No.461087

IS−インフィニット・ストラトス−黒獅子と駆ける者−

トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!

2012-07-28 15:10:39 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:3304   閲覧ユーザー数:3116

 

 

 

episode32 海に着けば十一時!!

 

 

 

 

そうして時間は経って行って臨海学校当日・・・・・・

 

 

 

 

「うーん・・・意外と長かった・・・」

 

と、隼人はバスから降りると、大きく背伸びをした。

 

今日は快晴であり、本当に海日和であった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

そうして旅館の女将に挨拶を済ませてから、生徒はそれぞれ決められた部屋に向かうが・・・・・

 

 

 

 

「・・・で、俺たちの部屋ってどこだ・・・」

 

「俺が知るかよ」

 

隼人と一夏はどこの部屋割りなのか聞かされておらず、玄関で止まっていた。

 

 

 

「お前達の部屋はこっちだ」

 

と、千冬が二人を呼ぶ。

 

「良かったぜ・・・一瞬廊下で寝るかと思っていたぜ」

 

「今の時勢ありうる話だからな」

 

と、二人は千冬の後についていく・・・・

 

 

 

 

 

「ここだ」

 

 

「「え・・・?」」

 

と、隼人と一夏は声を重ねて間抜けな声を出す。

 

部屋の扉には千冬のフルネームが書かれていた。

 

「・・・ここ・・・教員部屋・・ですよね?」

 

「あぁ。一応対策みたいなものだ」

 

「と、言うと・・?」

 

「実際のところ他のやつらと同じようにお前達個人で部屋を用意しようと思っていたが、そうなれば就寝時間を無視して女子どもが行くだろうと思って、今回はそうさせてもらった」

 

「納得」

 

「まぁ・・・当然な判断・・ですね」

 

 

 

「それで、織斑は山田先生の部屋で、神風は私の部屋だ」

 

「はい」

 

「わかりました」

 

「言っておくが、ここでも学園生活と変わらない。その点には注意しろ」

 

「はい」

 

そうしてそれぞれ教員部屋に入っていく・・・・

 

 

 

 

「おぉ・・・・結構眺めは良いですね」

 

隼人は荷物を置くと、窓から見える海を見る。

 

「しかし以外でしたね・・・。織斑先生だったら一夏をここに泊めると思っていましたが」

 

「気まぐれだ」

 

「気まぐれ・・・ですか・・」

 

「・・今日は一日遊んで来い」

 

「分かりました」

 

そして隼人は荷物から水着とタオル、着替えを取り出して部屋を出た・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして着替え終えた隼人は浜辺に出てきた。

 

「おぉ・・・太陽が眩しいぜ」

 

と、右手で日差しを遮る。

 

水着はあの時の買い物で買った紺の短パン型で、膝まで伸ばしているロングヘアーは根元をゴム紐で結んでポニーテールにしていた。

 

 

 

 

「今日は海を泳ぐのには最適だな」

 

そして隼人は準備体操を念入りにした。

 

 

 

 

「はぁぁぁぁやぁぁぁとぉぉぉぉぉ!!」

 

と、後ろから鈴の声がすると、鈴が隼人に飛びついた。

 

 

「何準備体操しているのよ。ほら、終わったんなら泳ぐわよ!」

 

「おいおい・・。お前もちゃんと体操しろよ。溺れるぞ」

 

「大丈夫。あたし溺れたことないもん。前世はたぶん人魚ね」

 

「その根拠はどこから来てんだ」

 

「うーん・・・勘?」

 

「・・・なんだよそれ」

 

そうしていると鈴は軽々と隼人の身体をよじ登っていき、肩車の状態になる。

 

「おぉ・・・高いわね。ちょっとした監視塔になるわよ」

 

「監視塔かよ」

 

「いいじゃん。人を助けるんだし」

 

「あぁそうかい」

 

 

 

 

「な、何をしていらっしゃるの!?」

 

と、セシリアが声を上げて鈴に向かって言った。

 

「何って?監視塔ごっこ」

 

「ごっこかよ」

 

「だってあたし資格持ってないもん」

 

