No.463749

超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス

さん

一度消えてしまい再生するのにかなりの時間がかかった(当初より格段に文が落ちてしまった)
さて……コラボのほうをするか………

2012-08-02 10:30:48 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:821   閲覧ユーザー数:800

『わはぁ~、人がゴミのようだ~~』

「…………」

 

頭に響く間の抜けた声音のデペアの声を鬱陶しく思いながら、周囲を見る。

巨大なホールを中心にかなりの数の人が流れて集まっていくチカの提案した5pd.を中心としたコンサートは凄い人気でこのままだとリーンボックス中の人がここに集まるのかと思うほどだ

 

「凄いです……」

「全てじゃないけど、この中のマジェコンヌの信仰派が女神信仰派になれば状況は一気にこっちに傾くわ」

 

人の海とも呼べる光景にコンパは呟き、アイエフはこの好機は逆転のチャンスだと評価していた。

 

「生でライブを、しかも目前で見えるなんて凄い体験だな~」

「なんで、私が………」

「ライブ、初めて楽しみだね、ラムちゃん」

「うん。帰ったらミナちゃんに自慢しちゃおう!」

 

女神候補生ズもワクワクしながら楽しみしている様子だ。ユニは……みんなの前で楽の感情を出すのが恥ずかしいのかこんな調子だけど微妙に隠しきれてないな。

因みに俺たちがいるのはステージの隅っこで外の様子を見ている。

 

「よぉぉし……頑張るよ!」

「張り切り過ぎは毒よ5pd.」

「大丈夫だよ。こんな大勢の前で歌えれるなんて……」

 

目をキラキラさせている5pd.を抑えるケイブ先輩、それはまるで姉妹のように見えた。

徐々に集まっていく人々に比例して沈んでいく夕日、それに合わせて合わせてライトが付いていく街並みは地上に光る星空に見えてきた。

 

「悪者は……悪者は……」

「ここでがすとの商品を売れば………」

 

日本一は必死で周囲をみていつも通りのがすとに苦笑してしまう

 

「………?」

 

しばらく外の様子を見ていると隣にいた空が俺の袖を引っ張ってきた。

何事かと振り向くと空は自分の頭部の側面を突いていたーーーそれは俺たちの間で『念話』するときのメッセージでありネプギア達には悟られない様に少し離れて意識を集中させた。

 

『なんなんだ?』

『アレ』

 

空は苦笑いをしながら指を刺す方向に俺は振り向くーーーっと!?

 

「むーーー!!!!」

「静かに……!」

 

思わず叫ぶが空が瞬時に俺の口を封じて誰にもそのことに気づかない。

俺が見たのは俺の容姿をそのまま投影させた姿のレイスと肩車されている空亡ちゃん、更に隣には空と同等の実力者であり俺を難なく戦闘不能まで追い詰めた闇を形容させたような和服を着たティシフォネだった!

 

『っど、どうしよう!?』

 

彼らが集まるとは思っても無かった!空並のチート者となるとこの場にいる全員が人質になったもんだぞ!!!

うわぁ、こっちも見たぞ!?レイスと空亡は小さく手を振っているけどティシフィネは殺意の籠った眼光でこっちを見睨んでいるぞ!?

 

『大丈夫、あっちが殺る気ならもう、この場は鮮血広場かクレーターになっているから』

『怖いよ!しかも実際にやりそうだから余計怖いよ!』

 

今のティシフォネを例で言うならば前作で空がベールを殺そうとしたぐらいの狂気が感じるよ!

 

『大丈夫、ティシフォネは殺気だけでこの周囲の人間は全身失神して、近い人間なら心臓麻痺とかで死ぬから。それが起きていないということは少なくても殺し合いをする気はないということだよ』

 

ちょ……それってレイスが手綱を締めている状態という意味だろ?だとすると……

 

『結局、同じじゃないかーーー!!!』

『大丈夫、僕はあらかじめ来ることは知っていたし、なによりレイスはそんなことしない』

 

知っていたのかいーーー!!!!っと内心吠える突っ込む俺、しかし空とレイスの関係はかなり深いことは分かっていたので一応信頼……できるか?

