前回の続きです。
クアットロとディードの運命やいかに!?
前回のあらすじ
トーレの部屋にゴキブリ出現
↓
優斗達が見たモノは、巨大ゴキブリだった。
↓
しかも他の部屋にも現れ、スカリエッティの部屋に逃げ込む
↓
クアットロとディードが巨大ゴキブリに襲われた←今ここ
ーーーーーーーーーー
トーレの部屋
ユウト「うらァァァァァァァ!!」
ノーヴェ「死ねオラァァァ!!」
セッテ「くたばりなさい!!」
優斗達は、巨大ゴキブリにスリッパを叩きつけまくって攻撃している。
ユウト「てめっ、1人で大きくなったよーな顔しやがってよォォォ!!」
ウェンディ「誰がここまで育ててやったと思ってるんスかァァ!?」
優斗達がスリッパ攻撃をしていると、巨大ゴキブリは動かなくなった。
ユウト「…やったか?」
セッテ「まだ分かりません。気をつけてください、優斗」
セッテは巨大ゴキブリへの警戒を解かない。
セッテは辺りを見回して、クアットロとディードが居ないことに気がついた。
セッテ「そういえば、クアットロとディードは?」
ウェンディ「見あたらないっスよ」
ウェンディは、巨大ゴキブリを見ながら言う。
ウェンディ「クア姉とディード、まさかコイツに…」
チンク「バカを言うな。たかだかデカイだけのゴキブリだぞ」
チンクは「いくらなんでも」という感じに言う。
その時、ゴキブリが「ゲポッ」と、何かを吐き出した。
ゴキブリが吐き出したのは
メガネと
カチューシャだった
それを見た優斗達は、ゴキブリに全力で攻撃した。
ユウト「『ケイオスソード!!』」
トーレ「『炸裂掌!!』」
ノーヴェ「『クレッセント・ローカス!!』」
巨大ゴキブリに必殺技が、ISが、蹴りが叩き込まれる。
ユウト「ディードォォォォォ!!」
チンク「クアットロォォォォォ!!」
セイン「出せェェェェ!! 2人を出せェェェェ!!」
ユウト「何味だった!? クアットロとディードは何味だった!?」
ノーヴェ「いや、ゴキブリに何聞いてんだよ!?」
ノーヴェがすかさずツッコム。
チンク「コーンポタージュか!それとも、めんたい味だったのか!」
ノーヴェ「チンク姉まで何ゴキブリに聞いてんだよ!?」
ノーヴェが再びツッコム、しかし、ゴキブリへの攻撃の手は止めない。
そして、ゴキブリは「キシャァァァァァ!!」と奇声…もしくは断末魔の叫びをあげ、ついに息絶えた。
ウェンディ「オヤオヤ、泣いちゃったっスよ、このぼっちゃん」
ユウト「泣いて済むならなァ、管理局はいらねーんだよバカヤロー」
オットー「優斗、このゴキブリ、どうしようか?」
ユウト「そうだな…。とりあえず…!?」
優斗が言葉を言いかけた時、部屋の扉が外れた。
部屋の外からなだれ込んで来たのは
数十匹以上は居るであろう、巨大ゴキブリの大群だった。
全員『!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ゴキブリの大群に思わず『!』が大量に出る。
床一面の巨大ゴキブリ、非常に嫌な光景である。
現に、セインとオットーが大量の巨大ゴキブリを見て、気絶してしまった。
ちなみにヴィヴィオは、ウーノが目隠しをしているため、この光景を見ずにいる。…と言うよりは見せられない。
ユウト「何だよこれ!?一体どうなってやがる!」
チンク「まさか、ゴキブリの逆襲だと言うのか!?」
ウーノ「…こんな事なら、ゴキブリに優しくするべきでしたね」
優斗達がゴキブリを追い返そうと、必死になっている。
ユウト「オイ、ウェンディ!お前、寝てる場合じゃ…」
優斗は、巨大ゴキブリを追い返しながら、部屋のベッドで寝ているウェンディに注意した。
しかし、ウェンディは涙を浮かべながら「アハハ、ゴキブリが一匹ゴキブリがニ匹ゴキブリが三匹」と、羊ではなくゴキブリを数えていた。
チンク「ウェンディィィィ!?駄目だ、そんなものを数えながら寝るのは!ネバネバの部屋に閉じ込められる夢を見るぞ!!」
ユウト「オイ、しっかりしろ!」
優斗がウェンディを起こそうとする。
その時、優斗の視界にあるものが映った。
ユウト「…何だ?小さい…というか普通のゴキブリか?」
優斗の視界に、普通サイズのゴキブリがいた。
ユウト「…つーか、何だコレ、何で『五郎』って背中に書かれてるんだ?」
チンク「だけど、妙なものだな。普段は鳥肌ものだというのに、この状況では普通のゴキブリが可愛く見えてしまう」
チンクもゴキブリを見ながら言う。
ユウト「良かったな、運が良いぜ、お前。蜘蛛の糸ならぬゴキブリの糸ってやつだ」
優斗はゴキブリをつまみ、巨大ゴキブリの群れに放り投げた。
ユウト「蜘蛛の糸ならぬゴキブリの糸だ」
チンク「きっちり恩返ししてくれよ」
優斗とチンクが半分、願うように言う。
その時、部屋の前にいた巨大ゴキブリが吹き飛んでいく。
「うおおおおおお!」
スカリエッティ「な、何だい!?」
其処に現れたのは
クアットロ「クアットロ!」