「そりゃそうだ」

 

 

 

「わ、わたくしを忘れないでください!鈴さん!さっさと降りなさい!」

 

 

「そういうことだ、鈴。このままだと俺が迷惑だ」

 

「はいはい・・・分かりましたよ」

 

と、鈴は隼人の肩から降りると、片手を着いてそのまま飛び上がって着地した。

 

「そんじゃぁ隼人。今から競争しようよ」

 

「競争か・・・ルールは?」

 

「あのブイまで先に着いたほうが勝ち。負けたらカキ氷奢りなさいよ」

 

「結構言うな・・・。返り討ちにしてやるよ」

 

 

 

「な、何二人で盛り上がっているんですか!わたくしも参加しますわ!」

 

と、セシリアが二人の間に入ってきた。

 

「いいわよ。それじゃぁビリは二人分のカキ氷を奢るってどう?」

 

「俺は構わん」

 

「わたくしもよろしくてよ」

 

「よし・・・それじゃ・・・よいドン!」

 

と、鈴は一気に駆け出して行った。

 

「ず、ずるいですわよ!自分のタイミングで!」

 

と、セシリアが走り出すと、その瞬間隼人が一気に飛び出して行った。

 

「え・・・?」

 

セシリアが唖然としていると、隼人がもう鈴に追いついた。

 

「はやっ!?」

 

すると鈴は驚き、それによって砂浜に足を引っ掛けてそのまま豪快にこけた。

 

(今のうちですわ・・・!)

 

そしてセシリアはその間に鈴を追い越して海に入っていった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いな鈴。二人分奢ってくれて」

 

「そうですわね。感謝しますわ」

 

と、隼人とセシリアはかき氷を食べながら鈴に礼を言う。

 

「きぃぃ!あん時こけなかったら勝てたのに!」

 

鈴は地団駄を踏む。

 

「不意打ちで勝とうなんぞ、甘い甘い」

 

「うぐっ・・・」

 

「ですよね。隼人さんの言う通りですわ」

 

と、二人から駄目出しを受けて、鈴は言い返そうにも言い返せなかった。

 

 

 

 

「さてと、もう一泳ぎ行ってくるか」

 

そして隼人はカキ氷の容器を置くと、海のほうに歩いていった・・・・

 

 

 

 

 

 

「・・・・ん?」

 

隼人は海に入る前に、あるものを見た・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、だからやめてってエリーナ・・!」

 

「いいじゃんいいじゃん。減るもんじゃないから」

 

と、エリーナがティアの後ろから胸を揉んでいた。

 

ティアはグレーに白いラインが入ったハイグレ水着であり、エリーナはスポーツタイプのグレーのビキニであった。

 

二人とも制服では目立たないが、水着となれば結構いいスタイルであることが分かる。

 

「・・前にもそう言っているから・・・うぅ・・」

 

「ほれほれ・・・・気持ちよくなっちゃって・・」

 

「・・・あぁ・・」

 

そしてティアは顔を赤くして、足に力が入らなくなったのか、その場に座り込んだ。

 

「あり?いっちゃった?」

 

と、エリーナは首をかしげる。

 

「・・や、やりすぎ・・・だよ」

 

「にしし・・・ティアはやっぱ胸に弱いなあ」

 

と、エリーナは満足そうであった。

 

「・・・・・」

 

一方のティアは少し息を荒げていた。

 

「よし!気分転換に海で泳ごうや」

 

と、エリーナはティアの右手を持つと、そのまま海に引きずっていった。

 

「・・す、少しは休ませてよ・・・」

 

「貴重な時間や。無駄の無いようにやるもんや」

 

「・・分かんないよ・・・」

 

と、エリーナは強引にティアを立たせて海に入っていった・・・・

 

 

 

 

 

(・・・ティアのやつ大変だな・・・・・。エリーナもエリーナだが・・・)

 

隼人は一息を吐くと、海に入っていった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

その頃簪は海の水が染み込んだ砂でお城を作っていた。

 

簪は学校指定のスクール水着を着ていた。

 

 

 

「お前は泳がないのか」

 

