No.464823

魔法少女リリカル的ななにか 第二章 激突

天文さん

コメントあざっす!そして二次創作を読みふける・・・・・・

2012-08-04 14:21:19 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:2177   閲覧ユーザー数:2040

 

 

 

  Side 八神 はやて

 

 

「なんなん・・・・・・これ・・・・・・」

思わずそんな言葉が口から漏れ出した

目の前ではクリスちゃんと悠斗君が戦っている・・・・・・はずなのだが

 

キィン・・・・・・・・・キィン・・・・・・

 

互のデバイスがぶつかり合う音だけが聞こえる

私には全く見えていない、速すぎるのだ。シグナムやフェイトちゃん前衛組には見えているようだが・・・・・・、なのはちゃんも微妙そうな顔しとる

 

クリスちゃんの赤と悠斗君の白の軌跡

交差する度にキィンと綺麗な音が響く

どれくらい経っただろうか、悠斗君が足を止めた

 

「どうしたんだい、急に止まるから罠でも張っているのかと思ったよ」

 

「・・・・・・・・・飽きた」

 

「「「「「「「は?」」」」」」」

 

七人分の声がシンクロした、クリスちゃんでも驚くことってあるんやね・・・・・・

 

「まずクリス、学習しすぎ。俺の魔法全部同じので返してくんな!」

 

あぁ、うん。それは飽きるかもしれない。

 

「僕としてはもっと続けてみたいんだけどね、君から学べるものは多いんだよ」

 

クスクスと笑いながらクリスちゃんは楽しそうにしている

 

「というわけで、こっからは観客を楽しませる方向で行きたいと思いますん」

 

観客とは私達ことだろう。しかし楽しませるとはどういうことだろうか・・・・・・

そう考えると悠斗君は刀を鞘にしまい、腰だめになって構えた

クリスちゃんも同じ構え方をしている

 

「「―――セィ(ハァ)!!」」

 

二人の掛け声と共に抜き出された刀から風が渦を巻き互いにぶつかり合い、消滅する

 

「クリスの特典まじチート」

 

「君が言うかい君が」

 

特典とはなんだろう、そんな疑問を打ち消すように再び打ち合う

 

「よーし、次ぃ!」

 

悠斗君が叫び、その姿が消える

見つけるとそこは先程までクリスちゃんがいた場所、クリスちゃんも先程まで悠斗君がいた場所にいる

 

一瞬間を置き

 

カカカカカカカカカカ!

 

二人のちょうど中央付近で剣閃が瞬いた

 

「綺麗・・・・・・」

 

誰かが呟いたその言葉はここにいる全ての心を代弁しているようだった

 

「さーて次は「次はこれかな?」うぇーい・・・・・・」

 

そして二人はまた消え、元の位置に戻る

今度は赤と白の炎が二人を追うように吹き出した

 

「緋凰絶炎衝、悠斗は本当にゲームが好きなんだね」

 

「うるせいやい。それにしてもお前は難なく真似するのやめてくれませんか、俺も特典で出した技でも心が折れそうです」

 

「無理な話だね、僕は君を学習して次の一手を読むように行動しているんだ。体が勝手に動くと言っても過言じゃないね」

 

最早二人の会話についていける自信がない

 

「勝手に覚えてるんじゃねーですよ、もしかして俺の体でも狙ってんの?俺ソッチの気はねーぞ?」

 

「僕の何がいけないんだろうね、何処からどう見ても非の打ち所がない完璧美少女じゃないか」

 

「自分の事を美少女っていう奴は信じたらいけないってじっちゃが言ってた」

 

悠斗君のお爺さんに何があったん・・・・・・

 

「それにお前外見良くても中身アウトだろ!」

 

「まだ気にしてるのかい?さすがに僕は中身の事はどうでもよくなってきてるんだけど・・・・・・」

 

「よくない、俺の正義がそれを許そうとしてない」

 

「それじゃあ君の正義から打ち消そうか」

 

ニコニコと笑顔を絶やさずクリスちゃんが悠斗君に近づいていく、凄く怖いねんけど・・・・・・

 

「物騒な事を言う奴はしまっちゃおうねぇー」

 

アレは地味にトラウマなのでネタでも出てこないで欲しい

 

互の足元に魔法陣が出現する

そこからクリスちゃんは火を、悠斗君は水を繰り出す

 

「フレイムドラゴン!」「アクアレイザー!」

 

ぶつかり合う、瞬間水が蒸発し、私達の視界は奪われた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  Side 神楽 悠斗

 

 

まじ厄介な特典持ってるな・・・・・・

というか俺のこと学習とかやめてください、背中にイグアスの滝が出来そうなレベルで冷や汗がだらだらです

 

「アクアレイザー!」

 

