No.463350

妹が俺離れしてくれない―プロローグ―

なし水さん

おいこら愚妹。いい加減そうやって俺にひっつくのはやめろ。

妹が兄貴にひっついてきて鬱陶しそうにするお話。しかし嫌いってことはない。でもひっつくのはやめていただきたい。

2012-08-01 14:58:23 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3260   閲覧ユーザー数:3010

 

昔の夢を見た。

 

なんであのとき、あんなこと言ったんだろうか。

 

「もうお前は一人なんかじゃない!いつでも俺がついてるから!」

 

昔、俺が双子の妹に言った言葉である。

今となっては死ぬほど恥ずかしい。黒歴史である。

 

とりあえず時計を見る。4時。

喉も乾いたので水を飲みにベッドから出ようとすると、手のついた場所に何かが当たった。

 

「んぅ・・・ふひひ・・・」

 

「う、うえぇぇぇぇぇぇ!?」

 

ありえねぇ。

確かに昨日、寝る前に部屋の鍵はちゃんとかけたはずだ。

 

と、この話題はそこまでにしておいて。

 

「この状況をどうすればいいのさ・・・」

 

手を付いたら妹のオパーイを掴んでいた件。

速攻で手を離す。

ちなみに絶壁。

 

い、いや冷静になれ俺。よく考えるんだ。

 

「お前起きてんだろ」

 

「あ、バレた?」

 

マジで起きていやがったか、この愚妹。

 

「おはよう、良介お兄ちゃん!」

 

「何がおはようだ何が。

今日はどうやって入ってきたんだ?」

 

「何言ってるの?

良介お兄ちゃんが寝るずっと前からクローゼットの中にいたよ?」

 

なにそれこわい。

敵は既に中にとかもうね。

 

「さて。

さっさと自分の部屋に帰りなさい。

てか一人で寝かしてよいい加減。

いくつになれば一人で寝るようになるん?」

 

「え?

私は一生良介お兄ちゃんと一緒に寝るつもりだけど」

 

「はいはい、そういう冗談はいいからねー。

とにかく、いいから帰りなさい。

水飲んでくるから、それまでに部屋に戻らないと引きずって連れてくからな」

 

「はーい」

 

俺は部屋を出た。

 

 

 

 

「良介お兄ちゃんのベッド、良介お兄ちゃんの匂いがするの・・・」

 

 

 

 

戻ってきたら妹が俺のベッドでくるまって眠っていた。

あまりに寝顔が可愛いので、放置して机で眠ることにした。

おやすみ、なのは。

 

 
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