彼の過去1-1
???・Ⅰ
あるところに、1人の男がいた。その男は一般的な家庭より裕福な家で生まれ、両親や周りの者たちに見守られ育ってきた。
彼は両親はもちろんのこと、それを取り巻く人たちもすきだった。
そして、彼は皆の愛を受けて育った。そんな彼が夢見たのは、世界の人々が平和に、幸せになること。
確かに自分は裕福だが、そうでない物も沢山いると知った。
それは彼が社交界のパーティで好奇心から外の路地に出たとき、自分と同じ年のぐらいの男の子が倒れているのを見た。その子は1週間も水でだけで暮らしていたという。彼はすぐに、はしたない子と思われないよう、少しずつ会場の食べ物を大量に集め、その男の子に渡した。
男の子は初めて笑い、去っていった。
彼はこの現状をどうにかしたい。子供ながらそう思っていた。
そのためにいろいろ知り、学び、現状を変える力を手に入れなくてはならない。
だからこそ、もっと学習し真剣になり、まじめな性格になっていき、最高の人になろうと思い、日々努力しようとその時決めたのだった。
SIDE・END
彼の過去2-1
???・Ⅱ
ミッドチルダのとあるところに、1人の男がいた。生まれはいたって普通。普通の両親のもとで、普通にそだてられ、普通に暮らしていた。
しかし、彼は育つにつれてめんどくさがりな正確になっていた。あまりに普通すぎたために、退屈だったというべきかもしれない。
とにかく彼は何をするのも退屈で、めんどうだった。
そうしていく内、彼にも1つの道を選ぶ時が来た。それは、就職だ。
どうしようか、何をするにも面倒だ。でも働かなくてはいけない。それは親に言われたものではあるが、従う気はあった。なぜなら当然のこと、当たり前のことだからだ。
そうして悩んだ末、彼はもっとも給料が安定している職業でなおかつ両親の勧めで時空管理局に就職することとなる。幸い試験に合格できるだけの技量も知識も人波にあったので、そこまで苦労せずとも就職が出来た
しかし、それでも彼は退屈だった。たまに現れる犯罪者はどいつもこいつも、やってることは小さく、大きな事件は大抵他にまわされるか、適当に流して他人任せにしていた。
やはり、この世は退屈だ。おもしろいことなどない。彼はずっとそう思っていた。
その後、彼はとある男に彼にとってはよい意味で目をつけられることとなり、働く場所が変わる。
彼はまだ知らない自分を変える女性に会うことを
SIDE・END
TYR&GRAVE
スカリエッティの秘密の研究所。ここで、全く性格の違う2人が今日も喧嘩をしていた
「おいグレイブ!貴様なにをやっている!」
「んだよ、見りゃわかんだろテュール。昼寝だ」
「貴様……もう少しあのお方に感謝する気はないのか!」
いつもと同じようなことを聞かれているのか、グレイブはあくびをだす
「めんどうだな~確かに感謝しているが、俺は俺の好きにやっていいって許可ももらってんだぜ。だいたい、お前もさっきまで疲れて寝てたじゃねーか」
はたから見れば子供の喧嘩のようである。
「つかさ、何でそんな俺に突っかかってくんの?」
「その態度に限度があり、なおかつ貴様のその態度と性格にイライラするかだ」
「俺から見ればお前はあいつの為なのはわかるが、なにそこまで必死になってんの?って話だな」
「ほう、よく分かった。その言葉は遺言で、命はいらないって意味だな」
ピシリと、なにかがひび割れる空気が漂う。
「勝手な解釈だな。だが俺も、お前みたいなのを見るとイライラするんだ。無駄に必死なガキみたいな奴を見るとな」
グレイブも負けず劣らずの殺気を向ける。
一触即発。2人が次の言葉を口にすれば間違いなく戦闘になりそうな時だった。
「そこまでにしたまえ」
スカリエッティが入り、止めに入る。
「!スカリエッティ、もうしわけありません!」
「よっ、気分は落ち着いたみてーだな」
「あぁ、まぁね。いいものを見せてもらったよ。感謝するよテュール」
「はい。ありがとうございます」
(ほんと、何か犬みたいな奴だな)
グレイブは口にださずテュールを見てそう思った。
「それよりも、君達の戦いはみてみたいが、ここではやめてくれたまえ。ここが吹き飛ぶ」
「へいへい」
「貴様!その態度は何だ!」
「あーもーうざってー!」
本気を出して殺し合いをする気はもうないようだが、それでも2人の喧嘩は止まらない
「やれやれ、これは一生犬猿の仲だね……それより、例の彼女はどうしたんだい?」
「あぁ、あいつなら帰ってきてすぐに自室に戻ったよ。……で、他の奴らはまだ動かさない?」
「いや、計画変更でね。戦力を見るだけだったんだが、こちらの戦力を見せ付けることにした」
「よろしいのですか?」
スカリエッティが頷くとテュールも納得した。
「さてさて、次は誰をおくるかね~。そういや、あのデバイスは?」
「あぁ、それならもうとっくに完成してるよ。あの程度の低レベルのデバイスなら容易いさ。とろで、君も少し嬉しいことでもあったのかい?私の作ったものに真っ先に興味を持つとはめずらしい」
「あ、わかるか?いや~めんどくさい任務だったが、いいことあったぜ。惚れちまったぜあの子に!」
アグスタであったフェイトのことを嬉しそうに話す
「ちっ!」
と、テュールが舌打ちをする。
「あれ?もしかして、悔しいの?俺に好きなやつがいんのが悔しいの?」
グレイブは、わざとらしく挑発する
「ふん。付き合ってすらいないやつが何言ってんだ。それよりも、お前が他人を好きになるほうが俺は驚きだな」
「まぁねー。……まちがいなく、あの子は俺のことを変えた人さ……あぁ、恋って素晴らしい」
「ふん。俺は、お前がこれから先どうなろうと知ったことではない。そう、どうなろうとな……」
テュールはそれだけ言ってその場を立ち去った。
「さて、私も失礼しよう」
「おうおう、またな~」
2人が去った後もグレイブはしばらく1人のろけていた
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これは、この物語が始まる前のとある2人の男の話