～～軍艦塔～～

球磨川先輩が能力を取り戻すのは正直大丈夫だ

・・・まったく問題じゃない

「だからこそ善吉の魔改造に集中できるんだよね」

「零くん、その魔改造だけど具体的にはどうするつもりだい？」

何を言っているんだ同志よ決まっているじゃないか

「めだかに勝てるようにする、それだけだ、戦闘でも

スポーツでも殺し合いでも選挙でもなんでも」

「えげつないね・・・」

えげつなくて何が悪い

今回はめだかを潰すって決めたんだ

「今回は全力で行くぜ」

「まぁまずどういうところから改造するは善吉君しだいだけどね」

「急に現れるなよ安心院」

スキルなんだろうがぞっとするわ

「君も人のこと言えないけどね」

「ぐっ」

言い返せない・・・

けっ

「まぁそんなことは放っておいて、さっさと席について

そろそろほかの子も来るだろうし、全委員揃ったころには善吉君も来るだろうし」

「じゃあいったん家から姫ちゃんつれるわ、『転送』」

シュン

～零宅～

「ただいま～」

トタトタトタ

「兄さん！何するんですか！急に能力で寝かしつけて！」

「いやいや、ごめんごめん」

「そんなんじゃ許さないです！」

え～、しかたないなぁ

わかった、こうすればいいんだろ？

「ほい」

「ひゃう」

ほらお姫様抱っこ～

姫ちゃんこれ好きだろ？

「あうあうあう・・・恥ずかしいですぅ」

ああ！俯いちゃ可愛い顔が見えないじゃないか！

そんなのはだめだよ！もっと顔を見せて

「ほら、姫ちゃん」

「あ・・・あ、兄さん顔が近いです」

「こっち向いて？」

「・・・兄、さん」

可愛いいいいいいいいい！！！

マジ女神！でもその暴走を表に出さないのが俺だ

「・・・好きだよ」

「・・・私もです」

唇やわらけえええええ！！

脳髄に電撃が走るね、もっとしたくなるね！

「姫ちゃん、もう一回」

「・・・はい」

うっひょおおおおおお！！最高！

マジ最高！死にたくないけど死んでもいい！！

～～十分後～～

「気が済みましたか？」

「うん、ありがと、っで許してくれる？」

「もちろんです」

ん、ありがと、じゃあしばらくは抱っこしててあげよう

「あの、兄さん」

「何？」

「会長さんたちはどうするんですか？」

「ああ、めだかか？あいつは今回は容赦しないことにした」

「そうですか・・・私はそんなに喧嘩してほしくないですけど・・・

それでも私は兄さんについていきます」

ありがとう姫ちゃん、いつも苦労ばっかりさせるけど・・・

「ごめんね」

「いえいえ、大好きな兄さんがきめたことですから」

「ありがと」

じゃあ行こうか

「準備はいい？」

「はい」

「『転送』」

～～軍艦塔～～

「ただ今」

「ほら、君も現れ方が大概じゃないか」

黙れ安心院

「よう、零、待ちくたびれたぜ」

「姫ちゃん、お帰り」

「けっ」

「ただ今です」

「・・・うん、さてみんな揃ったね、

じゃあ主役の登場だ！」

「「はーい、だまされてこんなところに

ホイホイやってきた人吉善吉でーす

皆で弄ってあげてくださーい」」

「君たち・・・ぼくの台詞を盗らないでくれるかな？」

「「断る」」

「・・・最近特に君たちの息があってるね」

「「どうでもいい」」

「そういえば、さっきから重なってばっかりです」

「じゃあ実は似た者同士ってのも間違いじゃないわね」

「「似てない！！」」

俺は創となんか似てない！

『・・・・』

可愛そうな目で見るなよおおおおおお！！

――――――――――――――――――――――――――

「さて、じゃあ善吉を早速強化しようかな」

能力とかはもう安心院に言ってあるし

半纏が作ってるとこだ

まぁ？原作と違うかもだし？

「強化ってどうするんだよ？」

「わかってるから、じゃあ善吉お前がめだかに対抗

