一刀が曹操を救出し、外に出ると――
「待ってください!」
(あちゃー…見つかったかー。どうしような、本当…)
待ち構えていたのは董卓軍だった。
(一人なら切り抜けるのは造作もないけど…ここに来て足枷か…腹の探り合いは好きじゃないけど、誤魔化して切り抜けよう…)
「何かな?董卓さん」
一刀は何事もないかのような態度で受け答えをする。
「北郷さん、その人は誰ですか?」
初っ端から核心を突いてくる董卓。一刀も流石に面食らうと思いきや…
「牢に囚われていた女の子だよ」
一刀は曹操に口裏を合わせるよう目配せをする。
「北郷さん、嘘はつかなくていいです。私たちは知ってるんですから」
「なんで知ってるか、は聞かないでおくよ。俺たちに利はないし、正しい情報と決まってるわけでもないからね」
一刀は仕方なく、正直に話し、互いの目的が一致することを悟った。
「なら互いにこのことを漏らさないって言うなら、俺は別に構わないよ。
一刀は董卓と1対1で対談している(一刀はハンデ?で武器なし)
対談の結果、これからのことを考えて同盟を組むのが得策という流れになった。そしてそれを各軍の代表者を集めて後に話し合うことにした。
「と、言う訳だ」
一刀が軍の戻った時、既に決着がつき、虎狼関は陥落・将は投降済みだった。
「皆、黙って聞いてくれ。洛陽だが――俺が行った時、既に町はがら空き、城も同様だった。あと、牢獄に囚われていた子を助けた。最後に曹操軍は恐らく騙されていた。そして後で董卓軍と同盟の話をする」
一刀は自分が見聞きしたものを全て伝え、反応を見る。尤も、誰も何も言わなかったが。
「そっちの戦果は?」
「はい!まず、袁紹軍は無策で突っ込んだため兵の多数が被害を受けました!」
袁紹軍の護衛に回った愛紗が答える。
「次は――自軍の被害は?」
「は、はい…自軍の被害は軽傷が3割、重症が1割ほどです…」
雛里が答える。
「最後に敵はどうなったか」
「敵の兵は将が倒されたあとは士気も下がった為に多数が生きています。また将を倒したのは私たちと董卓軍、孫策軍です!また、荀彧・典韋・許褚が董卓軍に、袁術の客将―とされている孫策軍が楽進・李典・于禁の三名を投降させ、私たちの軍に夏侯惇・夏侯淵、それと程昱・郭嘉です」
朱里は殆ど息継ぎをせず言い切る。
「朱里、早く伝えるのはいいけど、きちんと区切らないと聞き取りづらいよ。あと、曹操を牢獄で見つけたから連れてきたけど、いいかな?」
一刀が牢に入れられていた曹操を紹介する。ここまでに一刀が即興で作った軽食で少しは体力を回復させていたため、自分で説明もしていた。
説明も終わり、洛陽に向かうために準備を整えて、董卓軍との話し合いに向かう。
「じゃあ、今回は朱里と桃香と俺が代表で行こう。他の人はゆっくり休んでくれ」
後書きのコーナー
分かりやすいように曹操軍がそれぞれどうなったか書きました。なるべく考えたんです。でもこんなのしか書けてません。
前回に引き続きアンケートも募集中です。皆さん協力お願いします。
この話の後は、拠点的なものを書く予定ですが、皆さんに意見を聞こうと思います。
読みたい方は、1、そんなこと書かなくていいから次行け!という方(笑)は2と書いてください。
複数回投票の判断は、反○○連合時と同じで行きます。
現在、1に投票してくださった方が一名です。
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気付くと自由に動いてる一刀を書いて早17話。
今回もいつものような感じで書いていきます。