~~~魔法評議会会場ERA~~~
「目標補足、空間座標補正」
「山岳地帯の波長の影響で空間座標の補正は困難です」
「もう少し高度を上げるんだ」
「魔力装填率60%」
「エーテリオン属性融合完了」
「エーテリオンの射出まであと27分」
あれがエーテリオンか・・・単体で使用出来ないかな?そうすれば俺の魔法に幅が広くなる。使える場面は限られてくるけど。魔力も底を尽きるだろうな。
「議長が体調を崩してるこの時にこのような決断を迫られるとは・・・」
「仕方あるまい。議長欠席中、魔法界の秩序保全の全権限は我ら9人のものじゃ」
「・・・」
「そう心配するなオーグ。他国への手続きなしの魔法攻撃といえど国家安全保障令第27条四節が適応されておる」
「法律の話をしておるのではない・・・我々が投下するのは
「悪魔とはゼレフの事じゃよ。
・・・そろそろ評議院ともオサラバだな。
「いよいよですねジーク様」
「・・・」
「あなたの8年の想いが実現するのです」
「怖くないのかウルティア?」
「ええ少しも。私はいつでもジーク様を信じてますから」
けっ、大法螺吹きやがって。後で見てろよ。
「そりゃあそうか・・・お前には命の危険がない(俺にもないけど)」
「そうね(クス)」
「俺は少し震えてるよ。失敗したら大変なことになる」
「・・・(!!!)」
「だがここが度胸の見せ所だ。やっと夢の続きが見られるのだからな」
「ええ」
「・・・」
・・・あんまり会話が噛み合ってないな。そりゃあっちは全く気づいてないからなんだけど。
「そろそろか」
「そうね」
この茶番の答えが出てくるぞ・・・。
「エーテリオン射出最終フェイズ完了」
「
「祈りを」
「祈りを」
「祈りを」
「祈りを・・・」
「・・・(ギラギラ)」
・・・ヤジマさんそんな怖い顔で見ないで、マジで頼むからさ。
「聖なる光に祈りを!!エーテリオン解放!!!!」
ドン!!!
「(ここまで音が響いてくるとは・・・やはり恐ろしい魔法だ。原作の
「エーテリオン目標に命中!繰り返す!エーテリオン目標に命中!」
「破壊は成功か!?確認急げ!!」
「エーテルナノ融合体濃度上昇。異常気象が予測されます」
3・・・、
「あの塔には何人の者がいたのか・・・」
「ゼレフ復活を阻止したのだ。その為の犠牲ならやむを得んよ」
「・・・我々のした事をどう正当化しようと犠牲者の家族の心は癒されんよ」
2・・・、
「爆心地中央にエーテルナノ中和物・・・い、いえこれは・・・!!」
「融合体濃度急速に低下!」
「別エネルギーと思われる高魔力発生!」
「カウンターが追いつかない!」
「何だこれは!?」
「映像回復します!」
1・・・、
「目標健在!」
「い・・・いえ!!何だあれは!?」
「巨大な
「
「「「何じゃと!!?」」」
・・・GO!
「(
「ジーク!これは一体どういう事かね!?」
「こういう事・・・ですよ!!」
「!!」
「え・・・カ・・・ハ?」
ウルティアに
「ジ、ジーク!?何を・・・!!」
「この背中の紋章を見れば分かるでしょう?」
「ウ、ウルティアが・・・
「この女は俺の
「あ、ああ・・・」
混乱中にも関わらず、ウルティアは連行された。ヤジマさんマジパネェ\(^o^)/
「それはそうとジーク!あれは何じゃ!!」
「・・・あれこそが真の楽園の塔の姿です。27億イデアもの魔力を吸収してやっと楽園の塔は完成する・・・だが」
「楽園の塔に27億イデアの魔力蓄積!そんな魔力一箇所に留めておいたら暴発するぞ!」
「てかどうなってるんだこれは!?」
「・・・という訳です。三分もしないうちに暴発し、楽園の塔はなくなる・・・」
「何故あの場で言わなかったんじゃ!?」
「・・・弟が作ったものを見たかった」
「何!?」
「ゼレフの亡霊に取り憑かれ、人生を棒に振った哀れの弟の作ったものを見たかった・・・お前はそんなものの為に人生を無駄にしたのかと・・・言ってやりたかった・・・」
「・・・」
「映像を見てください・・・
元々多重に属性が付加されたエーテリオンの魔力を一箇所に収束するのに無理があったんだ。その無理はどこかで帳尻を合わせられる。
「楽園の塔が倒れるぞ!」
「魔力が・・・暴発する!!」
エーテリオンが射出された時と同じように画像は光り輝き視覚を麻痺させる。回復した後に見た映像は何もない海の光景だった。
「楽園の塔破壊確認!繰り返す!楽園の塔破壊確認!」
「ふう・・・」
「これで終わったか・・・」
「・・・ゼレフの亡霊に取り憑かれた弟に安らぎがある事を願わん」
「ジーク・・・」
「ヤジマさん・・・そんな顔しないでください。これも俺が背負わなくてはならない罪です。元々背負わなければならなかった命が一人増えただけです・・・それだけですから・・・」
俺は少し泣いた。雰囲気は大事だからね。
――――――――――――――――――――――――――――
その後を簡単に説明しておこう。俺は楽園の塔の説明不足とウルティアがスパイだと黙っていた事を引き合いに出され、評議員を希望辞職という名の解雇を言い渡された。ついでに
「まあそんな事はどうでもいいとして・・・一言言わせてもらおう」
計 画 通 り(`・ω・´)
「ヒーーーハーーーーー!!」
こんな姿を見られれば間違いなく危ない人認定を受けると思いながらも叫ぶのをやめない。俺は 冷静になるまで 叫ぶのを やめない!!!
「・・・少しもちつけ俺」
さっきからネタばかりだぞ。こんな時こそ深呼吸・・・スーハースーハー。
「さて・・・これからどうするかね・・・」
楽園の塔編は完全に崩壊した。投獄フラグも完璧にへし折ったし、これで俺は自由・・・
「あ」
そういやこの姿でマトモに魔法使ったのって
「やりたい事、やらなきゃいけない事はいっぱいあるけどこの一言で始めよう」
これから俺の憑依物語は始まる!!
「・・・・・・自分で言っててなんだけど、これって新連載が波に乗れなかった時の打ち切りのセリフだよね?」
打ち切らないよ!?by作者
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FAIRY TAILのジェラール・フェルナンデスに憑依してしまった主人公。投獄フラグをへし折って自由気ままに過ごす為に、色々と画策する程度の物語です。ただ・・・へし折った後が大変なのを忘れてませんよね?