叫び、俺の足元からクリスに向かって水の波紋が広がる、そこから洪水の如く大量の水が噴出する

 

「フレイムドラゴン!」

 

対してクリスは自身の手のひらから龍を模した火の塊を放出する

 

互いにぶつかりあい、蒸発

大量の水蒸気ではやて達の視界が奪われる

 

「「サイクロン」」

 

声が重なり俺達を囲むように竜巻が出現する

 

「さて、これでよかったのかい悠斗?」

 

「おうさ、さすが学習済み。念話とか無しに俺の考えわかると便利だな」

 

「まぁ深くまでは読み取れないけどね、僕もそこまでは必要としないし・・・・・・」

 

言いながら俺達はデバイスを元に戻す、サイクロンはまだ発動中なので外に声が漏れることはないだろう

 

「さてと、どこでどうしてたのか聞かせてもらおうか」

 

「どこでどうしてたも何も、神様と雑談?」

 

間違ってはいないはず、うん、雑談しかしてなかった

 

「何で疑問形なんだろうね・・・・・・」

 

「まぁいいじゃにゃーの細かいことは、それよりかこっちも聞きたい事あるんだけど今何年?」

 

ハゲのせいで色々時間がずれてる可能性があるのだ

 

「新暦76年・・・・・・原作よりも一年ずれてるよ」

 

・・・・・・Really?

 

「リアリーリアリー」

 

随分とお座なりな返事である

 

「ていうかおい待て、なんで一年ずれてんの?スカさん引きこもりすぎじゃない?」

 

「そこなんだよね、僕も不思議で仕方ないんだ。六課は設立した、だけどスカリエッティは目立った動きはしてこない」

 

働きたくないでござる!ってことか

 

「それに何故か六課の運用機関が延長されたんだ」

 

あの脳みそ共は何を考えているのでしょうかと

 

「まぁ俺としては良い事なのかもしれんけど・・・・・・原作ブレイクしすぎじゃね?」

 

「僕達がいるからズレが出てきたのかもね・・・・・・」

 

否定できない自分が悔しいでござる

 

「お陰様で六課の新人・・・・・・新人って言っていいのかわからないね、スバル達も十分強くなったよ」

 

「でもあれだな、こっから原作始まると考えると数の子達も強くなってそうで怖い怖い」

 

数の子=ナンバーズですよナンバーズ。間違ってはいないはず

 

「まぁ今考えてもどうなるわけじゃないしね、それよりも今は・・・・・・」

 

言いながらクリスはデバイスを構えなおす

 

「・・・・・・お前もなかなかに戦闘狂だなぁ」

 

呆れ半分で俺も兼元を構える

サイクロンが徐々に弱まっていき・・・・・・霧散する

 

「最後位派手に行こうじゃないか悠斗ぉ!!」

 

クリスは叫び、刀を腰だめに構える

 

「よーし、後悔だけはするんじゃねぇぞクリス!!」

 

「「カートリッジロード!!」」

 

デバイスから空になった薬莢が排出される

 

「舞うは美しく、散るは儚く」

 

「百の花は火に変わる、繚乱の花吹雪」

 

互いに言葉を紡ぐ

一瞬の静寂、そして・・・・・・

 

「桜花飛翔閃!!」

 

先に仕掛けたのはクリス、驚異的な踏み込みで悠斗の懐に飛び込み、鞘から刀を抜き放つ

一度目で悠斗のBJに三つの傷跡が生まれる

高速の居合、それがクリスのとっておき『桜花飛翔閃』

鞘から抜き出すたびに悠斗のBJは削れていく、しかし彼も何もせずに攻撃を受けていたわけではない

観客からは見えていただろう、彼の右手に集まる異常なまでの魔力を

 

彼はひたすらに右手に意識を向けていた、防御に割く魔力は極僅か

相棒の兼元にも魔力を纏わせ・・・・・・一気に開放した

 

 

 

周囲が静寂に包まれる

悠斗はクリスを通り過ぎ、ボロボロの状態で浮かんでいた

 

「―――百火繚乱ッ!!」

 

彼が叫び、同時にクリスのBJが炎に包まれる

『百火繚乱』

百の剣撃、右手に集めた魔力を爆発させ、相手には切ったという結果だけを与える完全厨二技

百の切り口からは火が溢れ、相手は炎に包まれる

まぁ単純に居合の速度を加速させて炎熱変換によって刀に炎を纏わせ、それで切るだけ

彼が生前、中二病を発症していたことにノートに書き連ねた技の一つ

封印した程の黒歴史が今再び・・・・・・

 

(恥ずかしいんですけど!!!)

 

赤面しながら、今すぐ人気のない場所に逃げ込みこの羞恥消し去るのを我慢しながら

彼は落下していくクリスを抱え、地上に降りた


 
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