 

『おひさ~、虐殺に嘲笑する破壊神(ニーズヘグ・シヴァ)

『………お久しぶりだね天壌の邪悪龍(デスペリア・ベーゼ・ドラゴン)永い眠りだったね』

 

頭の中を突かれたような痛みのあと俺の体の中にいるというバカドラゴンが俺と空の念話に介入してきた。

 

『うん、そうだね~、破壊神ここにはそれなりの人間が集まっているけど盛大な大虐殺(ホロコースト)でもするの~?』

『……残念だけどこれは平和的なライブだよ』

 

あ、空とデペアは知り合いのなのか?レイスの関係者ならやっぱり互いの認識はあってもいいのか

それにしても二人の間は悪寒がする雰囲気だ、まるで腫物をみているような気分になる……。

 

『つまらないね、君はなにをしているのかい?』

『…………その質問の意味が分からないんだけど』

『分かっているくせに、君は兵器。ならすることは一つでしょ~?』

 

唐突に俺の意識の中で『それ』は姿を現した。

今にも崩れそうなドラゴン、六対の巨大な翼の先には粘膜で覆われた幾多の触手が蠢き、十指の凶悪さを形容させた鉤爪は不気味に光り、首元まで裂けた大口からは不規則に並ぶ禍牙が生えており、額に一つ、左右に四つずつの合計九つの日瞳は世界の終末を見ているように禍々しく煌いた。

 

『刹那の平和を手にするため道具で又は破滅へ導く物、持つだけ他より上位に立つことが出来る奇跡のアイテムーーーそれが『兵器』でしょ~?』

 

ーーーっ、ふざけるな

お前の物言いはまるで、空が生きてないように言っているようなものだ!!!

 

『違うの?』

『違う!空は生きている。辛いことも悲しいことに反応している、だから生きている!それが神でも変わらない。---そして』

 

思い出す、空が残してきたゲイムギョウ界の歴史。

惨劇と喜劇、女神を道具のように使ったり殺し合わせたりもした空の外道な行いを全て知っている。

 

『喜怒哀楽が生きている証だ!、だから進めるこれからもこの先も!』

『ーーーっ』

『へぇ………キャプテンもそうだったけど、君は破壊神にぞっこんだよね。それにしても惚れ惚れしいほどの善果の発言だね~、それは本気で言っているのかい?』

 

あぁ!俺の魂はそう肯定する!!

 

 

『なるほど、また君には興味が湧いた。君の決意のほどを試してみたくなった』

 

俺の意識の中で邪悪なドラゴンは脈動した。

幾多の触手が付いた巨大な六対の龍翼を荘重に動かしその巨体が宙に浮かぶ

 

『デペアは君と闘争を望むよ。---今度会うときは血を血で洗う殺し合いをしようね♪』

 

っと呟いた同時にデペアの存在は瞬く間に消えた。

自分の体から何かが抜けていく感覚に眩暈がして思わず、倒れそうになるが空が支えてくれた。

 

「……君って、バカだね」

 

今にでも泣きそうな声だった。

 

「僕って、もうどうしようもないくらいなところまで来ているのは君が一番知っているでしょ?」

 

よくよく思い出せばお前、逃げる気だよな。

自分の目的は達せれたからその過程で出来てしまったもの全部、俺に押し付ける気だろ?俺は逃がす気ないからな今までの歴史は全てお前の罪だ泣いて、後悔して、懺悔して背負って生きろそれがお前の償いであり罪だ。

 

「……レイスなら、多分一発は殴ってくるね」

「その時は素直に受け止めろ」

 

僕にそんな趣味はないよ~と愚痴るが俺とレイスは違うのは決定的だ。

 

「…………」

 

目を凝らせば見えるレイスの姿、レイスはこちらを見て一瞬の殺気の籠った眼光を送ってきた。

それはレイスであってレイスじゃない、デペアの意思だと俺は直感で感じた。

 

「……デペアは存在することが災禍のドラゴンだよ。正直なところ危険度だけなら空亡と同レベル」

 

……それりゃ、凄いな。けど、あっちが宣戦布告してきたんだ俺は全力を持って戦う。

 

「……………」

「どこに行こうとしているんだ」

 

空は俺に背後を向け、人を目に入れない様に無言でステージから降りていく。

 

「…………ほっといて」

 

自暴自棄のような声で空は逃げるように去っていく。

それを俺は無言で付いていった。

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

 

 

 

体感時間で恐らく30分ぐらいだろう、空の背後を追い林の道を歩きその先にはリーンボックスの街並みを全てを見渡すことが出来る小さい高地の広場にたどり着いた。

 

「…………」

 

手すりによりそる空、優しく吹く風が空の黄金の髪を撫でるように靡かせる。

しかし、その顔は儚く悲しく歪み、先ほど俺たちがいた5pd.のコンサート会場に送られていた。

 

「壊したいか?」

「……………」

 

俺の発言に空は顔を伏せその表情は確認できない。

俺はお前のしていることを一度でも正しいと思ったことは無い。

確かにお前の掲げる理想は確かに至高に聞こえるときもあるが、やっていることは外道な行為で虐殺と何ら変わりない。

 

「俺は、お前に誓っている『みんなが好きになれるゲイムギョウ界を造ってやるよ』ってな、だけどお前は………見てない、お前はいつも違うところを見ている」

 

それはお前の根源とも語る『復讐』か、それともレイさんとの約束して決意した『覚悟』なのか

お前の中にある二つの意思(・・)は混ざり合っているのも分かるがお前はいつまでそうしている気だ……?

