~一刀side~
許褚
「にいちゃ~ん!早く早く!」
一刀
「やれやれ・・・季衣のやつ元気いっぱいだな」
典韋
「逆に元気のない季衣なんて想像できませんけどね」
一刀
「ははっ。全くだ。」
今は昼時。俺は季衣と流琉の二人を連れて昼食を食べようとしている。
許褚
「兄ちゃん。何食べる?このあたりは詳しいからなんでも聞いてよ!」
一刀
「う~ん・・・今日はラーメンにでもするか?。」
許褚
「ラーメンかぁ・・・チャーシュー・・・」
一刀
「チャーシュー・・・そうか・・・そういえばあそこにはいけないんだったな・・・」
典韋
「はい・・・」
そういって暗いテンションのまま歩いていこうとしたその時・・・
桂枝
「おう、北郷。昼飯か?」
昼時の街には珍しい顔にであった。
一刀
「荀攸。珍しいな。いつも昼時は城にいるっていうのに」
桂枝
「ああ。食材がなくってな・・・仕方ないから買いに来た」
一刀
「・・・お前も大変だな。」
そんなやりとりをしていると
許褚
「あっ!「桂枝」兄ちゃん!」
典韋
「 こんにちわ。「桂枝」兄様。」
一刀
「!?」
二人が割り込んできた。
桂枝
「季衣に流流じゃねぇか。お前らも昼飯なのか?」
流琉
「はい。今から兄様と一緒にラーメンを食べに行こうと思ってるんです。」
桂枝
「そうか、このあたりだと・・・あのチャーシューの店かな?」
季衣
「ううん・・・あそこ出入り禁止になっちゃったんだよ」
桂枝
「む?」
一刀
「あはは・・え~とな・・・」
少し前の話になるが俺達がとあるチャーシューのうまい店で食事をしていた時に華琳が店にやってきた。
華琳の腕はプロ級でありそれと同時に一流の美食家でもある。
そんな彼女が「街で指折りの店」程度の味で満足できるはずもなく大将に向かって駄目だし。
更には「そんなにいうならてめぇでつくってみろ!」という大将の喧嘩言葉を書い対象のものよりさらにうまいラーメンを作ってしまったものだからもう大変。
キレた大将によりめでたく出禁になった・・・という過去があった。
桂枝
「あ~・・・主人ならしそうだなそれ」
苦笑しながらも納得する荀攸。
一刀
「ああ・・・それでテンション・・・気分が上がらなくてさ・・・今日の食事をなににしようかと言ってたところだ・・・」
桂枝
「なるほどなぁ・・・まぁあそこの味は覚えてるし・・・良ければ作ってやろうか?」
季衣
「え!桂枝兄ちゃんのご飯作れるの!?」
桂枝
「毎日作ってるぞ・・・で、どうする?あのチャーシューならだいたい覚えてる。」
季衣
「本当!?食べる食べる!」
桂枝
「そうか、まぁついでのようなものだ。済まないが流琉。手伝ってくれるか?」
流琉
「はい!もちろんですっ!」
桂枝
「そうか。じゃあ食材を買いに行くか」
そういって三人そろって食材屋に向かおうとする。それはいいんだ。だが・・・
一刀
「なぁ・・・ちょっと待ってくれ。」
桂枝・季衣・流琉
「「「??」」」
俺は確認しなければならないことがある。俺の聞き間違いでなければさっき、とんでもないことが起きていた気がする。
一刀
「なぁ荀攸。今流琉のこと・・・真名で呼んでなかったか?」
桂枝
「ん?ああ。そりゃあ呼ぶさ。一方的に渡されたとかならいざしらず。交換したら真名呼ぶのが筋ってもんだろう?なぁ流琉。」
流琉
「え?あ・・はい。交換しましたから呼んでいただくのが普通かと。」
一刀
「筋って・・・お前いつの間に流琉と!?ってかよく思い出すと季衣のことも呼んでたろ!?」
桂枝
「いつって・・・主人に仕えることが決まった次の日くらい?」
一刀
「はやっ!」
俺は驚きを隠せなかった。
こいつの真名に対する厳しさは正直他の連中の群を抜いている。大抵は仲間になった人間全てに真名を預けているものなのにコイツにいたっては霞、桂花、華琳以外の全ての真名を預かるのを断っている。
先の春蘭との戦いのあと真名を預けようとした春蘭に対して「すまないがそれを預からないことを勝ちの報酬とさせてくれ。」とまでいって周囲を驚かせたのは未だ耳に新しい。
