No.464902 魔法少女リリカルなのは~ゼロから始まる転生者達~第2.5話「出会いの翌日」wisteriaさん 2012-08-04 17:32:49 投稿 / 全2ページ 総閲覧数:1529 閲覧ユーザー数:1504 |
としみつside
俺がなのはと友達になろうと約束した翌日、翠屋はうちのお得意様だったため、母ちゃんに高町家への道順を教えてもらい果物を届けに行き、なのはと会うことにした。
「こんちはー!ひくま屋ですー!ご注文の果物を届けに来ましたー!」
「ご苦労様ー。あら、かわいい店員さんね。樋口さんの息子さん?」
かわいい・・・ってあんまり言わないでくれるかな。俺これでも前世は・・・・・・あれ?何歳まで生きてたっけ?
「はい!あの、なのはちゃんいますか?」
「なのはのお友達?ちょっと待っててね。なのはーお友達が来てるわよー。」
この人なのはのお姉さんかな?にしても美人だな~。
「はーい。あっ、としみつ君こんにちは。」
「昨日言ったとうり果物届けに来たよー。お姉さんこれどこに置いとけばいいんですか?」
「私が持っていくわ。後、お姉さんじゃなくてお母さんよ。」
へ~って、えー!!若っ!なのはのお母さんに果物の箱を渡したあと俺はなのはに聞いた。
「ねえ、なのはちゃんたしかお兄さんがいるって言ったけどお兄さん何歳なの?」
「あと、お姉ちゃんがいるけどお兄ちゃんが一番年上で中学3年生だよ。」
まじか!3人のしかも一番上は中学3年生の子がいるとは思えねえ・・・
「にしてもなのはちゃんの家大きいね。蔵もあるし。」
「蔵じゃなくて道場だよ。」
「道場?」
「うん。今、お兄ちゃんとお姉ちゃんが剣の稽古をしているよ。」
剣道か・・・見てみたいな。なのはの家を探索してみたいし。
「覗いてもいいかな?」
「邪魔にならなければ大丈夫だと思うから案内するよ。」
なのはに案内されて道場に入った。中では二人の男女が素振りをしていた。
「おや、なのはが道場に入ってくるなんて珍しいな。」
「なのはその子は?」
「わたしの友達の樋口敏光君だよ。」
「こんにちは、稽古を見学してもよろしいですか?」
「構わないよ。僕はなのはの兄の高町恭也だ。」
「私がなのはのお姉さんの高町美由希です。」
「としみつ君あっちで見ていようか。」
俺となのはは道場の端のほうで正座をしてみることにした。
ブンッブンッブンッ
・・・・・・俺は剣術に関しては素人だが、スゲェ。
特に恭也さんの剣捌きは、端のほうで見ていてもその気迫が感じる。俺も恭也さんのような剣捌きがしたいなぁ。
「・・・・・・ん?としみつ君。君もやってみたくなってきたの?」
美由希さんが俺に声をかけてきた。気づいたら俺は手で剣を振る形を取っていた。
いいえと言えば嘘になるな。
「はいっ!!」
「じゃあ、木刀は危ないから
恭也さんが俺に竹刀を渡してくれた。
「としみつ君がんばってね。」
なのはの応援を受けて俺は竹刀を構え、力強く上下に竹刀を振った。
「としみつ君、力を入れすぎている。それに剣は上下に振るんじゃなくて前に振るんだ。」
「は、はいっ!」
恭也さんが指摘した通りに力を弱め竹刀を前に振るようにした。
「まだ力が入っている!」
「はい!」
それからも俺は時間を忘れるほど竹刀を振り続けた。
「ここまでにしよう。」
「はい!ありがとうございます。」
「恭也お疲れさま。」
「ありがとう美由希。」
「としみつ君もお疲れさま。」
「ありがとうなのはちゃん。」
なのはからタオルを受け取り汗を拭いた。
「ねえ、としみつ君お昼、家で食べてかない?」
美由希さんが俺にお昼の誘いをかけた。
「いえ、お母さんの迷惑になりますし。」
なのはのお母さん、家だけじゃなく店も切り盛りして大変なのに一人分も追加して迷惑になるだろうし。
