「ふわぁ~……」
俺は大きなおくびをして屈伸をする
あの戦いからもう一週間がたった。あの直後は体の節々が痛かった
まぁ、看病は霊夢とジャンヌにしてもらったけどね
部屋から出て長い廊下を歩いて食堂へと向かう
「おはようカゲヨシ」
「ああ、おはよう」
部屋から出てきたのは霊夢だった
実はこの艦内の服装は自由なのだ。なので霊夢はいつもの紅白の巫女服をきている
どうやら彼女も朝食を食べに行くらしい
「体はもう大丈夫なの?」
「ああ、もう大丈夫だぜ」
そして両開きのドアを開け食堂へと入る
中はかなり広く長机が所々においている。そして各自好きなところで好きな奴と一緒に食べる、といった感じだ。ま、学校の食堂とだいたい一緒だ
俺はトレイを持ったままカウンターに行く
ここで食べたいものを注文する。
「今日はお前なのか、ジャンヌ」
「ああ、私だ」
「りこりんもいるよー!!」
今日はこいつらが厨房の当番らしい
ちなみに当番は週代わりなのだ。じつはジャンヌは火が苦手なので作っているのはアイスやコールドスープなどだ。よって理子が他の料理を担当しているのだ
「それじゃあAセットで」
でてきたのはサンドイッチと軽いおかずと飲み物だ
それを持って席に着く
俺の隣に霊夢が座る
そして無言で朝食を食べ始める
いつもこんな感じだ、霊夢と朝食をとると始終無言なのだ
「あら、静かね」
そう言いつつ俺の向かい側に座ったのは以外にも幽香だった
服装は長いチェックのスカートに白いブラウスだった
「いつもこんな感じさ」
「あら。つまらない」
まぁ、いいじゃないですか
俺はこんな感じが好きだったりする
「あら、おはよう」
「お」
「ん?」
「あら」
俺らの机の横に立っているのは小さい青紫色の髪の毛をしている。服装は薄いピンク色のワンピースを着て背中に羽根をはやしている少女だ。
彼女の名前はレミリア・スカーレット。吸血鬼。だが吸血鬼と言ってもブラドの様な乱暴の吸血鬼ではない。彼女いわく高貴な吸血鬼らしい。
うん、よくわからん。
言わずともわかる人がいるかもしれないが彼女も東方キャラだ。多いな東方。まぁほとんど能力者だから必然的に多くなるし、しょうがないか。
「ほら何か言いなさいよ」
「ああ、おはよう」
ちょっとボーッとしていた
とりあえず軽く手を振って挨拶するがどうやらそれがイヤだったそうだ。
地団駄をふんでおこっている
「もうちょっとマシな挨拶は無いの!?」
「いいから座って食えや」
とりあえず霊夢の隣を指さす
気にせずトレイを持って座る
「咲夜は?」
「今食堂で私専用の食事を作っているわ」
「もう終わりましたよ」
いつの間にかレミリアの後ろには彼女のメイド十六夜咲夜が立っていた
「あら、もうできたの?」
「はい」
そう言って机の前にお皿をおく
レミリアは吸血鬼なので少し特別な食べ物を食べている。
ちなみに咲夜は人間だ
「ふぅ~やっと終わったよ」
エプロンを外したたみながらジャンヌがコチラに寄って来る
どうやらコチラも終わったらしい
「まさかこのメンバーで飯食うとわな」
「そうね」
「うん」
「まあね」
皆三者三様の言葉を吐く
本当にこのメンバーは珍しいな
「あらあなた達もいたのね」
そこにやって着たのは黒いセーラー服に赤いリボン
長い黒髪で目にかかるぐらいのぱっつん、夾竹桃だ
「もう訓練か?」
「ええ、アレ教えて欲しいの」
アレねぇ………
「正直俺はスキャッグスを使ってるからできるんだけど、通常はわからんぞ?」
「別にいいわ。見て盗むから」
実はこの前俺が色々なスキャッグスを試しに使っていると
その中に細いワイヤーを使い相手を細切りにする武器があったのだ
それを偶然見た夾竹桃は「それ、欲しい」の一言だった。だがさすがにスキャッグスをあげる事もできないし、
「それじゃあ、行くか」
俺は席を立ちトレーと食器を元の場所に戻す
洗って戻すのは自主性なのだ
「それでお前らは来る必要性があるのか?」
「あたりまえじゃない」
「私としてもお前の技はかなり盗める」
「りこりんもだよ~」
「私は、自分の事を倒した奴の技を見るのよ」
「お嬢様と一緒です」
上から霊夢、ジャンヌ、理子、レミリア、咲夜だ
幽香、お前は?
「私は単にあなたと一緒にいたいだけよ」
「さいですか」
なぜだか他のやつらからジト目で見られる
この空気がいやなので話を変える
「うし、始めるぞ」
俺の反対側にいるのは、夾竹桃だ
彼女はあまり力がなく非力なのでついでに回避訓練もしたいらしい。よって俺は糸を操りながら夾竹桃を攻撃する。そしてそれを見ながら回避すると言うのだ
俺はスキャッグスを出す
No.10
両手に黒い革の手袋が出現する
実はその指先から細い糸がでている。両手の甲の所に巻き戻しができるようにレールがあのだ。
ようするにブラック・キャットにでてきたアレだ
俺も見たとき驚いた
「それじゃぁ、行くぞ」
手を複雑に動かし攻撃を仕掛ける
だがこの程度は余裕にかわせる。地面を蹴り右に飛ぶ。
でも多分これに反応できる人は少ないと思う、多分シャーロックと勘がいい霊夢と集中力が高い夾竹桃だ。ただでさえ糸は極細で見えにくいのだ。それに加えて彼女は俺の指先を見て技術を盗もうとするのだ。故にかなり集中しなくてはならない。できなかったらハムになる
また手を動かし糸を操る
正直俺はこの武器は好きじゃない。こんなややこしい事をしたくない。それ以前にめんどくさい。ってかなぜこれをこんなにも使えるのか謎なんだが?
「ほらよ」
次に後ろに飛ぼうとした夾竹桃に糸を絡ませ、地面に落とす
当たり前だが空中で止まり地面に落ちる。後頭部を強打する
両手で頭を押さえて震えてるが
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫………グスッ」
あ、泣きかけてる
「まぁ序盤まではかなりよかったぞ。お前は元々霊夢ほどではないが勘や動体視力がいいんだから。このまま訓練しとけば大丈夫だろ」
「ありがとう」
ちょうどそこに氷袋を持った理子が登場する
それを後頭部に当てる
「なかなかね」
「霊夢か。そうだな、さすがイー・ウーに所属してるだけあるな」
「そうね。次は私よ」
ちなみにこれは日課だ
霊夢も一応イー・ウー所属なのでそれなりに俺が鍛えている。どこから攻撃されるかわからんしな。霊夢は体力はそれなりにあるし、霊力や気もかなりの量を保有している。訓練しだいでは化けるだろう。
なので彼女には原作(東方)通りに弾幕を撃ってもらう
ちなみに最近それが様になってきたのだ
「でも、俺特に教えることなしじゃね?」
「そ、それでもいいの!」
そして俺はまた模擬線スペース連れて行かれる
「長かった」
終わった後とはその一言だった
結局あの場にいた全員の相手をすることになった
もちろんレミリアも含めてだ
そして俺はそのまま夕食を食べずに深い眠りへとついた
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第十六話