういうことだ。それじゃ‥‥‥ん? なんだこれ」

 

オルガ「何々? 『この作品のイメージOPを付けてみた♪by作者』?」

 

カズマ「また面倒なことを‥‥‥」

 

オルガ「オープニングテーマはテレビアニメ『マブラヴ トータルイクリプス』より倖田來未さんで『Go to the top』だそうです」

 

カズマ「ま、流れたと思って2ページ目の本編へどうぞ」

 

 

 

 

「つまり、貴方達はその重力場に飲み込まれ、気が付いたらあの空域に居た‥‥‥と?」

 

「ええ。そういうことになります」

俺とオルガは、案内された司令室にて自分達の状況をディートリンデ中佐に説明していた。それと同時に俺達が得た情報を纏めるとこうだ。

 

この世界には『魔法力』という力をもった未成年女性が『ウィッチ』と呼ばれ、異形な存在『ネウロイ』という化け物と戦い続けているらしい。彼女たちウィッチは魔法力を原にストライカーユニットと呼ばれる脚部推進装置を装着し、ネウロイに対して有効的な攻撃を可能とする。

そして俺達の知る世界とこの世界では国名に一部違いがあるらしい。

 

「どう思う。ミーナ」

中佐の隣に立つ眼帯の少女『坂本 美緒』。階級は俺と同じ少佐。名前と容姿からして日本人であることは間違いない。さっきも言ったが、俺達で言う日本は彼女達からすると『扶桑皇国』と呼ばれている。

 

「そうね‥‥‥俄かに信じがたいけど。この二人が嘘をついている様には見えないわね」

二人が話している間。俺は隣に立つオルガへと視線を向ける。

 

「ふわぁ~っあー」

あくびをし、ダルそうな表情をする自分の相方に呆れ、思わず溜め息を吐く。

こいつは昔から難しい話や興味のない事には無頓着で、よく俺が怒られていたものだ。

 

「ねぇねぇ! 本当に未来から来たの?」

目の前に飛び出してくるなりキラキラと好奇心を滲ませながら現れた金髪ショートの少女ハルトマン中尉が俺の顔を見上げながら問いかけてくる。

 

「おいハルトマン! 上官に対して失礼だろう!」

そんな彼女を一括する凛とした風貌の少女バルクホルン大尉がハルトマン中尉の襟首を掴み引き剥がす。

 

「申し訳ない。御見苦しいところを‥‥‥」

申し訳なさそうに謝罪するバルクホルン大尉。なぜだろう、彼女から俺と似たようなものをかんじるんだが‥‥‥。

 

「あ~ん、良いじゃんトゥルーデ~」

 

「オホン」

ディートリンデ中佐が咳払いをし、全員の注意を引き付ける。

 

「では、二人の処分についてですが。ウェンライト少佐、ヴァイスレッド大尉の両名は少しの間、私達『連合軍第501統合戦闘航空団ストライク・ウィッチーズ』で身柄を保護いたします」

 

「いいのかミーナ?」

 

「ええ。ですが、二人には規制をかけさせていただきます」

 

「規制?」

 

「以前話したように、私達の部隊は年端も行かない少女が多い。それに男性との接触経験が少ないため何かしらのトラブルが発生する事になりかねない所から、兵寮への立ち入りを禁止いたします」

 

「了解しました。‥‥‥では中佐、俺からも一つ言っておくことがあります」

 

「それは‥‥‥何かしら?」

 

「俺達に無断で、戦闘機の勝手なデータ収集を行わないでいただきたい」

俺がそういった瞬間、司令室の空気が一変する。先ほどまでだらけていたオルガも表情を強張らせている。

 

「‥‥‥一応、理由を聞かせてくれるかしら?」

 

「簡単です。俺達の世界の技術漏洩を防ぐためです。あの二機は最尖端のテクノロジーで開発された超兵器の一つ。ロックは厳重にしてありますが『もしも』の事を考えて忠告しておきます」

 

「‥‥‥もし、背けば?」

ディートリンデ中佐の言葉と同時に、俺達は殺気を放ち口を開く。

 

