~アクシスピラー第四層・外~
「みんな、行くわよ!」
戦闘を開始した際、エステルは掛け声をかけて全員の闘志を高め
「戦意よ!我等に真の祝福を!アルテミスの祝福!!」
ペテレーネは魔術を放って、味方全員の身体能力を高め
「ぬあぁぁぁぁぁぁ、てやぁ!!」
ジンはクラフト――真・龍神功を使って、さらに自分の能力を高めた!
「幻惑の鈴よ見せておやりなさい…………奥義・火炎地獄。」
一方ルシオラはエステル達にSクラフトを放とうとしている所を
「出でよ、烈輝の陣!!」
ペテレーネは魔術の詠唱を開始していた!
「さあ燃え尽きなさい。」
そして巨大化したルシオラは炎を放った!
「レイ=ルーン!!」
対するペテレーネは魔術を放った!神格者であり魔力も高いペテレーネが放った魔術はルシオラが放った炎を消滅させて、ルシオラを襲った!
「っ!?」
ペテレーネの魔術が命中したルシオラは呻いた!
「す、凄っ!!魔術でルシオラさんの奥義を破るなんて………さすが聖女様!」
「フフ、ありがとうございます。」
エステルの賞賛にペテレーネは微笑んで答えた。
「クッ………なら!闇に呑まれなさい!ティルワンの闇界!!」
一方ルシオラは魔術を放ったが
「大いなる闇よ……ティルワンの死磔!!」
ペテレーネも魔術を放った!ルシオラが放った魔術は上位に数えられていたが、対するペテレーネはルシオラが放った魔術の強化版であり、さらに魔力も桁違いに違うため、ペテレーネが放った魔術はルシオラが放った魔術を呑み込み、ルシオラを襲った!
「ひぅっ!?」
ペテレーネの魔術を受けたルシオラはさらに呻いた!
「ティアラル!………やはり大魔術師とも言われる貴女に魔術で攻撃を仕掛けるのは愚策だったようね………なら、しばらく眠っていなさい…………」
アーツで自分の傷を回復したルシオラはクラフト――幻術・夢見の鈴音を放ったが
「――無駄です。」
ペテレーネは結界をドーム型に展開して、自分を含めた全員をルシオラの幻術から守った!
「結界は精神的な攻撃も防げるんですか……」
「結界が防ぐのは何も目に見える攻撃だけではありません。精神的な攻撃も勿論防げます。」
それを見たヨシュアは驚いた表情に尋ね、ペテレーネは静かに答えた後、結界の展開を止めた。
「式神達も来るぞ!」
そして他の敵達の行動に気付いたジンは警告をした。そしてエステル達は3手に分かれて、それぞれが相手をする敵に向かって行った!
「……………」
敵は手らしき部分でジンを攻撃したが
「たぁっ!!」
ジンも攻撃をして相殺し
「蓬妖舞!!」
ヨシュアは側面から敵にクラフトを放って、ダメージを与えた!
「!?」
ヨシュアの攻撃を受けた敵は怯んだ後、ヨシュアに身体を向けて攻撃しようとしたが
「もらったぁ!はぁっ!でやあぁぁぁ!はぁっ!でやっ!たぁっ!!」
その隙を狙って、ジンがSクラフト――真・龍閃脚を放って、大ダメージを与えた!
「…………………」
大ダメージを受けた敵は反撃をする為に何かを溜める動作をし始めたが
「いくよ!ふん!はっ…………はっ………せぃやっ!」
ヨシュアがSクラフト――真・断骨剣を放って、止めを刺した!
「さあ、行くわよ!まだまだまだまだまだまだぁっ!とどめっ!」」
一方ペテレーネと共に敵を相手しているエステルは神剣を抜いてクラフト――剣技・八葉滅殺を放った!
「…………………」
しかし敵は全く効いている様子はなく、手でエステルを攻撃した
「きゃっ!?」
敵の攻撃にエステルは呻いたが
「癒しの力を……闇の息吹!!」
ペテレーネがエステルに治癒魔術を放って、回復した。
「ありがとう、聖女様!……物理攻撃は効かないみたいね。………だったら!」
ペテレーネにお礼を言ったエステルはオーブメントを駆動させ始めた。
「……………」
そして敵は手でエステルを攻撃したが
「ハッ!」
エステルは回避し
「そこです!」
ペテレーネは魔術――連続闇弾を放った!魔力の高いペテレーネの魔術を受けた敵は下位魔術でありながら、かなりのダメージを受け
「ダークマター!!」
続くようにエステルはアーツを放ち
「止めよ!聖槍!!」
魔術を放って止めを刺した!
「はっ!!」
エステル達が戦っている一方シェラザードはルシオラに攻撃を仕掛けたが
「ふふ………」
ルシオラは分身するクラフト――幻術・影分身を使って、シェラザードの攻撃を回避した!
「うっっ!」
ルシオラの分身を攻撃してしまったシェラザードは何故か、ダメージを受けた!
「………ティアラ!!さすが姉さんね………幻術であたし自身を攻撃させるなんて………」
シェラザードは自分に治癒アーツをかけて回復した。
「ふふ、これぐらいの術、大した術ではないわ。えいっ!!」
シェラザードの言葉に妖しい笑みを浮かべたルシオラは鉄扇を投げた!
「やっ!!」
しかしシェラザードは鞭を振るって、鉄扇を撃ち落とした!
「ふふふっ!」
そしてルシオラは幻術による炎で敵を攻撃するクラフト――風魔火炎を放ったが
「そこっ!!」
シェラザードはクラフト――シルフェンウィップⅡを放つことによってできた真空で相殺した!
「フフ………予想以上にやるわね、シェラザード。なら、これはどうかしら?」
シェラザードの強さに妖しい笑みを浮かべたルシオラは鉄扇を両手に持って、舞い始めた!
「花は散ってこそ花…………」
「!!嵐の力よ!我が鞭に宿れ!フフ………」
その行動を見たシェラザードはオーブメントを駆動させた後、身体全体に魔力を纏って鞭を持った状態でその場を踊り子が踊るように、華麗に舞った!するとシェラザードを囲むように雷が鳴り響く竜巻が発生した!そして2人は同時にSクラフトを放った!
「旋風よ、砕き散らしなさい!奥義、華散風魔の舞!!」
「奥義!ハリケーンスラッシュ!!……クロックアップ改!!」
2人が放ったSクラフトはぶつかり合った!
「…………行くわよ………!」
そしてシェラザードは2つの竜巻がぶつかり合っている隙を狙って、Sクラフトを放った時にほぼ同時に自分にかけたアーツの効果による身体能力の向上によって、鞭を構えてルシオラに迫った!
「!!」
迫ってくるシェラザードにルシオラは防御の構えをしたが
「先生と師匠との修行の成果………見せてあげる!嵐の力………思い知りなさい!」
そしてシェラザードは鞭だけに魔力を集中して纏わせ、すざましい嵐の力を宿らせ
「はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はっ!はぁっ!!!」
「キャアアアッ!?迂闊ね…………」
シェラザードが放ったサンダビュートの強化型であるSクラフト――ハリケーンビュートの威力はすざましく、防御が崩されたルシオラは悲鳴を上げて、地面に跪き、戦闘不能になった………!
Tweet |
|
|
3
|
1
|
追加するフォルダを選択
第336話