No.458136

超次元ゲイムネプテューヌ~青年の伝説~

クロさん

第二十一話です
やっとラステイション編が終わったぁああああ!!
長かった、実に長かった
そして次からはまたルウィにもっていきます

続きを表示

2012-07-23 18:06:04 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:956   閲覧ユーザー数:899

これで全ての準備がととのった。

さっきもラジオで博覧会の再開もやるという報告も聞いたし。

俺・・・いや、ここにいるネプテューヌ、白雪、アイエフ、コンパそしてシアンが目指すのは、ただ1つ。

アヴニールを壊滅まで追い込むことだ。

俺はこの日のために、全ての仕事を終わらせた。

一気に終わらせたのは案外・・・いや、すごくキツかった。

しかし今は仕事が全て終わっているため、何の思いもなくコレに集中できる。

「それじゃ作戦は打ち合わせしたとおりでいいな?」

「「「「うん」」」」

4人娘はうなずく。

「それじゃ・・・いくぞ」

「「「「うん」」」」

俺たちは作戦を実行した。

シアンがたてた作戦はまず、俺たち(4人娘)が一足さきにアヴニール社に乗り込み、社長・・・サンジェを引っ張り出すとか。

シアンは博覧会に順番通りに行くとか。

「やっとアヴニールに真っ向から乗り込めるんだね!」

「えぇ、そうね」

黒雪のお目覚めか・・・

「さて、行くわよ?」

「はいです!」

そして俺たちは堂々と正面玄関から乗り込む。

案の定、機械だらけだった。

というかコッチを敵認識してないか?

「入ってきた瞬間、即お出迎えかよ。アヴニールも随分とご丁寧に・・・」

「バカなこと言ってないでさっさと応戦しなさい!!」

「はいはい・・・」

アイエフに言われ武器を構え、戦いの準備をする。

「相手は雑魚ばっかね。さっさと倒して次に行く」

「だからって油断はするなよ?」

「兄様こそ」

「「「そこ!イチャイチャしない(です)!!」」」

「してない!!」

俺はコンマのあたいで答えた。

どうゆう風にとらえたら、アレがイチャイチャしてるんだ!?

お前たちの脳は腐ってるのか!?

「邪魔よ!!」

そして黒雪。

お前は何勝手に一人で進んでるんだ?

「とりあえずさっさと行くぞ!」

「「「了解(です)!!」」」

そして一気に蹴散らし、エレベーターを使い一気に最上階まで登る。

そして社長室の扉を蹴り開ける。

ヤバ・・・さっきの案外気持ちよかった・・・・

そこで待っていたのは・・・

「おやおや、みなさまコレはお揃いで・・・」

そこに居たのはガナッシュだった。

「なぜアンタがここにいる?それにサンジェはどこに行った?」

「社長は一足先に博覧会のほうに行かれましたよ?」

「なるほど・・しかし、ちょうど良かった。お前たちはさきに行け」

「えっ?ゼロっちは?」

「俺はコイツに聞きたいことがあるのでな・・・」

「「「・・・」」」

なんだ、君たち。

なぜ、そんな目で俺を見る?

「兄様がこう言ったらてこでも動かないわ。それよりもさっさと行きましょう」

黒雪がため息交じりで言った。

「「「・・・分かった(です)」」」

なぜそんな残念そうな顔をする?

「「「少しはカッコいいところ見せれると思ったのに・・・(ボソボソ)」」」

なんって言った?

