昔の夢を見た。
なんであのとき、あんなこと言ったんだろうか。
「もうお前は一人なんかじゃない!いつでも俺がついてるから!」
昔、俺が双子の妹に言った言葉である。
今となっては死ぬほど恥ずかしい。黒歴史である。
とりあえず時計を見る。4時。
喉も乾いたので水を飲みにベッドから出ようとすると、手のついた場所に何かが当たった。
「んぅ・・・ふひひ・・・」
「う、うえぇぇぇぇぇぇ!?」
ありえねぇ。
確かに昨日、寝る前に部屋の鍵はちゃんとかけたはずだ。
と、この話題はそこまでにしておいて。
「この状況をどうすればいいのさ・・・」
手を付いたら妹のオパーイを掴んでいた件。
速攻で手を離す。
ちなみに絶壁。
い、いや冷静になれ俺。よく考えるんだ。
「お前起きてんだろ」
「あ、バレた?」
マジで起きていやがったか、この愚妹。
「おはよう、良介お兄ちゃん!」
「何がおはようだ何が。
今日はどうやって入ってきたんだ?」
「何言ってるの?
良介お兄ちゃんが寝るずっと前からクローゼットの中にいたよ?」
なにそれこわい。
敵は既に中にとかもうね。
「さて。
さっさと自分の部屋に帰りなさい。
てか一人で寝かしてよいい加減。
いくつになれば一人で寝るようになるん?」
「え?
私は一生良介お兄ちゃんと一緒に寝るつもりだけど」
「はいはい、そういう冗談はいいからねー。
とにかく、いいから帰りなさい。
水飲んでくるから、それまでに部屋に戻らないと引きずって連れてくからな」
「はーい」
俺は部屋を出た。
「良介お兄ちゃんのベッド、良介お兄ちゃんの匂いがするの・・・」
戻ってきたら妹が俺のベッドでくるまって眠っていた。
あまりに寝顔が可愛いので、放置して机で眠ることにした。
おやすみ、なのは。
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おいこら愚妹。いい加減そうやって俺にひっつくのはやめろ。
妹が兄貴にひっついてきて鬱陶しそうにするお話。しかし嫌いってことはない。でもひっつくのはやめていただきたい。