7弾
「ゆうんはもちろん嘘や」
がくっ
マジでいつかしめるぞこいつ……いつになるか分からないけど。
「じゃあ何の用ですか?」
「お前部屋移動しろや」
「理由はなんですか?」
なんで急に、それなら転校してきた時にやればいいのに。
「お前の部屋のほかに一人しかいない部屋があるんや、そいつとお前知り合いみたいやからな。だったら一緒にしといたほうがええやろ」
「はぁわかりましたどこですか?」
あんま遠いのはいやだなぁ。
「安心しろや移動する部屋はお前の隣だ」
隣……あぁキンジの部屋か。
「はーいわかりました。いつまでに移動させておけばいいですか?」
「今日までにやっておけや」
こいつマジでいつか死ねばいいと思う。
「あぁ今日の授業は免除になっとるからはよ行けや」
こいつマジで鬼、死ねばいい。
一人でかぁ。
「はーい」
何日連続で授業休むんだろういい加減授業でないとついていけなくなりそう。
「瑞樹さん?」
軽く落ち込んで授業どうしようかと思っていたら、声をかけられた。
「ん?…あぁレキおはよう」
「おはようございます。そろそろHRですがどこに行くんですか?」
そういえばレキって俺の監視してるんだっけ。
「部屋の引っ越しを今日中にしろって蘭豹に言われたからやりにいくだけだよ。
授業は免除だって」
「そうですか…では私も行きます」
「ごめん何て言った?」
聞き間違いの可能性もあるよね。
「私もいっしょに行きます」
聞き間違いじゃなかったですね。
「何で?」
「監視のためです」
やっぱりまだ続いてるんだ。
「それに手伝いが必要かと」
レキってかなりいい子だよな。ほんとに借りだけがたまっていくなぁ。
「すごく助かるよありがとレキ」
「さて鍵をもらってない!」
「そんなに堂々ということではないと思いますが」
容赦のないつっこみ。
まだ数日しかたっていないが、聞いたとこによると、レキはロボットレキと呼ばれているらしい。
そんなことないと思うんだが。
「すぐに借りてくる待ってて」
さて、ようやく引越しの始まり、
まず適当に部屋を掃除 荷物をまとめる 移動 終了。
簡単そうに見えるけど放課後までかかった。
理由は掃除に時間がかかったから。
キンジの野郎、自分一人しかいないからって、空き部屋に適当に荷物放り込んでやがって。
荷物はまだ来て時間がたっていないから、あまりにほどきしていないし、近いから移動に時間がかからなかった。
「はぁ終わったー!」
「そうですね」
ちなみにレキには荷物をまとめることくらいしかやらせなかった。
だって女の子に荷物を持たせるって、男としてどうなんだと思ったんだから、しかたない。
「ほんとありがと。ちょうどおなかもすいたし、何か食べにいかない?おごるよ何がいい?」
「なんでもいいです」
なんでもいいか…けっこう言われると困るんだよな。
「じゃあおごるっていったけど、僕が料理作るけどそれでいい?」
「構いません」
「わかった待ってて」
「はいどうぞ」
俺が作ったのは焼きそばだそんなに時間がかからないしちょうど作れるものだったからだ。
「いただきます」
と言って食べ始めたけど……
!?!?!?
麺を一本だけとって食べる 食べる 食べる…………一本ずつ。
しかもとまらない一定のペースでずっととまらず食べている…………一本ずつ。
驚きのあまりじっと見ているといつのまにか食べ終わっていた…………麺を。
そのあとは野菜 肉を食べていく…………一個ずつ。
「ごちそうさまでした」
いつの間にか食べ終わっていたらしい。
「あっあぁお粗末さま」
おどろいたな、レキってこんな食べ方するんだ。
「それじゃあ私はこれで」
「あぁうん今日はありがとう。また明日ね」
「はいそれでは」
さすがに明日は授業に出たいな。
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~武偵殺し編~
一般校から武偵校に転校してきた瑞樹。
初心者なのにSランクになったり、事件に巻き込まれてしまう。