「俺達はアンタ等を殺さなきゃならない」

 

「「「「っ!?」」」」

 

「俺達が言いたいことはそれだけです。それでは、機体整備に、向かうので失礼します」

オルガを連れ、俺は司令室から出て行った。

俺達の技術はこの世界にとってあまりにもオーバーテクノロジーだ。故に情報の流出は避けたい、大きすぎる力は破滅を呼ぶ。それを知っている俺達だからこそ分かるんだ。もしその技術を手に入れた人類が、ネウロイだけでなく人類に対して牙を向くのではないかと‥‥‥。それだけは何としても防がねばならない。

 

俺達の世界と同じ末路を辿らせない為にも‥‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

静まり返る司令室の中。ミーナの咳払いが静寂を破る。

「では、彼等の部屋割りだけれど‥‥‥」

 

「おいミーナ!」

話を切り出そうとする彼女に対し、ゲルトルートが声を荒げる。

 

「本気か!? あんな何処の誰とも分からない男二人を基地に置くなど!」

 

「私達から問題を起こさない限り、彼等が手をあげることわないと思うわ」

 

「何を根拠にっ」

 

「彼の‥‥‥ウェンライト少佐の瞳よ」

 

「瞳‥‥‥?」

ミーナはこくりと頷き、青空が眺められる窓際に腰掛けた。

 

「あの瞳は、軍人らしさと優しさに満ちている。きっと分かっているのよ‥‥‥『最悪』になってしまった時の惨劇を。だから信用できる。そんな気がするの」

そういって彼女は恥ずかしそうに微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で? これからどうすんだよ相棒」

二機の巨大戦闘機が並ぶ滑走路。携帯式端末を機体に接続し操作する俺に対し、ぽつりとオルガが問いかけた。

 

「どうするって、何が」

 

「これからの事だよ。いつまで此処に居られるかだってわかんねーんだ。右も左も分かんねぇ状態の俺達はいわば迷子同然なんだぜ?」

 

「まぁな。‥‥‥あわよくば傭兵業でも始めるか?」

 

「使い捨ての駒はカンベンだ」

 

「そういう事だ。当分は此処に置かせてもらえるようだし。変な事しないかぎり追い出される心配はないだろうさ」

 

「はぁ~ん。オメーにしては珍しく信用早いな。あの中佐殿に」

「惚れたか?」とニヤ付くオルガを無視し、操作パネルを閉じて息を吐くと、空を見上げながら呟く。

 

「あの中佐の眼、あれは上に立つ者の眼だ。18歳であれほどの眼をする奴は珍しい。中佐は伊達じゃないってとこか」

 

「ふ~ん。‥‥‥ところで相棒?」

 

「なんだ」

コクピットから身を乗り出し、下で座っているオルガへと視線を落とす。

 

「アレ、さっきからこっち見てねぇか?」

そう言って指差した方向へ視線を向けると、遠くのほうに人影が見えた。

植えられた木の陰からこちらを凝視する二つの人影。コンテナから取り出していたバックパックの中にある双眼鏡を取り出し、人影に向かって覗き込む。

 

「‥‥‥ウィッチか?」

見えた人影はどちらも少女。片方はオレンジ色の長髪をした旨の大きな少女。もう一人は子供と言ったほうがしっくりくる褐色肌の少女。

 

「なんだってこんな所に?」

 

「俺達の機体が珍しいんだろ。放って置けば居なくなる」

 

‥‥‥‥‥‥‥

 

 

 

‥‥‥‥‥‥

 

 

 

‥‥‥‥‥

 

 

 

‥‥‥‥

 

 

 

‥‥‥

 

 

「いつまでいるつもりだよ」

小一時間は経過したはずなのに未だ此方を凝視する二人の少女。

 

「声掛けるか?」

 

「やめておけ。お前のキラーフェイスじゃ脅かすだけだ」

 

「それどーゆー意味だよ!」

 