よく聞こえんかった。

「まぁ・・・コレが終わったら少しはこの町で遊ぶか?」

「「「本当に(ですか)!?」」」

「・・・まぁな」

とりあえずコッチに迫ってくるな。

怖いだけだから

「よ~し、だったら私頑張っちゃうよ~!!」

「フフフフ、私も今回は本気を出すしかないわね・・・フフフフフフフ」

「さぁ~お注射さん?がんばりどころですよ・・・!!」

なんだろう・・・

彼女たちからさっきまでとは別段のやる気オーラがでてるような・・・

「・・・本当に兄様は女たらしね・・・。近いうちに絶対に痛い目にあうわね」

そして黒雪さん。

君の言っていることが僕には理解不能なんだが・・・

「さて待たせたな、ガナッシュ」

「いえいえ、中々と微笑ましい光景でしたよ」

アナタの女たらし度はさすがにヒキましたけどね・・・とヤツは付け加えた。

やかましい。

そんなことは関係ない。

「さて私に聞きたいこととは?」

「・・・お目の目的を教えろ。なぜあんな化け物を作った?」

「私に目的なんてありませんよ。ただ住民の皆さんに幸せになってほしいだけです。それに化け物とは?」

あくまでも白を切るつもりか・・・

「お前が俺に依頼したんだよな?あの廃工場のモンスター退治を」

そこまで言ってガナッシュはピクリと少し反応した。

後もう少しおすか?

