No.463368 IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−ファントムさん 2012-08-01 16:32:53 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:2810 閲覧ユーザー数:2613 |
episode37 激戦
「あの子達!」
そして隼人たちが戦闘を開始したことは旅館にいた先生たちも気づいた。
「やっぱり動いたか」
「命令違反です!すぐに呼び戻しましょう!」
「・・あいつらはやる気だ、何を言っても聞く耳は無いだろう・・・。様子を見る」
「お、織斑先生!?」
「・・・・・・・」
そして大雨が降り、風が少し吹いている中、隼人たちは福音と激戦を繰り広げていた。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
ラウラはプラズマ手刀を展開して勢いよく振るうが、福音は素早く後ろに下がって攻撃をかわす。
「ちっ!」
その直後に両非固定ユニットに新たに装備された二門のレールカノン『ブリッツ』を福音に向けると轟音と共に弾丸を放つが、福音は宙返りをするように弾丸をかわした。
「そこですわ!」
それを狙い、セシリアが一気に急降下しながら大型BTライフルを構えて福音に向けてレーザーを放った。
福音はとっさに気づいてかわそうとするが、二発目のレーザーが直撃した。
その直後に福音は翼表面のハッチを展開して砲口を出すと、光の羽を放っていく。
セシリアは素早く回避していく。
ブルー・ティアーズに装備された高機動パッケージ『ストライク・ガンナー』は特徴でもあるビットをスラスターに回すことで火力が落ちるが、機動力を上げることができるものである。
その間に隼人は一気に福音に接近すると、両腕のビームガトリングを放っていく。
福音はとっさに回避するが一部の弾丸が直撃すると、福音は翼を広げて光の羽を放った。
「その攻撃は対策済みさ!」
と、そのまま両手に持つハイパーバズーカを放つと、もう片方を少し遅らせて放つ。
そして弾頭は一定の距離を飛んでいくと弾頭が破裂して中より無数の小型の弾が飛び出して、光の羽のほとんどを撃ち落していった。
「やはり拡散弾がかなり有効だな。このような攻撃にはな」
《yes(はい)》
その後も隼人はビームガトリングを放ち、福音を牽制していく。
『状況を不利と断定・・・離脱を最優先にする』
すると福音はその場より一気に飛び出して空域を離脱しようとした。
「読み通りだ・・・。箒、鈴!」
そして隼人の合図と共に福音の進行方向上の海面が膨れ上がるとそこから鈴を乗せた箒が飛び出てきた。
「離脱はさせない!」
「ここで一気に落とす!」
と、鈴が箒から飛び出すと、増設された非固定ユニットの衝撃砲四門を一気に放った。
しかしそれはいつもの不可視の弾丸ではなく、炎のように赤く、更に拡散して放たれた。言うなれば熱殻拡散衝撃砲と言った所だろう。
そして福音は衝撃を連続で受けて、そのまま元来た方向に押し戻されていく。
「ティア!」
「任せて!」
と、更に近くの海面が膨れ上がると、そこから重装備を施したスタルクリゲールを纏ったティアが出てきた。
いつものキャノンとは違い、背中にはかなりでかいキャノンが装備されており、砲身だけでもISとほぼ同じぐらいの長さを持っていた。
「アポカリスト大型荷電粒子砲・・・・シュート!!」
そして大型荷電粒子砲から膨大な粒子ビームが放たれて、福音は回避しきれずそのまま直撃を受けて、遠くに吹き飛ばされて海に墜落する。
「やっぱり凄いやこれ・・」
そうしてティアは力を少し抜き、キャノン上部のハッチが四枚ほど展開して排熱した。
「箒!僕達の後ろに!」
「わ、分かった」
そうして箒はティアとエリーナの後ろに回り込む。
「ようやく奴さんも本気出してきたで」
「だね」
そして福音は海中から飛び出てくると、翼を展開する。
『これより最大稼動に移行・・・・目標を排除する』
そして光の羽を物凄い数で放ってきた。
「シールドビット!!」