ディード「そしてディード! ただいま戻りましたァァ!!」
巨大ゴキブリに食べられたと思われていた2人が、巨大な殺虫剤をゴキブリに向けて噴射しながら部屋に入ってきた。
ユウト「お前ら、生きてたのか!!」
ディード「何言ってるんですか! 私達がゴキブリ如きにやられるわけ無いでしょ!!」
クアットロ「それと、コレ! 超強力な殺虫剤、買ってきたわよ!」
クアットロは優斗とチンクに殺虫剤を渡す。
チンク「さっそくツキがまわって来たか。良いことはするものだな」
優斗とチンクは殺虫剤を受け取り、ゴキブリに向けて噴射する。
ディード「殺虫剤を買うのに街へ行きましたけど、エライ事になってましたよ!!」
クアットロ「街中、酒ゴキブリがウジャウジャいて大騒ぎしてたわ!」
チンク「不味いな、私達のせいだと知られたら死刑になるぞ」
スカリエッティ「少なくとも、無期懲役は確実だ」
クアットロ「そういえば、ニュースで巨大ゴキブリの事をやってたわね」
ユウト「どんなんだ?」
ディード「余り詳しくは聞いてませんけど…」
ディードは、街で見たニュースの内容を言う。
この巨大ゴキブリは、過去に様々な次元世界を滅ぼしてきた人喰いゴキブリで、名前は『肉食怪虫ゴキブーリ』と言う。
ゴキブーリは、一匹のメスから生まれた兄弟で、そのメス…女王ゴキブリを殺せば、他のゴキブリは全て死に絶える事。
しかし、その女王ゴキブリは、大きさは普通のゴキブリと変わらない事。
そして、女王ゴキブリは、生まれつき背中に『五郎』と書かれている事。
ディード「…というわけです、凄い話ですよね」
チンク「…ディード、もう一度言ってくれ」
ディード「ああ、過去に様々な次元世界を『違う、その後』」
優斗がディードの言葉を遮った。
ディード「いや、だから、背中に『五郎』って書かれたゴキブリを殺さないと、ミッドチルダが滅ぶんですって!」
クアットロ「此処まで来ると、笑えるわよねえ!」
クアットロとディードは、冗談のように笑い始める。
ユウト「そーだな…アッハッハ」
チンク「本当に笑えるな…」
優斗とチンクは、2人の方を向く。
チンク「クアットロ、ディード」
ユウト「俺達
ミッドチルダを滅ぼした魔王になっちゃったよ」
チンク「ハハハハハ、もう笑うしか無いな、ハハハハハ」
優斗とチンクが、クアットロとディードに苦しく笑いながら言った。
2人の声が、絶望的な声になっている。
ディード「アハハハハハ……………え?」
クアットロ「…優ちゃん。今、何て?」
ユウト「…俺達、五郎さん見たわ」
クア・ディ『……え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!』
2人が盛大に驚く。まさか、女王ゴキブリがこんな所に、しかも見かけたと言うのだ。
ディード「見たんですか!?五郎さん見たんですか!?此処に居たんですかァァ!?」
ユウト「アッハッハー、逃がしちゃったよ俺達、ミッドチルダ滅ぼしちゃったよ」
クアットロ「どどど、何処に居るのよ!?早く見つけないと…」
チンク「無理だ無理。もう何処かにいってしまったよ」
ユウト「なあ、ディード。ステーキ食いに行こうぜ。死ぬ前にステーキが食いたい」
チンク「クアットロもどうだ?幾らでも奢るぞ?」
2人はふらふらと歩いて、ウェンディと目隠しをしたヴィヴィオを背負って、外に出て行った。
ヴィヴィオ「? どこいくの?」
チンク「ヴィヴィオ、美味しいもの食べに行くぞ」
ユウト「今日は好きなだけ食べて良いぞォ。どうせみんな死ぬんだからさァ」
チンク「私達がみんな殺したようなものだしな〜。殺すなら私達を殺せ〜」
優斗とチンクの目が絶望に染まっている。
優斗に背負われたウェンディは、まだゴキブリの数を数えていた。
外に出て行く2人をディードは止めようとする。
ディード「ちょっとォォォォォ!!兄様、チンク姉様、何処に行くんですかァァァ!?」
しかし、ディードの叫びは届かず、優斗とチンクは出て行ってしまった。
ディードが優斗達を追いかける。
その時、ディードの足下を一匹のゴキブリが通って行った。
ーーーーーーーーーー
ゴキブリはとある一室にたどり着いた。
ゴキブリの前には、一体のガジェットが居た。
ゴキブリ「…………」
ガジェット「…………」
ガジェットのカメラが光る。
バシュッ!
ガジェットがゴキブリにレーザーを放つ。
すると、ゴキブリは跡形もなくなり、息絶えた。
そしてガジェットは、待機状態(スリープモード)に戻った。
こうして、ミッドチルダはゴキブリの大群から救われたのであった。
Tweet |
|
|
4
|
0
|
追加するフォルダを選択
俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして--俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。