そんなやつが季衣と流琉に真名あずけているのだというのであれば是非とも経緯くらいは聞いておきたいっていうのが人情だろう。
桂枝
「あーっ・・・そういえば話したことなかったっけ。とりあえずいってから話そうか。結構長くなるけどいいか?」
食材を一通り買い厨房に付き一息いれた。
桂枝
「さて・・・俺の真名を預ける基準だっけ?」
そういって荀攸は調理をしながら彼の真名のルールについて教えてくれた。
なんでも彼が真名の交換をする時は「相手に殺されても文句を言わない」と判断した人にしか預けないらしく、その内訳はだいたい3パターンあるらしい。
1つは「その相手を信頼しきった時」。これは華琳や霞、桂花が該当するらしく曰く「この相手にならばたとえ背後から刺されることになっても何も文句は言わない」くらい信頼しないと預けないそうだ。
そして2つ目が「相手が命の恩人だった場合」これが季衣と流琉に該当するらしい。彼曰く「その人がいなければ既にこの世にいない身の上。ならばその人達に殺されることになってもソレはもう仕方ない。」という話だ。
ちなみに彼女たちの場合は「戦場で殺すことができた俺を殺さなかった。それだけで十分」とのこと。
一刀
「なぁ・・・その理由で他に預けた奴はどんな状況があるんだ?」
桂枝
「ん~?そうだなぁ・・・旅の途中、兗州の東郡周辺あたりで餓死寸前の俺に食料を分けてくれたというのが二人。長江の氾濫時に溺れかけていたのを助けてもらったところで二人。
漢中での修行中にも一人預けたし益州で毒蛇に噛まれた時にも二人あずけたし・・・」
一刀
「多っ!ってかお前何回死にかけてんだよ!」
できればそのあたりの話も詳しく聞いてみたいところだが・・・今はまぁおいておこう。話してくれないだろうし。
桂枝
「世間知らずだったからなぁあの頃は・・・そして3つ目だっけ?これは・・・別にいいやな。教えても意味が無い。」
一刀
「なんだよ。教えてくれたっていいじゃんか。」
もしかしたらそれで預かるかもしれないんだし。
桂枝
「いや、これだけはないかなぁ・・・実際いままでこの3つ目に該当したのは今までで一人だけだし、まずありえないからさ。」
そういいながら料理をする桂枝背中は「コレ以上の詮索はするな」と語っていた。
一刀
「まぁそういうんならしかたないかな・・・でも納得したよ。だからあの時春蘭にも預けなかったのか。」
実際春蘭でなくともおそらく今の2つに該当しなければこいつはずっと真名を預けないだろう。変なところで律儀なことはここしばらく過ごしてみてわかったつもりだ。
桂枝
「ああ。俺にとって真名を預けるっていうのは一つの儀式みたいなもんだからな。だから季衣も流琉も、気に入らなかったら俺を殺しても構わんぜ?」
季衣
「アハハっ!ボクがそんな事するはず無いじゃん。」
流琉
「そうですよっ!もう、桂枝兄様。冗談でもそんな事言わないでください!」
桂枝
「ん~俺としては本気なんだけどなぁ・・・。」
そういって笑う荀攸。その表情は本気なのか冗談なのかがいまいちわからない。
流琉
「桂枝兄様。こっちはできました。」
桂枝
「こっちもできたぞ。ホレ季衣、特盛な。北郷は・・・どのくらいだ?」
一刀
「あ。大盛りで頼む」
桂枝
「はいよ。流琉は・・・普通か。」
流琉
「はい、普通でお願いします。」
そういって丼を並べていく二人。説明しながら料理をする腕といい流琉との連携といいこいつは本当に料理になれているというのがよくわかるというものだ。
並べ終わった丼と水は3つ、荀攸の分だけがない。
一刀
「・・・あれ?お前は食べないのか?」
桂枝
「いや、後で食うさ。姉貴またせてるんでな。」
一刀
「そうか・・・じゃあ・・・いただきます。」
流琉
「いただきます」
季衣
「いっただっきまーす!」
桂枝
「さて・・・俺も少し食うか」
そういって一斉に食べ始める。まずは再現したと言われるチャーシューに口をつけて・・・これは!