そしてエリーナは両肩のシールドをばらばらに放つと、計十八枚のシールドビットがエリーナの前に展開され、飛んでくる光の羽を次々と不規則な動きで防いでいく。
「さすがにこの火力はきつい・・・」
ティアは左腕のシールドで光の羽を防いでいき、箒を守る。
すると福音の後ろから隼人が接近して、ハイパーバズーカを連続で放っていく。
福音はとっさに後ろを向いて光の羽を放つが、光の羽が弾頭に直撃した瞬間に膨大な煙が目の前に広がった。
「悪いな。それは拡散弾じゃないんでね!」
そして両足のミサイルをすべて放つと、ポットをパージする。
ミサイルは福音の目の前で爆発して、更に膨大な煙を出して辺り一面に煙幕を張る。
『な、何なのよこれ!?センサーが効かないじゃない!?』
と、鈴から通信が入る。
「俺が作った妨害粒子入りの煙幕だ。今の福音は俺たちを捉え切れてない」
『それはいいとしても、こっちも捉え切れてないわよ!』
「心配は無い・・・簪!」
『分かった!』
すると簪が飛び出すと、非固定ユニット、バックユニット、両足前面の装甲を一斉に展開する。
「・・・フルバースト・・!」
そしてミサイルを一斉発射して、煙幕の中に突入させると、中で福音に全弾命中して大爆発を起こした。
「な、なんであいつには見えているのよ!?」
と、鈴は隼人に近寄る。
「簪のISにはあの妨害粒子の中和プログラムをインストールしている。だから見えるのさ」
「な、なんであいつだけに・・・」
「そんなことよりも・・・来るぞ」
「っ!」
そして煙が晴れると、福音は一気に飛び出し、翼を展開して光の羽を放っていった。
「ちっ!」
鈴はとっさに高度を上げて回避する。
「隼人!」
するとシャルロットが隼人に前に来ると、リヴァイブの防御パッケージで光の羽を防いでいく。
「すまない、シャルロット」
「別に良いよ。兄妹は助け合いでしょ」
「・・だな」
そして隼人はハイパーバズーカを収納すると、シャルロットを飛び越してビームガトリングを福音に向けて放つ。
福音はビーム弾をかわしていくと、光の羽を放とうと翼を広げる。
「もらったっ!」
そして鈴が双天牙月を振り上げて福音に一気に接近した・・・・
しかし福音は鈴の方を向くと双天牙月を掴んで止めた。
「なっ!?」
そして福音は鈴を強引に引き寄せると、そのまま鈴の腹部を殴りつけた。
「っ!?」
それによって鈴は押し返されて、その直後に福音は右足後部のスラスターを噴射して鈴に回し蹴りを入れた。
「ぐっ・・!」
それによって甲龍の右腕の装甲が砕け、鈴はそのまま海のほうに吹き飛ばされていった。
「鈴!」
隼人はビームガトリングを放ちながら福音に接近する。
福音はビーム弾をかわして行き、光の羽を放つ。
「ちっ!」
隼人は無数の光の羽をかわし、ビームガトリングを放つが、少しするとビーム弾が出てこなくなった。
「弾切れか・・!」
隼人はビームガトリングをすべてパージすると、左腕にアームド・アーマーVNを展開して装着する。
「うおぉぉぉぉぉ!!」
そしてスラスター全開で福音に向かっていくが、福音は後ろに下がりながら光の羽を放っていく。
「っ!」
隼人は光の羽をかわしてくと、バックパックにカートリッジをリロードして、一瞬の速さで飛び出し、福音の懐に入り込む。
そしてアームド・アーマーVNを展開して、クローを福音の左の翼を掴んだ。
「うおぉぉぉぉぉ!!」
そしてそのまま強引に突き進んでいき、福音の翼を引き千切り、そのまま握り潰して翼を爆発させた。
「くっ・・!」
しかしその直後に福音は振り向くと残った翼から光の羽を放ってきて、隼人は数発直撃を受ける。
「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
すると箒が勢いよく福音に向かっていった。
「箒!?」
隼人はとっさに箒の元に向かおうとするが、福音は光の羽を放ってきた。
「くっ・・!」
「これでっ!」
そして箒が福音の目の前まで来ると、両手に持つ雨月、空裂を同時に振るうが、福音は両手を前に出してブレードを弾くと、紅椿の両腕を掴んだ。
