~第7話 †旅行記1†~
聖域を降りた俺は最初の目的地として「洛陽」を目指すことにした
理由は簡単だ、貂蝉(ちょうせん)の所まで武器を取りに行く為だ
ある一定の年齢まで達したら届けるとかなんとか言ってた気がするが
全くもって届けてくれる気がしないのでこちらから取りに行く事に決めた
まぁもしかしたらまだ扱えるほどの年齢に達して無いと思われてるからだろうな
手甲と足甲があるとはいえこの状態での戦闘は非常に怖い
まぁ洛陽行くまでにどっかの邑か大きな町でお金稼いで武器を買うしかないか・・・
一番良かったのは「呉」で買う事も考えたけど
聖域から夜逃げ同然で出てきたってのもあるんだが
今、あの人達に会うと思わず襲いそうで怖い
あの時は雪華(せつか)さんの意思を尊重したんだけど
冷静になるとやっぱり無理だ
こればっかりは時間が経たないと分からないな
そういうわけだから「呉」に寄る事はできない
まっ「洛陽」も正確にどこにあるか知らないから結局どっか寄らない無理かー
そんなわけで、ただいま絶賛お供の「白炎(びゃくえん)」と川で休憩中
容姿は某世紀末覇王さんが乗る黒っぽいお馬さんを白に脱色した感じ
ただし、気性は非常に穏やかでかなりの人見知り
毎日ブラッシングはしてあげないと甘噛みしてくるほど拗ねる
タテガミは細い紐でいくつかしばってあげてる御洒落さんだ
「しかし・・・ここはどこだろうなぁ・・・」
そんな独り言をいいたくなる
とりあえず北へいって西いってりゃ着くかな程度の知識しかなかった
幸い食料取るのに不自由はしない程度のサバイバル技術はあるからいいが
賊とかと戦うのは面倒だなぁ・・・
困ったもんだ・・・
「雪華さんは分からないよね?」
そういって身体の中にある雪華さんの気へと聞いてみる
死ぬ間際に雪華さんが俺の中に気を送った時に起きた事で
雪華さんの意思が俺の中で居候してる感じだ
その恩恵じゃないが特殊な気を使えるようになった
俺はこれを「虎気(こき)」と呼ぶようにしている、そのまんまだ
使用したときに分かってるのは、見た目が変わること
髪の毛がカカトにくるまで伸びる、普段はオールバックで肩程度(色は白)
後は狂戦士化に近いな、意識はあるけど自制が効かない
動きが動物っぽくなる・・・
この辺りは少しずつ慣れていけばなんとかなりそうではあるが
現状では戦闘で使う事はなさそうだ
完全に制御できるようになってからだな
そんなわけで俺の中の雪華さんに問いかけた
「わっちは聖域から出た事ないから、知るわけがありんせん」
「ですよねー」
はぁー・・・というわけで迷子を満喫中である
ほんとにどうすっかなー
っと何か近寄ってきてるな
近くの茂みでガサガサと音がする
ふむ・・・何がでるやら・・・
俺は立ち上がり、白炎の前に立つ
そこから飛び出してきたのは・・・・!
イノシシでした
一直線に俺に向かってくるそれに俺は
フンっ!と気合を込めた鉄拳を突進してくるイノシシの頭に打ち込む
ぷぎぃぃぃぃぃぃぃ!と最後の一声を出して絶命するイノシシ
うむ・・・南無南無・・・美味しくいただくぜ?と
よくみるとそのイノシシの身体には数本の矢が刺さっていた
なるほど、すでに弱ってましたか
ということは、そろそろこのイノシシに弓を撃った本人がきそうだなぁ
イノシシが出てきた方向に目を向ける事数分
「こっちですか!僕のイノシシがいったのは!」
そこから出てきたのは、ショートパンツに腰までのチャイナ服(袖無し)を着た
栗色のショートカットの快活そうな少女だった
急いで追いかけてきたのか顔や手と足には枝で切ったのか切り傷がついてた
痛そうだなぁと思いつつ少女に声をかける
「ああ、君が撃ったと思わしきイノシシはこっちだよ」
「ほんと!?って君はだれよ!僕のイノシシ返して!!」
「うん?まぁ襲ってきたから殺したけど(食べようとも思ったんだけど)
こっちは別にいらないから持っていって構わないよ?
後ついでに迷子の旅人で、ここが今どこら辺なのか教えてもらえると助かる」
「そ、そうそれならいいんだけど・・・
あっここら辺はね東莱(とうらい)って言うの
分かりやすく言うと北海(ほっかい)から東の方になるかしら」
「東莱・・・(聞いた事全くない!)ね
それとこの辺に大きな集落でもあると案内してくれると助かるんだが
一応腕に自信があるつもりだから護衛でもしてお金稼ぎしたくてね」
「ふーん・・・(ひ弱そうな人だなぁ)
イノシシ仕留めてくれてたし、それ位は構わないよ
貴方の名前は?」
「俺の名前は 名だけで「白(はく)」って言うんだ
そういうお嬢さんの名前は?」
「ふっふーん、僕の名前は太史慈(たいしじ)
太史慈(たいしじ)子義(しぎ)って言うんだ」
腕を腰に当てえっへんと擬音がつきそうなどや顔・・・
可愛いなぁと萌えてしまった
「そっか、それじゃ太史慈のお嬢よろしく」
と握手をしようと手を出すと
「べ、別にイノシシのお礼なんだから勘違いしないでよね!
さっさとついてきなさい白!」
背を向けて、さっさと森の中へ歩いていこうとして
ぎゃん!?木に顔をぶつけてうずくまった・・・
やれやれ・・・どこまでも可愛い子だなぁと思い
白炎を連れて彼女の元へと急ぐ事にした
~あとがきっぽいもの~
更新が不定期ですいません
夏でPC部屋にエアコンが無い貧乏人で涼しくなる時間帯に今
時間が割けないのが問題ですorz
それと1000人以上の方に、駄文を見ていただいて大変感謝です
かなり励みになりますのでよろしくお願いします
そしてオリキャラでどうしても出したかったキャラその1の
太史慈(たいしじ) 字:子義(しぎ)さん
呉勢好きなのにどうして居なかったのか・・・という事で出してみました
それと、色々とツッコミ所満載かもしれませんが
答えられる所は答えるつもりですが、ご都合主義で通す場合もありますので
その辺をご理解しただけると助かります・・・
こんな駄文ですが、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
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この作品はオリジナル主人公をメインとした外史です
オリ主・チート・ご都合主義が苦手な方はごめんなさい
大丈夫な方は駄文ですがお付き合いお願いします
PCの動作が悪いのと繁忙期中で妄想できなく
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