桂枝
「・・・まぁこんなもんだろう」
季衣
「兄ちゃん!」
一刀
「ああ!間違いない!あそこのチャーシューだ!」
そこにあったのは間違いなくもう食べられないと思ったチャーシューの味。牛丼のような甘目の味付けがされたあのチャーシューだ・
一刀
「すげぇ!すげぇよ荀攸!食べただけで再現まで出来るもんなのか!?」
桂枝
「ん~・・・おおよそは出来るもんじゃないのかな?なぁ流琉」
流琉
「え~と・・・そうですね。出来ないとは言いませんが・・・ここまでできるのは桂枝兄様くらいなものかと」
そういってじゃっかん冷や汗を流している流琉。そうか・・・やはりコイツの腕が異常なんだよな。
桂枝
「まぁ俺の場合は姉貴によく「あそこのアレを食べたいから作れ」っていう感じに言われてたからなぁ・・・」
そしてこの腕も桂花のせいで育ったと思うとつい目頭が熱くなるようなそんな気がしてくる。
一刀
「・・・お前本当に苦労してるなぁ。悩みがあったらなんでもいえよ?」
桂枝
「??よくわからんが・・・了解。」
季衣
「桂枝兄ちゃん!替え玉お願い!」
桂枝
「はいよ」
そういって鍋のほうに戻り麺を茹で始める荀攸。
一刀
「・・・ここに華琳がいたらなんというかなぁ」
唐突にそんなことを思った。
流琉
「兄様、桂枝兄様のこのラーメンはですね・・・あそこのラーメンで華琳様が指摘した部分はもう改善されてるんですよ。」
一刀
「え!マジ!?」
素直に驚く俺。確かにあそこのラーメンより美味しかった気がしたが・・・
一刀
「・・・うまかったけど華琳のとはちょっと違うよな?」
桂枝
「まぁな・・・あの人は料理を作っていたら絶対食べに来るけど大抵俺の料理には何かしら言ってくるよ。」
そういって苦笑する荀攸。文句は言うけど食べるのか・・・
一刀
「まぁ、今日は華琳は視察に言ってるはずだし、とりあえず大丈夫だろう」
あれ?このセリフどこかでいったような・・・
華琳
「なにが大丈夫なの?」
一刀
「ぶっ!」
吹き出しそうになる俺。そうだ。この流れ・・・あの時の大将の時と全く同じ
桂枝
「おや、主人。視察はもう終わったので?」
華琳
「ええ、優秀な報告書を書いてくれる文官がいるのでね。問題点もわかってたし早く終わったのよ。それより、桂枝。それはアナタが作ったの?」
桂枝
「ええ、季衣達がラーメンが食べたいと言いますのでね。」
華琳
「そう、もちろん、私の分はあるのよね?」
桂枝
「・・・塩ですかね?」
華琳
「当然」
同じだ・・・あの時大将のラーメンの品定めをする時と全く同じだ・・・
桂枝
「・・・御意に。すぐできますので」
そういってスープを温め麺を茹で始めた。
一刀
「なぁ流琉・・・さっき言ってたけどこのラーメンだと華琳はどうなんだ?」
小声で聞いてみる。
流琉
「多分・・・大丈夫だとは思うんですが・・・」
しかし帰ってきて返答はどこか頼りないものだった。
もう俺には彼に余計な心労がかからないことを祈るくらいしかもう出来ない・・・
桂枝
「はい、塩ラーメンです。」
そういって華琳の前に丼を差し出す。
華琳
「・・・」
スープを一口のんだ後、麺を一口
華琳
「ふむ・・・」
そういって残りを食べ始める華琳
一刀
「デジャブ・・・じゃない、まさにあの時の再現だ・・・!」
桂枝
「??」
つい口に出てしまったようだ。どうしても大将のラーメンのときとダブってしまう。
そうして華琳がラーメンを食べ終わった。
華琳
「ふむ・・・・悪くないわね。
ーーーーーーーーでもちょっと濃すぎない?」
厳しい評価キタ━━━━━━!!!!
華琳
「もう少し塩の量を下げるべきだったわね。チャーシューの味はまぁこういうものだからいいとして汁の蒸発量に塩の量が多すぎるわ。」
桂枝
「そうですか・・・次からは注意します」
華琳からのアドバイス(?)はそのご10分程続き・・・
華琳
「・・・まぁこんなものかしらね。次からは気をつけるように。全体的には悪くなかったわよ。」
桂枝
「はっ。ありがとうございます。」
そういって食堂を去っていった。
一刀
「・・・荀攸、大丈夫か?」
桂枝
「なにがだ?」
いまいちわかっていない感じの荀攸。
一刀
「いや・・・お前今すごい駄目だし食らってたじゃん。料理人としての誇り的なものが傷ついたんじゃないかなぁと」
桂枝
「ああ・・・別にそういうのはないさ。主人の言ってることは間違いではないしそもそも俺は料理人が本職じゃないからな。」
カラカラと笑う荀攸。この様子ならば本当に応えてはいなそうだ。
季衣
「ふ~。大将みたいに桂枝兄ちゃんのチャーシューも食べられ無くなっちゃうと思ったよ~」
ホッとしている季衣
流琉
「アハハ・・・でも桂枝兄様。さっきの助言は・・・」
桂枝
「ああ、こればっかりはしかたないさ。だって・・・な。」
流琉
「ええ・・・そうですね。」
なにやら頷き合ってる二人。・・・なんだろう?