「なにっ!?」
箒はとっさに逃げようとするが、福音はがっちりと掴んでおり、びくともしない。
そして福音が残った翼を箒に向けた。
「くっ・・・!」
「箒!逃げろ!」
隼人は箒の元に向かおうとするが、距離的に発射までに間に合わない・・・。それにバックパックのカートリッジもまだ使えない。
「・・・何のための・・・」
箒は光の羽が発射される直前に呟く・・・・
「何のための力だ!」
そして光の羽が放たれたと同時に箒はそのまま両脚部前面の展開装甲を展開してスラスターを噴射してそのまま強引に福音の掴んでいる手を離させ、その場で回って光の羽をかわす。
「はぁぁぁぁぁぁ!!!」
そして左足踵の展開装甲を展開してビーム刃を出すと、踵落としの様にして足を下ろして、福音の残った翼を切り落とした。
それによって飛行能力を失って福音はそのまま海に墜ちて行った。
「・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
箒は息を何とか整えていた。
「大丈夫か!」
そして隼人が箒に近寄った。
「あ、あぁ・・・大丈夫だ・・・」
「なんで無茶なことを・・・下手をすればお前は・・」
「分かっている・・・。承知の上でやったまでのことだ・・・」
「・・・・・」
「それより・・・やったのか・・?」
「・・・いいや・・まだだ」
すると、福音が墜ちた場所で光が放たれると、そのまま海が押しやられて、福音が浮かび上がり、翼が切り落とされた場所から光の翼が生えた。
「い、一体何が・・・!?」
「まずい!?第二形態移行(セカンドシフト)だ!」
すると、ラウラが驚きの声を上げる。
「くっ・・・こんな最悪なタイミングで・・・!」
そして福音が光の翼を上に上げると、その上にエネルギーを溜めて収束した荷電粒子をラウラに向けて放った。
「っ!?」
「ラウラ!」
隼人はとっさにバックパックから空薬莢を排出すると同時にカートリッジをリロードし、一気に加速して収束荷電粒子が直撃する前にラウラを抱えて助けた。
「し、師匠・・」
「大丈夫か?」
「は、はい」
「そうか・・・。・・・っ!」
すると隼人は何かを感じ取り、すぐにラウラを前の方に放り出し、とっさに後ろを向くと、福音が右腕を構えて目の前まで迫っていた。
「くっ!」
隼人は左腕のカートリッジをリロードすると、勢いよく左腕を突き出して、両者の腕が衝突する。
両者は押し合いに入るが、その直後にアームド・アーマーVNにひびが入っていき、遂には砕け散った。
「っ!」
そして福音の拳がバンシィの頭部左側面を擦れていき、バンシィの左拳も福音の頭部右側面を擦っていった。
「このっ!」
その直後に隼人は右足のカートリッジをリロードして、そのまま福音に蹴りを入れると、福音はそのまま吹き飛ばされていった。
そして右足後部と左腕下部、バックパックより空薬莢を排出すると、バスターソードを展開し、同時に左手にマガジンを展開してバスターソードに装填すると同時に三回リロードを行う。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
そして勢いよくバスターソードを振るって光波を放った。
福音も光の翼を上に上げて収束荷電粒子砲を放ち、両者の攻撃が衝突して大爆発した。
その直後に隼人は福音に接近すると、空薬莢を三つ排出して、更に三回リロードする。
「まだだっ!!」
そしてバスターソードを勢いよく振り下ろすが、福音は両手よりエネルギー刃を出して斬撃を受け止めた。
「こいつっ!」
その直後に隼人は両腕のカートリッジをリロードして、そのパワーで福音を強引に吹き飛ばした。
「でぇぇぇぇい!!」
そして勢いよくバスターソードを振り上げて福音の左側の光の翼を切り落とすが、その直後に翼は再生した。
「再生するのか・・・・苛立つことをしやがって・・・」
隼人は両腕の下部より空薬莢を排出して、バスターソードのマガジンもパージして別のマガジンを装填する。
「・・だったら、再生する前にすべて切り落とす!」
そして隼人はバックパックと両腕のカートリッジをリロードすると、一気に飛び出してすれ違い際に福音の翼を切り落とした。
