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魔法少女リリカルと恋姫な物語 ~少年の数奇な運命~ 第22話 大事なお話

レアさん

たまに、「はい」とを打とうとすると「ひあ」になるのはどうしてでしょう?・・・どうでもいいことですねwさて、ここらへんから少し急ぎ足な感じで物語を進ませます。そしてA'sへ・・・。あ、まだ無印は続きますよ?

2012-07-22 02:06:20 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1231   閲覧ユーザー数:1165

 「アルフさんから聞いたと思うけどゲームをしようと思います。ただ、旅館の人に迷惑がかかっちゃいけないからこの部屋で出来ることをします」

 

 大人組みの部屋に着くと、まずは座ってくれるかいと言われ、次にゲームの詳細を話すからと言われた。てっきり外に出てなにかやると思ってたけど、よくよく考えたら旅館の人や他のお客さんに迷惑だよね。

 

「と言っても簡単なカードゲームよ。私と士郎さん以外でやるの」

「使うカードはトランプ、ゲームの種類は大富豪だ」

「だいふごう?」

「富豪ってことはお金を使うのかい?」

「そっか、二人は大富豪を知らないのか。それじゃ説明するよ」

 

 士郎さんから大富豪のやり方を聞いた二人は、自分たちの発言が恥ずかしいことに気づき顔を真っ赤にしてうつむいた。

 

「そんな恥ずかしがらなくてもいいんだよフェイト。何も知らないでいるより、ここで知ることが出来たことを喜ぼうよ」

「そうだね神那・・・」

「それじゃ、続きを話すよ。時間は聞いたと思うが、夕食の時間まで。今から少し練習がてらやって、その後お昼ごはんをはさんで本番といこうか」

「父さん、なぜ大富豪を?」

「他に思いつかなくてね。それから1位の人には商品があるよ」

「商品?」

 

 言い出したのは士郎さんだけど、商品までつけるなんて太っ腹だね!

 

「僕と桃子が今度翠屋で出す新作のケーキだ。まだ僕たち以外の誰も知らない物だから、価値はあると思うよ?」

「新作!?私聞いてないよ!」

「美由紀に言ったらせっかくの新作が台無しになるかと思って・・・」

「それどういう意味お母さん!?」

 

 ・・・どうやら美由紀さんには料理というものをさせないほうがよさそうだね。その後、で始まった大富豪大会、人数が多いために二組に分かれている。とはいえ、士郎さんたち以外が参加しているわけではなく、月村家のメイドさんとすずかちゃんのお姉さんの忍さんは参加していない。

 

「みんな頑張ってね~♪」

「お嬢様、頑張ってください」

「え・と・・が、頑張れ~」

 

 三者三様の応援だね。とりあえずこちらの組には、僕、フェイト、アリサ、すずかちゃん、美由紀さんの5人。残りのメンバーはもう一つの組でやっている。一応練習でやってるはずなんだけど・・・

 

「はい、8切り、革命、3であがり」

「なんなんだその引きの強さ」

「アリサちゃん、昔から運には愛されてるよね・・・」

「手札がほとんど絵札・・・しかもそれ以外がきても大抵3枚は揃ってるって・・・」

「こっちの組はアリサちゃんの独壇場になりそう・・・あっちはどうかな?」

 

 美由紀さんがそう言ったので、もう一つの組を見てみた。

 

「革命返しだと!?」

「革命を起こすには少し早かったようだね」

「あ、おにいちゃんそれを革命で返すね」

「な!?」

「入っていけないと思うのはあたしだけかい?」

 

 たぶんそれは僕たちもそう思ってるよアルフ・・・。何か革命しか起こってない気がするんだけど・・・。その後練習が終わり、お昼ご飯を食べて本番となったんだけど、結局僕たちの組は当然と言うかアリサが、裕樹たちの組は意外と言うかアルフが勝っていた。まあアレだけ革命が起こってたら手札にろくなの残らないよね・・・。

 

「当然ね!」

「いいのかねぇ、あたしが勝っちまって」

「勝負は時の運っていうじゃないか。負けるよりいいだろ?」

「ま、それもそうだね」

 

 商品の受け渡しは後日改めて翠屋に招待してくれるそうだ。その後、夕食を食べた後僕らは大人組みと子供組みに分かれて温泉に入った。もちろん、男女別だよ?