「そこで俺は『T-01 完成型』に会った。そしてヤツと戦った」

「なるほど、なるほど・・・・それで私が依頼してどんな得があると?」

「俺が『死ぬ』ということだ」

そう、ヤツが遠回りに依頼をしたことも事前に分かっていた。

そして、いざそのモンスター退治をしに行った。

モンスターは全滅し、そして次はT-01が出てきた。

ここで俺はあの書類と日記を読まなくては分からなかっただろう。

「つまりは私がアナタに消えてもらいたいと?バカバカしいですね」

「だが事実だろ?」

そう言った瞬間、ガナッシュの顔が歪んだ。

「あぁそうだよ。君には消えてほしかったよ」

やはりそうか・・・

しかし分からないことがある。

「なぜ俺が消えてほしいんだ?」

「私の計画で一番支障がでる人間は君だからね」

「計画とはなんだ?」

「ブラックハート様以外の女神を抹殺することだ」

コレはまたすごい計画を・・・

「ブラックハート様は本当に、どこの女神よりも素晴らしいお方だ」

そこから延々と話を始めるガナッシュ。

正直言って聞き飽きた。

「あー・・・つまりは最終的にあんたはノワールにベタ惚れってことなんだな?」

「・・・・。私が長々と話した意味がないじゃないですか・・・」

まったくだ。

しかし聞いてる人の身にもなってほしい。

逆に気持ち悪くなるわ

「それで?アンタはどうするんだ?俺と戦うか?」

「私は戦闘員じゃないので。かわりに彼と戦ってもらいましょうか」

ガナッシュは指をパチンとならし、扉から男が入ってきた。

その男は――

「まさかぁ本当に来るとはな・・・コイツは驚いたぜ」

「アンタ・・・ストローク・グロー!?なぜ!?」

「私が雇ったので・・・彼を見つけるのは中々苦労しましたよ」

クックと笑うガナッシュ。

クソ。まさかこの男がでてくるとは・・・

「随分と驚いてるじゃねーか。えぇ、リンドウのガキ」

「あぁそれは驚くさ。まさかここでアンタが出てくるとはな」

「俺はたまらなく嬉しいがな。またテメェと殺し合いができると思うとなウズウズしちまうんだよ」

「化け物が・・・」

俺はハイマットを取り出す。

「テメェが言えることか?」

ヤツは武器を構える。

「俺は化け物じゃない・・・」

「ハッ!寝言は寝て言えってんだ」

「黙れ!!」

――ダンッ!!――

俺はその言葉と共に発砲した。

「ハッ!相変わらず変わりねーな、テメェの仕掛け方はなっっっ!!」

――ガキン――

俺の撃った弾はヤツの剣にはじかれ、ヤツは俺のほうに突っ込んでくる。

「来い、天照!!」

俺はハイマットをしまい、天照を取る。

――キン――

そして鍔迫り合いになる。

「ほう・・・瞬時に銃から刀に取り替えたか・・・テメェ、少しは記憶を取り戻したみたいだな」

「なぜ分かる?」

「ソレは記憶が無くなる前のお前がよく使っていた手法の一種だからな。たとえテメェが瀕死になろーがよく使っていたからな」

なるほど・・・な。

「それよりもテメェなぜ神眼をつかわねぇ?」

「今のアンタに使う気はない」

少し挑発気味に返した。

「ソレは俺にケンかを売ったってことでいいんだな?」

「・・・・あぁ、いいさ」

「ハッ!なら少しは真面目にやってやるよ!リンドウのガキィイイイイイ!!!」

そう言ってヤツは剣を銃に変え、撃ってくる。

俺はソレを全て叩き落す。

「いけよ、ファルグ!!」

次はファルグがとんでくる。

「うっとうしい!!」

俺はクロスボーンになり、ヤツに突っ込む。

「はぁあああああ!!」

「アホがする行動をまんまやるんだな・・・テメェはよぉおおおお!!!」

――ガキン――

鍔迫り合いになり俺が間隔をあける前にヤツから蹴りが飛んできた。

そんなの予想は出来ている―――

俺は左手でハイマットを抜き取り、その蹴りを撃つ。

「クッ!」

・・・成功したか

「随分と弱くなったか?」

「ハッ!たかが足を撃ち込んだだけで図に乗るなよ、ガキィイイイイ!!」

そしてヤツは俺に突っ込んでくる。

「馬鹿なのは・・・アンタの方だ!!」

俺は天照を横になぎ払った。

そしてヤツの体は横に真っ二つになった。

「な・・んだ・・・。コレ・・・・は・・よぉ・・・・・!!」

「単純だ。天照に霊気を蓄えさせそして一気に振っただけだ」

その名も『斬流波』

「じゃあな。アンタと構ってる――」

――ダン――

なっ・・・んだと・・・

「グッ!」

何だ!?何が起こった?

俺は現状を理解するために後ろを振り向いた。

「まさかぁここまでうまくいくとはな・・・お前の方がよっぽどのアホだぜ」

ソコにはヤツが立っていた。

そして俺は左肩を撃ち抜かれた。

「どうだ?さっきの技はな神眼を使えば簡単に見破れるんだったがな・・・全てはテメェの行動だ」

なん・・・だよ・・・

俺は結局神眼がなくちゃ何も出来ないのか?

俺は・・・イッタイ・・・・

 

――ツカエ・・・シンガン・・・・ツカエ・・・――

 

何だ?

頭に誰かの声が響く。

 

――ジブン・・・キメタ・・・バケモノ・・・カクゴ・・・・――

 

覚悟?

何を覚悟したんだ?

 

――俺は化け物になる覚悟をしたよ。ティラ――

 

これは・・・俺の声?

ということはこれは俺の記憶?

 

――本当にいいのですか?――

――あぁ、俺は覚悟したんだ――

――・・・この力を手に入れればあなたは・・・――

――だからいいんだ。俺はもう覚悟したんだ――

――・・・分かりました。あなたが望むのならば・・・・――

 

これが俺の記憶の一種なのか?

だとしたらもう俺は・・・

「後悔したか?だがもう遅いな」

ヤツは銃から剣に切り替える。

もう俺は手遅れなのか・・・

だったら・・・俺は・・俺は・・・・・!!