「うおぉぉぉぉぉ!!」
隼人はGに耐えながら急旋回して福音のもう片方の翼を切り落とすが、その前に切り落とした翼が再生した。
「こいつ・・・・っ!?・・・・・・ぐはっ!」
そして動きを止めた途端隼人は吐血して、バンシィのマスクの隙間から血が出てきた。
その瞬間福音が一気に飛び出すと、バンシィの腹部を勢いよく叩きつけた。
「ぐっ!」
その直後に飛び上がり、左足後部のスラスターを噴射して、勢いよくバンシィの顔面に蹴りを入れた。
「っ・・!」
福音はそのまま右足後部のスラスターを噴射して、その勢いでバンシィの頭部の右側面に蹴りを入れた。
「っ・・!?」
それによって隼人は横の方に吹き飛ばされると、福音は光の翼を上に集めて収束荷電粒子砲を放ち、バンシィに直撃させた。
隼人はそのまま勢いよく海に墜落した。
「隼人!!」
「おのれっ!よくも師匠を!!」
そしてラウラは一気に飛び出すと、ワイヤーブレードを福音に向けて射出するが、福音はワイヤーをかわしていくと、手からエネルギー刃を出してワイヤーを切り裂く。
「くっ!」
その直後にラウラはレールカノン二門を福音に向けて放つが、福音は音速で迫る弾丸をかわすと、ラウラに接近する。
「かかった!」
そしてラウラは右手を前に突き出してAICを起動させた・・・・
「なっ!?」
だが、福音は目の前には居なかった。
「っ!?」
その瞬間背中に何かが叩きつけられて激痛が走る。いつの間にか後ろに回りこんでいた福音がラウラの背中を殴りつけていた。
そして福音はそのまま回し蹴りをしてラウラを蹴り飛ばした。
「ラウラさん!」
そしてセシリアが大型BTライフルを福音に向けて放っていくが、福音はレーザーをかわすと、セシリアに向かっていく。
「っ!」
セシリアはとっさにスラスター全開で後ろを向いて後退するが、福音はそのスピードを上回って先回りすると、光の翼を大きく広げてセシリアを包み込むと、零距離で光の翼を放ち、光の翼が開かれるとブルー・ティアーズはボロボロになり、セシリアは気を失ってそのまま海に墜ちていく。
「このぉぉぉぉぉっ!!!」
すると、シャルロットが瞬間加速を掛けて福音に接近して、左腕のシールドをパージしてグレー・スケールを出し、福音の腹部に杭を叩き付けた。
「よくも・・・よくも隼人をっ!!」
シャルロットはグレー・スケール六発全部を連続で叩きつけて行くと、右手に持つサブマシンガンを福音の胸部に至近距離で放った。
福音は煩わしいようにシャルロットを殴り飛ばすと、光の翼を上に集めて収束荷電粒子砲を放った。
「くっ!」
シャルロットはとっさに防御パッケージを起動させて収束荷電粒子を受け流すが、その衝撃で大きく吹き飛ばされた。
「くそっ!」
エリーナはスナイパーライフルを放ちながら、同時にシールドビット先端よりビームを放っていた。
福音は素早い動きで攻撃を次々とかわしていく。
「速過ぎる!これが軍用IS性能だっていうんか!?」
そして福音がエリーナに接近すると、光の翼を上に集めて収束荷電粒子砲を放った。
「くそっ!」
エリーナはとっさに全シールドビットを前に集めて壁を作って防ぐが、福音は更に収束荷電粒子を撃ち込んでいき、遂にシールドビットが耐え切れず爆散した。
「ぐあっ!」
その爆発に巻き込まれて、エリーナは吹き飛ばされた。
「くっ・・・!」
簪は非固定ユニット、両足前面、バックユニットを展開するとミサイルを一斉に福音に向けて放つが、福音も光の翼より光の羽を放ってミサイルをすべて撃ち落した。
「そんな・・・・」
そして福音が簪に向けて収束荷電粒子砲を放とうとしていた。
「簪!」
するとティアが簪を突き出すと、その直後に背中の大型荷電粒子砲を放った。
しかし福音はチャージを一旦中止すると荷電粒子をかわして、再度チャージをして収束荷電粒子を放った。
「っ!」
そして収束荷電粒子は右の大型荷電粒子砲を撃ち抜いて爆発した。
「うわぁぁぁぁぁ!!」
ティアは爆発の衝撃で海に墜落していった・・・・
「くっ・・・よくも・・・よくも!」
