No.467951

魔王少女?冥王の前では無力!!17前編

お待たせしました。17の前編です。
実は後編なのですが、出来てはいるんですが、ガチでグロ注意になりそうです。特に最後が、そこで聞きたいのですが、拷問系って大丈夫ですか?
出来れば感想でお答え、若しくはユーザーの方にコメントして下さると助かります。

2012-08-10 01:02:08 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3201   閲覧ユーザー数:3044

リリカル17

三人称~

「えぇい全く、折角休めると思ったのに。人使いの荒い男だ。」

 

 

そうボヤきながらファントムに与えられた兵を連れメビウスは侵入経路に使われた港に向かう。

 

 

「メビウス様、ファントム様の命には、」

 

 

「分かっていますよ。さぁ、皆さん行きますよ。(ちっ、人形如きが私に指図を。)」

 

 

苛立ちを覚えながらもメビウスは先に進む。

 

 

(元々は私の理想である彼女を迎える為に彼に協力していた。彼女を妻に迎えあげた後は邪魔なファントムを殺しておこうか。いや、彼にはまだ利用出来る。後の為にもね。正確には彼の目に、だが。)

 

 

メビウスは含み笑いをしながらパスワードを打ち込み隠し扉から侵入口までをショートカットして行く。

 

 

このデススターの構造はとても複雑であり尚且つ未だに完成しているわけではない。

 

その為壁の中には軍団でしか知り得ない扉があり有事の時はソレを使い即座に対応していた。

 

 

暫く歩き続けて次の隠し扉にたどり着いた。

 

 

メビウスは再びパスを打ち込み扉を開く。そこは資材や武器などを一時的に保管しておく置き場所としても使われていた為比較的に広くつくられている。

 

そしてココには幾つかの道が繋がっており敵が侵入したならばこの道を必ず通るのだ。

 

 

「さて、私達はココで待機していしょう。奴らは必ずここを通ります。皆さんも戦闘準備をしてくだ、ん?」

 

 

言い終わる前に奥の道から数人分の足音が聞こえてくる。

 

 

そしてメビウスは先頭に立つ者の姿を観て喜びの言葉を上げる。

 

 

「おぉ、おぉ!まさか貴女から私の元に来るなんて、感激の余りに至りますよ。シグナム。」

 

 

「…………」

 

 

彼の前に現れたのは凛とした表情をした美しき騎士、シグナムだ。

 

 

「シグナム、あいつは。」

 

 

「分かっている。今は奴に構っている暇は無い。」

 

 

シグナムのそばに居たフェイトはシグナムに語りかける。

 

 

その声が聞こえたメビウスは、

 

 

「寂しいじゃないですか。私にも構って下さいっよ!!」

 

 

と語りながら氷の塊を一斉に作り上げて投げつけてきた。

 

 

シグナム達はそれに反応し左右に別れて避ける。

 

 

「掛かった。」

 

メビウスは隠し持って居たリモコンを使った。すると、部屋を二分するシャッターが現れシグナムとフェイトはなのは達から分離された。

 

 

「!なのは!皆!!」

 

 

フェイトは叫ぶが彼方からの返事は来ない。

 

 

「ふふふ、無駄ですよ。コレには特別製金属が使われている。どんな攻撃魔法でも破壊出来ませんのでね。それにあちらにも多くの兵士を呼び出して居ます。物量で勝る我等の前に屈するでしょうね。」

 

 

 

クスクスと含み笑いをするメビウス。ソレを2人は睨みつけながらデバイスを構える。

 

 

「それでは、此方も始めるとしましょう。皆さん、貴方達はフェイトさんを。私は彼女の相手をします。」

 

 

 

そう言うと周り男達はデバイスを構え突撃していく。

 

 

「来るぞ!テスタロッサ!!」

 

 

「分かっています!!」

 

 

シグナム達も即座対応し斬りかかる。

 

 

先に斬りかかってきた2人を捌き、フェイトは魔力弾を撃ち出す。

 

 

「サンダーレイジ!」

 

 

続けて魔法を撃ち込みソニックムーブで進む。

 

 

 

しかし、

 

 

「!!?くっ!」

 

 

進んだ先に大量の魔力弾を撒かれているのに気づき急停止する。

 

 

ソレを捌き、捌き、捌く。

 

 

(くっ!数が多すぎる、これじゃあ近づく事すら出来ない。)

 

 

フェイトは内心焦りながら近くにいた男に斬りかかる。ソニックムーブを用いた斬り込みだった為反応が間に合わず割かれた。

 

 

彼女の魔力変換である電気の性質で魔力刃は電気を纏っている。その電気ショックにより1人は気絶した。

 

 

「先ず1人!」

 

 

フェイトは再び飛び回っていく。

 

 

 

 

 

その奥ではシグナムとメビウスが衝突していた。

 

 

「アイスバレット!」

 

 

「フッ!ハァッ!!」

 

 

メビウスはツインガン型のデバイスを向け氷の塊を撃ち出す。その氷の塊をシグナムは綺麗に切り崩す。

 

 

「フフフ、あっーはははは。この様な熱い語り合いも悪くはない!そうは思わないですか?シグナム!!」

 

 

「私は貴様に構っている暇は無い!」

 

 

「そんな貴女も本当に美しい。益々愛おしく感じます!」

 

 

「訳の、分からん、事をっ!!」

シグナムは撃ち出される全てを捌きメビウスの懐に入る。

 

 

 

「!?」

 

 

メビウスは驚愕を表情を浮かべる。

 

 

「紫電一閃!!」

 

 

 

 

 

レヴァンティンに魔力を込め切り裂く。

 

 

その刃はメビウスの胴体を捉えた。

 

 

 

ザシュッ!!

 

 

 

 

 

パリーン!

 

切り裂いたモノは氷の塊だった。

「くっ!?」

 

 

「アイスミラージュ。」

 

 

シグナムはその声を頭上から聞いた。

 

 

「危ないですねぇ、でもそんな貴女を素敵だ。」

 

 

メビウスは笑いながら愛の言葉を囁く。

 

 

シグナムはメビウスに警戒しながらフェイトを確認した。

 

 

フェイトはビームを抜け1人1人づつ落としていく。

 

 

しかし未だに数が多く押されている。

 

 

(テスタロッサに殆どの敵を任してしまっている。どうにかしてあいつらを止めようか。)

 

 

再びメビウスを観て構える。

 

 

「さぁ、まだまだ行きますよ。はぁーーっ!!」

 

 

「ちぃ、陣風!!」

 

 

メビウスが出した氷の柱をシグナムが撃墜していく。

 

 

そして再び攻防が続いた。

 

 

 

 

 

 

 

フェイト~

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ、コレで6人目。」

 

先程から敵に囲まれ、ずっと戦い続ける。仲間のシグナムもリーダーに阻まれ助けに来れない。

 

現在16人が私を攻撃してくる。

 

(どうする?コレだけの数いつまでも相手に出来ない。どうすれば、………)

 

 

バルディッシュを握り締め再び相手と対峙する。

 

 

そのとき、

〈ーーーーーーー!ーーーーーー!!〉

 

(!?)

 

 

頭の中に声が聞こえた。

 

 

(念話なら使える!それなら!!)

 

 

私は壁の向こうにいる人物にある指示をして再び飛ぶ。

 

 

(待っててシグナム。スグに片付けるから!)

フェイト 終~

 


 
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