No.461022 魔法少女リリカル的ななにか 15話 決意と別れ天文さん 2012-07-28 12:34:39 投稿 / 全1ページ 総閲覧数:1892 閲覧ユーザー数:1793 |
Side 神楽 悠斗
この半年間日課として毎日欠かさずに続けていたランニングを終え、少し熱めのシャワーを浴びる
夏場にランニングすると汗が尋常じゃないほど出る、そんな汗をシャワーで流すのは至福の時である
汗を流し終わると次は魔法の鍛錬に移る
部屋の中央に無造作に立ち、目を閉じ両手に意識を集中させる・・・・・・
「今日も成功っと・・・・・・」
両手の先に温かな感覚を感じると成功だ
目を開くと両手には水色の魔力がバスケットボール程の大きさになって固まっている
ここまで作るのに半年も時間がかかった、前はテニスボールサイズを作るのでも苦労したものだ
デバイスがない分、収束などに時間がかかるのが問題だが・・・・・・
「やっぱりデバイスをどうにかしないと未来が真っ暗だぜ・・・・・・」
・・・・・・デバイスってどうやって手に入れるんだろうか
なのはちゃんは淫獣からもらってたし
フェイトちゃんはママンに作ってもらったわけだし
はやては・・・・・・何で持ってたのかわからんのだよね・・・・・・
「クリスもちゃっかり手に入れちゃってるしなぁ・・・・・」
あれ、確か淫獣がレイジングハート見つけたのって遺跡で発掘したんだっけ?
「ダンジョン攻略か・・・・・・胸が熱くなるな・・・・・・」
そう考え悩む、ひたすら悩む
今すぐにでも未だ見ぬデバイスを探して旅に出るべきか
管理局がデバイスを用意してくれるのを待つべきか・・・・・・
グ~
情けない音が鳴った、当然俺の腹からだ・・・・・・
「冷蔵庫には・・・・・・青汁しかないじゃないか!!」
青汁があることにむしろ驚きを隠せない。いつの間に買ったんだよ記憶にねぇよ・・・・・・
試しにと一口飲んで見るが・・・、うん無理だこれ。
「翠屋に行こう・・・・・・」
青汁で空腹を誤魔化すのをそうそうと諦め俺は翠屋に向かうのであった
「いらっしゃい、おや悠斗君珍しいね」
翠屋マスターの士郎さんが笑顔で出迎えてくれる
「冷蔵庫に青汁しかなかったんですよ・・・・・・、モーニングセットお願いできますか?」
「小学生が飲むものじゃないよね、それ・・・・・・。モーニングセットだね、少々お待ちください」
そう告げ厨房に告げに行く
厨房を見ると桃子さんと目が合いウインクされた
やめて士郎さん殺気飛ばさないで
「はいモーニングセットお待たせ、ゆっくりしていってね」
某饅頭が浮かんできたが気にしない
翠屋のモーニングセットはコーヒーにサンドイッチと、とてもシンプルなものだが・・・・・・。さすが士郎さんいい仕事してるぜ、大変美味である。俺の細胞レベル上がったんじゃないかな・・・・・・
ちなみにこれで300円なので個人的には割とお手頃だと思う
「ごちそうさまでしたー」
声をかけ店を出る、太陽が陽光浴びせ俺の体を焼き尽くそうとする。まぁ過表現ですけど、ぶっちゃけ暑いのは苦手なので死にそうです
「そこでここに来たわけだが」
「なんでアタシの家なのよ・・・・・・ッ!」
只今俺はバニングスさんの御宅にお邪魔しています。あ、鮫島さん紅茶のおかわりお願いします
「かしこまりました」
地の文でつながる会話とかすごいと思うの
「それで悠斗は何をしに来たのかな?」
ちなみに今ここにはクリスとすずかもいる
「・・・・・・暑かったからな」
「あぁ、その言葉だけで理解したよ」
「あはははは・・・・・・」
「皆、一斉に飛びかかりなさい!」
「「「ワン!」」」
やめてその毛むくじゃらボディで飛びかからないで熱いから!俺の体温が限界突破するから!!
アーッ!!