そして箒は展開装甲を一斉にすべて展開すると、福音に向かっていく。
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
箒は雨月を振るって光波を放つが、福音はかわすと光の羽を放ってきた。
「くっ!」
箒はスラスターを噴射して光の羽を回避していくと、今度は雨月を先に振るい空裂を少し遅らせて振るった。
福音は向かってくるエネルギーをかわしていくが・・・・
「そこだっ!!」
そして箒はスラスターを全開にして飛び出すと、福音をすれ違い際に深く切り付けた。
「どうだっ!」
しかしその直後福音はその場で回し蹴りをして箒を蹴り飛ばした。
「ぐっ・・!!」
更に追い討ちで収束荷電粒子砲を放ち、箒に直撃させた。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
そして箒は更に吹き飛ばされて、小島に叩きつけられた。
「がはっ!?」
背中を強く叩きつけられて息が一瞬詰まる。
「・・・ぐ、ぐぅ・・・うぁ・・・」
箒は意識が薄れていくが、何とか目の前を見ると、福音が再度収束荷電粒子砲を放とうとしていた。
(・・こんなところで・・・終わるのか・・・)
福音が収束荷電粒子砲をチャージしていくをの箒はただ見ていることしかできなかった・・・・
「・・・・・・」
そんな時に箒はとある人物の顔が脳裏を過ぎる。
「・・・一夏・・・」
そしてその者の名を呟く・・・・
(・・・助けて・・くれ・・・)
そうして福音が収束荷電粒子砲を放った・・・・・・
しかしその瞬間、誰かが両者の間に入りこみ、福音の収束荷電粒子砲を防いだ。
「っ・・・?」
箒はそれで目を覚まして、前を見る。
そして福音が収束荷電粒子砲を放ち終わって、少し動揺したように動きが鈍っていた。
するとその直後に左側から荷電粒子が飛んできて福音に直撃して遠くに吹き飛ばされて海に墜ちた。
「・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
ティアは息を荒くしながらも、半身を起こしていた。
海に墜落したティアだったが、すぐに岸に上がると、残った大型荷電粒子砲を福音に向けて放った。
「・・・・これで・・・僕の役目は・・・果たしたよ・・・」
そしてティアはそのまま後ろに倒れて気を失った・・・・・
「・・・・・」
箒は自分の目を疑っていた。
目の前には白き鎧を身に纏ったとある人物が居た・・・・
それは自分を庇って重傷を負い、昏睡状態になっているはずの者・・・・
そして・・・誰よりも・・大切に思う者・・・・
その者の纏う白い鎧は以前よりかなり異なっていた。
装甲の数が以前より多くなっており、身体のほとんどを装甲に覆われている状態で、唯一装甲が無いのは関節と顔ぐらいである。しかしその装甲の形状は・・・・バンシィとほぼ同じであったが、装甲色は黒ではなく白で、紺とグレーが少しあるぐらい。左腕には中型のユニットがあり、さっきまで展開していたユニットを戻していた。背中には以前のウイングスラスターよりも大型化したウイングスラスターを持っており、その中央にはバックパックが装着されていた。そして装甲が少ない頭部には耳にデバイスを装着し、以前にあった頭のデバイスはリング状になっており、額にあたる部分に一角獣を思わせる一本の角があるのが特徴的であった。そして右手には彼の愛用の剣が握られており、以前より一回りでかくなっていた。
「俺の仲間は・・・誰にもやらせはしねぇ!!」
そしてその者は右手の剣を振るった・・・・
「・・・一夏・・・」
そこに居たのは新たなる力と姿を得た白式を身に纏う一夏の姿があった・・・・・
後書き
原作と違う白式の魔改造・・・・その特徴を見れば何をモデルにしているのか分かるはずです・・・。そして次回は白式無双・・・・の予定・・・
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トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!