「そのまんまの‥‥‥おい」

苦笑し、コクピットから降りるとあることに気付く。

 

「いつの間にか接近されてるぞ」

え!? と驚くオルガが視線を向ける先。木から100mは離れてるコンテナの影から此方を凝視する二人の影‥‥‥。

 

「‥‥‥」

 

「‥‥‥」

 

「「ジーーー」」

しかもわざわざ声に出して主張してくるときたもんだ。

 

「おい、そこの二人。何か用か?」

溜め息を吐き、頭を掻き毟りながら問いかけると、ようやく声を掛けてくれた! と言わんばかりに笑顔を咲き誇らせコンテナから飛び出してきた。

 

「なぁなぁ! アンタ等が近くの空域に侵入してきたっていうパイロットか?」

オレンジ髪の少女がキラキラと輝く瞳で目前まで迫ってくる。

 

「あ、ああ。そうだが‥‥‥」

 

「やっぱりそうか! なぁなぁ、この戦闘機ってアンタのか!?」

やたら興奮しているのか、荒い息遣いで迫る少女にたじろく。

 

「ああ。サイレント。イーグル、俺の愛機だ」

 

「そうか~、へぇ~」

ペタペタと外装を触りながら一際嬉しそうに声を持たしている。

 

「おい良いのかよ」

 

「触るくらいなら良いだろう。それにあの眼は好奇心の塊だ」

 

「すべすべ~」

褐色肌の少女がサイレント・イーグルの装甲板に頬ずりしている。

 

「あ、そうだ。まだ名乗ってなかったね。アタシはシャーロット・E・イェーガー。この部隊のウィッチだ。んで、こっちがルッキーニ」

そういい褐色肌の少女を抱き寄せる。

 

「フランチェスカ・ルッキーニだよ~」

 

「俺はカズマ・S・ウェンライト。こいつは相方(バディ)の」

 

「オルガ・ヴァイスレッドだ。よろしくな嬢ちゃん達」

 

「おお~! 巨人だ~!」

立ち上がったオルガを見たルッキーニがオルガへとよじ登っていく。

 

「高い高~~い!」

 

「ガハハハ! 元気が良いな嬢ちゃん」

高笑いし、上機嫌に走り回るオルガ。

 

「一瞬で打ち解けちゃったよ」

 

「似た者同士‥‥‥て感じだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ~。じゃあカズマ達は当分ウチで暮らすのか?」

 

「ああ。そうなるな、よろしく頼む」

時間がたち、雑談しながら暇を潰していた俺達。ルッキーニとオルガは未だに走り回っており、俺はイェーガーに教えられる範囲でサイレント・イーグルについて説明していた。

 

「ウェンライト少佐、ヴァイスレッド大尉」

不意に背後から声を掛けられ、その主に視線を向けるとディートリンデ中佐が立っていた。

 

「これかや共に生活することとなる隊員達の紹介を行いますので、私に付いて来て下さい」

 

「了解。おい! オルガ、行くぞ」

 

「はぁ‥‥‥はぁ‥‥‥お、おう」

膝に手をつき、呼吸を荒げたオルガがフラフラとやってくる。

 

「しっかし、子供の体力ってのはスゲーな」

 

「またね~」

 

「今度乗せてくれるって約束、忘れるなよ~」

一足先に基地へと掛けていくイェーガーとルッキーニへ手を振る。ちなみに約束とはサイレント・イーグルに乗せるというもの。耐G補正のスーツがないため本来の機動はできないが、彼女曰く『音速』を体験したいらしい。

 

 

 

 

 

十分後。ある一室の前まで来たところでディートリンデ中佐かや「少しして名前を呼んだら入ってきてください」と言われ、現在待機中。

 

「ではウェンライト少佐。ヴァイスレッド大尉、お入りください」

扉の置くから中佐の声が聞こえ、扉の取っ手に手を掛ける。

 

「んじゃ、行きますか」

 

「おうよ」

 

ギィ

 

扉が開かれ、俺はまだ見ぬ新たな仲間達との対面を果たすことになる。

 

 
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