「・・・?」

 

すると海のほうから隼人がやって来た。

 

「隼人・・・」

 

「今泳ぐと結構良いぞ」

 

「・・・私・・・泳ぐの苦手なの・・・」

 

「そうか・・・」

 

そうして隼人は簪の前に座り込む。

 

「・・あれから楯無さんとは話しているのか?」

 

「うん・・・。よく・・話すようになった・・」

 

「そうか・・・。それは何よりだな」

 

「でも・・・・お姉ちゃんとこうして話せるようになったの・・・隼人のおかげ」

 

「いいや・・。俺はただ君が楯無さんと話せるようにしただけさ。後は楯無さんが試行錯誤でやっていったんだよ」

 

「それでも・・・隼人はお姉ちゃんの本当の気持ちを教えてくれた・・・・・それで、お姉ちゃんの事が分かるようになった」

 

「・・・・そうか」

 

「・・・ねぇ、隼人」

 

「なんだ?」

 

「・・・聞いていいのか分からないけど隼人って・・・・その・・・」

 

と、簪は頬を赤らめて視線を泳がす。

 

「・・・?」

 

「・・・す、好きな人とか・・・いるの?」

 

「好きな人、か」

 

 

 

「・・・・・」

 

 

 

「・・・今の所いないな・・・。これといったのは」

 

「・・そう・・・なんだ」

 

と、簪は少しガッカリとする。

 

「・・・わ、私は・・・どう思っているの・・・?」

 

 

 

「・・・簪か・・・・友達さ」

 

「・・友達・・・」

 

「・・・少し深い・・方のな」

 

「・・そっか・・・」

 

 

 

「・・それじゃぁ俺は一旦海の家に戻るな」

 

「う、うん」

 

そうして隼人は立ち上がると、海の家に向かって行った・・・・

 

 

 

 

 

 

「隼人・・・!」

 

「・・ん?」

 

すると、シャルロットの声が後ろからした。

 

「シャルロット・・・・」

 

と、隼人が後ろを向くと、少し固まった。

 

 

なぜなら、シャルロットの隣には・・・バスタオルでぐるぐる巻きになったミイラ?であった・・・・

 

シャルロットの水着は黄色に黒のラインが入ったもので、彼女らしいデザインであった。

 

 

 

「・・な、何だ・・そのバスタオルのミイラは?」

 

 

「・・ほら、せっかく水着を買ったんだから見せないと」

 

「み、見せるか見せないかは私が決める・・・」

 

と、ミイラから声がすると、それがラウラのものであるのが分かった。

 

「ら、ラウラか?」

 

「・・・・・」

 

「もう・・いつまでそうしているの?早く」

 

「ま、待て・・・。私にも心の準備というのがある・・・」

 

と、らうらはもじもじとする。

 

 

 

「・・それじゃぁ僕は隼人と一緒に遊ぼうかな」

 

「・・な、なに?」

 

「それがいい。行こ、隼人」

 

「・・あ、あぁ」

 

「ま、待て!・・・えぇい脱げばいいんだろ!」

 

と、ラウラは一気にバスタオルを脱ぎ去った・・・・・

 

 

 

 

「・・・し、師匠・・・ど、どうですか?」

 

と、ラウラは顔を赤らめて言う。

 

 

その水着は黒く、布面積が少なく、さらにフリルがついており、見方を変えれば大人の下着のようにも見える。そして銀のロングヘアーはサイドテールテールにしており、シャルロットが結んだのだろう。

 

「別に変な所なんか無いよね隼人」

 

「あぁ。中々似合っているじゃないか」

 

「そ、そうですか!・・・・し、師匠が似合っているって言ってくれた・・・」

 

と、ラウラは顔を赤らめて指先を擦り合わせた。

 

 

 

 

 

 

 

「おーい!隼人!」

 

すると、遠くから一夏が呼んできた。

 

「今からビーチバレーやるって!お前もどうだ!

 

 

「ビーチバレーか。俺たちも行くか」

 

「そうだね」

 

「・・は、はい・・・・」

 

そして三人は一夏たちの元に向かった・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
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