桂枝
「さて・・・遅くなっちまったがこれを姉貴に届けなくちゃいけないんでね。そろそろ失礼するよ。」
そういって丼をふたつ持っていく荀攸。そうか・・・桂花の分があったのか。
流琉
「桂枝兄様、後片付けはお任せください。」
桂枝
「ん、そうか。じゃあ任せるかな」
一刀
「なんか作らせちまって悪かったな。ごちそうさん」
桂枝
「おう、午後の仕事も頑張れよ。」
季衣
「また作ってねー!」
桂枝
「気が向いたらな~」
そういって執務室の方へと向かっていったのであった・・・
桂枝
「スマン姉貴。遅くなった。」
桂花
「本当に遅いわよ!一体どこで油打ってたの!?」
執務室へラーメンを届ける桂枝。そこにはずっと待っていた桂花の姿があった。
桂枝
「主人に捕まっててな・・・色々と助言をもらってきたよ」
桂花
「華琳さまが!?・・・じゃあしょうがないわね。」
愛しの主君に食べさせていたのならばしかたない・・・そうわりきる桂花。
桂枝
「理解が早くてたすかる。伸びてもあれだし・・・さっさと食べようか。」
そういって水と丼、箸を書簡のない机に並べる桂枝。その手つきはやはり手慣れたものだ。
桂花
「そうね・・・じゃあ、頂きます。」
桂枝
「頂きます。」
二人して合掌をしてから食べる。このあたりが家族らしいといえるのだろう。
そしてラーメンに口をつけた桂花が一言
桂花
「・・・うん、おいしいわよ桂枝。」
桂枝
「・・・そうかい。それは何より。」
桂花
「最近は華琳さまに助言を頂いているのでしょう?」
桂枝
「・・・ああ、まぁね」
桂花
「さすが華琳さまね。いつもより美味しく感じるわ」
そういって箸の進みが早い桂花。本当に美味しい物を食べている証拠だ。
実を言うと彼は華琳の助言の部分は全くもって取り入れていない。
もとより彼の料理は幼少時に作り始めてより桂花による口出しのみで修正を加えてきたもの。
なので彼が作るものは高水準ながらも根本的には「桂花の好きな味付け」になっているのだ。
彼女が濃口を好きであり、華琳は薄味で素材の味を生かしたものを好む。この差異がある以上。彼は延々と華琳に言われ続けるであろう。
でも彼はそれを治すことはない。なのでこれからも華琳による口出しは続くであろう。
桂花
「このチャーシューが変わってるわね・・・こういうものなの?」
桂花
「ああ、この前町のラーメン屋で見つけてな・・・」
まぁそれはしかたない・・そう考えつつも姉との食事と会話を楽しむ桂枝であった。
~次の日~
一刀
「ハラ減ったなぁ・・・あ~昨日の事思い出した。」
今は昼時。俺は腹が減ったことと同時に昨日の荀攸のラーメンと、あの店が出禁になったことを思い出し憂鬱になる。
一刀
「さすがに今日はいいけどさ。これから先荀攸が作れるって言ってもなぁ・・・いつでも作れるわけじゃないし」
そんな風に落胆していたその時
大将
「おう!兄ちゃん!こっちだこっち!」
あの店で大将が手招きをして俺を呼んできた。
一刀
「大将。どうしたんだい?」
大将
「へへっまぁ何も言わずにコレを食ってくれよ!」
そういって塩ラーメンを出してきた。
一刀
「・・・まぁ食べてくれって言うなら食べるけど」
そういって一口スープを飲んでみる。すると・・・
一刀
「!?大将っ!これいつもよりうまいよ!」
大将
「だろう?よっしゃ。成功だぜ。」
味のレベルが上がっていた。大将も評価を聞きガッツポーズをして喜んでいる。
大将
「いやな。昨日夜お前さん達の一人で男のやつがきて一枚の書簡を渡してきたんだ。
そして「うちのものが迷惑をかけたと聞いてな。これに曹操様が言っていた改善点が細かく書いてある。それとチャーシューの豚をもっと安く仕入れる良い物が手に入る伝手を紹介しよう。もしそれが役に立つと判断したら彼らの出禁を解除してくれないか?」って言いに来たんだ。
一刀
「あいつ・・・!」
俺の知らない間にそんなことを・・・!
大将
「そのとおりに作ったのがソレなんだが・・・すげぇな。本当にうまくなりやがった。流石にここまでされていつまでも怒こってらんねぇわ。お前らまた来てくれていいぜ。あの兄ちゃんにもよろしく言っておいてくれ」
一刀
「はい!ありがとうございます!」
そういって深々と頭を下げた。
その後その話を教えた季衣も流琉も大喜び。荀攸にみんなで礼を言いに行ったら
桂枝
「ああ・・・気にすんな。主人も素質を認めてた店だったからな。あのままじゃ惜しいと思ったついでだ。」
とそっけなく仕事をしながら返されてしまった。
改めてあいつにはいつか礼をしなくちゃなぁ・・・
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日常編。彼の真名の扱いについて。