「だいじょうぶ私も手伝うから。」
「いえでmグウ~」
・・・・・・今の音って俺の腹がなった音だよな・・・実際腹も減っているし、お言葉に甘えようかな。
「じゃあ、いただきます。」
「じゃあなのは先に家に戻ってようか。」
「うん。じゃあとしみつ君またあとでなの。」
美由希さんとなのはは先に道場から出て行った。
「としみつ君毎日とは言わないが家に遊びに来てくれないか。」
「え?」
恭也さんが突然話しかけてきた。
「家のことはなのはから聞いたかい。」
「はい。」
「なのはは、いい子なんだがもう少し5歳児として振舞ってもいいんだが家がこんな状態だから・・・」恭也さんなのはのこと心配してたんだ。
「でも昨日なのはが友達と遊んだって久しぶりに笑顔で帰ってきて嬉しかったよ。」
・・・
「だからこれからもなのはのことよろしく頼むよ。」
こんなこと言われたら答えることは一つだ。
「はい!あと、できればまた剣のこと教えてくれますか?」
「もちろん。でも手加減はしないよ。」
「はい!」
そうだ、俺は女の子の笑顔にしたいし、その笑顔を守りたいんだ。そのためには力をつけなければ、力をつけるために苦労は避けて通れないんだそれくらいの覚悟はできている。
「じゃあ、そろそろ家に入ろうか。」
「はい。恭也さん」
~帰宅後~
あの後、俺は少しなのはと遊び、日が傾きかけたころに家に帰宅した。
「母ちゃんただいまー」
「おかえりとし、高町さんから電話が来て今日お昼ご馳走になったんだって?」
「うん。」
「じゃあ後で何か御礼をしなくちゃね。」
「いや、お礼はしなくてもいいってなのはのお母さんが」
「うい~すただいま~母ちゃん。お~とし~おめえも帰ってたのか。」
父ちゃんが帰ってきた。フンフンなんか酒臭えぞ父ちゃん。
「父ちゃんたら、友達のところへ行ってこんな時間に酒を飲んだのかい。」
「い~じゃねえか。」
父ちゃんはちゃぶ台にもたれ掛け何かを取り出した。
「父ちゃんそれはなんだい?」
父ちゃんが取り出したもののそれは剣の形をしたアクセサリーだった。
「あ~これ友達がよぉ古いものが好きで大体の物があんまり価値の無いものだと思うから好きなものを持っていってくれってこれを選んだんだよ。」
骨董収集家なのか。けど父ちゃんがそんな洒落たものを選ぶなんて珍しいな、てっきり壺か絨毯とか使えそうなものを選ぶかと思ったんだが・・・
「なんで壺とか選ばなかったんだい?価値がなかったら漬物入れにしようって持って帰るかと思ったんだけど。」
母ちゃんが俺の代わりに
「それがよう。壺のほとんどがひび割れていて使えそうなものはみんな小さくてこれしかなかったんだよぅ。ヒック。」
つまりそこにあるものが全部家に持って帰っても使えそうな物じゃなかったってことか・・・
「じゃあ俺、部屋に上がっておくよ。」
なにせ今日は、恭也さんと剣術の稽古をして、疲れたから晩飯まで昼ねをしておこう。
「とし、ちょっとお待ち。」
母ちゃんが、黒い小さな袋を差し出した。
「とし、これをお守りとして持っておいき。」
「・・・・・・え?・・・」
「あたしら、店で忙しくてあまりお前を見守ることができないからこれを母ちゃん達だと思って持っておいき。」
なんか唐突だなぁ。まあ何かを信じれば何かいいことが来るかもしれないし持っておくか。
「うんわかった。」
「母ちゃんその袋の中に何が入ってるんだ?」
「さっきのアクセサリーだよ何かお守りとして入れるものが無いかなぁって探してたのよ。」
何か父ちゃんと母ちゃんがひそひそと話していたが俺には聞こえなかった。
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樋口敏光君の閑話です。見なくても物語に支障はきたしません。初めての方は先に2話をご覧ください。