「アンタ今日の放課後、ちゃんと空けときなさい!!」
「そこに俺の意思はないよね!?」
唐突に言われても困るんだけど・・・。ってか何でこんな事になっているのかというと、発端はすずかの一言だった。
「ねぇ、アリサちゃん。明日、私の家でお茶会しないかな?」
「いいわね!そうしましょ!それじゃあ零冶、明日の予定はちゃんと空けときなさいよ!!」
「いきなりだなおい!てかそこに俺の意思はないよね!?」
少しは意見を聞くとかしたらどうだ?
「うるさい!いいから空けときなさいよ!!空けてなかったら引きずってでも連れて行くわよ!!」
「もうそれ拉致だから!?犯罪だからね!?」
明日はすずかの護衛バイトが休みなのに・・・。
「それじゃあなのは、明日、お昼頃に「無視!?」すずかの家にくるようにね。すずかもそれでいいでしょ?」
「う、うん、分かった。」
「にゃはは・・・なのはもそれでいいよ。・・・(すずかちゃん。最近のアリサちゃん、零冶君と仲がいいよね?)ヒソヒソ。」
「ヒソヒソ(う、うん。最近やたらと零冶君を誘ったりしてるし・・・一緒にいると楽しそうだよ。)」
「(だよねぇ。・・・あれ?すずかちゃん、いつの間に零冶君のことを名前で呼ぶようになったの?)」
「(う、うぇ!?そ、それは・・・その・・・。)」
慌てるすずかは上手く言えなかった。そして、なのはのトドメの一撃が、
「(そういえば最近、すずかちゃんと零冶君って一緒に下校してないかな?それにバスを降りるときだって、住んでる場所が違うのに一緒に降りてたよね?何でかな?)」
「ええ!?見てたの!?・・・あ。」
すずかはハッとしてなのはを見た。すると、なのははすずかを見ておらずその後ろを見ていた。何故か怯えている。そして後ろを見ると・・・そこには。
「ふぅん、やっぱり一緒に帰ってたのねぇ?・・・で、どういうことかしら~?す・ず・か?」
般若がいた。
「ひぃっ!!あ、アリサちゃん!?こ、これはその、えと・・・あ、あうぅ。」
落ち着けすずか。普通に護衛のバイトだって言えば問題ないだろう?別にそれぐらいでアリサは怒ったりしないだろうに・・・。
「あぁバーニング、それは俺がすずかの護衛のバイトをしてるからだ。」
ほらこうやって普通に言えばいいのに。ん?すずかは一体何に怯えて・・・
「な、なんでアンタがすずかの護衛をしているのよおぉぉぉぉ!!!!ちょっとこっち来なさい!!」
「は!?え!?ちょっ!?なんでそんなに怒っている「うるさい!!」ま、待て!、腕はそっちに曲がらな・・・ぎゃああああああ!!」
そのまま屋上に引きずられてアリサ流O☆HA☆NA☆SHIを受けました・・・・・・なんで?
で、結局俺はすずかの家に行くことになった。ああ、俺の休日が・・・orz
Side アリサ
明日はすずかの提案で彼女の家でお茶会することになった。よし、じゃあ折角だから零冶も誘ってあげましょう。断っても連れて行くけどね。
「それじゃあ零冶、明日の予定はちゃんと空けときなさいよ!!」
「いきなりだなおい!てかそこに俺の意思はないよね!?」
「うるさい!いいから空けときなさいよ!!空けてなかったら引きずってでも連れて行くわよ!!」
折角私が誘ってあげてるんだから、素直に来なさいよ!
「もうそれ拉致だから!?犯罪だからね!?」
そんなの私の権力でもみ消してやるわよ!
「それじゃあなのは、明日、お昼頃に「無視!?」すずかの家にくるようにね。すずかもそれでいいでしょ?」
私は何も聞こえないわよ。
「う、うん、分かった。」
「にゃはは・・・なのはもそれでいいよ。・・・(すずかちゃん。最近のアリサちゃん、零冶君と仲がいいよね?)ヒソヒソ。」
「ヒソヒソ(う、うん。最近やたらと零冶君を誘ったりしてるし、一緒にいると楽しそうだよ。)」
・・・二人とも、聞こえてるんだけど。・・・そういえば私、何でこんなに零冶に構っているんだろ?最初は何とも思っていなかったのに・・・。
「(だよねぇ。・・・あれ?すずかちゃん、いつの間に零冶君のことを名前で呼ぶようになったの?)」
「(う、うぇ!?そ、それは・・・その・・・。)」
・・・え?
「(そういえば最近、すずかちゃんと零冶君って一緒に下校してないかな?それにバスを降りるときだって、住んでる場所が違うのに一緒に降りてたよね?何でかな?)」
「ええ!?見てたの!?・・・あ。」
・・・・なんですって?すずかと零冶が一緒に下校しているですって?