「あの世で後悔しなぁああああ!!」

「スター・ゲイザ!!」

俺は瞬時にスター・ゲイザをだし、なんとか避ける。

「まだ悪あがきをするかぁあああ!?」

「気づいたんだ・・・」

「あっ?」

「俺はもう化け物になっていたことをな・・・」

「ハン!!今更何を言ってるんだ?」

「だがな・・・」

だが、一番大切なのは・・・

「心の中で俺が『人間』という気持ちを忘れないということだ!!」

俺は目を閉じ、集中する。

「神眼開放!!」

そして俺の瞳の色は、黄金色になる。

あぁ・・・随分と久々だな、この感覚

「使ったか・・・神眼」

俺は左肩に、天使の血を多めに流し込み回復させる。

みるみるうちに傷はふさがり、動かせるようになった。

もう認めるしかないな・・・

「神眼だろうが、俺はただ・・・潰すだけだぁああああ!!」

ヤツが俺に突っ込んでくる。

俺は静かに天照を構える。

「これで・・・お陀仏っっっっ!!」

――ズシャ――

何かが斬れる音がした。

斬ったのは――

「ヘッ!やっかいだな・・・神眼はよぉ」

俺だ。

俺は神眼でヤツの行動を先読みをして、隙をみつけ、そこに斬り込む。

致命傷の傷を与えた。

しかし、ヤツは瞬時に体をひねり、回避をした。

だが深い傷を与えた。

「チッ。血がとまらないか・・・」

「まだやるか?」

「けっ!しかたねぇ・・・一旦退くか・・・・」

そしてヤツはその場から消えた。

そして俺は神眼を切る。

「ぐっ・・・」

くそ・・・

久々に使ったからから、疲労感がたまる。

「ハァハァハァ・・・。行くか・・・」

俺は片足を引きずり、博覧会に向かった。

「あら、兄様。そちらは終わった・・・って、何どうしたの!?」

黒雪がこっちにかけてくる。

「いや、なんでもない・・・」

俺は息を整え、答える。

「嘘!!そんな顔じゃないもん!!」

ネプテューヌが言う。

「さっきの戦いで少し疲れただけだ・・・休めばなんともない。お前たちのほうは終わったのか?」

「はい!こっちも無事終わりました!!」

「まぁこっちもこっちで疲れたわ」

コンパは元気よく答え、アイエフは本当に疲れたような顔をして答える。

「それよりもシアンは?」

「仲間に報告しなくちゃとか言ってさっきに帰ったわ」

「そうか・・・まぁ、なんにあれ何もなくてよかったよ」

俺は微笑む。

瞬間、4人娘は一気に紅潮した。

「・・・どうした?」

「「「「な、なんでもない!!」」」」

「ホントか?」

「「「「ホントだから!!」」」」

「そ、そうか・・・」

「そ、それよりも!!」

今無理やり話題を変えたな、ネプテューヌ。

「ゼロっち、あのとき私たちと『デート』してくれるって言ったよね!?」

・・・・・・俺そんなこと言ったけ?

「言ったわよ。確かに」

「忘れたとは言わせないです!!」

「あれだけ私たちをがんばったんだもん。もちろんしてくれるわよね?デート」

なんか最後の人、軽く脅しじゃね?

「・・・あぁ、あれか。しかし俺、デートとは「「「「言ったよね?」」」」・・・・はい、いいました・・・・」

「「「「やったー!!」」」」

そう言って喜ぶ4人娘。

最後に言っていいかな?

 

女、超怖いよぉおおおおおおおおお!!

 

「なんか、無駄に疲れた・・・」

「そうだね・・・」

「そうね・・・」

「そうですね・・・」

「何言ってるの!?まだこれからよ!!」

俺、ネプテューヌ、コンパ、黒雪はかなり疲れた組チーム。

しかしアイエフはかなり暴走している。

「アハハハハハハ!!早く次に行くわよ、ゼロ!!」

おーい、どうした?

そのテンションは君には似合わないぞー・・・・

「アハハハハハハハハ!!なんか楽しくなってきたわー!!アハハハハハハハ!!!」

正常に戻ってこーい、アイエフ。

「さて、俺もここの仕事も終わったし帰るよ」

俺がそう言うと、4人娘は顔をキョトンとした。

「帰るってどこに?」

「ルウィーだ」

俺がそう言うと、ネプテューヌは狂ったように質問してくる。

「な、なんで?」

「何でってそれは俺がルウィーにすんでるからさ」

「私たちは『パーティー』なんだよ?なんで帰るの!?」

「ソレは一時的だ。それに俺はこう言ったはずだ。『ここの仕事が終わったら俺は帰るからな』とお前たちと約束した」

「だけど!!」

「わかってくれ、ネプテューヌ。何も俺が死ぬとかじゃない。ただ俺は家に帰るだけだ。また会えるさ」

俺はそう言い、ネプテューヌの頭をなでる。

「他のやつらもわかってるな?」

俺が周りに視線を送ると、顔をうつむかせながらもうなずいた。

「・・・・それじゃあな」

俺は4人娘に背中を向け、ルウィーに行く道を通る。

「あぁ、後・・・」

俺は顔をアイエフに向け・・・

「俺、結構お前のことが『好き』だぜ」

そう言って、俺はルウィーに帰っていた。


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択