 

「僕は……いらない」

 

要約、空から呟かれた言葉は拒絶だった。

 

「救いも、守護も、助けもいらない……!」

 

俺の左頬に裂傷からの流血が流れ始めた。

空が突如から出現させた剣を投擲したんだ、それが俺の頬を掠って背後にある木で突き刺さった。

左頬を覆うように包んでいた包帯は解け、地面に落ちていき禍々しい刺青が姿を現す。

 

「空………」

「帰って、帰れよ。……帰れーー!!!」

 

ーーーっ!

空の周囲の空間が開きそこから白銀の刃が幾多にも発射される!瞬時に出現させた緋壊螺でそれらを受け流し、弾いていくが剣群は数を増やすところが更に早くなり、一本が太ももを突き刺さった。

 

「ぐっーーー!」

 

限定エクリプスとなり、バックゼロサプレスの六対の翼で剣群を受け止める。

俺の今までの行為は空の深淵にあった禁忌(タブー)を内側に浮き出していたのかもしれない。

自分を造り捨てた人間への憎悪、人間の進化の暴走で亡くなったレイさん、受け取った彼女の意思その全てを空は遥か昔から背負い続け今も苦悩し続けている。

自分の属性はどうしようもない無差別な破壊、そんな自分に出来ることを必死で探し考察した結果、編み出した命を弄ぶかのような非道の実験の数々

 

「仕方ないんだよ、僕は神である前に、『兵器』なんだから、デペアの言った通り僕にはーーーーこれしかできないんだよ!!!!」

 

莫大な魔力と空の破壊の力、神化(デウス・クレアトール)していなくてもその破壊の力をまともに喰らえば神になった俺でさえ易々、消し飛ぶ!!!

 

 

ーーー禁忌の天鵞絨(アルカナム・ビロード)

 

自暴自棄に放たれた破壊の放流は突如介入してきた籠手をした巨大な魔の手に遮断された。

 

「やれやれ、空に用事が追いかけてきたらこれか……」

 

暗い道から人ならなずものを気配に俺たちは振り向いた。

そこには俺と全く同じ顔のレイスが背後に異体の存在を憑かせながらこちらへと向かってきた。

 

「レイス………」

「空、ちょっと話っていうか………」

 

俺を守っていた巨大な魔の手は消滅し、俺の前に立ったレイスの懐には束ねられた書類のようなものが挟まれていた

 

 

「今日の俺は、怒っているぞ」

 

背後から伝わる灼熱を思わせる怒気を放ちながらレイスは空を睨んだ。

 

 

 

 

 

天壌の邪悪龍(デスペリア・ベーゼ・ドラゴン)愛称はデペア

種族:龍

年齢:?(バカなので数えていない)

武器:自分自身

 

レイスの使い魔

『神殺しの頂点』である空亡なみの危険度があり神々も討伐しようと依頼したのが空であり序にレイスも付いて行って話し合ってところ興味があり契約を交わしたレイスのことはキャプテンと呼んでいる。

空亡と違い『自分という本質』に全く抵抗をしないで、自身の力を制御する気もまるでない1+1も出来ない鳥頭であるが妙に口は達者なところもある。(ただし、レイスを通しての場合はレイスが制御しているのでコントロールは出来る形にはなっている)

『死』の概念を宿しているドラゴンであり彼から吐かれる死の瘴気はありとあらゆるものを殺し尽くすレイスが彼を具現すればそれだけで周囲の生物は死ぬ(空や紅夜だと抵抗はできる)

更に紅夜を上回るほどの闇の属性を持ち合わせ、絶望的なまでのパワーを持ち周囲はそれは生きた災禍とまで恐れられているもの

空とはティシフォネ同様かなり仲が悪い(ほぼ一方的に空が嫌っている)

兵器として生み出された空に対してなぜ人間らしく、または神らしくするのかデペアにとっては無知の領域なのでその点で口げんかするが空が負けることが多い

好きなことは男を知らない女性を自分の触手で虐めること、自分の九つの目を綺麗すること(弱点でもある)

嫌いなことはレイスの長い説教とレイスに力を譲渡すること(レイスの扱いが激しくて疲れる)

 

妄想CV:下野紘

 

 

 

 

 

 


 
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