 

「ユーノはこっちな」

「ちょっと!何でそっちに連れて行くのよ!」

「ちょっと俺らもこいつと触れ合いたいと思ってるんだ。な、神那?」

「え?あ、うん。そうだね」

 

 そういやユーノは人間が本来の姿だって言ってたけど、性別を聞いてなかったな。この様子だと男の子で間違いなさそうだ。そしてそのままユーノを連れて温泉に入った。

 

「さ、見えない所で元の姿に戻っとけ」

「ありがとう。正直困ってたんだ。あのまま女湯のほうへ連れて行かれそうだったから・・・」

「健全な男子にはちょっとつらいよね」

「そんなことよりさっさと入ろうぜ」

「そうだね。いこっかユーノ」

「うん!」

 

 中に入ってみると意外と広かった。侮りがたし温泉旅館・・・。

 

「づぁ~~~・・・日頃の疲れが取れる・・・」

「おっさんみたいだよ裕樹・・・」

「うるへぃ。シャルの特訓が結構きついんだよ」

「シャル?・・・ああ、裕樹のデバイス?」

「おぅ、そういやユーノには紹介してなかったな。後で紹介してやるよ」

「あ、僕も後でヴェルジュを紹介するね」

「うん」

 

 十分温泉を堪能した後、僕らは子ども組の部屋でおしゃべりをして時間を過ごした。9時くらいには士郎さんが来てそろそろ寝るようにと言われたので、みんな仲良く布団で寝ることとなった。

 

[さて・・・魔導師組起きてる?]

[あ?寝かけてたがなんだ?]

[大丈夫、起きてるよ]

[僕もまだ起きてるよ]

[・・・眠たいの~]

[ゴメンゴメン。そのままでいいから聞いてくれる?フェイト、アルフは?]

[四郎さんたちに捕まって念話出来る状況じゃないって]

 

 ありゃ。仕方ない、ならこっちだけで話をしておこう。

 

[それじゃフェイト]

[うん。・・・なのは、今までゴメンね?]

[ふぇ!?いきなりどうしたの?]

[うん、昨日戦い終わった後、母さんから話があったんだ。私の生まれとジュエルシードを集める理由について]

[・・・聞くよ。友達のことだから]

[ありがとう。まずは・・・]

 

 ぎこちないながらも、フェイトは昨日プレシアさんと話し合ったことについて、なのはちゃんと裕樹とユーノに教えた。

 

[そっか・・・もう争いあうことはないんだね・・・]

[うん・・・自分勝手かもしれないけれど、これが私たちの答え]

[・・・ま、いいんじゃね?そのアリシアって子は残念だが、フェイトたちがそれで納得したなら俺たちからは何も言うことはねぇよ]

[そうだね。ちなみに、これからはどうするの?]

[できれば・・・なのはたちと一緒に協力してジュエルシードを集めたい]

[疑うようで悪いけど、もう個人的な理由はないんだよね?]

[うん。私たちにはもう集める理由がなくなったから・・・]

 

 どうやら上手く話せたようだね。心配することはなかったな~。

 

[そんじゃこれからは、どっちかが見つけても争わず、協力して事の対応に当たるってことでいいんだな?]

[そそ。ま、管理局もそろそろジュエルシードの反応を見つけるんじゃない?]

[かもね]

[それじゃフェイトちゃん、神那くん。これから改めてよろしくなの]

[こちらこそよろしく、なのは]

[こっちこそ、よろしくね]

[そんじゃ、落ち着いたところで寝ようぜ。さすがに限界だ]

[だね。それじゃみんな]

[『おやすみ~』]

 

 次の日の朝、アルフには上手く話すことが出来たことを伝えた。しかし帰りの車の中で、夜遅くに念話をしていたのがたたって、魔導師組はみんな仲良く眠っていましたとさ。


 
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