「ふぅん、やっぱり一緒に帰ってたのねぇ?・・・で、どういうことかしら~、す・ず・か?」
私の顔は自分でも分かるくらい引き攣っていた。
「ひぃっ!!あ、アリサちゃん!?こ、これはその、えと・・・あ、あうぅ。」
すずか素直に吐くなら少し手加減してあげる。・・・許さないけどね。
「あぁバーニング、それは俺がすずかの護衛のバイトをしてるからだ。」
・・・ブチッ。
「な、なんでアンタがすずかの護衛をしているのよおぉぉぉぉ!!!!ちょっとこっち来なさい!!」
「は!?え!?ちょっ!?なんでそんなに怒っている「うるさい!!」ま、待て!、腕はそっちに曲がらな・・・ぎゃああああああ!!」
あれ?何で私は怒っているんだろう?・・・分からない。零冶がすずかの護衛をしてるってきいたら、なんかこう・・・モヤモヤがして、すごく納得できなかった。
私・・・一体どうしたのだろう?
翌日
痛てててっ、まったくバーニングめ!なんてことしやがる!まだ昨日の傷が痛みやがる。あの後バーニングに許して貰った。今度買い物に付き合うという条件付きで。
しかし、何であんなに怒ってたんだろうな?ふむ、取りあえず着いたから呼び鈴を鳴らすか。
「いらっしゃい零冶君!」
「あぁ、すずか。お邪魔す「遅い!!!」・・・一応12時前に来たんだが?」
「うるさい!男ならレディを待たせるんじゃないわよ!!」
「ちなみにお前は何時来たんだ?」
「11時よ!」
早ぇよ!
「ま、まぁまぁアリサちゃん。ほら零冶君も上がってね?」
それからすずかたちとお茶を飲んだ。そして二時間ぐらい雑談していたら高町兄妹がやってきた。・・・相変わらず高町兄は俺を睨んでくる。もういい加減にしたらどうだ?
「にゃはは、遅れてごめんね?」
「いいわよ別に。どうせ寝坊でもしたんでしょ?」
「ふふ、なのはちゃんらしいね?」
「にゃはは・・・。」
「・・・俺の扱いと随分差があるような。」
そんな理不尽に嘆きつつ紅茶を飲む・・・ズズッ。うん、やっぱり紅茶はアールグレイだな・・・ん?
何かが走り回っているのが見えたのでそちらを見ると、似非フェレットが子猫に追いかけ回されている。・・・まぁ頑張れ。そのうち猫も飽きるだろう。
そして猫から解放された似非フェレットが白く燃え尽きていた。大丈夫か?と思いつつもう一口紅茶を飲もうとしたとき、
ドクンッ
「「「っ!?」」」
こんなときにジュエルシードが発動した。空気読めジュエルシード。俺の安らぎの時間を返せよ。
「あ!ユーノ君!?」
あ、似非フェレットが外にむかって走り出した。・・・そういうことか。
さて、俺はどうしようか・・・。ん?少し離れた所に魔力反応?ジャミングを掛けているようだが、僅かに感じ取れた。
(零冶、聞こえる?)
・・・あぁ、これはフェイトだったか。
(ああ、聞こえる。ジュエルシードだろう?)
(うん)
まぁフェイトなら高町には負けんだろう。それい俺、動けないし。
(悪いが今俺は動けん。だから今日はお前に任せるよ。それと、魔導師が一人そっちに向かった。まぁ、お前の技量なら負けはしないだろうから安心しろ。)
(・・・そう、分かった。)
(まぁ頑張れよ。)
さて、俺は紅茶を飲まないとね。・・・ズズッ
Side フェイト
(まぁ頑張れよ。)
零冶から今日は無理だと言われた。ちょっと残念だった。・・・それよりも零冶が言ってた魔導師が気になる。零冶が言うにはそれほど強くないみたいだけど・・・。
そして反応があった場所に着くとそこには大きい猫がいる。そしてその側に女の子がいた。
あの子が零冶の言ってた魔導師・・・わたしと同じくらいかな?それに魔力は高いみたい。だけど、私の邪魔をするなら容赦はしない!!
「・・・フォトンランサー。」
槍状に尖った魔力弾が大きな猫に襲いかかる。
そして気絶する。
「ニャアアアア!!」
「なっ!?」
「魔法の光・・・あの子、魔導師だ。」
「っく!レイジングハート!!」
[セットアップ!]
そしてわたしの次の攻撃を防いだ。
わたしと同じインテリジェンスデバイス・・・、でもあの子、戦いに慣れてない。わたしの敵ではない。
[サイスフォーム!]
「申し訳ないけど、ジュエルシード・・・貰います!」
[アークセイバー!]
魔力刃は弧を描きながらあの子に迫る。
「・・・っ!」
[プロテクション!]
一応命中したみたいだけど、多分防御されたと思う。でも、本命はそれじゃない。わたしは命中地点から上に向かって飛ぶ。するとあの子は狙い通り上に退避した。バルディッシュを振り下ろす。でも、また防がれた。少しはやるみたい。
「なんで・・・なんで急に攻撃するの!?」
そんなこと・・・
「多分、答えても・・・意味が無い。」
「・・・っくぅ!」
鍔迫り合いからお互いに離れ、わたしは木の上に、女の子は大きな猫の前に降りて構えた。
「ディバインバスター、スタンバイ!」
「フォトンランサー、イエッサー。」
いつでも攻撃は可能な状態でお互いに睨み合う。
「・・・にゃぁ。」
「・・・!?」
目を覚ました猫に気をとられた。今がチャンスだけど、でも
「・・・ごめんね。」
[ファイヤ!]
私はあの子に謝って、攻撃を放った。
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第十話 白と金の邂逅