ひどい目にあった・・・・・・顔を舐められてベタベタするし、大型犬三匹に追い掛け回されるわ・・・・・・
「お、お兄さん!こんなところでなにしとるん?」
たぬきが あらわれた
ゆうとは にげだした
しかし まわりこまれてしまった
「何で逃げるん!?」
「そうしろってガイアが囁いた」
ガイアは偉大である
「んでお兄さん何しとるん?というかなんか犬臭いで・・・・・・?」
ハートブレイクショット打ってくるんじゃねぇよなくぞゴルァ
「ん~そうや、お兄さんもうちに来ればいいんや!」
待て慌てるな、意味がわからない
おい頼むからフードを引っ張るな、喉に食い込むからっ!呼吸できてないから!
「・・・・・・はっ!?なんだ夢か・・・・・・」
「夢とちゃうで」
いやー!!狸ぃいいいいいい!!
ドゴンッ!
シグナムに頭を掴まれ強制的に床とキッスさせられた、フローリング冷たくて気持ちいいです
「それで何で俺はここに連れてこられたのでしょうか?」
「お邪魔しま~す!あれ、悠斗君も来てたんだ!」
「こんにちわ悠斗、今日も暑いね」
なのはちゃんにフェイトちゃんもいる
「はやてさんやこれから一体何が始まるんです?」
「第三次対戦や」
どうしよう世界が滅ぶ、勝てる気がしない・・・・・・
「まぁそれは冗談で、流しそうめんをやろうと思ってな!」
モーニングセット食べてきたばっかりなんですけど
「気合で入れろ」
ファッキン!!
「その前にお兄さんはシャワー浴びてきてな、その匂いを食卓に持ち込まんといて」
ガラスのハートに罅が入るとかそんなレベルじゃない
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ
今俺はザッフィーを洗っている、もちろんワンコフォルムの状態でだ
くくく、先程犬に襲いかかられた憂さ晴らしとも知らずに気持ちよさそうに身を委ねおって・・・っ
「悠斗・・・・・・」
突然喋りだしたのでびっくりしたよコンチキショウ!
「お前達と出会ってから半年、主は目に見えて楽しそうにしてる。我々だけではきっとあの笑顔は見ることはできなかっただろう・・・・・・」
やめろワンコ、シリアスとか苦手なんだから
「出来るならこれからも・・・・・・主のそばにいてやってくれ・・・・・・」
俺は返事はせずにザフィーラに付いた泡を洗い流した
「さぁ流しそうめんの時間や!!」
俺は一番下層に席を用意されていた・・・・・・、新手のいじめかよ!
皆箸とツユが入ったガラスの皿を片手に今か今かと構える
シグナムの目が本気すぎて俺のところまでたどり着いてくる気がしない
「それじゃぁ流しますよ~」
シャマルがそうめんを流し出す・・・・・・
皆が楽しそうに、そうめんを食べる
案の定俺のところには一回もたどり着くことはなかった
時刻は夕方の6時になった頃だろうか、通りすがりの民家から漂う、準備中の夕食の匂いが俺のお腹をいじめてくる・・・・・・
そして再び俺は翠屋に入る
「いらっしゃいま・・・・・・、また来たのかい悠斗君。確かなのはからは一緒に流しそうめんを食べたと聞いたけど・・・・・・」
やめてください傷を抉らないでください
「俺のところに・・・・・・一度もこなかったんですよ・・・・・・麺一本すら食べてません・・・・・・」
俺は何のために八神家に連れて行かれたのだろうか。ザッフィーを洗うだけ?ふぁっきん・・・・・・
「それはなんというか・・・・・・残念だったね・・・・・・」
「というわけで俺のお腹はもうレッドゾーンです。一番いいカレーをお願いします」
「そんなカレーで大丈夫か?」
大丈夫だ問題ない。というか翠屋のメニューに問題があったらびっくりするわ
マダカナー、マダカナー?
「お父さんお母さん!今日縁日があるみたいだけど行ってもいい!?」
なのはちゃんまずは挨拶をするべきではないのかね
「あぅ・・・そうだったの・・・、ていうか悠斗君?うちでご飯食べてるの?」
一番いいカレーを頼んだところです
きっと今桃子さんが煮込んでくれているのだろう、美味しそうなカレーの匂いが鼻腔をくすぐる
「それじゃあ悠斗君も一緒に縁日に行こうよ!」
おい待て、俺の心はカレーで胸いっぱいなんだ
「それじゃあお父さんお母さん行ってくるね!!」
どうしてお前らは人の話を聞かないんですかね!!だからフードを引っ張るのはやめろぉ!喉が・・・・・・っ
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ん~魔法(笑)になってますね・・・これだから戦闘シーンは苦手なんだ!
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