結局、アイスおごって、事情を土下座で説明したら許してくれた。
「そうでしたか、アリアさんと。」
「そ、けど何であんなに強くいたいんだ?」
「わかりません、助けたい人がいるとか、倒したい相手がいるとかじゃないです か?」
「倒したい奴に1票だな。」
「どうしてですか?」
「あいつは友達とかいなさそうだから。」
「失礼ですよ。」
「あ、ごめん。でも事実でしょ。飯も一人で食ってたし。」
「そうですか。でもいずれは心を開きますよ。」
「レキみたいにか?だがあいつはレキとはちがうぞ。レキは風を聴き、 それにしたがっていただけだ。それを小さい頃から続けているから自分の 感情を学ぶ機会がなかったんだ。だがあいつは自分から相手を失ってん だぞ。」
「そうゆう性格なんじゃないんでしょうか。」
「自己中の猛突進バカね~。はっきり言って嫌いなタイプだな。」
「人の好みはそれぞれですよ。」
「そだな。やめるかこの会話なんか人の悪口がでてきそうだし。」
「はい。そうですね。それにつきましたし。」
「あ、ほんとだ。なにみる?」
「そうですね、『ウルスの歴史』なんてどうでしょう。」
「・・・レキ」
「はい。」
「映画名でえらんだろ。」
「いいえ。」
「うそつけ。やっぱりまだ心残りがあるんだな。風のことが。」
「いいえちがいます。私はおもしろそうだと思ったから選んだんです。」
「うそつくな、バレバ「ガチャ!」そうだな、おもしろそうだな。この映画に するか。」
「はい。」
コワカッタ。また、阿修羅がでてたぞ。
◆ ◆ ◆ ◆
「結構おもしろかったな。」
事実だ。モンゴルの自然とウルス一族の物語だった。結構グロい場面があったけどただ の恋愛系にちかかった。
「はい。」
「実際のウルスってああなのか?」
「いいえ、ウルスでは、たまにしか人を殺しません。ライフルは主に 動物を狩るときにつかいます。」
たまに殺すんだな。つっこまないほうがいいかな。
「さて、どうするか。何か行きたいとこある?」
「いいえ、夜哉さんは?」
「おれもない。」
どうしょう、せっかくのデートなんだけどなぁ。
「帰りますか?」
「いいの?」
「はい、見たかった映画がみれましたから、それに、」
「それに?」
「したいことを、好きな人としたいときにする。それだけで私は幸せです。」
「・・・・・」
やばい、すごくかわいい。 いつも無表情だから余計にかわいいんだよなぁ。 いつもロボットとかいわれてるのになぁ。
「失礼なことかんがえていませんか。」
「いや、別に。ただかわいいなぁって。」
「・・・・」
頬をほんのりと紅くして俯くレキ。これはもう反則だろ。写メにとるか。
「それはだめです。」
あ、いつもどうりになった。 チッ!
「舌打ちはよくないですよ。」
「・・・なんで心が読めんの?」
「私が夜哉さんのことで知らないことは数えるほどしかありません。」
うれしいやらかなしいやら。
「ま、まあとりあえず帰るか。」
「はい。」
◆ ◆ ◆ ◆
女子寮前・・・
「ここまででいいです。」
「そっか、じゃまた明日。」
「はい。・・・夜哉さん。」
「ん、な・・・!?」
突然レキの唇がおれの唇と重なった。
「・・・ではまた明日。」
顔を赤くしながら、走っていったレキの背中を見送りながらおれは 突然のことにボーとしていたら、
「おい夜哉、おい。」
だれだ?幸せを噛みしめているときに、
「てっなんだキンジか。今帰ってきたのか?」
「ああ、武藤と用事があってな。おまえは?レキと映画にいったんじゃ なかった の か?」
「いったぞ。いって、観て、帰ってきた。」
「それだけか?ひさしぶりのデートだったんだろ。」
「いいんだよ。いろいろ進んだしな。」
「さっきのキスか?」
「な!?みてたのか!?」
「ああ、すぐにレキが走り去ってっておいまて殺そうとするな。」
「安心しろ。脳味噌を少しいじるだけだ。死にはしない。」
「あんしんできねえよ。」
「まぁ一割冗談だ。さ、かえろうぜ。」
「九割本気だったのか。」
「当然ほかの奴らにいったら、」
「大丈夫死にたくねえからな。」
「学園島ごと吹き飛ばすぞ。」
「やりすぎだろ!!」
◆ ◆ ◆ ◆
玄関・・・
「そういや、神崎とはどうなったんだ、夜哉。」
「んー?負け犬はよく吠えたぞ。」
「やっぱな。」
「まあ、あいつのことは明日瞳に頼むさ。それより、飯つくろうぜ。 腹へってきた。今日は力を使いまくったからな。」
ガチャ
「遅い!」
バタン!
何もみてない、何も聞いてない。今のは幻覚だ。
「どうしたんだ?夜哉。早くはいろうぜ。」
「おお、今開けるわ。」
おそるおそる、ギ~
「早くはいんなさいよ!」
どうやら現実のようだな。
「なんでここにてめーがいんだよ!」
「どうした、よる・・や?」
キンジは思考回路がストップしたようだ。
「武偵なら自分でかんがえなさいよ。」
殺してやろうか?
「お、落ち着け夜哉。とりあえず話を聞くぞ。」
おれの殺気できがついたか。
「コーヒー。」
「は?」
ソファに勝手に座って何言い出すとか思えば。
「ほら、早くだしなさい。無礼者ね。」
・・・・スッ手を挙げて~
「まて!早まるな。落ち着けさっきのことを思い出せ。」
さっき?殺気?あぁさっきのキスね。・・・スッ手を下げる
「インスタントでいいだろう。」
◆ ◆ ◆ ◆
「ほら。」
「ズズッ変な味ギリシャコーヒーに似てる。でもなんか違うわね。」
「それで、なんのようだ?」
「太陽はなぜのぼ「バキン」・・・」
お気に入りのカップだったのに。
「単刀直入に言うわ。あんたたち、わたしの奴隷になりなさい!」
「・・・・キンジ、あとよろしく。」
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第5話です