…さてあの
あれから(エヴァを助けて村を作ってから)二百年が経った
不老に関して村の皆に聞かれたが『魔法の実験で失敗した』というと呆れたような目をしたが納得してくれた
その二百年の間は他の場所へ行って魔女狩りの被害者を救出して村に送ったり
その中に『魔法使い』の人がいたため、魔法を習ったりしていた
大体魔法の習得は『写輪眼』で一発で出来たんだが、どうやら『熟練度』らしき物があるようで
初歩の『
しばらく試しているとだんだん火が大きくなっていって、最終的に人の頭ほどの大きさの火が出るようになった
今はもう、某ポケットなモンスターの火炎放射くらいの威力がある
おそらく熟練度の限界はないだろう。まあ、コントロールは出来たので魔法が暴発する。という事は無いと思う
今俺が使える魔法は各属性の『
ついでだが村のみんなに忍術を教えたりもした
チャクラを持っている者に限り、自衛手段程度だが
しかし何処にも才能ある者は居るようで、秘伝の術を覚えたりしてしまう者も居た
だいたいそういう術を覚えられるのは覚えた者の一族だけだったから、その術を子孫代々伝えるように言い含めたりもした
メアリーは村を作ってから、八十年ほどで逝ってしまった。既にあのときに二十歳は超えていたから大往生だ
俺は人の死はあの修行中に何度も見ていたが、やはり慣れなかった
不老になったのだから、これからは親しい人の死は何度も見ることになるだろう
しかしその度に落ち込んでいては話にならないと自分を鼓舞して立ち直った
エヴァも自分を庇ってくれたメアリーが死んでしまったのは辛かったようで、しばらく家に引き篭もってしまった
それまではそれなりに外にも出ていたんだが…
そのうちに出てきたのだが、出てきたときにある者を脇に控えさせていた。ソレが…
「ケケケ。ナンダハヤテ元気ネェナ。
「脈絡が無いぞチャチャゼロ。俺はやらんよ」
「ツマンネェナァ。ソレナラサッサト御主人ヲ呼ンデ来テクレ」
「分かってるさ」
…この『チャチャゼロ』だ
原作通りと言っちゃなんだが、コイツはかなりの戦闘狂だ
正直、付き合いきれん
「お~い。エヴァ?」
「なんだハヤテ?私は忙しいんだ。用なら早くしろ」
…なんでこの娘はこんな口悪くなっちゃったんだ
まあ、一応村の悪ガキどもから舐められないようにって言う理由はあるんだが。それでも、なぁ…
「ああ。ちょっと話があるから、付いて来てくれ。チャチャゼロも交えるから」
「話…?なんだ話とは」
「いや、だからチャチャゼロも交えるから」
「…分かった」
エヴァは俺のコートの裾を掴んで付いてくる
あれからかなり時間が経つが、この癖だけは直らない
いやまあ和むからいいんだけどね?
「さて、ハヤテ。話とは何だ?つまらん事だったら承知せんからな」
「ソウダゼハヤテ。俺ノ試合ヲ断ッタンダカラナ」
「ああ…」
さて、これを言うのは決めてたんだが…言うとエヴァがキレそうなんだよなぁ…
「どうした?早く言え」
「…うん。俺はこれから、村を出て旅をしようと思う」
「……………」
「あれ?エ、エヴァ?お~い(汗)」
エヴァが固まったんだが…いつ復活するんだ?
~数分後~
「ハッ!どどどどういう事!?ハヤテ!!わたしが何かした?!したんなら謝るから出て行かないでよ!!!わたしを捨てるの?!」
「おいちょっと待て。最後の一言が聞き捨てならん上に口調が素に戻ってる」
復活したかと思ったら…
「デ?理由ハ何ナンダ?俺モテメェガイナクナルノハ正直困ル。殺リアウ相手ガイネェカラナ」
「うん。理由は複数あるんだけど…一つはまずエヴァが俺に依存しすぎなんだよ」
「な、何?私がハヤテに依存してるだと?」
あ、口調が戻った
「だってそうでもなきゃ、あんなに取り乱さないでしょ。それに、三百年も経つのにいまだに寝るときは俺と一緒だし」
「うう…」
「ケケ。図星ダナ。御主人」
寝るといっても性的な意味じゃないからな
それに俺も村の外に出て、修行したいし
「で、ではハヤテが旅に出るのは認めるから、私と『
「…へ!?」
『
読んで字の如く契約を結ぶことだ。契約といっても魔法使いと従者としての契約だ
契約の仕方もかなり多様だ
その中で一番手っ取り早いのが、キスなんだが…
「もちろん、キスでの契約だぞ」
「おい先読みされたよ。それ以外の契約方法でって言おうとしたのに」
大体エヴァとのキスなんて…なんか背徳感が半端じゃない
考えてみろ。見た目年齢十歳の幼女とのキスだぞ?
一部の方々は喜ぶだろうが、生憎俺はノーマルだ
本当に相手が好きならまだしも、軽々とキスするってどうかと思うんだが…
いや別にエヴァが嫌いって意味じゃないがな?
「…わかったよ。『
「ほ、本当だな!男に二言は無いぞ!言質取ったからな!!」
エヴァがめっちゃ目を輝かせてる
嗚呼、なんか幼女を騙して攫う変質者の気分だ…
「チャチャゼロ!魔法陣を描け!!」
「ケケケ。マッタク人形使イノ荒イ御主人ダゼ」
あああ、テキパキと準備が整っていく…
「さて、ハヤテ!早く来い!早く!!」
「わかったよ…。どうしてこうなった」
エヴァが目を閉じる。その頬はほのかに紅い
やべ、ちょっと可愛い…。とか思いつつ俺も眼を閉じ腰をかがめて顔を近づける
そして、キスをした
数秒か。あるいは数分かそうしていた俺たちだったが、どちらからとは言わずに顔を離した
目を開けるともはや頬だけではなく首まで真赤になったエヴァの顔があった
…可愛すぎる。すいませんさっきはノーマルとか言いましたが俺どうやらエヴァならいけるみたいです
とりあえずそれ以上エヴァを見て旅へいけなくなると困るので、視界にいれずにパクティオーカードを拾う
「ほお、アーティファクトがある、か。
「む?アーティファクトか。私とハヤテならさぞかし強力なものが出るだろうな!」
エヴァが腰に手を当てて胸を張る
正直、三百年生きてきた吸血姫とは思えない
そして、出てきたのは直刃の日本刀。しかし鍔はなく柄と鞘が黒かった
ぶっちゃけ『草薙の剣(サスケVer)』だった
「ん?なんだこの剣?は?」
「おいおい、マジかよ…何でこれなんだ?」
「ハヤテは知っているのか?」
「ああ…。これは日本…ああ、エヴァは知らないか。え~っと黄金の国『ジパング』は知ってるか?」
「聞いたことはあるな」
「そこの神話に出てくる伝説の剣だ。まあこの形状かどうかは知らんがな…」
「…流石私とハヤテの
「おい今『アーティファクト』に変な副音声が聞こえたんだが」
「それじゃ、行って来る」
「私も行って来る」
「俺モカヨ」
「オイ待てこら」
なんで付いてくるのかな?
「違う違う!私とチャチャゼロはハヤテに付いていくのではなく、自分達で旅をするんだ!」
「…ならいいんだが」
「…それと
「わかった。それじゃ、また会おうぜ。キティ」
「うん。また会う日まで。ハヤテ」
そして、俺とキティたちはそれぞれ違う方向に、歩んでいった
第四話です
いや、エヴァをこんなキャラにするつもり無かったのに…ホントにキャラが勝手に動くんですね
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