するためにスキルがいるんだ、能力ってやつ」

「でも、俺に能力なんてないぜ？どうするんだよ」

そのための半纏さんだよ

まぁ俺もできるけどね

「それは、この半纏に任せてくれ

彼は『スキルを作るスキル』の持ち主だ」

「！」

まぁ最初は驚くな、俺も何その反則能力とか思ったしな

やろうと思えば大概なんでも創れるんだろ？

「俺達にかなわないとはいえそれでも

強いことに変わりないスキルだな」

「とまぁそんなわけで善吉概要はどうする？

まぁ俺達みたいな矛盾すらもやってのけるチートは無理でも大概は作ってもらえるぜ」

さぁ決めろ善吉、お前の初のオリジナルスキルだ

めだかをボコボコにするスキル・・・ははは

「じゃあできるかはわかんねーし

安心院さんの考えとはずれるかもしれないけど」

・・・・・原作通り

じゃあ、あっちに分身でも送るかね

―――――――――――――――――――――――――

「じゃあ、スキルも決まったことだし面倒くさい

修行パートでもやるかな」

「そうだね、今回は嫌われ気味な修行パートもやらないと」

「じゃあどうするんですか？」

ああそれわね姫ちゃん、

「見てればわかるよ」

「？」

「っで、この後はどうするんだよ安心院さ・・・・」

「はい、ちゅう」

「！？」

「「「「・・・・・」」」」

「・・・・お前、善吉君の清浄なる下唇と上唇に何を・・・！」

「はい、君もー」

「！！！」

あああ、被害者が増える

もうちょっと冷静になろうぜ江迎

「はぁー」

「『口区間（ドアトゥドア）』ね・・・えぐいえぐい」

「・・・そうだ、君たちも行っておくかい？

不知火ちゃんもさ」

「いえいえ、あたしは遠慮しときますよ、集団は苦手なんで」

「私は遠慮しようかな」

「私も戦いたくはないですね」

誰が姫ちゃんに戦闘させるか、全部俺が奪う

戦闘も、姫ちゃんの目も、頭の考えも、全部俺が独占するんだ

他の奴にやらせるわけないだろ！

「姫ちゃんが行かないならその戦闘は俺のもんだ！」

「ねーちゃんが行かないなら俺が行ってやる！」

「でも行くのはどうするんだい？僕のスキルで行くかい？」

「「それはだめ（です）！！」」

はっはっは、安心しろ二人とも

姫ちゃん以外に唇を許す気はないよ

「『夢の国（アリスドア）』」

これで良し、じゃあ行ってきまーす

――――――――――――――――――――

～～夢世界～～

「・・・よう、安心院」

「やあ、一ついいかい？、なんで善吉君たちの方に行かなかったんだい？

君たちのめだかちゃん対策はいつするのさ？」

「時間弄ってやるさ」

規格外の権化ですから

「君たちよりスキルが多いのに勝てる気がしないよ」

「当たり前だ、伊達にチートやってねぇ」

「ふふふ、そうかい、じゃあ今回は何をするつもりだい？」

「「全盛期のお前と戦う」」

「え？」

そんな、は？何言ってんのこいつ的な顔しないでくれます？

いいから戦え

「『安心院さんと戦闘ゲーム〈鬼畜ボスに簡単に勝ってみよう〉』を始めようか」

「・・・君たちは・・・」

「「レディー」」

「ちょ・・・本当にやるのかい？」

「「ＹＥＳ！」」

さっさと始めるぜ

「対創用強化セット！」

「対零用強化セット！」

「それはその装備だけで僕に勝てるんじゃ・・・」

「「ヒャッハーーーー！！！」」

「くっ」

戦績

時間弄りで回数は異常

五千七百五十九戦

五千七百五十九殺

五千七百五十九勝

殺＝一戦がその行為で終わった時の回数

―――――――――――――――――――――――

「僕が手も足も出ない・・・チートにもほどがあるんじゃないかい？」

「まぁチートですから」

「今更だろ？」

「そうだね、まぁ善吉君の方もいい時間だし

善吉君の強化に行きなよ」

「「りょーかい」」